プロ・クーン

登録日:2020/01/17 Fri 23:00:00
更新日:2025/01/29 Wed 23:03:35
所要時間:約 20 分で読めます




「状況は確かに厳しい。だが可能性はある」


プロ・クーン(Plo Koon)とは、旧銀河共和国末期のジェダイマスターのひとり。
そして数あるジェダイのなかでも指折りの人格者で善良な人物として知られる。



【人物】

◆風貌

「少しのあいだなら真空に耐えられる」

種族はケル・ドア。惑星ドーリンの現住種族。
身長は188cm、体重は80kg。

毛髪の類は一切なく、肌は明るい茶色で随所にしわが寄っている。
耳は巨大に発達して奇妙な肉塊のようになっており、頬の肉は垂れて先端に角があり、口は縦に裂けていて、ぽっかりと穴が開いている、というなかなかグロテスクなクリーチャー然とした顔言っちゃ悪いがどう見ても悪役顔
しかも、普段は口と頬の角あたりを黒いマスクで覆っており、両目もゴーグルをはめ込んでいて、外からは視線すらわからない、といういかにも不気味かつ不審な姿。
この人物を良く知らない人から見たら「プレ〇ターからのゲストキャラクターの敵役なんだよ(嘘)」と言っても信じる人が普通に出るだろう。

そのうえ、種族的なものなのか本人の気質なのか、眉のあたりの肉がいつもしかめているように見える。

どうやらあちらのスターウォーズ世界内でも偏見が強いらしく、ケル・ドアが自分たちの故郷からめったに出ないため、その種族を知らない人からは「サイボーグ」とか「不気味で不機嫌なクリーチャー」とかに間違えられることもあるらしい。


その故郷である惑星ドーリンは、空気の成分が一般の惑星とはだいぶ異なっており、特に酸素が薄い
そこで進化した生物は当然、酸素をあまり必要とせず、むしろ酸素が濃いとその毒素にやられてしまう。

プロ・クーンがつけているマスクとゴーグルは、そんな彼らケル・ドアが酸素が濃すぎて息が詰まる惑星で暮らすための生活必需品なのである。
まあ、外した顔もなかなかグロテスクなので、どちらにしても顔ではいろいろ言われたかもしれないが。


ちなみに、酸素の濃度さえ下げればマスクやゴーグルは外せるので、プロ・クーンは時々「聖堂の酸素濃度を下げませんか?」と提案するのだが、賛成意見が出たことは無いらしい……まあそんな事したら彼以外の種族のジェダイが聖堂で過ごせなくなってしまうので当然っちゃ当然だけど。

あと、このゴーグルとマスクはなかなか高性能な一品らしく、宇宙空間であってもこれさえつけていれば一時的にだが生きていけるというすごい品物。
ケル・ドアとこのゴーグル&マスクの組み合わせがいいのかもしれないが、それにしても……

頭部の左右にある肉の塊のような部位は耳ではなく触覚の一種で、テレパシーのようなものを発せられるとか。
おかげで、ケル・ドアのジェダイはマインドトリックなどの技が得意らしい。
指の数は四本。特に中指が大きく、黒い巨大な爪が目立つ。


◆性格

「とにかく修理を試みよう。望みを捨てないことだ」

本編ではジェダイ最高評議会のメンバーを務めており、EP1~EP3にかけて一度も外れたことがない。
映画本編ではこれといってキャラクター性は描かれず、ほぼモブキャラだったが、
CGアニメ「クローン・ウォーズ」にて一気に出番を増やし、人物像についても掘り下げられた。

そんな彼の性格は、ふだんは無口で感情を表に出さないが、その裏では優しく気遣いのできる男であるということ。
映画本編では評議会ですら発言シーンがなかったが、これを「無口」としてとらえたらしい。出番の増えたCG版「クローン・ウォーズ」でも、口数は少なめになっている。

しかし、ポッドひとつで宇宙空間に放り出されて救助も来ないという絶望的な状況でも、あきらめたりパニックに陥ったりせず、常に落ち着いて仲間を支える精神的なタフさや、
自分の名前が不正に利用されたにもかかわらず、あえて自分が泥をかぶることで事態を収める優しさを持つところが存分に描かれた。

そういう性格だからこそ、アソーカ・タノのような跳ねっ返り娘からも尊敬され、自らも「ジェダイの過ち」を素直に認めることも出来たのだろう。
クワイ=ガン・ジンの友人でもあり、お互いに良い影響を受けあっていたようである。
おかげで視聴者からはかなりの人気キャラとなっており、評議会メンバーにおいても屈指の人気キャラといっていいだろう。

口数は少ないながらも名言もかなり多い。
情報収集のために暗黒街に潜り込んだりと、ジェダイとしては破天荒な行動もよくとる。


【能力】

「アソーカ。ブリッジを支えよ。力を合わせるのだ」

ジェダイとしての能力は平均よりは高いようだが、印象に残るシーンに乏しい。アナキンやサシー・ティンと並ぶ名パイロットとされており、クローンウォーズにおいてもスターファイターのパイロットとしての能力の高さが目に留まる。

ジェダイマスターのながでも特に飛びぬけた者だけが就けるジェダイ評議員を長年務めるほどの相応の実力者であることは確かである。
種族の特性もあってマインドトリックには長けているらしく、暴徒をその能力で無血鎮圧したこともある。

ライトセーバーは通常の円筒型で、光刃の色は青。
戦闘フォームは、パワーに長けた「シエン」を得意とするほか、クワイ=ガンとの付き合いからか「アタロ」も使える。
実はフォースライトニングの使い手でもある。ジェダイは禁じ手としていたが、彼はあえてこれを研究していたそうだ。

しかしながら、グリーヴァス将軍を撃退する、というような個人レベルの大活躍はあんまりない。
イース・コスのような明確にやられる場面もないのだが、そもそも戦闘シーンそのものが少なく、明確な強さを確認できる場面がない

一方スターファイターでの戦闘シーンは多く、マレヴォランスへの攻撃、フェルーシアの撤退作戦時、ザイゲリア戦時にも愛機と共に戦い、アナキン達を援護して危機的な状況から救うことが多かった。

レジェンズ作品においては、騎士団随一の剣士として知られている。
クワイ=ガンや、まだヴァ―パッドを開発出来ていない頃とは言えメイス・ウィンドゥとも模擬戦で度々引き分けた剣の達人である。

アサージ・ヴェントレスと戦い、彼女を追い込んだこともあるという。
プロの強力なシエンは、アサージのマカシに対して相性がよく、パワーで押し切れたらしい。


【作中の活躍】

◆前歴

「コトヤー、マスター・プロ」
「コトヤ、アソーカ」

出身は、出身種族ケル・ドアの故郷、惑星ドーリン。
クーン家はもともとジェダイを多く輩出してきた家柄*1であり、生まれた子供は真っ先に検査を受けていた。
プロも生後すぐにジェダイ感応者としての素質を見出され、一直線にジェダイ聖堂へと招かれた、エリートコースである*2
コルサントではタイヴォッカというウーキーのジェダイマスターに師事した。タイヴォッカはジェダイ最高評議会のメンバーを務めてもいる。

だが、若いころのプロは師匠を師匠とも思わずにはっちゃける、反抗的で生意気なタイプだったらしい。師父のタイヴォッカも、それはそれは何度も怒ったとか。
しかしそういう性格が、年の近いクワイ=ガン・ジンと似ていたため、仲良くなったらしい。タイヴォッカやドゥークーはさぞかし頭が痛かったであろう。


しかし、やがて成長すると誰よりも冷静沈着で聡明なジェダイ、いや大人の男となった。

EP1の12年前、もと師父であったタイヴォッカが、通商連合と海賊にまつわる抗争「スターク・ハイパースペース紛争」で戦死したため、その後釜となってジェダイ評議会に入る。
(ちなみに「EP1の12年前」というと、ガリドラーンの戦いなどが起きてマンダロリアン内戦に一応の決着がついた時期でもある)
一方、盟友のクワイ=ガンにもジェダイ評議会のメンバーになってほしいとも考えていたのだが、この願いは彼の性格も相まって、ついにかなうことは無かった。

ジェダイ最高評議会のメンバーになるだけあってかなりの実力者で、多くの紛争に参加し、これを鎮圧してきたという。


◆映画本編

EP1では背景同然。
盟友クワイ=ガンがシスの復活を訴え、しかも連れてきた9歳のアナキン・スカイウォーカーを弟子にとると勝手に言いだして評議会が紛糾してオビ=ワンがぶちギレるシーンにもいるが、セリフはまったくない。
結局クワイ=ガンはシスの暗黒卿ダース・モールに殺される。


EP2でも引き続き最高評議員をしているが、やっぱりモブキャラ。
ジオノーシスの戦いでは、彼の部隊はメイス・ウィンドゥが直卒するコロシアム方面の本隊とは別行動をとっており、
十年前の戦勝を参考にしてドロイドコントロール装置を破壊し、バトルドロイドの大軍を止めようとしていた。

しかし前回の敗戦を分析していたのは向こうのほうで、バトルドロイドは一瞬止まったものの、今度は機体ごとに仕込まれていた戦闘プログラムで起動。
多少戦術能力は落ちたものの、引き続き敵を攻撃した。
プロ・クーンたちコントロール装置攻撃部隊も制圧されてしまい、包囲されたメイスたちのところに放り込まれる場面で姿が確認できる。

幸い、直後にヨーダとクローントルーパーの援軍が駆け付けたため、九死に一生を得た。
しかし何よりも問題なのは、この「ドロイドコントロール装置を破壊する」という活躍シーンがカットされてしまったことだろう。


EP3ではケイト・ニモーディアの戦いに参戦。
しかしこの赴任中、コルサントでジェダイが失脚し、オーダー66が発動。
プロはおりしも戦闘機で哨戒していたところ、僚機のクローントルーパーから攻撃を受け、緊急離脱を図ったものの失敗、撃墜された。


◆CGアニメ「クローン・ウォーズ」

「私はチャンスなど信じておらん。力を合わせ生きてさえおれば、助けが来るのは分かっておる」

全体的に、映画本編の彼は地味なキャラクターであった。
設定が固まっていなかったのか、掘り下げどころかセリフそのものが少なかったのである。
ドロイドコントロール装置の破壊という、おそらく映画本編で唯一の活躍も、最終的にカット。
脇役でもまだセリフの多かったキ=アディ=ムンディ以下である。


しかし彼は、CGアニメ「クローン・ウォーズ」にて一気に人気を確立することとなる


本作ではやたらと登場シーンが増え、マスク越しでくぐもった声ながらセリフも激増。
あまり饒舌ではないらしく、どちらかというと無口で実直な風だが、それでも出番が多かった。

なによりの特徴は、実質女主人公(ヒロイン)として活躍したアソーカ・タノジェダイの素質ありと見出したのが彼だったということである。
この縁で彼女からは恩人として強く慕われており、またそのつながりでアソーカのマスターになったアナキン・スカイウォーカーとも絡みが増えた。
彼の側も、アソーカ、アナキンの師弟には目を掛けていたようである。



彼の人となりがよく表れたのは惑星ローラ・サユーのシタデル刑務所を巡る攻防において。
当時、ジェダイ評議員の一角イーヴン・ピールと、その麾下のウィルハフ・ターキン大佐が捕虜になってこの刑務所に収監されていたが、プロは救出艦隊の指揮官として参戦する。

このときの編成としては、まず少人数の救出部隊が要塞に潜行して捕虜を救出し、安全地点でプロ・クーンの艦隊が回収する、という作戦であった。
しかし難攻不落のシタデル要塞に潜入するのは危険極まりないということで、そのメンバーからアソーカは外されていた。のだが…

アソーカはその待機命令に反発し、勝手に潜入舞台に潜り込んだうえ、それを「マスター・プロから命令を受けた」と称してしまった。
作戦そのものはいちおう成功(ピールは戦死したが、肝心の機密情報は維持できた)となったが、問題は勝手な行動よりもアソーカが上司の命令を偽造して使った疑いがあったことである。
救助された艦艇の中で、弟子を従えたアナキンが、プロ・クーンに問いただした。

「マスター・プロ。アソーカに命令を下したというのは本当でしょうか」

もちろんプロはそのような命令は下していない。いや、もし下していたとしても、それはプロといえども越権行為だ。他人の弟子をその師匠に断りもなく勝手に使うなどありえない。
アソーカがしたことは赤の他人、それも最も敬愛する人物の一人にとんでもない迷惑をかけることだったのだ。
罰を受ける囚人のような顔で、アソーカは静かにうなだれた。
……だが。


「……ああ、命じたとも」


誰もが驚いた。プロ・クーンは、自分の名前が勝手に使われたことを承知の上で、あえて自分が泥をかぶる、そういう決断をしたのだ。
これで、もし本当にアナキンが誤解すれば、今度はプロが恨まれたかもしれない。
これが、もし噂として広まってしまえば、プロは「他人の弟子を勝手に使う輩」とみなされ、白眼視されるかもしれない。
それでも彼はすべてを飲み込んでこういう判断をしたのだった。
あっけにとられるアナキンたちの横を通り過ぎながら、プロ・クーンはアソーカの肩をひとつ撫でて、歩み去っていった。


この一件でプロの人情味ある一面が描かれ、一気に人気を博したといっていい。


それ以外にも彼の登場エピソードは多く、
グリーヴァス将軍の新鋭戦艦により少数の兵士とともに宇宙に放り出された回では、機能停止した脱出ポッドに取り残され死を待つのみとなった状況下でも、あくまでも穏やかに残った兵士を守り続ける、精神的なタフさを見せ続けた。

「トラブルを求めておいて、いざ出会ったとき、慌ててもしょうがない」


ボバ・フェットのテロ活動では、メイス・ウィンドゥの出撃を「刺激しやすい」と断り、自分がアソーカを連れていく場面がある*3
この回ではアソーカに、アナキンとは別の視点から指導をしていた。

「学ぶことは、たくさんある。いいか。人は酒を飲んでタガが緩んでくると、人格が変わる」


アソーカが拉致されて行方不明になった際には、愛弟子の捜索に焦るアナキンに「師匠としての先輩」という立場から、どういう心構えで弟子に向き合ったらいいかを粘り強く教え込んだ。
これは、アナキンが一番弟子のために「師匠としての経験」が不足していたオビ=ワンにはできない指導だっただろう。
そしてはねっかえりのアナキンも、プロの言葉には完全ではないながらも納得し、はち切れそうな心を抑え込んだ。

「ことは、もはやお前の手を離れている」
「あなたがなんといおうと、連れ戻して見せます!」
「……そうではなくて、お前があの子を、どう鍛えたかということだ。……正しく教えてさえいれば……自力で、お前のもとに……戻ってくる」


……思えばオビ=ワンには、アナキンに対して「亡きクワイ=ガンから託された」という思いが強すぎ、自身も師匠としての経験がなかったために、気負いすぎるところがあった。
プロにとってもアナキンは「亡きクワイ=ガンの忘れ形見」で、アソーカのこともあわせて思い入れもあったようだが、彼はオビ=ワンと違って「師匠としての場数」を踏んでいる。弟子をどう導いたらいいのか、自分はどんな心構えであるべきか、弟子はなにを求めていて、なにを与えたらいいか……もろもろについて「経験」がある。経験があるから、「心の余裕」もある。甘やかしはしないが、堅くなりすぎもしない……

……もしかしたらアナキンには、オビ=ワンよりもプロ・クーンのほうが、マスターとしては向いていたかもしれない……



ジェダイ聖堂の爆破テロ事件でアソーカが疑われた際には、アソーカの無実を信じ続けた数少ないひとりであり、自らも地味ながら彼女の捜索を続けた。
しかし彼が所属するジェダイ評議会は、アソーカを怪しいと考え、ジェダイから追放して法廷へと引き渡してしまう。
プロはこの決定を覆せなかった。

しかし最終的に真実が露見し、アソーカも冤罪だと発覚。このとき彼は真っ先に責任を述べて、彼女に謝罪した。

「ジェダイ評議会を代表して、心から詫びたい。疑ったのは間違いだった……」

しかし、このプロの行動は、ほかのマスターたちに根回ししたものではなく……そのほかのヨーダやメイスをはじめとした面々は、プロほどの危機感や責任感を持ちあわせていなかった。

結局、アソーカはジェダイ評議会へと抱いた隔意を無視できず、オーダーから離脱するという道を選ぶ。
プロ・クーンは……彼女を追うことはせず、それどころかアナキンとともに止めようとしたオビ=ワンの肩をつかみ、引き留めるのだった

この時のプロの心境は分からない。彼女を説得できるとすればアナキンだけで、もし彼でも駄目だった場合はオビ=ワンや自分が説得しても無駄だと考えたのか、それとも止めないほうが彼女のためにはむしろ良いと考えたのか……
「オビ=ワンを止める」という行動・選択からして、彼にはなんらかの判断があったことは確かである。

ただプロについて確実なのは、彼なりにかわいがっていたアソーカがジェダイから去るのをできなかった、止めるつもりはなかった、ということである。


その後も彼はジェダイ評議会に在籍し続けるが、これといった行動は見せない。
オビ=ワンはその後、評議会にもチクリと嫌味を言うようになった*4が、彼はもともと無口なのもあって目立たず、そういったエピソードもなかったようである。
クローン大戦前に名前が出てきたサイフォ=ディアスの遺品のライトセイバーを発見し、彼にまつわる調査の発端となったりはしたが、それぐらい。



一連のエピソードからは、ジェダイ評議会に所属していながら、そして充分以上の優しさや度量や知識や判断力がありながら、
「ジェダイ評議会を動かし現状を打破しよう」などとは考えずに、「自分が身を引くことだけで終わらせよう」とする性格、
悪く言ってしまえば「その場しのぎの弥縫策に走る」傾向がみられる。
彼は当時の評議会では古参で、年齢も高いほうで、発言力もそれなり以上にあったはずなのに、である。

これは当時のジェダイを取り巻く通弊の一つであり、決して彼だけの問題ではない。
むしろ彼は当時の一般的な価値観から大きく逸れがちだったジェダイのなかでは、いい意味で一般的な価値観の面でもっとも成熟していた。自分の責任を自覚し、謝罪を口にできた「大人」である。困難にも動揺しない強さと、他人を慮り導く優しさを持った「大人」である。
しかし、ジェダイ評議会でももっとも良識のあったプロ・クーンですらが、ジェダイの通弊を打破できなかったということは、当時のジェダイが本当に末期的な状態にあったことを端的に示していたといえよう。


そのままオーダー66を迎えて戦死するのは既述の通り。


【その他】

  • 撃墜時の設定
最期はオーダー66によって撃墜・墜落して戦死。
この場面、むかしの設定では撃墜されるさなかに事態を洞察し、とっさにクローントルーパーの集結地点に突っ込み、そこにいたトルーパー百数十名を巻き添えにして死ぬ、という裏設定があった。
しかし「クローン・ウォーズ」で優しい人格という設定が強調されたためか、現在では「わけも分からず制御不能になるなか、せめて誰も巻き込まないよう、無人の場所を選んで墜落した」という設定に代わっている模様。


  • 年齢
「クローン・ウォーズ」でのプロは、なぜかメイスやサシー・ティンから一方的に敬語を使われている。
もしも彼がクワイ=ガンと同年とするとEP2で七十歳となり、キ=アディとも同年で、なるほど年長者ではある。
(ヨーダやヤドル、オポー・ランシシスのように、種族的な特性もあって百年以上生きているのもいるが)
もっとも、クワイ=ガンとキ=アディは見た目の年齢にかなり差があるし、プロは同族がほとんどいないことや顔を隠していることで見た目から年齢が判断できないため、実のところどれぐらいの年齢なのかはよくわからない。

  • 意外な活躍(?)
『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』『マンダロリアン』などの制作総指揮として知られるデイブ・フィローニ氏のお気に入りのジェダイでもあり、その関係で『マンダロリアン』のコンセプトアートにも登場している。
ダーク・トルーパーを斬り捨てていく姿が描かれており、ルーク・スカイウォーカーの登場を制作段階からなるべく伏せるための代役としてコンセプトアートが描かれたとのこと。
同じくルークが登場する『Book of Boba Fett』の撮影の際にも台本内にルークの代わりとしてプロ・クーンの名前が書かれていたそうで、アソーカ役のロザリオ・ドーソン女史が混乱しながら現場に向かったというエピソードも明かされている。

  • 担当俳優
実は製作途中で担当俳優が変わっている。
EP1ではアラン・ラスコーという人物だったが、EP2以降はマット・スローンに交代した。
前者は同じくEP1にて、ドールテイ・ドファイン(ガンレイ総督の副官のひとりで、ドロイド制御船「サカック」の艦長を務めて戦死した)などを兼任している。
もっとも、どちらも顔が隠れる役なので、映画を見るだけでは変更点や共通点を見出すのは無理。





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最終更新:2025年01月29日 23:03

*1 プロの叔父や姪もジェダイになった。

*2 実は「生後半年以内」という規定を守れたジェダイはそんなに多くない。アナキンの「九歳」は例外に近いが、例えばキ=アディやイースは「四歳」で招かれ、評議会にも入っている。

*3 アナキンは負傷療養中。

*4 評議会元メンバー、サイフォ=ディアスが軍隊設立を提唱していたが、評議会は却下したどころか彼を追放したことについて「では、評議会は間違った判断をしたわけですね」と突き刺した。このとき、反論を却下したばかりか追放した「孫弟子」アソーカのことを思い出さなかったとは言えまい。