スターフォックスコマンド

登録日:2020/11/29 Sun 01:41:30
更新日:2024/03/28 Thu 06:52:07
所要時間:約 13 分で読めます




『スターフォックスコマンド』とは、任天堂から発売されたニンテンドーDS専用ソフト。『スターフォックスシリーズ』としては5作目に当たる。
『スターフォックス零』で物語の時系列がリセットされたため、今のところ『スターフォックス64』から続いた物語の最終作となっている。
開発元はQ-Games。
発売日は2006年8月3日。


特徴

本作ではタッチペン操作が主体となっており、自機の操縦や加減速も全てタッチペンを使用する。
本作のステージは従来のようなボスを撃破してクリアしていくものではなく、マップ上の敵やミサイル、敵母艦を破壊しながら「エネミーコア」と呼ばれるアイテムを回収してクリアしていくものとなっている。
また、ステージをクリアするたびに行われる会話シーンに選択肢によってストーリーが変化するシステムとなっており、ストーリーの進め方によって様々な結末を迎えるというマルチエンディングを採用している。
また、本作一番の特徴として、今までの作品はフォックスしか操作できなかったが、本作ではフォックス以外のキャラがプレイアブルキャラクターとして操作することが出来る。

ただ、操作やステージのシステムが不評だったことに加えて、エンディングも9種類(後述で紹介)あるのだが、どれも後味の悪いエンディングばかりで、ハッピーエンドと言えるエンディングは3種類ほどしかない。
なお、1周目は後述にて紹介しているがバッドエンドとまではいかないが中々後味の悪いエンドになる。


更に肝心のストーリーも今までと比べてハード気味で、いきなりフォックス以外のメンバーが離脱した状態といった衝撃的な展開からスタートする。
ルート次第ではチームに戻ってくるが一部ルートでは関係が更に酷くなり悪い時には完全に絶縁状態に陥ってしまうことも。

また、ペパー将軍とアンドルフの関係はこれまでのシリーズのテーマを根底から覆してしまい、過去作を完全否定する内容になっているというところも不評を買うことに

なお、本作のプロデューサーであるディラン・カスバート氏はコマンドの出来事を別の世界線の話と考えており、公式として見るかどうかはプレイヤー次第と答えている。

あらすじ

※Wikipediaから抜粋
アンドルフの野望が阻止されて数年が経ち、惑星ベノムは禁断の地として誰も立ち入る事無く静寂を保ち続けていたが、突如ベノムからアングラー皇帝率いるアングラー軍が次々と現れ、ライラット系各惑星に攻撃を仕掛けてきて、瞬く間に文明都市は占領された。

ライラット系の危機に立ち上がり活躍してきたスターフォックスのメンバー、ペッピー、スリッピー、ファルコはそれぞれ新生活を送っており、一時チームを離脱していた。後にメンバーに加わったクリスタルはフォックスと愛を育んでいたが、スターフォックスを辞めて欲しいというフォックスの意志に反発し、自らチームを離れ行方不明となっていた。

スターフォックスのリーダーで、ナウスと共に2人で続けていたフォックスだったが、アングラー軍と戦う事を決意する。

登場人物

本作ではCVはなく、SFC版のようなハナモゲラ語となっている。

スターフォックス

「君をむかえに来た! またチームに戻ってほしい!」

搭乗機体「アーウィンⅡ」

本作の主人公でスターフォックスのリーダー。メンバーがいなくなる中、単身でアングラー皇帝に立ち向かうことに。
しかし、本作では元々の真面目過ぎて融通が利かない性格が災いとなり、クリスタルとも破局状態となっていた。
ルート次第によってはクリスタルの気持ちを理解し反省するが、一部ルートでは最後まで彼女の気持ちを理解することが出来ず、そのまま悲惨な末路を遂げることに…

「分かったんだよ! 好きな人とはどんな時も一緒じゃなきゃダメだって!」

搭乗機体「ブルフロッグ」

フォックスの古くからの親友。後述のアマンダとの生活を大切にした方がいいと思いチームを抜けていたがフォックスのピンチにいち早く駆け付ける。
また、フォックスとクリスタルの仲直りのきっかけを作るなど、本作の功労者でもある。
ちなみにどのルートであろうとアマンダとは仲良くやっている。


「…俺はどのツラ下げてあいつらの所へ行けばいいんだ?」

搭乗機体「スカイクロー」

スターフォックスのエースパイロット。雑用ばかりの仕事に飽き飽きして、またもやチームを離れて暴走族時代の仲間と飛び回っていた。
凄腕なのは相変わらずで、フォックスからも戦力として期待されている。遅れて登場する癖があり、本作でもそれは変わらない。


スターウルフ

「クリスタルに伝言があれば伝えてやるぜ! この計画を立てたのは彼女だからな!」

搭乗機体「ウルフェン」

ならず者の遊撃隊「スターウルフ」のリーダーで、フォックスの永遠のライバル。
本作では今までの悪事に裁きが下され、レオン、パンサー共に賞金首となっている。
本人たちはそれを快く思っておらず、汚名返上するためにアングラー軍に立ち向かうことに。ルート次第で敵としては勿論、フォックス達と協力する展開もあるがその際の選択肢次第では…。

「これで汚名返上だ! 我々が英雄になる日が来た!」

搭乗機体「レインボーデルタ」

スターウルフ古参のメンバーでウルフの相棒。
本作では一人称が「私」から「俺」になっており、口調も冷徹な口調から小悪党じみた口調になってるなど、かなり性格が変わっている。

「行こうぜ! クリスタル こんなヤツにかまうな!」

搭乗機体「ブラックローズ」

前作から登場した新米パイロット。口調と性格が前作と比べてやや荒っぽくなっている。
本作でも相変わらずクリスタルに惚れ込んでいるが、ルート次第では念願叶って交際することができる。
本作でもクリスタルに対する紳士的な態度は相変わらずだが、彼女を傷つけたフォックスのことはかなり敵視している。


ルート次第でどちらかに加入

「あきれた! 英雄フォックス・マクラウドも地に落ちたわね!」

搭乗機体「コーネリアファイター(スターウルフ在籍時)」&「クラウドランナー(スターフォックス在籍時)」

スターフォックスのメンバーでフォックスの恋人でもあったが、
「これ以上危険な仕事に巻き込みたくない」と「フォックスと一緒にいたい」いうお互いの気持ちのすれ違いでフォックスと衝突。
その後はコーネリア軍か、彼を見返そうとスターウルフのメンバーとなる。
そのようなこともあってか本作では全体的に暗めな性格になっており、一部ルートでは…。


その他

  • ルーシー・ヘア
「あなたは彼女じゃなくてチームを優先したのよ!」

搭乗機体「スカイバニー」

ペッピーの娘でフィチナで宇宙物理学の教師をしている。
元々パイロット志望であったため、戦闘機にも乗ることが出来る。
クリスタルと仲が良かったらしく、彼女の気持ちを理解せずに辞めさせようとしたフォックスを責め立てるなど、彼女を大切に思っていることがうかがえる。

  • アマンダ
「大丈夫 私は戦う! 決めたの!」

搭乗機体「タッドポール」

リボンがチャームポイントのスリッピーの恋人。
意外と積極的な性格で、スリッピーのことを引き止めようとしたり、自分が戦闘に参加したりする。

  • キャット・モンロー
「せっかく助けに来てあげたのに! もう助けてやんないよ!」

搭乗機体「スクラムジェット」

ファルコの宇宙暴走族仲間かつ恋人。
64版の時とは完全に別人になっており、あちらでは色っぽい性格だったのに対して本作では強気で姉御肌的な性格になっている。
また、肌の色もピンクから黒へと変化している。

「ああ…でも今のクリスタルは君達の知っている彼女じゃないかもしれない」

搭乗機体「コーネリアファイター」

コーネリア軍のパイロットでフォックスの旧友。
本作ではカタリナでファルコとスリッピーと共闘する。その一方で本作でフォックスと対面するシーンはない。

  • アッシュ・ボウマン
「僕はフォックスさんやファルコさんに憧れてパイロットになったんです!」

搭乗機体「モンキーアロー」

コーネリア軍の新米パイロット。スターフォックスにあこがれを抱いている。
容姿から何となく分かるとは思うが彼はアンドルフの孫である。

「まだまだお前には負けんぞ!スリッピー」

搭乗機体「アーウィン」

スターフォックス古参のメンバーだったが、病床に倒れたペパー将軍の推薦により現在はコーネリア軍の将軍の座に就いた。
高齢ではあるものの、まだ戦いたいという気持ちがあり、ルート次第では自ら戦線に出向くことがある。

「……よくやった…」

搭乗機体「アーウィン」

フォックスの父親で、スターフォックスの創始者。ベノム事件の件から相変わらず消息不明*1となっている。
一部ルートの最終決戦で条件を満たすと登場するが、ラスボスを倒すと再び姿を消してしまうため、相変わらず本物なのか幻なのか不明。

エンディング一覧


当然だがネタバレ注意!!












追記・修正は全EDを見た人にお願いします。

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最終更新:2024年03月28日 06:52

*1 フォックス達は戦死したと思っている

*2 ルーシーから彼女を追いだしたのを責められたことも含まれていると思われる

*3 顔立ちはフォックスに似ていて、水色の肌に白い巻き毛がある

*4 元はと言えばクリスタルの気持ちを理解しなかったフォックスに原因があるためこれは二重規範ともとれる

*5 クリスタルが加入した影響もあってかウルフたちは毒気が抜け、さわやかな性格となっていた

*6 パンサーもやはり寂しそうではあったものの、彼女の気持ちを静かに受け入れた。そして、パンサーは「いつか君は俺達の元へ帰ってくる そう信じているよ」と言い残し去っていった

*7 この時のフォックスの泣き顔は必見

*8 海外版では「呪われた」を意味するカースド

*9 3人とも服装が変わっており、キャットとアッシュは本作で搭乗していた機体ではなく、色違い(キャットはピンク、アッシュはグリーン)のスカイクローに搭乗している

*10 元ネタは言うまでもなくF-ZERO 因みにF-ZEROでは人間の姿のジェームズが登場している