邪電王国ネジレジア

登録日:2016/05/25 Wed 21:57:17
更新日:2025/04/10 Thu 22:45:58
所要時間:約 24 分で読めるデビ~






地上界の人間どもよ、聞け!

この時より、地上界は我らネジレジアの支配下に入った!

抵抗する者は、全て捻り潰されると思うがよい!

『電磁戦隊メガレンジャー』第2話「見てくれ! 俺たちのギャラクシーメガ」より


邪電王国ネジレジアとは、スーパー戦隊シリーズ第21作『電磁戦隊メガレンジャー』に登場する敵組織の名称。


【概要】

「ネジレ次元」と呼ばれる捻じれた異次元に位置する円盤状の要塞、デスネジロを拠点に三次元の世界を醜く歪め、侵略を目論んでいる悪の王国。
支配者である邪電王ジャビウス1世により司令官に任命された科学者Dr.ヒネラーを筆頭として地球に構成員を差し向け、人類に攻撃を続けている。

第1話では戦艦ネジクラッシャーと幹部のユガンデ、戦闘員のクネクネと共に連邦科学研究所へ突然進行し、
自分達に対抗する戦力を破壊すべく無差別攻撃を仕掛け施設を壊滅に追い込んだが、メガシャトルの脱出を許してしまい、
第2話ではそのメガシャトルが巨大ロボットのギャラクシーメガとなり、ネジクラッシャーは破壊されてしまった。
以後は戦艦等を用いた大規模戦闘ではなく、行動隊長のユガンデやネジレ獣を筆頭に、直接地上に出て遂行する作戦でメガレンジャーに挑むようになった。

登場人物の名前の由来は、「捻る」「絞る」など捻じれる現象を指す動詞から取られている。


【構成員】

Dr.ヒネラー

演:森下哲夫

ネジレジアの地球侵攻に伴い司令官に任命された科学者。名前の由来は「捻る」から。
人間を不完全な存在と見下し、たとえ味方でも作戦の為に謀殺する事もある冷酷な性格。
だがユガンデやシボレナにだけは家族のように接し、ユガンデがギレールに嵌められた際は謀殺に追い込むほどの怒りを見せた。
自身が直接最前線に赴く事はほぼ無いが、ネジレ獣やサイコネジラー、果ては後述する悪の戦隊まで様々な生命体を生み出すほどの科学力を持っている。
詳細は個別項目を参照。

ユガンデ


メガレンジャー!やはり1人1人の力などこの程度のものか…!

CV:鈴置洋孝

ワイヤーフレームのような体を持つ、Dr.ヒネラーに作られたネジレジアの行動隊長を務めるロボット戦士。
名前の由来は「歪む」から。
目から緑色のビームや念力光線を発射し、「ダークサンダー」と呼ばれるを装備している。
ホログラムを投影させて分身攻撃を仕掛けることも可能であり、何度もメガレンジャーを苦しめた。

武道派であり、地球侵略に関しては、大規模な破壊活動を好む。ヒネラーへの忠誠心は強く、正反対の策略派であるシボレナともヒネラーの子供同士ゆえに信頼関係は強い。

本編中で三度に渡る強化改造を受けており、第8話にして早々に敗れた際は傷を治療するついでに右腕と右肩が大型化した「ユガンデ・リライブ」に改造。右腕から緑色のビームを発射出来るようになり、ドリルセイバーをへし折るほどのパワーを手に入れた。ギレールに嵌められ瀕死の重傷を負った際には、第33話で強化改造されたのダーククライシスを装備するようになった「ユガンデ・ストロング」に改造。
このダーククライシスは鍔に三つのボタンがあり、赤いボタン燃え盛る火炎・ダークファイヤー、黄色のボタンは三日月形の光線・ダークブレード、青いボタンは青い光線・ダークライトニングを発射でき、3つのボタンを押すと必殺技のトリプルクラッシャーが発動するという戦隊ヒーローが使いそうな武器になっている。

第50話では最後の戦いを仕掛けるべく、体内のすべてのエネルギーと引き換えに爆発的な戦闘力を生み出す特殊装置「ネジリアクター」を自らに搭載。
全身のラインやダーククライシスが真っ赤に染まった「バーニングユガンデ」へとパワーアップを遂げる。
シボレナが通信回線を割り出したことで、それを通じてギャラクシーメガの司令室に直接転送で出現、暴れに暴れてギャラクシーメガとメガウインガーを破壊、デルタメガを全損させ、さらに月面基地をも襲撃してメガボイジャーを出撃不能に陥れた。

その後は地上でメガレンジャーと対決。修復されたギャラクシーメガを追い詰めて勝利を掴みかけたものの、リアクターの副作用によりエネルギーが尽きたことで巨大化が強制解除され、弱体化してしまう。
それでもなお戦闘を続行し、レッド以外の4人の必殺技を受けてもなお立ち上がったが、最後には自らを庇って致命傷を負ったシボレナの仇を討とうとメガレッドに襲い掛かるもレッドの必殺技セイバースラッシュを受けて爆散。遂に撃破されることとなった。

ギレールににされたり偶然復活したネジレンジャーに襲われてフルボッコにされるなど、どこか不運な一面も持ち合わせている。


シボレナ


元気がいいこと…元気のいい子は、大好きよ?

演:城麻美(鮫島静香も兼任)

青いビキニアーマーが特徴のDr.ヒネラーに作られた女性型アンドロイド。名前の由来は「絞る」から。
参謀の役割を担っており、戦闘の際には刃の先が渦巻き型のや人間への変装を駆使し、両腕から光線を発射する。また目的のためなら子どもを利用するなどの卑劣な作戦も行うことが多い。

人間を嫌っているはずのヒネラーに人間に近い状態で開発された彼女だが、原形となったのは彼の実の娘である鮫島静香
その影響もあってかヒネラーの事は父のように慕っている。最期は第50話にて、バーニングユガンデを庇って致命傷を負って帰還し、ヒネラーの前で力尽きた。


ギレール

CV:仁内建之

第19話で派遣されたジャビウスⅠ世直属の部下。
詳細はリンク先を参照。


ビビデビ


ビビ~デ~ビビ~。頑張れデビ~!やっちまえ~!

CV:関智一

Dr.ヒネラーに生み出された球状の体を持つ生命体。
手足とドリル状の角、羽を有した小悪魔キャラ。語尾に「○○デビ」と付くのが口癖。
ネジレ獣に噛みつくことで「巨大化ウイルス」を注入し、ネジレ獣を巨大化させる役割を担っている。

口からエネルギー弾を発射するビビデビームが武器だが、あまり使用されない。第17話ではメガレンジャー攻撃用の光線銃を使用した。
出番は少ないが自力でネジレ獣を作ることも可能。

本編では第50話にてDr.ヒネラーの実験に驚いたシーンを最後にフェードアウトし、最終回にも登場しなかったが、実はグランネジロスの爆発と共に運命を共にしており
その際宇宙空間にシボレナと同系統のアンドロイド、ヒズミナを逃がしていたことが「星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」にて明らかとなった。


邪電戦隊ネジレンジャー

第38話から登場した、Dr.ヒネラーが鮫島博士時代に提唱した強化スーツ理論を応用して造られた悪の戦隊
戦闘力は非常に高くメガレンジャー達も苦戦したが、反面チームワークは乱れており、終いにはそれが原因で劣勢に立たされる事態にもなった。

詳細は個別項目を参照。

邪電王ジャビウスⅠ世


ロンダーズファミリーネジレ次元の支配者。本来はエネルギー体に包まれた体だが、ヒネラー達の前では眼球のみが投影されている。
前線に出ることは無く、作戦の失敗が目立つようになるとヒネラー達に発破をかけている管理職のような存在。
眼球しか映らない謎の存在だが、頭痛薬を服用できる。

最期はネジレンジャーと連動する形で消滅し、その体の核となっていたジャビウスハートはヒネラーに利用されることになった。

ヒズミナ


全宇宙を支配するのは、ネジレジアのDr.ヒネラーだけよ!

演:佳山由実(城麻美から改名)

Vシネマ『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』に登場。
ネジレジアの生き残りで、シボレナとは同タイプのアンドロイド。鎧の色が違うだけで外見はシボレナと全く同じである(シボレナは水色、ヒズミナは薄い紫。初対面時には健太にシボレナと誤認されている。)
名前の由来は『歪み』から。
デスネジロで保管されていたが、最終決戦でグランネジロスが自爆の際にビビデビにエネルギーを提供され、宇宙へ脱出。

封印を解いたグレゴリ艦長と共に行動していたが、宇宙海賊バルバン復活の儀式の際、彼を裏切る。
そう、彼女はネジレジアの復活だけが目的だったのだ。
グレゴリ艦長から剣を奪い、復活したサンバッシュの銃弾をも跳ね返すも、同じく復活したシェリンダに背後から斬られ、致命傷を負う。
結果、Dr.ヒネラーはおろか、ユガンテやネジレンジャー、ギレールやシボレナなどを復活させることが出来ず、最期は仇敵であるメガレンジャーに襲い掛かるが、メガレッドのセイバースラッシュを受けた上ドリルセイバーで串刺しにされ爆散した。

ネジレ獣

2話から登場したネジレ科学と呼ばれる技術で生み出される怪人。
様々な生物の遺伝子を組み合わせたカプセルをネジレ魔法陣と呼ばれる装置に置き
シボレナが魔術を詠唱することで生み出される。Dr.ヒネラーが作成を担当しているが、ビビデビが作ることもある。
エビ、カメレオンなど大半が動物をモチーフとした個体となっており、たまにバラネジレなど薔薇などの植物を象った個体も登場した。

第3話以降からメガレンジャーに敗退した後はビビデビが噛みついて巨大化ウィルスを注入し、巨大化されてロボットとの戦闘に持ち込まれる。
名称は一部の例外を除いて「○○ネジレ」で統一。


サイコネジラー

第33話から登場した、機械的な外見と能力を付与し、ヒネラーがキーボードを演奏することで生まれる強化型ネジレ獣。
こちらも巨大化ウィルスで巨大化する。名称は「○○ネジラー」で統一。
第45話のトゲバリネジラーからは無機物か、ないしは特定の生物や物体をモチーフとしない個体が登場した。



【戦力】

  • クネクネ
クネクネした動作が特徴の戦闘員。工場で大量生産される。
クリス型の刃が曲がりくねった短剣が武器で先端からは発砲することも可能。人間に変装することも可能で、14話ではアパートの住民全員がクネクネという変わった作戦も任された。

  • ボスクネクネ
演:菅野達也(人間態)
CV:園部啓一

第14話で登場した黒い頭にグローブ、ブーツが特徴のクネクネの亜種。
おまわりさんに化け夕日ヶ丘団地を密かに占領し前線基地にしていた。
両腕からの光線や強力な念動力で攻撃する。

  • キングクネクネ
ボスクネクネを核に多数のクネクネが合体したもので巨大なクネクネの姿をしている。
攻撃用の能力は持たないが、どんなに傷を受けてもクネクネがふさいでしまう。
最後は核であるボスクネクネを倒されて敗れる。

  • 戦艦ネジクラッシャー
ネジレジアが所有している巨大戦艦。捻じれた角を持つのような衝角を備えた艦首がトレードマーク。全体的に戦艦というより戦車っぽい。
空間を湾曲させ、ドリルのような形状になってワープできる。尻尾のビーム砲が武器。
エイネジレの母艦として宇宙空間でも活動していたが、第2話でギャラクシーメガに破壊されて以降は登場していない。


【デスネジロ】

ネジレ次元に位置する、ネジレジアが地球侵略の拠点としている移動要塞。要塞前部にビームを発射する砲台が備えられている。
最終決戦では巨大ロボット・「グランネジロス」に変形*3し、腕を斬られても即座に再生する能力やゴーグルからのビーム、両肩の触手からの電撃で攻撃し、剣先から発射するビームでメガボイジャーの左腕を落とし、メガレンジャー達を追い詰めた。

【終盤の展開】


【余談】

デザインは企画者104とつながりがあったイラスト制作会社・スタジオメルファンに所属していた下条美治(現・下篠美治)氏がメインで担当。
シリーズ前作『激走戦隊カーレンジャー』ではダップのデザインを手掛けており、その流れでの抜擢となった。
氏は元々カネボウフーズの『ガムラツイスト』といった子供向け商品のシールイラストを中心に手掛けていたため、本作での仕事について後年『(リアルテイストの戦隊怪人に対して)毛色が違いすぎる。』『1週間で2体仕上げるのはしんどかったです(しみじみ)』と述懐している。
その他、中盤のネジレ獣6体分*4を野崎明氏、カマキリネジラーとネジレンジャー及びその怪人態を阿部統氏が手掛けている。




おのれWiki篭りども、見てるがいい! 編集の準備は整った!

悪魔科学によって生み出された最高傑作で、追記・修正してやる!



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  • 圧倒的洗脳率の高さ
最終更新:2025年04月10日 22:45

*1 登場したのはサイネジレ・エビネジレ・ハチネジレ・ドクガネジレ・ガマネジレの5体

*2 腹部には吸収したコムタンの顔面が出現する。

*3 Dr.ヒネラーの説明では生命体とのこと

*4 ワニネジレ-1・ワニネジレ-2・ムカデネジレ・アリジゴクネジレ・バッファローネジレ・ブタネジレが該当。