真羅万龍 リュウセイ・ザ・ファイナル

登録日:2020/09/06 Sun 02:57:55
更新日:2024/10/07 Mon 19:41:17
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3色 DM DMBD-13 W・ブレイカー エピソード1 クロニクルデッキ クロニクル最終決戦デッキ コスト21 コマンド サイキック サイキック・クリーチャー サイキック・スーパー・クリーチャー←ではない ティムールカラー デュエマ デュエル・マスターズ ドラゴン ハンター パラレル解除 リュウセイ レインボー・コマンド・ドラゴン 多色 多色クリーチャー 大地のリュウセイ・ガイア 水文明 水文明のクリーチャー 水文明のドラゴン 激浪のリュウセイ・スプラッシュ 火文明 火文明のクリーチャー 火文明のドラゴン 灼熱のリュウセイ・ボルケーノ 真羅万龍 リュウセイ・ザ・ファイナル 自然文明 自然文明のクリーチャー 自然文明のドラゴン 覚醒流星譚 超次元



守り手たちが希望の双子を逃がす中、アンノウンたちが狙ったのは、パンドラ王家の姫であるプリンプリンだった。

姫を守るべく、戦うリュウセイ。その時、奇跡が起きた。

別世界すべてのリュウセイの可能性が特異点であるパンドラ・スペースに集まり、


リュウセイ・ザ・ファイナルとなったのだ。

― エピソード1 ファイナルウォーズ その3



真羅万龍(しんらばんりゅう) リュウセイ・ザ・ファイナル》とは、TCGデュエル・マスターズ」に登場するサイキック・クリーチャー
毎夏恒例となったクロニクルデッキ系列の「クロニクル最終決戦(ファイナルウォーズ)デッキ」のうちの1つ、DMBD-13「覚醒流星譚(サイキックメテオサーガ)」の目玉となるクリーチャーであり、去年新規貰ったばっかりな永遠のリュウセイ・カイザー》の新たな姿である。


【覚醒後】

真羅万龍(しんらばんりゅう) リュウセイ・ザ・ファイナル P 水/火/自然文明 (21)
サイキック・クリーチャー:レインボー・コマンド・ドラゴン/ハンター 11000
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引き、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
パラレル解除(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにこのクリーチャーを裏返し、その3体のうちの1体にする)

攻撃時に
  • ドロー
  • マナブースト
  • 強制バトル
の3つを行うという、火・水・自然文明を併せ持つクリーチャーらしい能力を持つ。
ただこの能力だけをみた場合、決して強いとは言えない。

その第一の理由は、ドローとマナブーストが強制であること。
このクリーチャーが殴れる状況で山札が薄いと最悪ライブラリアウトになりかねない他、ピン投のカードがマナに落ちてしまい回収できなくなるなどの事態が起こってしまいかねない。

もう一つの理由はこのクリーチャー自身のパワーの低さ。
11000と一般的なT・ブレイカーラインにすら届いていないため強制バトルで除去したい相手が除去範囲外にあることが多く、また返しのターンでの殴り返しのリスクがつきまとう。

総じて、覚醒後のサイキック・クリーチャーに求められている強大なパワーとブレイク数、そして強力な効果に欠けていると言わざるをえない。


しかし、このカードはその結論で終わらせていいカードではない。

このカードを初めて知ったアニヲタ諸君は疑問に思わなかっただろうか。
何故サイキック・スーパー・クリーチャーでもないのに覚醒後を先に解説したのか?
そもそもパラレル解除とは何なのか?

その答えは、このカードが持つ特異性にある。

その特異性とは、「通常のサイキック・クリーチャーであるにも関わらず覚醒前が3種類存在する」というもの。

どういうことかというと、実はこのカード、かの3D龍解カードとほぼ同じ構造をしている。
つまり、「3体の異なる文明を持つ覚醒前のサイキック・クリーチャーが繋がった表面」と「リュウセイ・ザ・ファイナルが3面に渡って描かれた裏面」で構成されているのだ。

通常裏面を直接出せる状況はごくわずかのため、表面の3種類のなかで超次元呪文側の条件を満たす1体が表になるようにパタパタと折りたたんでバトルゾーンに繰り出すことになる。

3種類の覚醒前はそれぞれが方向性の異なる効果を持っており、(超次元呪文とかにもよるが)状況に応じてそれらを使い分けることが可能。

そんな彼らの覚醒条件とは、「ターン開始時、自然のうち、自らが持たない2文明を持つサイキック・クリーチャーがそれぞれ1体以上あること」
その2文明を併せ持つサイキックであればそれ1体で条件が満たせるので、覚醒の条件は比較的緩いと言っていい。
そして、覚醒後に除去されそうになってもパラレル解除…つまり、3種類のうちどれか1つを選んで残すことができ、また覚醒条件を満たしていれば返しのターンで再び覚醒が可能。

つまりこのカードは、3種の覚醒前で柔軟に対応しつつ盤面を整え、(うまくいけば)何度でも覚醒して何度でも攻めるというデザインとなっているのだ。

さらに覚醒後のコストが21なので、覚醒後すぐに《ストームG・XX》の進化元になれる。
覚醒後のコストが20の《デビル・ディアボロス》は覚醒前を出せる呪文が限られているのに比べ、こちらは覚醒前のコストが7と様々な超次元呪文に対応しているのも大きい。


【覚醒前】

灼熱(しゃくねつ)のリュウセイ・ボルケーノ P 火文明 (7)
サイキック・クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 5000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の山札の上から3枚を表向きにする。そのうちの1枚のコスト以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、相手は表向きにした3枚を好きな順序で山札の一番下に置く。
覚醒:自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の水と自然のサイキック・クリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。

火の《リュウセイ》。
登場時効果は相手のトップ3枚のコストに依存する単体除去。
コスト参照という今までの単体除去効果持ちサイキックにはない範囲での除去が行えるという独特の強みを持つ。
ただし破壊できるかどうかは相手のトップ次第。相手のトップが《フェアリー・ライフ》3枚とかだったら素直に泣こう。

似たような効果を持つカードとして《キング・ザ・スロットン7(セブン)7777777(セブンス・セブン)》がある、比較すると、

リュウセイ・ボルケーノ
利点…捲ったカードのコスト以下なので運にもよるが除去範囲が広め。クリーチャーが残る。
欠点…あくまで単体除去。アンタッチャブルを破壊できない。

7777777
利点…コストさえ同じなら複数除去できる。アンタッチャブルを貫通する。
欠点…捲ったカードのコストと同じでなければならない。クリーチャーが残らない。

といったような相互互換の関係にある。とはいえ、採用するデッキが全く異なる2枚なので、そこまで目くじらを立てる意味はないだろう。

このクリーチャーの場合、隣に《勝利のプリンプリン》がいればすぐに覚醒できる。

激浪(げきろう)のリュウセイ・スプラッシュ P 水文明 (7)
サイキック・クリーチャー:ブルー・コマンド・ドラゴン/ハンター 5000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。その後、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
覚醒:自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の火と自然のサイキック・クリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。

水の《リュウセイ》。
登場時効果は《勝利のプリンプリン》と同じクリーチャーの行動を封じる効果。ついでにドローのおまけ付き。

こいつを出せる水の超次元呪文は《サイバーダイス・ベガス》の効果で相手ターンに踏み倒すことが可能なので、相手の攻撃を止めるのに役立つ。
覚醒を狙うのは勿論、返しのターンに侵略・革命チェンジ元として活用してしまうのも1つの手。

こいつの場合、隣に《勝利のガイアール・カイザー》がいればすぐに覚醒できる。

大地(だいち)のリュウセイ・ガイア P 自然文明 (7)
サイキック・クリーチャー:グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
覚醒:自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の水と火のサイキック・クリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。

自然の《リュウセイ》。

登場時にマナブースト&任意でマナ回収効果が使える。
超次元呪文側にマナブースト効果があれば一気に2ブースト+任意回収+生き物という強力な効果に変貌する。

覚醒前の中では唯一のパワー7000・Wブレイカーなので殴りにいくときに頼りになる。
パラレル解除ではこの面を残すのがいいだろう。

こいつの場合、隣に《勝利のリュウセイ・カイザー》がいるとすぐに覚醒できる。

覚醒前の各面が《オレドラゴン》パーツのどれか1つと相性がいいというのが興味深い。


【相性のいいカード】

超次元リュウセイ・ホール P 水/火/自然文明 (5)
呪文
水、火、または自然のコスト7以下のサイキック・クリーチャーを1体、超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶︎カードを1枚引く。
▶︎相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体破壊する。
▶︎自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札に含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

火・水・自然の超次元呪文《ボルシャック・ホール》《エナジー・ホール》《フェアリー・ホール》の効果がこれ1枚に!
…と言うと若干の語弊が生じる。

まず《リュウセイ・ホール》にはこの3つのホールにあった「自分の超次元ゾーンから好きな数のサイキック・クリーチャーをコストの合計が5以下になるように選び、バトルゾーンに出す。」効果がない。
よって、《アンタッチャブル》《キル》などの低コストサイキックをばら撒きたいような状況では上の3つが優先される。

また、上3つと《リュウセイ・ホール》には「固有効果とサイキックを出す効果の処理順が逆」という違いがある。

これにより、《リュウセイ・ホール》は《ボルシャック・ホール》にできた「メタクリーチャーを焼いてからサイキックを出す」や、《フェアリー・ホール》にできた「マナを伸ばして出てくるサイキックが《オリオティス》に引っかかるのを回避する」といったことができないため、対メタ性能は上3つに比べて劣ると言わざるを得ない。

それでも、出せるサイキックの範囲が広く、さらに追加効果で状況に応じたアドをとることができるので、これ1枚で幅広い活躍が期待できる。
3色《リュウセイ》と一緒に採用すればホール効果とそれぞれの《リュウセイ》の効果で実質効果が9通りと広い選択肢をとれるので、採用の余地があるなら是非併用すべきだろう。

ただ、3色ゆえに唱えたいときにマナの色が足りないということが起こりうるかもしれない。
5コストなので、《龍装艦チェンジザ》の効果で踏み倒してもいいだろう。


全員集合!アクア・三兄弟 P 水文明 (3)
クリーチャー:リキッド・ピープル/ハンター 3000
相手が、自身のターン中にコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分はそのクリーチャーを持ち主の手札に戻してもよい。
超次元ジェイシーエイ・ホール P 水文明 (7)
呪文
S・トリガー
カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚山札の一番下に置く。
水のコスト7以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。

クリーチャー面は言わば「相手の効果に選ばれる《オニカマス》」といった性能。
悪い効果ではないが今の環境だと3コストで他に効果を持たない踏み倒しメタというのは遅い上に貧弱。
とはいえ、後述する呪文面が序盤に引いて腐らないという点でツインパクト独自の強みを生かせる。

肝心なのは呪文面。
《ぼくらの友情パワー!》以来となるS・トリガー付きの超次元呪文であり、5コスト以下の多色しか出せないせいで割と最近まで出せるサイキックがかなり限られていたあちら対し、こちらは水の7コスト以下と広い範囲のサイキックを出すことができ、《リュウセイ・スプラッシュ》を出すことで相手の追撃を止める役割を果たせる。
さらにS・トリガーで唱える以外にも《サイバーダイス・ベガス》の効果で踏み倒したりもできる。
ただし防御カードとして使う場合《リュウセイ・スプラッシュ》ではアンタッチャブル持ちを止められないので《コンボイ・トレーラー》といったブロッカー持ちなども同時に採用したい。

姫様宣言(プリンセスラッシュ)プリンプリン P 水/火/自然文明 (9)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 11000
スピードアタッカー
マッハファイター
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時またはバトルに勝った時、コスト10以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある自分のサイキック・クリーチャーのコストの合計が100以上なら、自分はゲームに勝つ。

《リュウセイ》の嫁プリンプリン》が《鬼無双 カイザー「勝」》の上に乗っているという、の後の姿である「覇ァ!」を彷彿とさせるクリーチャー。
エピソード1終了時点だと《カイザー「勝」》はまだ《ガイアール・ベイビー》だったはずなのだが

コストも《覇》並に高いが、その分効果は登場時とバトル勝利時にコスト10以下のサイキックを文明問わず繰り出すと超強力。
パワーが若干心もとないが、登場時効果で《天運の覚醒者ライトニング・ファイブスター》を出せばどんな相手でも殴り倒せるようになる。

自身がマッハファイター持ちなので、普通に出して殴るだけでも2体出せることになる。
特に《蒼龍の大地》との相性は抜群で、自分ターンなら一気に3体展開が可能な他、相手ターンに繰り出して除去をしつつサイキックを2体出せば、返しのターンで後述するあるコンボが始動する。
エクストラウィン効果を持つが、条件が厳しい上に条件を満たせる盤面ならそのまま殴り勝てる事が殆どなためほぼおまけ。
ある程度特化すれば簡単に達成できるが超次元を汎用的な構成にする場合そもそも100コストに届かない場合が多い。

出すのに苦労するが、自身が全ての文明を持つため3色《リュウセイ》全ての覚醒に貢献できるほか、どれかが隣にいる状態で自ターンのはじめを迎えれば一気に 《ラスト・ストーム》までもってこれる。
詳しく説明すると、

ターン開始時、いずれかの《リュウセイ》と《ディアボロス》の覚醒効果がそれぞれトリガー。

《リュウセイ》効果を先に処理。《リュウセイ・ザ・ファイナル》に覚醒

《リュウセイ》覚醒により《ストーム・G》の場に出る効果がトリガー。《ディアボロス》より先に処理。

《ストーム・G》を《リュウセイ・ザ・ファイナル》と《ディアボロス》を進化元に出す。

ここで《ディアボロス》の覚醒効果を処理。進化元の特性を引き継いだ《ストーム・G》が覚醒する。

《ディアボロス》の覚醒に必要なカードは進化元を使えば実質1枚の消費で済む。
こいつ背景ストーリーだと《ラスト・ストーム》の敵だったんだけどなぁ。まあ今に始まったことではないが

恐らく多くの人がその存在を忘れているであろうサイキック・スーパー・クリーチャー。
覚醒リンク時の能力はコスト制限がないので、なんと《リュウセイ・ザ・ファイナル》の面を直接繰り出すことが可能となっている。

それだけだと(《リュウセイ・ザ・ファイナル》自身がSAをもっていないのもあり)大したメリットがないが、隣に《姫様宣言 プリンプリンが》いれば、《リュウセイ・ザ・ファイナル》×3と《メンチ斬ルゾウ》でコスト合計が87となり、残りの超次元の枠からコスト合計が13になるようにハンターサイキックを一緒に出せばそのまま《姫様宣言》の効果での特殊勝利が確定する。

パーツである《紅蓮の怒 鬼流院 刃》は、《姫様宣言》と特に相性が良く、バトル勝利時効果と合わせて一気にサイキックを展開できるのため1ターンで《唯我独尊 ガイアール・オレドラゴン》を繰り出す事も可能。


【関連カード】

流星のガイアッシュ・カイザー SR 水/自然文明 (6)
クリーチャー:ブルー・コマンド・ドラゴン/グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000
相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。

「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキング」に収録された《リュウセイ》。
《リュウセイ・ザ・ファイナル》の素材である《大地のリュウセイ・ガイア》と《激浪のリュウセイ・スプラッシュ》が個々に合体したかのような姿をしたクリーチャーであり、《ザ・ファイナル》に至るまでの途中形態とも呼べる姿。正直合体後より圧倒的に強い

詳しくは個別項目を参照。


【背景ストーリー】

DMBD-13は背景ストーリーの超獣世界でのエピソード1の終盤を補完する内容となっている。

争いあっていたハンターとエイリアンが和解し真の黒幕たるアンノウンに立ち向かうも、《偽りの名 シャーロック》に敗北するという衝撃のエンドを迎えたエピソード1。
しかし、勝利を収めたはずのシャーロックは以降のストーリーで一切登場せず、生存が疑問視されていた。

このストーリーは、その答えとなるエピソード1とエピソード2の間のミッシングリンク…
リュウセイがシャーロックに挑んだ『その後』を描く物語である。



世界の狭間、パンドラ・スペース。それはゼニスにも不可侵の世界。それゆえ、もっとも恐れられ、侵略された世界。
そこに住まうエイリアン達と「向こう側の世界」の住人たるハンター達の争いは、それを裏で操っていた《偽りの名 ゾルゲ》の死をもって和解という形で終結。
しかし、ゾルゲの失態に業を煮やした「根絶やしのアンノウン」偽りの名 13》による『パンドラ・インパクト』よって、パンドラ・スペースは跡形もなく破壊されてしまう。

パンドラ王家の王、《エイリアン・ファーザー》と王女《エイリアン・マザー》の犠牲によって辛くも生き延びたプリンプリンらエイリアンとリュウセイらハンター達は、その怒りによって《》と《絶対絶命ガロウズ・ゴクドラゴン》に覚醒リンクし、二人の仇たる13を撃破。

しかし、そんな彼らの前に立ちはだかったのは……「虚無のアンノウン」偽りの名 シャーロック》だった。

シャーロックは、その創造主たるゼニスの持つゼロの力にもっとも近いアンノウンであった。彼は次元の狭間に追われし者たちが生き残るために生み出した「超次元」の力をゼロ化し、覚醒リンクを断ち切ると連合軍のリーダーであった《ガイアール・カイザー》を一撃で倒し、その魂を別世界へと飛ばしてしまう。

王家の生き残りである希望の双子、鬼丸修羅丸も激化する争いに参加しようと身構えたが、守り手たちはそんな二人を次元の穴に吸い込んで退避させる。

そんな中、シャーロックとしぶとく生き残っていた13は王家の生き残りであるプリンにその凶刃を向ける。
13の相手をアクア・三兄弟鬼龍院 刃に任せ、姫を守るべく戦うリュウセイ。

その時、奇跡が起きた。

別世界すべてのリュウセイの可能性が特異点であるパンドラ・スペースに集まり、《リュウセイ・ザ・ファイナル》となったのだ。

アクア・三兄弟と鬼龍院 刃が13と相打ちに持ち込む中、英雄、リュウセイ・カイザーのすべての可能性が詰まったリュウセイ・ザ・ファイナルの一撃はシャーロックを貫くパワーで負けてるのは内緒。万一プレイスに採用されたら全てのバトルに勝つ効果が追加される可能性が…?

だが、アンノウンは一人では死なない。シャーロックも相打ちで魂を別次元に飛ばす一撃を放っていた。しかし、それはリュウセイに届かなかった。リュウセイとプリンプリンの未来の可能性にかけたガロウズがその身を犠牲に二人を護ったのだった。

すべての可能性を重ね合わせる奇跡を起こしたリュウセイ・ザ・ファイナル。しかしその代償として生きてきた軌跡である記憶を失い、消息を絶ってしまった。

かくして13とシャーロックの襲撃を退けたハンター・エイリアン連合だったが、その代償として数多くの英雄を失い、その後のアンノウン達による本格的な侵攻を許すことになる。

だが、希望は残されている。

戦士達の犠牲によって、希望の双子は命を失わずに済んだ。

そして記憶を失ったリュウセイ自身にも、歴史を越え記憶を取り戻し、世界を救う可能性が残されている。

アンノウン、そしてその背後に潜むゼニスに立ち向かうための希望は、次世代の若者たちに託された。



リュウセイ、ガロウズ! お前たちが次世代に残した種、きっとわらわが芽吹かせるのじゃ!
― プリンプリン




シャーロックによって別次元に飛ばされたガイアール・カイザーの魂は転生し、一つの星そのものをドラゴンへと変えた。

その龍の名は、《熱血星龍 ガイギンガ》。
後に一人の少年と絆を結び、共にその世界を救うことになる龍の名である。

彼らは他文明のドラグナー達と友情を結び、悪しきドラグナー、デッドマンに挑む。
その知られざる最後の戦いもまた、別の機会に語られることになるだろう。


【余談】

先ほど、「リュウセイ・ザ・ファイナルは3D龍解カードとほぼ同じ構造をしている」と言ったが、このカードおよびもう一つのクロニクル最終決戦デッキで再録された3D龍解カードと、ドラゴン・サーガ期に最初に収録された3D龍解カードとは微妙に構造が異なっている。

通常、3D龍解カードは全部広げると左から
(表)ウエポン/フォートレスa/フォートレスb・(裏)クリーチャー
の絵が描かれており、
(表)ウエポン・(裏)フォートレスa
となるように折りたたんでドラグハート・ウエポンとして運用する。

ここで、現物をお持ちの方は
(表)フォートレスb・(裏)フォートレスa
となるように畳みなおしてみよう。
最初に収録された方でこれをやろうとすると、端っこで引っかかって畳めないことが分かるだろう。

だが、このカード及び再録された3D龍解カードはこれができるようになっている。
このカードの場合は《リュウセイ・ガイア》の面がフォートレスbの面に該当しており、この構造の違いによって3つの覚醒前を選んで置けるようになっているのだ。

ただ、構造的に無理をしていることには変わりがないようで、《リュウセイ・ガイア》を表向きになるように折りたたむとカードが浮く
下手するとカードの破損につながる可能性があるので、大切に扱おう。



追記・修正は《リュウセイ・ザ・ファイナル》を一気に3体覚醒させてからお願いします。

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最終更新:2024年10月07日 19:41