デンガー

登録日:2021/01/01 Fri 17:14:26
更新日:2025/06/06 Fri 00:58:53
所要時間:約 7 分で読めます







「笑いが出るほど楽な仕事だぜ」





概要

デンガーとは、スター・ウォーズシリーズに登場するキャラクター。
惑星銀河を股にかける凄腕の賞金稼ぎの一人であり、作中ではボバ・フェットらと共にダース・ヴェイダーに召集されていた。

スターウルフの豚とは関係ない。
また、ドラクエ9の同名のモンスターとも無関係。



特徴

ハン・ソロと同じくコレリア出身の賞金稼ぎ。年齢は彼よりも高い。

過去の決闘で負傷した頭部をターバン状の白い布で覆い、白いインナーの上に銅色のアーマーを着用した傭兵。
賞金稼ぎで古き友人のボバ・フェットとは異なり、ヘルメットを被らずに顔を出している。ただしクローン戦争中は布で口元を隠していた。

データバンクの公式説明を以って「だらしない見た目とボロボロの外観」と称されるほど装備の見た目を考慮していない。
しかしあくまで「実用性は外観に勝る」というストイックな理念の持ち主であるだけで、決して汚いこと自体を好んでいるわけでもないらしい。

青年時代のボバ・フェットやボスクらと共にクローン戦争~帝国軍設立初期に活動した実績があり、ボバからは高く評価されていた。




本編での活躍

EP5「帝国の逆襲」にて、ボバ・フェットやIG-88、ボスクら賞金稼ぎ連中の一人として登場。
スーパー・スター・デストロイヤー「エグゼクター」に召集され、突っ立ってヴェイダー卿の話を聞いていた。
なおそれ以降の出番はない。

結局ボバによってハン・ソロの居場所は突き止められ、彼は賞金を手に入れることは出来ずに終わる。


続くEP6「ジェダイの帰還」では、惑星タトゥイーンのジャバ・ザ・ハットの宮殿で登場。
ジャバの用心棒として雇われており、ランコアの巣掘にルークが落とされる場面で背中が映し出された。
なおそれ以降の出番はない。

同僚のボバとは異なり、セールバージでの処刑シーンでも映ることはなかった。




外伝(正史)では...

CGアニメ「クローン・ウォーズ」では、若い頃の姿でフルボイスで登場。
クローン戦争中の惑星タトゥイーンにて、少年時代のボバ・フェット率いる賞金稼ぎグループ「クレイツ・クロー」にボスクやアサシンドロイドのC-21ハイシンガーらと共に参加していた。

コレリア人らしくアジトにアサージ・ヴェントレスを連れてきたボスクに「新しいガールフレンドか?」と軽口を叩くなど、本編では描かれなかったお気楽な性格が強調されている。

シーズン4・20話「その手に掴むもの」では、アサージを加えたクレイツ・クローメンバーでリゴッソー少佐の依頼を受け、とある「積荷」の防衛を依頼される。
積荷と共に輸送列車に乗り込み、車両後方の防衛を担当するが、ケイジ・ウォリアーに襲撃されボスクと共に列車から脱落。「積荷」自体はアサージがケイジ側と交渉し、報酬を入手することには成功する。


シーズン5・14話「悪の同盟」ではクレイツ・クローを離れ、惑星ナル・ハッタのハット評議会に護衛として参加していた。
しかし、銀河中の犯罪者を傘下に加えようとした秘密結社「シャドウコレクティブ」代表のダース・モールが戦闘民族マンダロリアンデスウォッチたちを引き連れて来訪。

戦闘能力皆無なハット族に用心棒としてけしかけられるが、ただの金で雇われた賞金稼ぎ連中が元シスの暗黒卿+ガチの戦闘部族相手にまともにやりあえるはずがなく、案の定脱走した。


帝国時代初期も同じく傭兵として活動し、クレイツ・クロー時代の同僚であるボバやハイシンガー、ボスクらと同じ依頼を受けることもあった。

「スター・ウォーズ:ナー・シャッダの決斗」ではハン・ソロの首にかかった懸賞金を狙い、外伝作品で大人気のサイバーパンク都市ナー・シャッダに潜入。
チューバッカを追い詰めるが、ソロとレイアに反撃され失敗する。

ヤヴィンの戦い後の「スター・ウォーズ:ダース・ベイダー シュー=トラン戦役」では自らの手駒となるドロイド軍団の生産を企むヴェイダー卿から反乱軍に捕まった宇宙考古学者チェリ・ローナ・アフラの捜索を依頼される姿が描かれたが、結局チェリは自力で脱走したため彼らが報酬を得ることはなかった。



レジェンズでの活躍

ハン・ソロと同じく冒険野郎気質の多いコレリアで生まれ、宇宙船のパイロットとなる。
名レーサーとして名を轟かせたが若きソロとの決闘に破れ、頭部を損傷。プロレーサーの資格も剥奪され、賞金稼ぎに転向する。
その後医療費を求めて複数の依頼をこなし、帝国の依頼にも応じる凄腕賞金稼ぎとして名を知られるように。

ある日、契約交渉の一環として帝国側に頭部の治療を行われるが、その際にクローントルーパーのような思考制御チップを埋め込まれ冷酷な殺戮者へと変貌。
以後帝国の刺客として暴れ回ることになる。

しかし、凄惨な任務は彼の心を徐々に蝕んでいき、次第に彼は冷徹な賞金稼ぎとしての自分を保てなくなっていく。
同僚のボバに出し抜かれた彼は自堕落な賞金稼ぎへと落ちぶれ、ジャバの宮殿でヤク中の廃人となってしまう。

思考制御チップの洗脳効果は相変わらず影響していたが、彼自身はボバ・フェットをサルラックから救出したり、子供や踊り子のマナルーを救うなどその行動に変化が現れていた。
そしてついには恋に落ちたマラルーのマインドコントロール療法によってチップによる洗脳を克服し、かつての冷酷な殺戮者は再びコレリアの冒険野郎へと戻ることになった。
その後、彼とマラルーは結ばれたという。



余談

平均的にファン人気の高い賞金稼ぎ連中の一人ではあるが、他のメンツと比べると圧倒的に空気&不人気キャラである。

なにしろ本編ではセリフ一切無し、合計登場時間1分未満というただの背景同然キャラ。
「出番が少なすぎる」と言われたボバでさえセリフや賞金稼ぎとしての描写こそあったが、彼の扱いはそれ未満、名前を呼ばれることすらない。
普通にスターウォーズを見た後でその姿を思い出せるような視聴者はほぼいないと言っても過言ではないだろう。


過去編やその後まで描かれたボバ・フェット、ゲームでトラウマ級のボスとして活躍し、兄弟機も後に大活躍したIG-88、クローンウォーズで活躍が増え種族設定も生かされたボスクと異なり、彼はハン・ソロと出身地が被ってるターバン巻いただけのおっさん
彼の人生が描かれた外伝作品も日本に流通することはなく、長い間その存在が公に知られることはなかった。



2016年にはランド・カルリジアンと共になぜかゲーム「スター・ウォーズ バトルフロント」に参戦したが、一般プレイヤーからは「モブ」「エキストラ」「ロールパンナ」「なんだこのおっさん」「がっかり新ヒーロー」「関根勤」「ボスク出せ*1」「ターキンのほうが嬉しい*2」やら散々な言われよう。
いざ実装されてみると強すぎて下方修正されるほど猛威を振るったため、今度は「優秀だが、強いて言えば知名度が低いのが欠点」などと言われる羽目になった。

「バトルフロント」での設定が彼の賞金稼ぎとしての実力だとすれば、相当優秀な傭兵であったと考えられる。描かれてないけど。












そして...




スカイウォーカーの夜明け」では…?


キジーミの酒場にてデンガー・ロスを捩った「ロスガー・デング」というデンガーを彷彿とさせる見た目と青白い肌と義手をした異形の顔をした男が登場...といっても旧三部作同様にセリフも掛け合いも一切なし。

名前自体も明かされたのは設定資料集で、本編ではドロイドっぽい外見から同類と勘違いしたC-3POが声を掛けようとして仲間に急かされるだけという背景同然の扱いとなている。
デンガーであるかは定かではないものの、デンガーはEP6後のある時点で老化に悩み、かつてのヴェイダー同様にサイボーグ手術を受けることで寿命を延ばそうとしていた事が別の資料集に記載されている。しかし、手術によってデンガーは以前の姿とは認識できないような見た目になったとされている。

そのため、デンガーである可能性は高いが公式では特に言及がない。

結局本編でその後が描かれることはなく、惑星キジーミはファイナル・オーダーの放ったアキシャル・スーパーレーザーで崩壊。
ロズガー・デングの安否は不明である。








「俺はアニヲタだ!追記・修正したけりゃ俺を雇え!」

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最終更新:2025年06月06日 00:58

*1 3ヵ月後に出た

*2 「クローンウォーズ」や小説「ターキン」以来、銃撃や槍術の達人でサバイバル知識も深いことが分かっている。