マイスター(G1)

登録日:2012/09/04(日) 11:08:10
更新日:2024/12/31 Tue 16:59:01
所要時間:約 5 分で読めます







私達は神じゃないがね、もちろん助けてあげるとも!





マイスターとは、世界に広く展開しているロボット玩具シリーズ『トランスフォーマーシリーズ』の登場キャラクターである。



所属:サイバトロン(海外名:Autobot)
役職:副官(原語版:工作員)
変形形態:ポルシェ・935ターボ
原語名:Jazz/ジャズ
担当声優:片岡弘貴
     堀内賢雄(43話)
     古澤徹(日本未放送話)
     稲葉実(ザ・ムービー)
     平野正人(ザ☆ヘッドマスターズ)
     スキャットマン・クローザース(原語版)
     ウォーリー・バー(原語版38話)

テックスペック
体力5 知力9 速度7 耐久力7 地位8 勇気9 火力5 技能10 合計60

総司令官コンボイの副官。
ただし原語版での役職は“Saboteur”、つまり工作員であり、副官という設定は日本独自のもの(台詞などはアフレコで付け足している)である。

本編でも副官らしい姿や言動を度々見せているので、後で知って驚いたという人も多いのでは。


ちなみにアメリカ展開時の玩具版ではプロールが副官だった。
またアニメ本編では、アイアンハイドがコンボイの代理で指揮を取る等の副官っぽい行動を取る例が何度か見られる。
これらの要素が混ざってか、DVDボックスの解説書では、アイアンハイド、プロール、マイスターの3人が最高幹部と紹介されている。



【性格と特徴】

責任感が強く、真面目で誠実だが軽口とユーモアもかかさない、親しみ易い性格。
しかし戦闘では敵を恐れず冷静に対処する、実に頼り甲斐のあるハンサムである。


また、地球の文化への関心が高く、特に音楽に関しては自分の武器に取り入れたりと造詣が深い。
事実、コンサートに行ったブロードキャストが中継した大音量のロックンロールを聞いてコンボイ達が頭を抱えて苦しむ中、副官はノリノリで踊っていた。
『TFテレフォン』によればクラシックが趣味らしい。

セイバートロン星には音楽の文化が無いかあまり進んでいないらしく、ロックンロールをちゃんと音楽として捉えているのはサイバトロンでは副官と口だけのイカレサウンドとN.Y.をこよなく愛するトラックスだけ。


セイバートロン星にいた頃はエアカーに変形していたが、地球で復活した後のビークルモードではポルシェ・935ターボにトランスフォームする。
作画によっては省略されるが、ボディのマルティーニ・ストライプがマイスターのキャラクターにマッチしていて何ともイカすデザインとなっている。



【主な武器】

主な武器は手持ち銃の“光子ライフル”。
玩具の設定では肩に“火炎放射器”“ミサイルポッド”、背中に大砲“フリーゾンキャノン”を装備しているが、どちらもアニメ版では披露していない。

そしてマイスターの代表的な武器と言えばやはりこれ、“ノイズアタック”。

さぁて諸君!こんなミュージックは如何かな!?

スペクトルビームの眩い光とスピーカーから発する180デジベルもの音楽で相手を撹乱する技である。
ブロードキャスト登場までは撹乱及び囮として度々使用された。
……といってもブロードキャストのサウンドアタックはたびたび味方にも被害を出しているので、実質マイスターのが上位互換のような。

この他にも右手首を格納して射出するウィンチで救助活動を行ったり、劇中未使用だが両手からのジェット噴射で空を飛ぶことが出来る。



【活躍】

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』及びその続編にしばしば登場する。

初代トランスフォーマーでは主にサポート役で活躍。

しかしコンボイの代理として土星の衛星タイタンまでアダムス救出に向かった第32話「スカイゴッド」、メガトロンスタースクリームの罠でマイスターとバンブル以外のサイバトロン戦士が悪人となった日本未放送話「サイバトロンの逆襲」では主役として活躍した。


ザ・ムービー』ではクリフと共にムーンベース1でデストロン支配下のセイバートロン星を監視している最中にユニクロンに捕食され、体内で消化されかかるが、ダニエル達の活躍で阻止・救出された。


続く『2010』では原語版の声優だったスキャットマン・クローザース氏が死去した為に出番が無くなり、台詞も活躍も無いまま番組が終了した。

しかし、日本版の続編『ザ☆ヘッドマスターズ』では初期エピソードのみの出番ながらコンボイの護衛、コンボイの死後はウルトラマグナスの副官として見せ場が与えられていた。



【玩具】

他のトランスフォーマー達の例に洩れずダイアクロンの流用・改造品。

アニメ放送当時にナンバー06で発売、その後『トランスフォーマー コレクション』でナンバー1で復活、更にその後に『トランスフォーマー アンコール』ナンバー08で復活した。

玩具ではドアを畳まないのがデフォルトで、多くのイラストでも畳んでいないが、この玩具ではアニメのように背中に畳めるので心配御無用。
というより、何故かアニメでは畳んでいると言った方が正しいだろう。

なお、復活する度に細かい仕様が異なっている。
当然一番新しいアンコールで復刻した物がグッド*1。(購入者談)

リメイクも多数存在。
ただしいずれも海外準拠の「ジャズ」名義。
「トランスフォーマーユナイテッド」版はスピーカーユニットが付属している。

「パワーオブザプライム」版は同作のデラックスクラスすべてに言えることだが、スクランブル合体の手足パーツに変形可能。

いずれもロボットモードはそれらしいが、ビークルモードがポルシェらしくなかった。
しかし「ザ・ムービー」キャラ扱いの「スタジオシリーズ'86」版はようやくポルシェっぽい型のビークルモードになり、またロボットモードの再現度も随一。
現状マスターピースがないことも含め、最もアニメに近いマイスター副官といえる。名称はジャズだけど。
長らくポルシェがTFへのライセンスを発行しなかった*2ためポルシェそのものとしての復刻は絶望視されてきたが、2023年の実写映画『ビースト覚醒』にてついにポルシェがTFとしての劇中車協力&ライセンス取得が叶い、ここにきて可能性が出てきている。

この他にもプリテンダー版やアクションマスター、G2など様々なバージョンで商品化している。



【その他の活躍】

『バイナルテック』でのマイスターはコズミックルストの被害を受けずに済んだが、デストロンのバイナルテック・プロジェクト侵食を極秘捜査する為にマツダ・RX-8の新ボディに生まれ変わった。

生まれ変わってもハンサムとは流石副官と言わざるを得ない。

自分をモデルに開発された人工AIを持つ赤いレプリカ・オートマトンの“Zoom-Zoom”を自分の子どものように思っていて、ダンスを教えたりしているようだ。

かの『シャッタード・グラス』にも登場。
こちらは破壊大帝オプティマス・プライムに忠実だが、頭が悪い。



【同型のトランスフォーマー】


◆ステッパー

所属:サイバトロン(海外名:Autobot)
役職:ターゲットマスター / 連射員
変形形態:スーパーカー
原語名:Ricochet/リコシェ

テックスペック
体力7 知力7 速度9 耐久力5 地位8 勇気8 火力7 技能6 合計57

マイスターの同型でサイバトロンのターゲットマスター。『ザ☆ヘッドマスターズ』放送時に登場した。
怒りっぽいが正義感が強く、マスター星から来た技師ネブロンを相棒として共に戦うサイバトロン有数のスナイパーである。
「連射員」という聞きなれない役職だが、海外だと「ガンマン」として訳されているので「射撃が得意な戦闘員」くらいの意味合いなのだろう。

他のターゲットマスターと違い、重傷を負って物質代謝機能を失ったステッパーを助ける為にネブロンが志願して生命維持装置となり共生しているという設定。
ネブロンは火炎キャノン砲に変形し、ステッパーのボディに蓄積されたエネルギーを5000℃の高熱火炎として放射することが出来る。

アニメには未登場だが、放送当時のテレビマガジンに連載されていた漫画に登場した。

玩具はマイスターの流用だが黒にファイヤーシンボルの塗装が人気なのか、日本だけでなく海外でも復刻している。

ちなみに『シャッタード・グラス』ではジャズと兄弟という設定。

「ユナイテッド」や「パワーオブザプライム」のジャズの色替えでリメイクされている。
「パワーオブザプライム*3」版はスクランブル合体が可能な代わりにターゲットマスターではない。





そう?なかなかノれる追記・修正じゃないの。イェイ!

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最終更新:2024年12月31日 16:59

*1 「コレクション」版では金型が劣化して顔が歪んでいたのだが、下記のステッパーを復刻する際に修正された。

*2 VWもそうなのだが、ドイツのメーカー故に戦争ロボットへの自社製品使用に難色を示した。このため『バイナルテック』にてバンブル共々G1と同メーカーでの発売が見送られ、マイスターはRX-8に変更、バンブル(とクリフ)は発売自体がされなかった経緯がある。

*3 ジェネレーションズセレクトとして発売。