チームカタストロフ(遊戯王5D's)

登録日:2020/07/24 Fri 10:18:19
更新日:2023/12/27 Wed 22:25:06
所要時間:約 7 分で読めます




チームカタストロフとは、『遊戯王5D's』に登場する、ライディングデュエルの世界大会(ワールドライディングデュエルグランプリ・通称WRGP)に出場するチームの1つ。
サブタイトルでは「破滅の使者」というキャッチフレーズが付けられている。

チームメンバー全員がサテライト出身かつマーカー持ちで、プラシドから受け取った数枚の闇のカードを使用し、後述のように対戦相手に平然と危害を加えるデュエルを行う悪党。
マナーが悪いのは彼等のファンの一部も同様で、「対戦相手のクラッシュを楽しみにしている」と不謹慎すぎる発言をしている。

WRGP予選では闇のカードを用いたクラッシュという番外戦術でチームユニコーンを下した後、チーム5D'sと戦う。

●目次

【チームメンバー】

へルマン

CV:勝沼紀義
ファーストホイーラー。
鼻ピアスが特徴のガタイの良い男性。
ライディングデュエルでは、クロウ・ホーガンの負傷した肩を狙う等苛烈なラフプレイを好む。
一方で、闇のカードについての危険性は理解しており、手に入れた当初は使用を躊躇う場面もあった。

ハンス

CV:下妻由幸
チーム5D's戦のラストホイーラー。
高い鼻と紫色の髪が特徴の男性。
鉄パイプを叩き付けながら興奮するアレな性格だが、闇のカードに対しては恐れていた。
後述の理由から彼だけデュエルを行っておらず、使用カードも不明。

ニコラス

CV:黒澤剛史
セカンドホイーラーで、チームカタストロフのリーダー。
長髪と髭が特徴の男性。
闇のカードについては他の2人ほど危機感を抱いている描写は無く、寧ろ頂点に登り詰めるための道具にしようとしている。


【使用カード】

ヒドゥン・ナイト-フック-
効果モンスター(アニメ及びタッグフォース)
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守0
フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された時、 このカードと攻撃モンスター1体を守備表示にする。 このカードの表示形式が攻撃表示から表側守備表示に変更された時、 相手ライフに800ポイントダメージを与える。

ヘルマンが使用する闇のカードの1枚。
名は体を表すが如く手がフックになっている。
攻撃対象にされた際に表示形式を変更し、ダメージを与える効果を持つ。
キメラテック・オーバー・ドラゴン」等の連続攻撃を得意とするモンスターにとっては天敵になる。
弱点は、守備表示の時は相手モンスターの攻撃を無効にできないこと。

闇のカードなので、ソリットビジョンとは別に本体が存在し、自身の影の中に潜んでいる。
ライディングデュエルでは、影から手を伸ばし、対戦相手のDホイールをロックしクラッシュさせる盤外戦術を行った。
このカードにより、本編では4名が負傷している


ヒドゥン・ナイト-ダーク-
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻撃力800/守備力0
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。 自分フィールド上に存在する守備表示モンスターが攻撃対象に選択された時、 このカードをリリースして発動できる。 そのモンスター1体を攻撃表示にして戦闘を行う。

ヘルマンが使用するモンスターカード。
守備表示になったヒドゥン・ナイト-フック-を守ることができる。
もっとも、このカード自体が先に破壊されてはどうしようもないが。
本編では、クロウはヒドゥン・ナイト-フック-の破壊を優先したのでこのカードが攻撃される事はなかった。

闇眩ましの影
永続罠
このカードが存在する限り、 自分フィールド上に守備表示で存在するモンスターは戦闘では破壊されない。 相手フィールド上に光属性モンスターが存在する場合、このカードは破壊される。

ヘルマンが使用。
ヒドゥン・ナイト-フック-を戦闘破壊から守ったが、逆に「BF-二の太刀のエテジア」の効果のトリガーになってしまった。

リバイバル・ナイト
通常罠
自分フィールド上に存在する「ナイト」と名のついた悪魔族モンスター1体が 破壊されたターンのエンドフェイズ時に発動できる。 そのモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

ヘルマンが使用。
ヒドゥン・ナイト-フック-を蘇生させたが、「重力解放」により敢えなく破壊された。

ドゥームズ・レイ
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。 自分の手札の数×800ポイントのダメージを お互いのプレイヤーは受ける。

ニコラスが使用する闇のカード。
Dホイールが木っ端微塵になるほどのダメージを与える。
ジャック・アトラスを後攻ワンキルで葬ろうとするが…


【本編での行動】

不動遊星とアンドレのプラクティスデュエルを観戦する場面で初登場。
陰で不敵な笑みを浮かべていた。
その翌日、WRGP開幕前に走行テストを行っていたクロウに接触。
彼のホイールをロックし、肩の骨を折る怪我を負わせる。

WRGP予選では、チームユニコーンと対戦。
ヒドゥン・ナイト-フック-の力でアンドレとジャンを立て続けにクラッシュさせ、チームユニコーンをリタイアに追い込んだ。
更に、走行中の十六夜アキを襲撃。
アキは咄嗟に「ローズ・テンタクルス」を召喚するも、サイコパワーの弱体化により実体化に失敗し、頭部を強打する大怪我を負ってしまう。

チームカタストロフの数々の非道な行いに激怒したクロウは、怪我を押してWRGPに出場しヘルマンと対戦。
再びヒドゥン・ナイト-フック-に襲われるも、全て回避しデュエリスト特有の超人的視力を持つ遊星達は仕掛けを見破る。
そして、「ディフェンダーズ・クロス」によりヒドゥン・ナイト-フック-の効果を無効にし、ヘルマンを撃破する。

ニコラスとの対戦はピットインしたクロウに代わってジャックが行う。
ニコラスは「ドゥームズ・レイ」によってジャックを倒そうとするも、なんとカードの効果を確認せずに使用した
結果、訳も分からず効果ダメージを受けてしまう。
しかも、ジャックは「パワー・ジャイアント」の効果でダメージを無効にしたので自爆に終わる
挙げ句、ニコラスのDホイールは大破し、ハンスにバトンを繋げられなかったことで、大会規定によりチームカタストロフは敗北してしまった。

しかし、ニコラスはジャックに助けられていたので無事だった。
何故自分を助けたのかと問うニコラスに対しジャックは


そんなものは決まっている。貴様など死ぬ価値も無いからだ。


デュエルとは魂と魂のぶつかり合い。


自分のカードを信じることができず、闇のカードを使う奴などに


デュエルをする資格は無い!!


かつて、命懸けのデュエルを行ったジャックが言えばより重みがある、ぐうの音も出ない正論にニコラスはただ項垂れるしかなかった。

その後、思い通りに事が運ばず腹を立てたプラシドがディアブロ軍団を出撃させた事でWRGPは中断になり、彼等の処分はどうなったのかは不明。
ただ、牛尾哲に闇のカードの使用を知られているので*1逮捕あるいは出頭した可能性が高い
仮に逮捕されていなかったとしても、肩身の狭い思いで過ごすことは避けられないだろう。

なお、闇のカードはチームカタストロフの敗北後は普通のカードになっている。

【総評】

ここまで項目を読んでいた人なら分かる通り、チームカタストロフは完全なかませ犬
ただ、デュエルの決着が自爆同然だったので、「噛ませにすらなれていない」と厳しい評価を下す人もいる。
実際にWRGPの出場者において、1度もデュエルを行っていないのはハンスだけであり、チーム5D'sのデュエルで遊星が出なかったのもチームカタストロフだけである。

また、上記の非道な行いからWRGPの対戦チームでありながら遊星達からの評価は極めて悪い。
特にクロウは彼等に対してより激しい怒りを燃やしており、アキを負傷させたと知った瞬間、リアルファイトで叩きのめそうとした
直後に遊星が「そんな事をしたら奴ら(カタストロフ)と同じだ」と諭したので未遂に終わったが、それでもピットインの指示を1度は無視するほど彼等の打倒に固執していた。まぁ、肋骨折れてもバイクに乗る人だし
作中終盤では遊星がこれまで戦ったチームを振り返る場面があるが、チームカタストロフだけ含まれていない。
また、Z-ONEとの戦いにおいて遊星を応援する人達の中にも居なかった。
青山やジャックをクビにした店の人達ですら居たのに。

挙げ句、プラシドからも「用済み」と言われてしまった。

劇中の行為はとても擁護や同情などできるものではないが、他のチーム5D'sとの対戦チームに比べると扱いは不遇気味。アニヲタにはユニコーンやラグナロクや太陽の項目はずっと前からあったのに、何故かカタストロフだけ長らく無かったし

ちなみに彼らはどうも名誉を求めてプラシドの口車に乗ったらしく、実際知名度が上がり特集記事が組まれると
「どの新聞も俺たちの事ばかりだぜ!」と非常に喜んでいた。


【余談】

WRGPのチームの中で使用カードが1枚もOCG化していないのは彼等だけである。
TFでは一部がオリジナルカードとして登場したが、彼らは登場していない。
しかし存在が完全に消えてるというわけではなく、宮田ゆまのストーリーで「闇のカードを使って暴れた札付きのチーム」として言及されている。 
ゆまが闇のカードについて調べて取材したところ、一度はイラッとするぜといい追い返すが、その後デュエルをして意気投合。
ゆまに闇のカードを渡しその管理をお願いしたものの、それにより一時的にゆまはダークネスゆまになってしまう……がそこは我らがコナミくんの抱きつきで正気を取り戻した。

ゆまストーリーのEDでは世界に散った99枚の闇のカードを集め、封印すべくゆまと共に闇のカードのハンターとして旅立つことになる。

画面外での、正史ではない時空の出来事ではあるものの、心優しい一人の少女のために彼らも改心し真っ当な道を歩み始めたということだろう。
全体的にZEXALネタだらけとか言っちゃいけない。

DSのWCS2011ではTFとは逆にチーム太陽の代わりに登場しており、ストーリー中に戦う事になりライディングデュエルで相手をする。当然だが盤外戦術は仕掛けてこない。
ストーリーではヘルマン→ニコラスの二連戦を突破する必要がある。ここでもハンスはハブられた。
ゲームクリア後は峠で全員が屯しているため、ここでデュエルすることが可能。
前述の通り1枚も使用カードがOCG化されていないため、「スフィア・ボム」等の守備表示に関連する効果を持つモンスターを軸にするデッキを使用する。
ニコラスは【カラクリ】にドゥームズレイ=自爆ということで、なんと《自爆スイッチ》を使用する。
作中唯一デュエルがなかったハンスも本作ではデュエルすることが可能で、機械族主体のビートバーンシンクロデッキを使用する。
ヘルマンは構成自体はハンスに似ているが、「ドリーム・ピエロ」など表示形式変更のコンセプトに寄せたデッキになっている。



アニヲタWikiは編集者と編集者のぶつかり合い。


自分の文章力を信じることができず、荒らしをする奴などに


追記・修正する資格は無い!!

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最終更新:2023年12月27日 22:25

*1 牛尾さんは当初、デュエルが始まる前に運営に連絡しチームカタストロフを失格にさせようとした。しかし、ブレオが遊星達の手で決着を付けさせてあげてほしいと嘆願し、上司の狭霧深影もその意思を尊重したため取り止めた