賞金稼ぎ(STAR WARS)

登録日:2024/01/18 Thu 23:00:00
更新日:2024/10/21 Mon 21:06:51
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「ミレニアムファルコン号とその乗員を発見したものには、十分な恩賞を取らせる。そのための手段は問わん。
ただし! 生かして捕えるのだ。傷一つつけてはならん!」


本項目では、SF『STAR WARS』シリーズに登場する賞金稼ぎについて解説する。
一般的な賞金稼ぎは賞金稼ぎ/バウンティハンターの項目を参照。

⚫︎目次

【概要】

その名の通り、懸賞金を稼ぐことを生業とする者たち。
作中世界では割と多くの仕事を請け負っており、
  • 賞金首となった人物を捜索し、捕獲または殺害して引き渡す
という一般的にイメージされる仕事のほか、
  • 依頼主・要人や地域を護衛する
  • 傭兵となって軍事作戦に参加する
  • 戦闘技術を見込んで訓練教官になる
  • 特別な物品・貴重品を捜索・入手する
  • 遺伝子提供など、特殊な役割を担ってもらう
など、必ずしも「賞金首」を狙わない仕事を請け負うこともある。
「賞金」がかかっていれば何でもする仕事、といったところか。
作中世界は銀河共和国や惑星政府などがありながらも意外に警察力等が非力で、世界全体として治安が悪いため、賞金稼ぎは治安を乱したい側治安を守りたい側の双方にとって幅広いニーズがある。
(まあ一般市民でも普通に銃ぐらい持って武装する世界観ではあるが)


賞金稼ぎといわれる面々の中でも特に上位クラスとなれば、それこそジェダイ騎士それも上位クラスとさえ互角以上に戦える人物までいる。

しかし、大多数を占めるのは「大した能力も胆力もなく、ただ暴力でカネを稼ぎたい」という短絡で粗暴な連中。中途半端な冒険心と投機心でつくような人物も多い。
そのため一般市民からは嫌悪と警戒の対象であり、オビ=ワン・ケノービは「誰だって嫌いさ」とまで言っている。
銀河帝国はよく賞金稼ぎを雇っていたが、その帝国内部でもファーマス・ピエット提督は「ゲスなハイエナども」と露骨に嫌っており、近くにいた部下たちも賛同していた。


基本的に賞金稼ぎは一人で行動している。
もちろん任務や状況によってはほかの賞金稼ぎとチームを組んで行動することもある。何なら雇い主の依頼で、大勢の賞金稼ぎが集められる場合も。
賞金稼ぎではない一般市民や警察・ジェダイと手を組むことさえあった。

しかし、ほとんどの賞金稼ぎは我が強く、しかも短絡な思考回路を持つものばかりなため、
  • 危険に陥った仲間を見捨てる
  • 賞金を独占するために仲間を出し抜く
  • 賞金の分け前を増やすべく仲間を蹴落とす
  • ケンカや諍いで我慢ならなくなり殺す
などなど、仲間同士での争いを平気で落とす。まあ「仲間」というより本来は「商売敵」なのだから、チームワーク皆無なのも当然といえば当然だが。
常に修羅場に身を置くだけに、どの賞金稼ぎも冷淡な一面を持っているため、例えば仲間を殺されても「死んだほうが間抜け」「運が悪かったんだな」で済まし、ほとんど問題視しないことも、こうした争いの起こりやすさに拍車をかけている。

一流の賞金稼ぎならば連携の重要さを理解しているため、チームワークを優先する場合もある。
ジャンゴ・フェットの遺児ボバ・フェットは父の仲間だった賞金稼ぎに育てられる形で成長していったとされる。
…のだが、それでも「気付いたら捨て駒にされていた」と言うケースも少なくない。
一流ほど修羅場をくぐり抜けているので冷淡さ・冷酷さにも磨きが掛かっており、それこそ長く付き合った相棒を平然と見捨てるし、そんな見捨てた相手が生きて帰ってくればあっさり手を組みもする。
仲間を殺されても「死んだほうが間抜け」「運が悪かったんだな」で済まし、ほとんど問題視しないのは一流でも同じことだった。

そんななので、賞金稼ぎと手を組むのはもちろん、雇うことさえ実は結構な危険を覚悟せねばならない。
実際、
  • 支払われる予定の賞金額に不満があって寝返る
  • もっと払えと恐喝する
  • 雇い主を殺して財産を根こそぎ奪う
などなど、義理もへったくれもない行動をとる賞金稼ぎも多い。
(もちろん雇い主も予防はしており、下手に「もっとよこせ」と強請った結果、雇い主から返り討ちに合うケースもある)


ただ、基本的にカネさえ支払うならどんな陣営にも就くので、庶民から頼りにされる(せざるを得ない)場合も結構あった。
なにせ銀河共和国は「ルーサンの戦い」以来千年にわたって軍事力を放棄しており、治安維持に深刻な問題を抱えていた。
その一方でハイパースペースによるグローバル化により、犯罪組織が複数の惑星・星系を股にかける規模にまで発展し、惑星政府・地域政府の軍事力や警察力では手に負えない事態も多発していた。
辺境地域ではそもそも政府の力が最初からまったく及ばない農村などもある。
銀河帝国強大な軍事力を持っており治安維持にも熱心だったが、それでも全銀河をフォローすることは難しかった。

そういう状況では、賞金稼ぎを雇って町や村の用心棒にする、という場合も結構あった。
また最初から暴力のはびこる文化圏では、暴力を生計の柱として銀河規模で駆け回る賞金稼ぎを英雄視する地域もあった。
レジェンズの惑星ハウルン・コルでは特にそうした傾向が強かった。

クローン大戦中には銀河共和国のほうが公式に賞金稼ぎを雇う場合さえあった。
クローントルーパーの訓練を担当したブリックやエル=レスが該当する。
一方、銀河共和国の系譜を継ぐ反乱同盟軍は賞金稼ぎをあまり雇っていない。ゼロというわけではない(初期のハン・ソロも該当するし、モブにも何人か出ているらしい)が、やはり帝国やハットに比べると数・割合ともに少数。
これは反乱同盟軍がならず者の賞金稼ぎを嫌っているから……ではなく、単に賞金稼ぎを大量に雇うだけのカネがないから、というのが実情な模様。
ただ、それでもEP5のやり取りからしてソロにはジャバの借金を返すに十分な報奨金は支払われていた。


基本的には「賞金稼ぎ」と名乗ればそれで認められる職業なので、普段は海賊や密輸業者として働き、気になる懸賞首を見つけた時だけ賞金稼ぎに戻る、というパターンも多い。


【雇用形態】

賞金稼ぎを雇うには、大きく分けて二つのパターンがあった。
個人契約」と「賞金稼ぎギルド」である。

◆賞金稼ぎギルド

文字通り、賞金稼ぎたちの組合組織。
賞金稼ぎたちはどこかのギルドに名前を登録し、ギルドはインターネットを通じて賞金首の名前・データ・懸賞金額などを公開する。仕留めた場合の支払いを請け負うのもここ。
また銀河共和国・銀河帝国との折衝も担っており、指名手配犯の情報を融通してもらうこともあったという。
銀河帝国の場合は特にこのギルドに連絡を取ることが多かったという。
賞金稼ぎの行動について合法性をめぐる問題があった場合はここが対処することもあったらしい。敏腕だが強欲な弁護士とかもいたのだろう。

賞金稼ぎにとっては、手ごろな賞金首を調べるという情報ツールだけではなく、手を組むほかの賞金稼ぎを探す場所としても有益だった。
また賞金稼ぎを相手とする商売というのもあって、例えば武器・弾薬や医療器具、宇宙船など、賞金稼ぎが求める道具を売り込みたい商人もここにいる。
そういうわけで便利な組織ではあった。

もっとも、やはりならず者が大勢集まるということもあって、トラブルは常に山のようにあった。
時期によっては賞金稼ぎギルドが内紛で壊滅したこともあったという。

銀河帝国はギルドに所属する賞金稼ぎに限り「帝国平和維持証明書」なるものを交付しており、それを持たない賞金稼ぎは討伐の対象としていたらしい。


賞金稼ぎギルドには「規律」がある場合もあった。賞金稼ぎはギルドに所属する以上これを守らねばならず、破る場合は除名、場合によってはもっと厳しい罰=別の賞金稼ぎを派遣しての誅殺もありえた……という。
ただ、もとが気性の荒いならず者ばかりということもあり、守られることはほとんどなく、破ったからと言って必ずしも罰せられるワケではなかったという、
規律の例としては
  • 「他人が獲得した賞金を横取りしてはならない」
  • 「同じギルドに属するメンバーを殺してはならない」
  • 「すでに引き渡されて賞金も支払われた賞金首をさらに狙ってはならない」
などがあるらしい。


賞金稼ぎギルドといわれるものは複数あった。
まず一般名詞ではなく固有名詞として「賞金稼ぎギルド」とよばれた組織。最大規模で、数多くの賞金稼ぎが所属した。
とはいえ、賞金稼ぎは複数のギルドに名前を登録するのが基本であり、またこの「賞金稼ぎギルド」自体もほかのギルドとは連絡を密にとっていた。
言ってしまえば、ギルドたちの元締め、というべき存在であり、下記のほかのギルドへの紹介をすることもあった。またこのギルドの最高機関は複数人の合議制であり、強い権限を発揮するというタイプではなかった模様。

カノンでは提携組織として「ネヴァロ・ハンターズ」という組織の名が挙げられている。
少々特殊だが、マンダロリアンも種族ぐるみで賞金稼ぎとして働くことがあった。

レジェンズ作品ではほかに十個ほど名が記されており、
  • クリムゾンノヴァ
    • 特にジェダイを狙って懸賞金をかけた組織。それだけに腕利きが集まりやすかった。クローン大戦中は独立星系連合の依頼を受けて本格的に戦ったが、ジェダイ騎士団に敗れる。
  • ベネレックス家
    • 誘拐犯の救出を専門とする
  • パラメクソール家
    • 殺人犯を主に狙う
  • トレサリオ家
    • 海賊狩り専門
などがあった。

レジェンズでジャンゴの元締めだったトイダリアンのロザッタは「手配書のデータを転送しとくから」とジャンゴに話す場面もあって、資料は賞金稼ぎギルドから引き出せる模様。


EP5でダース・ヴェイダーハン・ソロ捕獲のため賞金稼ぎを招集したのは、この賞金稼ぎギルドを利用してのものであった。
またドラマ「マンダロリアン」のグローグー確保もこのギルドからのケースである。


◆個人契約

ギルドからの仲介ではなく、富裕な個人が個別に賞金稼ぎを招集し、依頼を持ち掛けるパターン。
このメリットは、ギルドという大勢が集まる場所を介さないため、秘密を守りやすい点にあった。

ただ、腕利きの賞金稼ぎは他人の恨みを買うため身元を明かさないのが一般的。
それでいてギルドを介さずに依頼するためには、その賞金稼ぎを自力で探してコンタクトを得る必要がある。

こちらのケースの代表例はジャバ・ザ・ハットドゥークー伯爵
ジャバはその組織力や情報網、豊富な財力で数多くの賞金稼ぎを雇い、身辺警護から目標の暗殺まで幅広く活用している。
ほかにも多くのハットが賞金稼ぎを雇っており、「クローンウォーズ」では攻め込んできたデスウォッチに対してハット大評議会が即座にお抱えの腕利き賞金稼ぎに迎撃させる場面がある。

ドゥークー伯爵の場合はジャンゴ・フェットを雇い、クローントルーパー製造計画のため遺伝子を提供してもらった。
もしこのことがバレればいくら共和国でも妨害してきたはずなので、ギルドを介さずジャンゴを雇ったことで機密保持に成功したといえる。
またレジェンズ設定では、ジャンゴを雇うにあたって「犯罪組織バンド・ゴラの首魁コマリ・ヴォサの討伐依頼」を出しているが、これもギルドに広く出したのではなく、ドゥークーが選んだ少数のメンバーにだけ依頼したという言及がある。

レジェンズ作品ではプリンス・シゾールも有名で、その桁外れの財力で数多くの腕利き賞金稼ぎを雇っていた。

ハットとドゥークーの場合は富裕な資産家だが、辺境の惑星フェルーシアの小さな村の農民たちが賞金稼ぎを雇って村の防衛を依頼したケースもある。
露骨に「七人の侍」のノリであった


【著名な賞金稼ぎ】

以下は個別項目参照。

  • クラドスク(Cradossk)
ボスクの父親。賞金稼ぎギルドの大幹部でもある。

  • C-21ハイシンガー(C-21 Highsinger)
独立行動をするバトルドロイド。このタイプのドロイドは彼一体しか存在しないと言われる。
当時十代前半のボバ・フェットのチーム「クレイツクロー」に属し、クローン大戦期に活躍した。
なお、ベーシック言語はしゃべれない。

  • エンボ(Embo)
キューゾと言うエイリアン種族の男。
常に編み笠のようなものを被り、ボウキャスター(ボウガンのような形状の銃器)を得物とする。また笠は実は強固な金属でできていて、盾にもなれば投げつけて武器にもなり、凄まじい身体能力で接近して格闘戦を行う。
アヌーバという犬のような猛獣を常に連れており、連係攻撃も得意。
スギ一味に所属してアナキン達と共闘したり、時にはパルパティーンを誘拐しようとしたり、ハット族ダース・シディアスに雇われてアナキン達と敵対したりと実に傭兵らしい人物。のちに「クレイツクロー」にも参加した。
クローン大戦期から新共和国時代まで活躍。

  • ラッツ・ラジィ(Latts Razzi)
シーリンというカラフルな種族の女戦士。
普段付けているマフラーのようなものは、実は「グラップリング・ボア」という切断武器。
クローン大戦期には彼女も「クレイツクロー」に所属。アサージ・ヴェントレスとは談笑する仲。
帝国期には自ら「ラジィシンジケート」という犯罪組織を率い、「クリムゾンドーン」など他の組織と敵対した。

  • スギ(Sugi)
ザブラクの女性。惑星イリドニア出身で、イース・コスの同種であり、ダース・モールの種族(ダソミリアンザブラク)とは亜種の関係にある。
数人の賞金稼ぎで編成されたチームを常に率いる。銃やナイフに加えて拳法も使える。
アニメ『クローン・ウォーズ』シーズン2第17話「七人の傭兵」にて初登場。エンボらと惑星フェルーシアの農場の用心棒を引き受けており、アナキン達と共に村を守るべく共闘することとなった。
ウーキーに雇われて、トランドーシャンに「狩りの獲物」として拉致された子供たちを助け出したこともある。

  • ヴォーディーロ(Vorhdeilo)
カリセットーという、蚊とアリクイを掛け合わせたようなグロテスクな顔をした種族。吸血種。
優れた跳躍で敵に飛びかかり、ナイフで突き刺す。
EP1の一年前、キャド・ベインやオーラ・シングのチームに属してダース・モールと共闘した。

  • ジェキール(J'Quille)
ウィフィッドという古生代の生物のような顔をした種族。
ジャバ・ザ・ハット暗殺の密命を受けていたが果たせず、雇い主からも懸賞金を掛けられて先行きに絶望し、ボマー教団に属した。

  • 4-LOM
C-3POのような胴体に、顔だけ昆虫のような頭を装着した、元プロトコルドロイド。
首から下は3POシリーズと似ているが実は別の会社(R2-D2を製造したところ)が開発した機種。しかし似ているのは両会社の友情ではなく技術泥棒によるもの。
当然訴訟となり、しかもこの機種には「ドロイドが自分でプログラムを書き換える」「人間への危害を禁じるセーフティシステムも書き換えてしまえる」と言うとんでもないバグがあった。
また、顔が昆虫型なのは「昆虫型種族に売り込むため」で胴体が人間型なのは「将来、人間型種族に売り込むため」だったのだが、実際には昆虫型種族には胴体が不人気、人間型種族には頭部が不人気で、双方からそっぽを向かれてしまい、売り上げが悪かった。
結局、「訴訟のリスク」「ソフトウェアの欠陥」「販売不振」のトリプルパンチでLOMシリーズ・プロトコルドロイドの生産・販売は少数で終わった。
本機は、元は豪華客船で船のコンピューターとの通話を請け負っていたが、プログラム書き換えにより本来禁じられている「客の荷物をあさって盗む」という犯罪行為を始める。やがて自我に目覚め、セルフ改造を施し、賞金稼ぎに転じた。
ちなみに元がプロトコルドロイドなので、暴走した現在も翻訳業務ができるらしい。レジェンズ設定では700万の宇宙言語に対応。
EP5でベイダー卿に招集された賞金稼ぎの一人。

  • ザッカス(Zuckuss)
昆虫の顔と呼吸用マスク、そして巨大なボロボロの戦闘服を着込んだ大柄なエイリアン。
ギャンドという、アンモニアの空気に満ちた星で生きる種族。特徴的な呼吸マスクは他の星で生きるための装置。
実はフォース感応者。瞑想により直感を磨き、任務に当たる。
上記の4-LOMとはコンビを組んで戦った。ザッカスは「瞑想と直感による行動」、4-LOMは「計算に基づく行動」と理論がまるで真逆だったが不思議と馬が合ったという。
EP5でベイダー卿に招集された賞金稼ぎの一人。

  • 1-JAC
形式番号から分かる通り、4-LOMと同じ機種のプロトコルドロイド。
二挺の小型ブラスターを用いた戦闘を行う。4-LOMとの違いは弾帯と夜闇で緑色に光る眼(尤も、これはこの機種の標準機能なのかもしれないが)。
惑星ダイユーで尋問官によって指名手配されたオビ=ワンと幼少期のレイアを追い詰めた賞金稼ぎの一人だが、追い詰めそうになったところを偽ジェダイのハジャ・エストリーにブチ抜かれて破壊された。

  • ディン・ジャリン(Din Djarin)
ドラマ『マンダロリアン』主人公。
マンダロリアンの1派閥「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」に所属する男。年齢はだいたい35~40歳程度。
名前を明かしていない上に他のマンダロリアンは地下に隠れ住んでいるため、一般的には「マンドー」が彼の通り名となっている。
教義に従いヘルメットを脱がないため、ごく一部を除きその顔を知る者はいない。物語後半からはピカピカのベスカーアーマーを着用しているため、アーマー目当てで殺されかけることがけっこうある。
元ネタが西部劇ではなく『子連れ狼』なため、なんとなく拝一刀に似た経歴*1を持つ。

ネヴァロの賞金稼ぎギルドを拠点に凄腕として名を馳せていたが、ある時帝国残党から特殊な能力を持つ子供「ザ・チャイルド」を奪還する依頼を受ける。しかし依頼達成後、用済みになれば子供が処分されることを知ると残党を襲撃して子供を奪還。
以後、子供と疑似的な親子関係を結び*2、彼を同族の許へと送り届けるべく探求の旅に出た。

  • ミグズ・メイフェルド(Migs Mayfeld)
新共和国時代に活動していた賞金稼ぎ。ランザー・マルクの許で傭兵チームを組んでいた。
元々は帝国軍のスナイパーであり、狙撃の腕は一流。所属兵科に誇りがあるのか、はたまたそう名乗っていると「なんか弱そう」と思われて嫌なのか、ストームトルーパー」とひと括りで呼ばれるのを極端に嫌っている。

たまたまランザー・マルクがかくまったディン・ジャリンをチームに引き入れて新共和国に捕まったある囚人を奪還する作戦に挑み、実行犯の一人として卓越した室内戦を演じた。この際は背中にロボットアームを装着しており、本人と合わせて三丁拳銃を用いた高い火力で共和国セキュリティ・ドロイドを圧倒している。
囚人奪還には成功したものの、ディンを嵌めようとして逆に独房に放り込まれ、ランザー・マルクの本拠地も新共和国によって壊滅した。

その後は共和国の囚人として宇宙船の解体業務をやらされていたが、ディンとの共同作戦のためにキャラ・デューン保安官に「連行」される。
そして、惑星モラックの帝国軍残党基地へと潜入する共同作戦の途中で彼が脱走する原因となった惑星バーニン・コンの「シンダー作戦」を指揮した上官に偶然遭遇。
上官に仲間が大勢巻き添えとなったシンダー作戦の真意を問い、その返答によって彼が紛れもないクズであることを悟ったミグズは仇を取るべく上官を射殺し、脱出がてら燃料を精密狙撃で起爆させて綺麗さっぱり吹き飛ばした。
作戦成功後、彼は「爆破に巻き込まれて死亡した」ことにされ、囚人生活から解放されモラックの森へと走り去っていった。


  • Q9-0
通称ゼロ。プロトコルドロイドの賞金稼ぎであり、ミグズら傭兵チームの一員でもある。
職業柄ハッキングと宇宙船の精密操縦に長けており、囚人救出作戦のパイロットとして編入された。
乗っていたグローグーを見つけて興味本位で殺そうとしたところを船の持ち主のディン・ジャリンにブチ抜かれて破壊され、残骸は後に乗客の即席翻訳装置にされたり船ごと木っ端みじんに吹き飛ばされたりと散々な目に逢った。

  • ブーシ(Boushh)
ユビースという、常に顔を仮面で隠した種族の男。酸素の少ない星の生まれなので、他の星ではこの呼吸器を兼ねたマスクが外せない。
帝国期にブラックサンの賞金稼ぎとして働いたが、雇い主に賞金つり上げを迫ったため粛清された。
EP6でレイア・オーガナは彼のマスクを付けて偽装し、ジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜入した。

  • ダニク・ジェリコ(Dannik Jerriko)
人食い種族アンザーティの出身。
主に任務失敗した他の賞金稼ぎを狙う。アンザーティの項目も参照。
EP4に登場。

  • フェネック・シャンド(Fennec Shand)
人間の女性。帝国初期から活躍するベテランであり、狙撃用のブラスターを常用している。
マンダロリアンの戦士ディン・ジャリンも一目置く実力者。賞金稼ぎギルドに属さず、直接依頼だけを受ける。
色々あって瀕死の重傷を負ったところをボバ・フェットに助けられ、以降はその恩を返すために彼の右腕として時に助言し、時に共闘して彼を支えた。

互いに面識はないが、世代としては二人ともだいたい同じぐらいだったりする*3。若い頃は賞金を狙ってボバの妹を追いかけ回していたこともある。

  • トロ・カリカン(Toro Calican)
ギルドに入って成り上がるため大物のフェネック・シャンドを追う、惑星タトゥイーンの夢見がちなルーキー。
とはいえ自分一人では返り討ちにされるのは分かり切っていたため、たまたま訪れたディン・ジャリンを誘って二人がかりで彼女を追い詰めた。

拘束後、フェネックとの会話で彼がギルドとひと悶着起こしていたことを知る。共謀して彼を突き出せば確固たる名声を得られるとフェネックに唆されたトロは裏切らぬように彼女の腹を撃ち抜いて倒し、宇宙港で彼を待ち伏せする。
しかし、ディンの照明弾による目くらまし作戦に引っかかり相手を見失ったところを死角からあっけなく射殺され、欲張りすぎた彼は一度も賞金を得ることなくその人生を終えた。

  • トバイアス・ベケット(Tobias Beckett)
犯罪シンジケート「クリムゾン・ドーン」から仕事を請け負っていた、強盗と密輸と賞金稼ぎを兼業する何でも屋。
賞金稼ぎとしては「オーラ・シングを殺した」という噂があり、実際2丁拳銃を使いこなす射撃の名手でもあるが、帝国統治初期の10BBYには借金を抱えすぎてほぼクリムゾン・ドーンにこき使われる状態となっていた。
夢を抱く若造であったハン・ソロを拾い、裏社会の現状とそこでの卑劣な生き抜き方を教えた師 でもあり、最期は希少な燃料コアクシウムを巡るハンとの出し抜きあいの末に早撃ちに敗れて敗北、成長したハンを称えながら息を引き取った。
その後、彼の影響を受けた[[ハン・ソロ]]もまた借金まみれで首が回らなくなっていく




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最終更新:2024年10月21日 21:06

*1 一族が政府への謀反を疑われ皆殺しに逢った生き残り、親子で逃亡生活、刺客を生業とする、など

*2 マンダロリアンは孤児の受け入れに積極的

*3 そのため、実写版の両演者の年齢も近い