ジョカスタ・ヌー

登録日:2020/06/01 Mon 21:30:00
更新日:2020/06/02 Tue 21:51:25
所要時間:約 20 分で読めます





「わたしにご用だとか! お探し物ね? なんでしょう」


【概要】

ジョカスタ・ヌー(Jocasta Nu)とは、SF映画『STAR WARS』シリーズの登場人物。
銀河共和国末期のジェダイで、最終階級はマスター。
老齢の淑女で、映画本編ではジェダイ聖堂の公文書館の館長として登場している。
映画本編の担当俳優は、アレゼア・マクグラス(Alethea McGrath)女史。
日本語吹き替えは谷育子氏が専任。



【人物】

「アーカイブ管理官としての義務よ。その類の請求はよく弾いたものだわ。今も昔もそれが私の責務!」

旧共和国の末期におけるジェダイマスター。
種族は人間。
年齢は確かな公表がないが、完全に白くなっている頭髪やしわだらけの容姿から見て、おそらくEP2時点で七十歳は軽く超えていると思われる。
なお、演じたマクグラスは1920年生まれなので、EP2公開の2002年では八十二歳だった。

着用しているローブには、黄色い地に幾何学的な模様が刻まれており、これは彼女だけのデザイン。
この幾何学模様は「知識と学習への献身」を意味する「アンサータの象形文字」とのことで、彼女がなにを志すジェダイであるかを端的に象徴している。
そんな彼女にとっては「公文書館の館長」という地位はまさに天職であり、資料の維持管理だけではなく研究にも精を出していた。

現在は老年ということもあり、見た目は品のある老淑女といった風情。
年若い訪問者に対しても敬語を用いて丁寧な受け答えを行うため、優しいおばあさんとみられることもある。


しかし実際にはかなりアクティブかつ武骨なまでの厳しい気性の持ち主で、品のある姿はあくまでも彼女が自らを律する姿である。
もし彼女を「便利な司書さん」などと思って軽んじようものなら、凛とした態度はたちまち厳格な威圧感に変貌し、徹底的に鍛えなおされる。
公文書館の主として自分の職責に誇りを持っており、公文書館や書物に対して粗末な扱いをしようものなら、誰であろうと雷を落とす。それがたとえヨーダであろうとも。
資料貸し出しの権限も握っており、彼女が求める資料にふさわしくないと見做せば、触れることも許さない場合がある。



「力強いお顔でしょう? わたしが幸運にもお目にかかることのできた中で、もっともすばらしいジェダイの一人でした」

のちにシスに転向するマスター・ドゥークーとは同年代の親友であり、付き合いも長い。
洗練された礼儀作法で上品に振る舞いながらも、その内には激しい信念が貫徹している、という彼女の姿はドゥークーとよく似ており、お互いに影響を与え合っていたようだ。

当時を知るジェダイによると、ドゥークーとジョカスタのあいだには単なる友人以上の、密接な心の繋がりがあったとのこと。
さすがに表立ってイチャつくことは無かったが、周囲からも察せるほど惹かれあう間柄であったようだ。品行方正に振る舞う激情家カップルのロマンスとかすっごい気になります。

彼が騎士団から離脱してからも追慕していた一人で、映画でカットされたシーンでは、ドゥークーの胸像を複雑な面持ちで見上げつつ紹介している。
その際ドゥークーの像の頬に触れており、そのしっとり濡れるような手つきには万感が込められているとの評判も。
担当俳優マクグラスによると、「ジョカスタとドゥークーは若いころ愛し合う仲だったという裏設定 がEP2撮影時点で存在しており、それを踏まえたうえで演技をした」とのこと。


ただ、ドゥークーがジェダイ騎士団の固陋さや、銀河共和国の腐敗と衰退に深刻な危機感を抱いていたのに対して、ジョカスタは彼の意見を理解はしつつも賛同まではしなかったらしい。

むしろ、彼女は自分が管理する公文書館の情報を妄信しているところがあり、仮に公文書館と矛盾する情報があれば、外部の情報を調べる前に遮断し、手持ちの情報を選択してしまう悪癖がある。
それについて反対されると持ち前の激しい気性が吹き出してしまうため、情報のミスを引き起こすこともあった

「公文書館に記録がないということは、存在しないってことです!」


とはいえまったくの固陋というわけでもなく、惑星カミーノの一件で反省したらしく、クローン大戦中にはあえてアウトローの世界に詳しい老ジェダイに頼ったり、公文書館の情報を洗いなおしたりしている。

戦後にはジェダイの行く末そのものを見越して、わずかでも希望を見出し、ジェダイの未来のため、銀河の未来のために、人事を尽くして奮闘する姿が描かれた。
やはり彼女は、やさしくも厳格で、立派な女性であったといえる。


【能力】

「聖域の冒涜は許さない!」

使用するライトセーバーの光刃は青色。
構造そのものは通常の円筒型だが、ビーム放出口と柄頭に金色のパーツで装飾が施されており、美しく洗練されたデザイン。

かつてはジェダイ最高評議会のメンバーを務め、ドゥークーにも認められる実力者であった。
はるか後年のアソーカ・タノも、彼女の腕前がすごかったことを示唆している(もっとも、アソーカは年齢的にジョカスタの全盛期は知らないのだが)。

しかし、映画本編時期の彼女は相当な老齢となっており、戦士としてはすっかり衰えてしまっている

CGアニメ「クローン・ウォーズ」では、賞金稼ぎキャド・ベインの仲間、ケイト・パラシッティに敗北。
ケイトは変身能力を持つ「クローダイト」という種族で、このときは別のジェダイマスター(オルド・エニセンス)に化けていたが、言動のおかしさからジョカスタは警戒しながら声をかけている。
にもかかわらず不意打ちに対処できずに昏倒し、ライトセイバーまで奪われた。
戦後には、大尋問官ダース・ヴェイダーとも戦っているが、いずれも実力の差を見せつけられるようにして完敗した。

念力や瞬間暗示、ライトセイバーによるブラスター偏向、身体能力強化による大ジャンプなど、基礎的なフォースの法術は一通りなくこなせるが、パワーや腕前そのものが落ちているのだ。

ヨーダやドゥークー、ダース・シディアスのように、老齢になっても超一流の使い手というのは目立つが、実際には肉体の衰えはフォースの技術の衰えに直結する。上記の三人も、戦闘後にはため息をついたり呼吸を整えたりしているシーンが多い。
それを思えば、ジョカスタ・ヌーは老いれば衰える、一般的なジェダイだといえる。

「わたしも歳よ。シスには負けなかったけど、時間には勝てないわね。ジェダイが皆マスター・ヨーダのように長寿というわけではないもの」


それでも大尋問官からは「(まったく戦えないと思っていたが)想像以上に強い」「それほどの腕前ならオーダー66を突破できるわけだ」と評されており、かつて磨いた腕前はわずかに残っている模様。



【劇中の活躍】

◇前歴

「ずいぶん顔を見せなかったじゃないの、ドゥークー!」
「気は移ろうものさ、その時々でね」
「まあっ!!」

種族は人間で、出身は惑星コルサント。生粋の都会っ娘である。

詳しい来歴は不明だが、幼少期にフォース感応者の素質を認められ、物心つく前からジェダイ聖堂に入った一般的なコースのジェダイ。
少女時代から一頭抜けた能力があったようで、パダワン、ナイト、マスターと急速に昇進し、早いうちからジェダイ最高評議会のメンバーにもなった。

その後、評議員を辞職して公文書館の館長へと転任し、長年に渡ってジェダイ聖堂の書物や記録を研究した。
生涯を通じて多くの弟子も育成している。

フォースの遺産の研究家の側面もあり、公文書館の隠し部屋(彼女自身の研究室)ではジェダイのみならずシス関連の研究資料も所蔵・研究していた。
ジェダイやシスのみならず、フォースの古代史そのものにも明るかった模様。


ドゥークーとはかつて最高評議会のメンバーだったころから(あるいはそれ以前から)の付き合いで、年齢が近いこともあって非常に親しかったという。
周囲のジェダイも、二人のあいだには「特別な繋がり」があると感じていたようだ。
……本段冒頭のセリフは少年時代のクワイ=ガン・ジンが目撃した件で、ドゥークーがしばらく顔を見せなかったうえにツレない態度を取ったため、露骨に不機嫌だったらしい。若いころはツンデレだったんですね
ドゥークーの性格や暗黒面へのスタンスを考えると、ジェダイや光明面だけではない、暗黒面まで包括したフォース全域の研究を二人で行っていたかもしれない。


もちろん、いつも図書館に引きこもっていたわけではなく、任務を拝命してコルサントから離れることもあった。
EP1の二十年前には惑星セレノーの調停任務に派遣されたことがあり、この星の出身であるドゥークーや、サイフォ=ディアス、それにナイトに昇進していたクワイ=ガンとともに赴任している。
このときのジョカスタは「最高評議員」として登場しており、なんらかの理由で評議会に戻されたこともあったようだ。
また、この会議で彼女たちはヒーゴ・ダマスクという投資家とも出会っている。

EP1の12年前に起きたマンダロリアン内戦の最終局面「惑星ガリドラーンの戦い」にも、ドゥークー、コマリ・ヴォサメイス・ウィンドゥなどとともに参戦している。


◇分離主義運動時代

「カミーノ? ……そんな星は聞いたことがありません。座標は間違いないんでしょうね?」

惑星ナブーでシスの暗黒卿復活が確認され、それ以前から不安定化していた銀河共和国はより一層混迷と衰退を深めていった。
ジョカスタの友人ドゥークーも、銀河共和国やジェダイ騎士団への長年の幻滅に加えて、一番弟子クワイ=ガンと最後の弟子コマリ・ヴォサを相前後して失ったことが決定打となり、とうとうジェダイから離反
故郷の惑星セレノーに帰って「ドゥークー伯爵」となり、かなり前から発生していた分離主義運動に合流。
高い能力と手腕を発揮して、いつしかその指導者に収まり、共和国に対する独立運動を開始した。


この時期、ジョカスタ・ヌーは依然として公文書館の館長に収まり続けており、ときには訪れるジェダイの情報収集を手伝ったりもしている。
しかし彼女は、この時期のジェダイにはありがちなことだが、公文書館の記録、ジェダイの情報を過信することがあった

オビ=ワン・ケノービが、入手した暗器を手掛かりに「惑星カミーノ」を探して公文書館を訪れたところ、ジョカスタ・ヌーは公文書館の記録に「カミーノ」がないことから、存在しないと断言した
しかしオビ=ワンは、星図の違和感から星の存在を予測し、実際に行ってみることでカミーノを発見。
それはとりもなおさず、「知識と本物の知恵の違い」をなおざりにした結果――当時のジェダイにはびこっていた、コルサントの生活に慣れすぎた慢心の表象だったといえる。


◇クローン大戦期

「そうだわ! いい考えがあります。彼よ。あの方はテラ・シヌーベ。ジェダイの長老です。コルサントの暗黒街なら、自分の庭のようによくご存じ」

その後、カミーノ発見、ドゥークーのシス転向、クローン大戦の勃発、など一連の事態を通じてジェダイ側がシス側に情報操作されていることが発覚し、彼女は改めて、公文書館の情報管理に尽力することになった。
ドゥークーによる公文書館のデータ改竄も発見したらしい。これはかなり苦労したようで、ヨーダに「極めて巧妙でした」とぼやいている。
そうした事情もあって、この時期の彼女は任務で外に出ることは無かった。


しかし、重要機密のホロクロンを管理しているという立場から、それを狙ってキャド・ベインの一味に襲われたことがある。
すでに老齢だった彼女は、不意を突かれたとはいえジェダイでもない相手に敗れており、能力の衰えがうかがえる。

一方、その一件で相手を倒してくれたアソーカ・タノとは親しくなり、彼女がライトセイバーをスラれたときに相談に乗った。
このときは、自分よりも闇社会に詳しい老マスター、テラ・シヌーベを紹介しており、以前の彼女よりも柔軟なところを見せた。


大戦末期、プロ・クーンがサイフォ=ディアスの遺品を見つけたことで、彼とかつて親交のあった彼女も公文書館から情報収集に尽力。
サイフォ=ディアスが死んだときになんの任務についていたのかを説明しつつ、一部の情報は最高議長のオフィス(当時の最高議長はフィニウス・ヴァローラム)が、在任中に一部情報を機密指定したことも答えている。

「記録によると、マスター・サイフォ=ディアスは、惑星フェルーシアで死亡したことになっています。
当時、第五空域で、フェルーシアの部族同士の衝突が起きました。マスター・サイフォ=ディアスは、和平交渉を仲介するため、フェルーシアに派遣されましたが、交渉は失敗に終わり、サイフォ=ディアスは殺されたのです」


◇ジョカスタの戦後

「このホロクロンには後世に伝えるべき我が意志が封入されている。銀河の未来を照らす光よ」

クローン大戦の趨勢は彼女の想像を超えて進展し、最終的にドゥークーの戦死、独立星系連合の滅亡、共和国から銀河帝国への再編、シスの勃興、ジェダイの破滅、という結果を迎える。
ジェダイは「反乱者」として討伐対象となり、シス卿ダース・ヴェイダーを拝命したばかりのアナキン・スカイウォーカーとクローントルーパーが聖堂を襲撃。
各地の遠征に駆り出されて手薄になっていたジェダイ聖堂はあっけなく滅び、多くのジェダイが戦死した。


だが彼女は、あの修羅場を切り抜け、ついにコルサントを脱出。安全な惑星に落ち延びることができた。
その地でジョカスタは、いずれジェダイ騎士団が復活する時が来ると信じて、わずかに残ったジェダイの記録や、覚えている限りの知識の一切を、無数のホロクロンに記録。
そして、その知識をただ隠して残すだけではなく、「ジェダイの学校」を作ろうと、志していた。

そして数年後、情報収集がひと段落したことを以って、ジョカスタはもう一度コルサントに潜入することを決めた。
行き先はジェダイ聖堂・公文書館に隠された、彼女の研究室。
目標は、そこに秘蔵された、フォース感応者の子供の記録を保存するメモリークリスタル。
それを盗み出して、これから生まれるフォースの子供を、ひとりでも多くジェダイの道に導くため。

「わたしは公文書館ではなく、学校を作ったの」
「学校には生徒が必要よ」

もちろんこれは自殺行為に等しい。助手を務めていたガーという老人も反対した。
しかし、もはや老いた彼女にとって、このまま情報収集だけを続けても先はない。いや、彼女が集められる情報、残せる遺産はすべて集めることができた。
このままここで短い余生を費やしても意味はない。残っても無駄死に、行って失敗しても無駄死にならば、行って成功するチャンスに賭けたほうが良い。

故郷の地理を知り尽くしていた彼女は、抜け道やマインドトリックを効果的に駆使して、勝手知ったる公文書館に到着。
シスもまだ知らなかった、自身の研究室のパスコードを入力し、目当てのメモリークリスタルを回収した。

「いまや銀河はシスの天下。ジェダイが奴らを追い払うには何世代……いやそれ以上に時間がかかるかもしれない。
でも、必ず成し遂げるわ……」


◇アーカイブ・マスターの死闘

しかしこのとき、表ではパウアンの大尋問官がジェダイ聖堂の記録をあさっていた。
ジョカスタは、書物という貴重な遺産を、自分が人生を奉げた宝を、彼が粗雑に投げ捨てているのが堪えられなかった。
理性では、我慢しなければならないと、わかっていても―――

ついにジョカスタはライトセイバーを起動し、大尋問官に突撃。相手も赤い光刃を起動させた。

「わたしの本からその汚れた手をどけなさい!」


だが、いくら練達といえど老いたジョカスタでは、まだ若い大尋問官のパワーに満ちた攻撃をしのげず、ライトセイバーをはじかれて敗北する。
大尋問官はとどめを刺そうとしたが、その一撃は駆け付けたダース・ヴェイダーの赤いライトセイバーに阻まれた

ヴェイダーはジョカスタについて、シディアスから「生け捕りにしろ」と命じられていた。
膨大な蔵書量を誇るジェダイ公文書館。その中に紛れた、帝国の未来の指針となる情報、シスの研究資料。それらを引き出すには彼女の知識は依然として必要だったのだ。
しかもことはシスの道に関わることであり、ダークジェダイでしかない尋問官にも明かしてはならない……

大尋問官が驚きながら抗議し、ヴェイダーが受けに回っていた隙に、ジョカスタはとっさに本の雪崩を叩きつけて大尋問官を気絶、ヴェイダーを崩させ、ライトセイバーを引き寄せつつ駆け出した。
しかし今度は脱出ではなく、逆戻りして奥に飛び込み、公文書館の記録管理システムにアクセス。熟練の早業で公文書館に残っていた全てのデータを一斉に削除した
彼女はヴェイダーの行動から、シスの狙いがわかったのである。
これが、ジョカスタ・ヌーがシディアスに与えたもっとも大きなダメージとなった。
そしてそれは同時に、彼女の人生を自らの手で殺さなければならない、辛い選択でもあった……

「フォースよ……我を許したまえ……」


◇老淑女の死

その後、ヌーはライトセイバーと組み合わせて使用する高出力ブラスターライフルを引き出し、愛用のセイバーを装填してヴェイダーに猛攻を掛ける。
その威力は怪力のヴェイダーでも為すすべなく吹き飛ばされるほどのものだった。
一方、管理室に残っていたドロイドが、黒い鎧のシスをバイオスキャンでアナキン・スカイウォーカーと断定した。彼女はそれを聞いてしまった。

「話が見えてきたよ。粛清を生き延びたジェダイにあてた、マスター・オビ=ワンのメッセージの真意がね。
パルパティーンこそが謎のシス卿の正体だった。
フォースの希望と謳われたあんたはまんまと奴に目をつけられ、部下に仕立て上げられた。そして暗黒面に落ち、この姿に変えられたというわけね」

しかし、ヴェイダーをも圧倒する高出力ライフルは不完全な試作品であったためか、ものの数発で故障し、愛用のライトセイバーも融解。
しかもライフル自体も不吉な煙を発したかと思うと大爆発を起こし、公文書館そのものに風穴を開けてしまった。

ジョカスタは消耗しながらも別のセイバーを引き寄せ脱出を図ったが、周囲はもうクローントルーパーに囲まれていた。
彼女は懸命に抵抗したが、多勢に無勢でついに敗北し、捕虜になるぐらいならと行おうとした投身もヴェイダーの念力で捕えられ、フォース感応者捜索用の記録端末も奪われた。


しかしヴェイダーは、なぜジョカスタが危険を冒して帰ってきたのかも、シディアスが彼女の生け捕りにこだわったのかも、実はわかっていなかった。
運送中のガンシップでそれを問われた彼女は、アナキンがいまだに「坊や」だということを理解しつつ、シスの師弟に最後の一撃をかました。

シディアスが欲しがっているのは、その端末に記録された、フォース感応者のリストであること、
つまりシディアスは、ヴェイダーに次ぐ新たな、完全な才能を持った弟子を探していること、
そして周囲のクローン兵に向けて、ヴェイダーもまた元ジェダイ、アナキン・スカイウォーカーであることまでを暴露した

決定的な一撃を食らったヴェイダーは、自分の秘密を守るために同乗していたすべてのトルーパーを殺し、ジョカスタも刺殺。乗組員がいなくなったガンシップは墜落爆散した。
そして脱出したヴェイダーはシディアスに「ジョカスタが逃亡を図ったために殺した」とだけ報告した。
シディアスは、ジョカスタがなにか言い残さなかったかと尋ねたが、ヴェイダーは何も言わなかったと答えつつ、奪った記録端末を握りつぶした。

シスは師弟で常に相克しあい、そうしてシスの強化を図りあう。シディアスは決して、自分の庇護者ではない。
かつてダース・ティラナス、ドゥークー伯爵がシディアスによって見殺しにされたように。
それをヴェイダーは、改めてジョカスタ・ヌーに教えられたわけである。


◇死後

ジョカスタの死は、意外にもシスの側に大きなダメージを与えた。
シディアスは公文書館の情報を活かそうとしていたがこれが不可能になり、またヴェイダーはシスらしい亀裂を心に抱くことになった。
シディアスは「勝利とは呼べないが、敗北でもない」とこぼしている。


一方、彼女が残した「ジェダイの遺産」も、また無駄にはならなかった。
彼女が残した記録庫は、託されていたガーが自らの寿命を悟ったため、入り口を爆破して封印してしまった。
ジョカスタの死とこの爆破によって、記録庫は帝国に見つかることなく十数年の歳月を乗り切り……ついに彼女の遺産は最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーによって発掘される。


「これを見る者……汝の責において行うべし。我らが死を無駄にすることなかれ」



【余談】

過去の設定では、アナキン=ヴェイダーのジェダイ聖堂襲撃の折に落命したという設定であった。
その後、カノンの漫画作品において上記の設定が描かれ、ジェダイ聖堂での落命設定はなくなっている。


頬のこけた老婆というデザインから、スノークの正体説がささやかれたりしたらしい。なんてことを言いやがる。
他の候補はダース・プレイガス




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