プロール(G1)

登録日:2021/03/21(日) 16:11:44
更新日:2021/08/26 Thu 22:36:38
所要時間:約 5 分で読めます




よーしみんな争いはそれまで、大人しくしろ!

プロールとは、『トランスフォーマー』シリーズの初代アニメ、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場するキャラクターである。


【概要】


CV:石井敏郎

テックスペック
体力7 知力9 速度7 耐久力9 地位9 勇気9 火力4 技能9 合計63

サイバトロンの戦略家。フェアレディZ型パトロールカーに変形する。
海外版では彼がナンバー2の位置にいる。日本版ではマイスターが副官だが、DVDの解説書では「マイスターと並ぶサイバトロンの最高幹部で副司令官格」とも紹介されている。
放送終盤に描かれたサイバトロン集合図ではコンボイを中心にマイスター、アイアンハイド、ウルトラマグナスと並んで描かれている。

血の気が多いあるいは陽気な性格の多いサイバトロン戦士の中では冷静な性格。一方で基地内でスパークプラグが発明したサイバトロンXが暴走した際には「さっさとくたばってしまえ!」と発言し、発砲したこともあるが、事態の沈静化のために出た言葉だったのだろう。

戦略家の名を持つとおり作戦を立てるためのバトルコンピュータを搭載しており、当時発売された玩具のキャッチコピーも「サイバトロンの戦闘コンピューター!」である。一方でその部分が機能停止に陥ると行動不能になるという弱点も抱えている。

サイバトロンのエンブレム・マークは彼の顔がモチーフになっているという設定もあるが、この設定はプロールの前身である玩具・ダイアクロンの「フェアレディZ」を担当したタカラトミーの大野光仁氏によれば、マーク自体はハスブロが提案し、フェアレディZの顔の造形がベースになっていると述べており、この開発経緯が元になっていると思われる。同型のストリークや、スモークスクリーンはどうなんだという疑問はさておき

武器はオートマチックライフル。ワイヤーを取り付けたアダプターを発射する事により、敵を捕らえることも可能。カーモードではフロントグリルに機銃を装備している。

【主な活躍】

◆『初代

第1話から登場。マイスターから「都市の北部一帯が壊滅状態」の報告を聞いて、セイバートロン星のエネルギー枯渇に悩むコンボイに対して「宇宙探索に出かけては?」と提案し、コンボイは「そうしよう。早いほうがいい!」と即断する。この提案がコンボイが採用された事により、サイバトロン及びデストロンが地球に来るきっかけをつくったともいえる。

パトカーとしての役割を果たしたこともあり、戦闘で負傷したスパイクを病院に運ぶため、「私が先導しよう、その方が早い」と名乗り出て、ラチェットの道を先導したこともある。

第5話にてサウンドウェーブの攻撃によりバトルコンピュータが壊れてしまい、行動不能に陥ったこともあったが、地球人の少年チップのオンラインコンピュータとリンクして窮地を脱している。この時「チップに対し、君とはチームが組めそうだ」「おかげで助かった!人間を見直したぜ」と賞賛している。

第19話「対決!!ダイノボット PART II」ではマイスター、アラート、インフェルノを引き連れてタイムワープしてきた西部の荒くれ者達を静止させている。冒頭の台詞はこの時のもの。

ちなみに戦略家だが、劇中で作戦を立てたのは終盤(海外版では初期のエピソード)の「破滅の日PART-1」にて「デストロンに捕らわれたスパークプラグを助けるために、2手に分かれて海中からデストロン基地に潜入する」という1回だけである。活躍としてはシーズン1から登場するも、主役となる回や少人数での出番などは少なく、要所で登場するキャラクターといった具合である。

◆『ザ・ムービー

アイアンハイド、ラチェット、ゴングとともにシャトルで地球のサイバトロンシティに向かっていたが、デストロンの襲撃を受け、ゴングがスタースクリームが放ったガンモードのメガトロンの銃撃により倒された後に応戦するも、スカベンジャーの銃撃を受けて……

どぉわぁっ!

でゅぅぅぅわぁぁぁぁ……!

口から赤い煙を噴き上げて倒れるというトラウマレベルの死を見せた。

◆『2010


第6話の初代の回想シーンで登場。第8話では彼の墓が登場した。
『ザ・ムービー』は当時、日本では公開されていないため、当時の視聴者はここで彼の死を知ることになった。

余談ながら第9話にてクインテッサ星人がロボットを支配していた1100万年前では、サイバトロン・マークはクインテッサの奴隷の象徴であり、A-3(後のアルファートリン)率いる反乱軍が勝利した事で自由の象徴になったことから、アニメ本編ではサイバトロン・マークとプロールの関係はないようである。

◆『ザ☆ヘッドマスターズ

第1話でまさかの再登場。当時、諸般の事情で『ザ・ムービー』が日本で未公開となったことと、初期設定書に名前が記載されていたために登場したものと思われる*1
地球にてウルトラマグナス、ランボルとともにデストロンを撤退させた後、龍田直樹氏の声で「へへっ、どんなもんだい!」と台詞があったが、遠景のためランボルとプロールどちらの台詞なのかは不明*2

第3話ではマトリクス探索のため、マイスター、インフェルノ、トラックスと共に出撃していた。

【玩具】

上述の通り、初代のTFらしく、ダイアクロンが元ネタで、『カーロボット No.13 ポリスカーフェアレディZ』の仕様を変更した物。
玩具では上記の武器のほか、「ミサイルランチャー」を装備できる。
ストーリー上では死亡扱いの彼だが、玩具は『2010』以降も絶版にならずに発売されていたようだ。

元祖パトカーという事でパトカーに変形するトランスフォーマーが商品化される際はかなりの確率で名前が使われている。
しかし、何故かG1のリメイク以外の「プロール」は日本ではアラートに名前を取られている事が多い。G1のアラートはパトカーじゃなくて消防指揮車なのだが。
この辺りは元祖救急車として日本でもコンスタントに名前を使われているラチェットと対照的である。

2000年代に入って、『トランスフォーマーコレクション』にて再販。権利関係上、カーモードは「ポリスカー」名義になっている。

『トランスフォーマー マスターピース』としても発売されており、アニメカラー版も発売されている。

項目なら出来上がった、後はみんなが追記・修正してくれるかです。司令官

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • G1
  • トランスフォーマー
  • サイバトロン
  • フェアレディZ
  • 石井敏郎
  • TF
  • サイバトロン
  • ポリスカー
  • パトカー
  • 玉座
  • 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
  • プロール
  • 戦略家
  • 海外では副官

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2021年08月26日 22:36

*1 設定書(『アニメ・特撮ヒーロー誕生のとき―ウルトラマン、宇宙戦艦ヤマトから六神合体ゴッドマーズまで』掲載〉には当時玩具が発売されていたキャラクターの名前のみ記載されている。例えばダイノボットの中では当時玩具が絶版になっていたスナール、スワープの名前がないなど。

*2 ランボルが第9話のエンディングで掛川裕彦の表記があることから、消去法でプロールが龍田氏と認識されているようだが、実際第9話ではランボルは登場すらしていない上に、掛川氏が演じたのはラン“ブ”ルですらないフレンジーである〈クレジットの表記ミス〉