鈴木深央/パールシェルファンガイア

登録日:2021/11/07 Sun 17:43:10
更新日:2025/04/21 Mon 23:17:04
所要時間:約 3 分で読めます





鈴木(すずき)深央(みお)は『仮面ライダーキバ』の登場人物。

演:芳賀優里亜


【人物】

第21話から登場する、焼肉屋「ふじ咲」でアルバイトをしていた18歳の女性。
ドジっ娘+極度の人見知り+優しすぎるが故に何かを頼まれたら断れない性格という自分に嫌気が差している。

焼肉屋のバイトも、オーダーをマトモに覚えられないどころか、杏仁豆腐をぶちまける失態を犯し、名護さんの怒りを買ってしまう散々な結果に。
さらに、自身に一目惚れした襟立健吾とデートをするも、彼の強引な性格についていけずやはり失敗。
その後、同じような悩みを持っていた紅渡と出会うとすぐに意気投合。
自分から渡に会いに行ったり、モデルを務めて少しだけ自信を持てるようになったりと、少しずつだがダメダメな自分を変えようと努力していった。

なお、私服は性格の割に結構大胆で二の腕が出るTシャツを着てたりする。


しかし…


ごめんなさい……あなたは処刑します


【パールシェルファンガイア】

所属:ファンガイア族 アクアクラス
形態:真珠貝型ファンガイア
身長:172cm
体重:69kg
真名:独房のようなドレス

深央の正体はファンガイア族の最高位に位置するチェックメイトフォーの「クイーン」であるパールシェルファンガイア。
同じチェックメイトフォーのビショップに指摘されるまで自身の正体を知らなかった。

1986年の先代クイーンの真夜が変化するパールシェルファンガイアの色はピンクだが、こちらは青。
戦闘では真珠型の弾丸「パールバレット」や炸裂弾「クイーンズ・デスパール」を放つ。


【クイーンとして】

正体を知った後も案の定クイーンの役割である「人間を愛したファンガイアの処刑」を果たせないでいた。
しかし、渡を襲った糸矢僚/スパイダーファンガイアに強い憎しみを抱き、クイーンの力が覚醒する。
とはいえ、スパイダーファンガイアの処刑は渡に対する愛があったからできた*1事で、結局他のファンガイアは始末できなかった。
加えて、仮面ライダーサガにしてファンガイアのキングである登太牙との三角関係やクイーンの使命へのためらいが生じ、渡とすれ違ってばかりの毎日が続いてしまい、次第に精神状態が不安定になり、渡への依存を強めていく。

やがて、クイーンの使命を受け入れたことや渡が仮面ライダーキバでありファンガイアの血を引いていると知ったことなどから悩みのいくつかは解消された。
だが今度は、「渡がキングになれば一緒にいられる」と考えた結果、あの紅音也と麻生ゆりにちょっかいを掛けた真夜さんや桜井侑斗と野上愛理の関係に嫉妬したリュウタロスですらもびっくりするほど、変な方向に吹っ切れてしまい、渡と結ばれるために太牙の死を望むようになる。誰がここまで自分を変えろと言った
かつての内気な性格はどこへやら「早く太牙を倒してほしい」と渡に一方的に詰め寄ったり幼馴染みをぶっ殺せなんて酷すぎる。後に半分血の繋がった兄と判明するが、これはこれで中々外道である、裏切り者のファンガイアの処刑に積極的に手を染めたりした。

いつまでたっても進展しないので、遂に自らの手で太牙の殺害を計画
結婚式の誓いのキスをする寸前に油断した太牙の腹部を刺すのだった。


【悲恋】

だが、太牙は殺されそうになったにもかかわらず深央を庇った。
その事に大きく動揺し、暗殺は失敗に終わる。
その後、キバと仮面ライダーサガの決闘の最中、キバの「エンペラームーンブレイク」から太牙を庇って崖下に転落。
さらに、ビショップの追撃を受けてしまい、渡が駆けつけた時は既に満身創痍となっていた。

うれしい…

最期は最愛の人から、薬指に指輪をはめてもらい、笑みを浮かべるとガラスのように砕け散った。
今となっては叶わない、その人との結婚式を夢見ながら……。


【死後】

渡はビショップが手を下した事実を知らなかった為「自分が深央を殺してしまった」と思い込み、心を病んでしまった。*2
その後深央は第45話で幻影として渡の前に現れ、彼を立ち直らせるきっかけを作る。
太牙もまた渡が深央を殺したと思っていたが、真実を知ると怒りの矛先をビショップに向け、渡と太牙の共闘のきっかけとなった。

ここまで書けば「悲劇のヒロイン」に見えるかもしれないが、本懐を遂げる為に渡と太牙を利用し(ビショップの介入があったとはいえ)結果的に両者の仲を悪化させてしまった点は擁護できない。
最後に深央が太牙を庇ったのもその事に罪悪感を抱いていたからであり、ある意味井上脚本らしい因果応報とも言える。

だが、彼女の渡への愛は本物だった。
グリズリーファンガイアのように最愛の人と生涯を共に生きられたファンガイアもおり、もしどこかで道を間違えなければ、渡と末永く一緒にいられたかもしれない…。


【余談】

演者の芳賀優里亜は『仮面ライダー555』に園田真理役で出演していた。
また、次回作の『仮面ライダーディケイド』では同じくクイーンに当たるユウキ/ソーンファンガイアを演じる。
こちらは、深央とは異なり根っからの悪役である。

講談社キャラクター文庫から刊行された『小説 仮面ライダーキバ』でも登場。
こちらではクイーンの設定が無いため「ファンガイアの一般人」となっており、人物像も映像作品に比べれば大分マイルドな描写になっている。
最終的に正義感が暴走の極致に至った名護啓介の手にかかるも、それに対する怒りが悩みを抱えていた渡を動かす切っ掛けとなった。


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最終更新:2025年04月21日 23:17

*1 糸矢も糸矢で(一方的に、だが)人間を愛したファンガイアだった為処刑の対象ではあった

*2 次狼の手引きで過去に飛んだ際も、自分が生まれて来ないよう音也と真夜をあの手この手で引き離そうとした程。