ギガボルト(超獣戦隊ライブマン)

登録日:2020/08/11 Tue 16:28:26
更新日:2024/04/16 Tue 21:04:14
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大地が大きく波打ち、ついに巨大ロボ・ギガボルトが現れる。

ライブロボ、危うし!

その時、バイソンライナーが飛び出した!


超獣戦隊ライブマン!


巨大ギガボルトの挑戦






フッハッハッハッハッハ…!

武装頭脳軍ボルトの、偉大な科学力の象徴。

その名も……

ギガボルト!



ギガボルトとは、『超獣戦隊ライブマン』の敵組織・武装頭脳軍ボルトが所有する巨大兵器である。
第23話「コンマ1秒に賭けた命」より伏線が張られ、第27話「娘よ!ギガ計画を射て」でのジシンヅノーによる建造場所を隠蔽する陽動作戦を経てシルエットとして初登場。
第28話「巨大ギガボルトの挑戦」から本格的に出撃し、以降3話に渡ってライブマンを苦しめた。

バルジオンにはじまるストーリー上でも大きな役どころをもった強敵ロボの一体で、シリーズ史上初の追加戦士登場とロボット同士のスーパー合体という一大イベントを彩った。



【概要】

大教授ビアスがボルトの一大プロジェクト『ギガ計画』の集大成として密かに地球の地底で建造した巨大ロボット
黒騎士を思わせる姿や随所に施された黄金のレリーフ状の装飾など、重厚さと美しさを両立させたデザインが特徴。

装甲にスーパーギガゾメタル、動力にギガスーパーエネルギーという具合に、ギガ計画で培った技術を余すことなく採用し、非常に高い性能を発揮する。ちなみにコックピットの位置は額。

武器は三叉のと胸部から発射するビーム。剣は刃と柄が鎖で繋がれており、伸ばして相手を絡めとる事も可能で、刃からピンク色のビームを発射する。
また、左腕にボルトのマークが刻まれた強固なを装備しており、更に「ギガフィールド」というリング状の拘束具を実体化させる能力も持つ。

更には飛行する事すらも可能だが、その一方で操縦性の問題なのか単にケンプが下手くそなのかは定かでないが、
何度も攻撃を食らってはすっ転んで機会を逸したり、外部からのクラッキングで動きが止まったりと、カタログスペックに現れない部分では弱点も存在している様子。


【活躍】

真の天才・大教授ビアス様自らがお造りになった、天に二つとなき科学の最高傑作・ギガボルト!

ドクター・ケンプ、今ここに賜り、世界征服の第一歩を踏み出すのだ!

ビアスからの宿題を真っ先に解いたドクター・ケンプが操縦者に選ばれ、ライブマンの前に現れる。
山を蹴り崩していき、ライブロボとの戦闘では圧倒的な性能差により優位に立つ。
必殺技の「超獣剣・スーパーライブクラッシュ」をも軽々と受け止めて完封、無人となったライブロボを何度も放り投げ、遂にはギガフィールドによる「空中磔の刑」にすることに成功する。
突然現れたバイソンライナー、そして遅れて現れたサイファイヤーの介入によってライブマンへの止めは刺し損ねたが、ライブロボは囚われの身となり、バイソンライナーも無茶が過ぎてA1回路を損傷し行動不能、残る戦力はサイファイヤーのみという状況まで追いつめる。



続く第29話「復讐のライブボクサー」ではすぐさまライブマンを捕捉し、コロンを組み込んで応急修理したバイソンライナーとサイファイヤーが合体したライブボクサーと交戦。

フンッ!ギガボルトに勝てると思っているのか!?

A1回路のスペアを務めるコロンの不調もあって圧倒するが、ライブボクサーが意を決して放ったピストンライブパンチを食らって大きく吹っ飛んだ挙句、
そのままギガフィールドにぶつかり、ライブロボと入れ替わる形で自分が捕まってしまい、そのまま這う這うの体で引き揚げていく2体のロボを眼前で見逃す失態を犯してしまった。
こういう運の無さや想定外の事態への弱さといった部分で詰めが甘いのが、悲しいまでにケンプらしい……。



第30話「今ここに5人の戦士が」では、冒頭でビアスの指輪から放光線を受けて解放されたものの、前回の失敗もあってケンプはドクター・アシュラに操縦権を奪われる。
アシュラが操縦するギガボルトは飛行しながらビームを放ち、街を破壊していく。

ギガボルトはこうやって操縦するんだ!ハッハッハッハ…!

誘き出された鉄也と純一が操縦するライブロボと交戦し、手応えのなさを感じながらも圧倒する。
変身したライブマンに交代してからもスーパーギガゾメタル製の装甲で超獣剣を折って優位に立つが、ライブロボと鍔迫り合いを続けているうちに強力な電磁波が生じる。
それによって再起動した科学アカデミアのメインコンピューターから送られてくる信号で動きが止まるというアクシデントに見舞われてしまった。

このコンピューターの信号コードを見て嫌な予感を感じたビアスは、アシュラに加えてドクター・マゼンダもライブマン抹殺のために投入。
しかしアカデミア島でメインコンピューターの人工知能を得たライブマンと鉄也達一行を取り逃がしてしまう。
このビアスの直感とマゼンダの失敗がボルトの末路を決める伏線になろうとは…。

アクシデントから回復したギガボルトは、ライブマンをおびき出すべく再び街で暴れまわり、5人になったライブマンに苦戦を強いられるケンプに代わって、修理を終えたライブロボ&ライブボクサーのタッグに戦いを挑む。

フンッ!貴様らごときのロボット、いくつ出てきても敵ではない!!

2対1となったところでギガボルトに敵うはずもないと思われたが、ライブマンは2人の新戦士に加えて、人工知能の解析結果からライブロボとライブボクサーに秘められていた大いなる力も得ていたのだ。
ビームで攻撃するが二大ロボのパンチを受けて山に倒れ込み、その間にライブロボとライブボクサーはスーパーライブロボへの合体を果たす。

スーパーライブロボ!!?

史上初のスーパー合体ロボにはいかなる攻撃も通じず、必殺技の「スーパービッグバースト」を食らうギガボルト。
アシュラが炎上するコックピットから脱出すると、スーパーライブロボが勝利の雄叫びを上げる中で爆発四散した。


ボルトの科学力の粋を凝らしたギガボルトが敗北したとあっては、さしものビアスも苛立ちを隠せなかったが
すぐさま「収穫はあった」と不問に付し、代わりにボルトの幹部たちにこれまでの働きに応じた点数発表を始める。
これによってボルトの侵略と幹部同士の相克はさらに激しさを増し、物語は最終章へと加速していくこととなる。


【余談】

デザインを担当した新貝田鉄也郎氏によると、当初はライブロボに対抗する形で胸にドラゴンの顔を付けていたが、「ヒロイックなイメージが強すぎる」という理由でボツになったとのこと。
また脚部をスマートにデザインした結果、スーパーライブロボとの身長差が生じてしまったため、現場判断で高下駄を履かせる造形になったという経緯がある。

竹書房刊『スーパー戦隊画報 第2巻』では、ギガボルトの項目に第35話で登場したギルヅノーの紹介文が掲載されるという誤植をやらかしている。



一番功績のあった者が、ギガボルト追記・修正の栄誉を得るのは当然のこと。
私は優秀なWiki籠もりが好きなのだ。

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最終更新:2024年04月16日 21:04