アイアンハイド(G1)

登録日:2021/06/17 Thu 21:57:00
更新日:2021/07/18 Sun 09:02:41
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デストロンめ…!よーし、引きずり降ろして細切れにしてやる!

アイアンハイドとは、トランスフォーマーシリーズの初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場する赤いサイバトロンである。
CV:ピーター・カレン/速水奨平田広明(日本未放送版*1

概要


テックスペック
体力7 知力8 速度3 耐久力9 地位7 勇気10 火力7 技能7 合計58

正義側であるサイバトロンに所属するトランスフォーマーで、役職は「警備員」。赤いチェリーバネットに変形する。同じチェリーバネットのラチェットとは容姿が似ている。
役職の通りサイバトロンの基地である「アーク」(速水氏でアークだが、コレとは関係ない)を警備しているが、よく敵(主にコンドル)に入られるため、ファンからは「ザル警備」と揶揄されることも。
一方で能力的に評価されているのか、副司令官のように仲間に命令することもあり、コンボイ司令官の偽物騒動の時は混乱を防ぐためか、自ら指揮を買って出た。本来の副官であるマイスター*2涙目である…
アニメ本編での主役回は1回だが、マイスターやプロール以上に登場話数が多く、コンボイに進言することもあるため、彼がナンバー2のように見えるのだろう。

老兵でありながら、自らを若者と言い張る…というか、本来は老兵設定のはずであるが、日本語版では血気盛んな若兵というように設定変更されている。その割に「コンボイの次に年齢が高い」と紹介されたりはしたが。
警備員という役職ゆえか責任感が強く、デストロンの襲撃を見逃してしまったときには自ら戦士から格下げするように懇願すらしている。

戦闘では、主にビームガンやビームライフルを使うが、腕から消化剤、瞬間接着光線や冷凍ガスを放つシーンが印象的で、敵を凍らせたり自分が凍ってしまったりする。
赤い体色なのに氷属性なのか…と思うかもしれないが、一方で指から火炎放射を放つ能力も持つため、実際には氷炎属性持ちであるといえる。
この他に腕部にソニックセンサーを持ち、胸部のガラスはモニターになる。

人間に対しては基本的に友好的であり、落石からスパイクやチップを身を挺して守ったり、カーリーに頼まれサイバトロンの基地内を案内したりしている。一方で人間と敵対した際には容赦なく攻撃しようとするなど、完全に人間を信頼しているわけではないようだ。

母星セイバートロン星にはクロミアという彼女がいるリア充。クロミアなど、女性サイバトロンはデストロンによる支配から母星を守るためにセイバートロン星に残っているのだが、デストロンの手によって多くが殺害され、彼女を含めごく僅かな生き残りがいるのみという結構危機的な状況になっている。

【初代以降】

◆『ザ・ムービー


冒頭にてセイバートロン性を占拠したデストロンに対して憤る態度を見せた後、コンボイの命令で地球のサイバトロンシティへ向かう事になる。この後、スパイクと通信越しで彼の息子であるダニエルへの伝言を頼まれ、「OK、伝えるよスパイク」と了承した。

ラチェットプロール、ゴングとともにシャトルで地球のサイバトロンシティに向かっていたが、デストロンの襲撃を受ける。
ゴングとプロールが倒された後、ラチェットと立ち向かうも、
スタースクリームが放ったガンモードのメガトロンの銃撃を受けて倒れる。
その後も、アイアンハイドはメガトロンに必死に食らい付くも、[メガトロンの融合カノン砲を食らい、殺害されてしまう。


◆『2010


第6話の初代の回想シーンで登場。第8話にて彼の墓が登場した。
『ザ・ムービー』は当時、日本では公開されていないため、当時の視聴者はここで彼の死を知ることになった。
第15話や『ザ☆ヘッドマスターズ』にて彼らしき後姿があるが、いつものことなので気にしないように。

言動

アイアンハイドを語るうえで外せないのが、主にデストロンに対する過激な言動である。冒頭の発言は彼の有名なセリフの1つである。
初代トランスフォーマーのサイバトロンのうち、体色が赤い奴に限って妙に過激な言動が多く、ファンからは「赤いサイバトロン」といわれ恐れられている親しまれているのだが、彼はその代表格といっても過言ではないだろう*3
アイアンハイドの場合はシーズンを通して頻繁に登場するため、相対的にその割合が多い。担当声優の速水氏もインタビューで「こんな乱暴なキャラでしたか?」として、「東映の仁峡もののヤクザ」と評している。このアニメ自体が東映(アニメーション)制作だしね。

以下は彼が放った有名な赤い発言である。

「デストロンめ…!よーし、引きずり降ろして細切れにしてやる!」
「この卑怯者共めが!一人残らずスクラップにしてやる!」
「今日こそデストロンを屑鉄の山に変えてしまおうぜ!」
「一体いつになったらあのクソッタレ共に総攻撃を仕掛けるんです!?」
「戦車を屑鉄に変えてやるぜ!」(人間が仕向けた戦車に向かって。)

※これらは正義側のキャラクターのセリフです。

最も、他の赤いサイバトロンにも言えることだが、彼らはデストロンによって仲間を傷つけられたり殺されたりといった被害者も多く、デストロンがそこまで言われるほどの非道をやっていることは周知しておくべきである。
作中を見ているとそこまでデストロンは悪逆非道な組織には思えない?聞こえないなあ。
また、本心では平和を愛するサイバトロンらしく戦いを好んでいないのか、カーリーにサイバトロンの基地の武器及び弾薬貯蔵庫を案内した際、「本当はこんな物騒なもの蓄えていたくはないんだが、平和の敵デストロンがこの世にいる限りなくすわけにはいかないんだ」とも語っている。

ちなみに彼女のクロミアも、アイアンハイドスタースクリームをがけっぷちに追い込んでトドメをさそうとしたとき、「レディファースト」と称してスタスクにトドメをさす権利をアイアンハイドから譲り受けてもらおうとするなど、体色こそ水色だが中々に赤い。この彼氏いてこの彼女である。
ちなみにアイアンハイドはマナーを忘れていたと言いながら快諾するも、スタスクが自ら飛べることに気づき、逃げ出したため失敗に終わっている。というかスタスクは何ですぐに自身が飛べることに気づかなかったのか。


玩具

玩具は、『ダイアクロン カーロボット No.2 ワンボックスチェリーバネット』の仕様変更品である。
日産のチェリーバネットに変形する…のはいいのだが、ロボットモードは顔にあたる部分が本来ダイアクロン隊員が乗り込むための座席がある玩具として作られている。当時開発したタカラの大野光仁氏によれば、「その頃はダグラムが流行っていたから」らしい。
その結果、トランスフォーマーに流用された際、シートに隈取の如き顔が張られているというとても本編とは似ても似つかない謎玩具となってしまっている*4。これはほぼ同型のラチェットも同様。
アニメのデザインが玩具と全く異なるのは販促的にどうなのか。大野氏も「ヒーローロボットとしては異質だったのでいつか作り直したい」と回顧している*5

また、これも元玩具の仕様であるが、チェリーバネット全体が変形するのではなく、後部が移動砲台として分離するようになっている。アニメには設定画のみ存在する。
デザインのせいか日本での放送当時は発売されていない。ラチェットは通信販売で発売されたのに不遇である。一応当時の書籍でモノクロで「ラチェットの色ちがいだ」と存在自体は語られていた。
この為、アイアンハイドはレギュラーキャラにも拘らず玩具を利用した当時の書籍では紹介されることがほぼなく、パッケージイラストも公開されていなかった。放送中盤頃の講談社の関連書籍では玩具デザインのイラストを載せるわけにもいかなかったのか、描きおろしと思われるイラストが使われていた*6

2000年代に入って、『コレクターズエディション』にてラチェットと共にイベント限定で販売。
2008年に『トランスフォーマーアンコール』で実に23年越しにようやく一般販売。
パッケージのベロの部分にアニメ版の顔のペーパークラフトが付属するようになっており、座席部分に挿すことで劇中の見た目にある程度近づけることが出来る…のか?
e-hobby通販限定でダイアクロン版も「アイアンハイド プロテクトブラック」として復刻された。

G1のリメイクが行われた「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」にてようやく劇中らしい見た目の玩具が発売された。ビークルのデザインはチェリーバネットとは異なっているが…

「ユナイトウォリアーズ」ではスタントロンの新規メンバー「オフロード」のリデコでスクランブル合体ロボの手足になれる玩具が発売された。
「コンボイグランドプライム」の構成員で、コンボイなどの仲間と5体セットで発売される。

シージ」ではサイバトロン星のSFビークルに変形する形でリメイクされた。クロミアも同シリーズでリメイクされているため、並べてみてもいいかもしれない。

続く「アースライズ」にて地球の車としてシージ版のリデコで発売。こちらは変形の都合で一部パーツを取り外さなくてはならないのが残念である。
G1よりはマシとか言わない。
ちなみに取り外したパーツは四連装砲付きの大型シールドに変形する他、G1を意識した(らしき)移動砲台モードにもなるのだが、メイン形態がシールドな時点でアイアンハイド本体とのサイズ比はお察しください。

最高級路線の「マスターピース」では日産から許諾を得てしっかりとチェリーバネットに変形する。さすがはマスターピースだけあって、ビークル、ロボットともに再現度が高いが、腰のガワが気になるという声も。

ちなみにアイアンハイドが発売されたときは、同じチェリーバネットのラチェットもリデコの関係で発売されることが多い。どちらがリデコかは作品による。


余談

色々と有名なキャラクターのためか、同名のリメイクキャラクターも多い。マイクロン伝説のアイアンハイド、実写版のアイアンハイドや、アニメイテッドのアイアンハイドが有名だろう。
もっともマイクロン伝説版は砂色を中心とした色、実写版は黒、アニメイテッド版はもともと「バルクヘッド」という別キャラ*7のため緑色と、赤いアイアンハイドはいないのだが*8
さらにいうとマイクロン伝説版はデストロンである。海外名は「デモリッシャー/Demolishor」であり、名前のみ借りたパターンだろう。

中の人は日本語版だとスパイクやウルトラマグナスなどと同じ。海外ではなんとコンボイ司令官と同じである。

名前の由来は昔のアメリカのドラマ、「鬼警部アイアンサイド」だといわれている。


一体いつになったらあのクソ項目どもを追記・修正するんです!?

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最終更新:2021年07月18日 09:02

*1 一部の未放送回は後に日本語化されており、その時の声優。

*2 マイスターの副官設定は日本のみで、海外版では「特殊工作員」。ちなみに海外での副官はアイアンハイドではなくプロール。

*3 アイアンハイドの他にはクリフ、ワーパスなどが有名。

*4 パッケージイラストでは心霊写真の如く、フロントガラスに顔が写っていて不気味である。

*5 ただし、自我を持つトランスフォーマーとしては異質かもしれないが、元のダイアクロンでは人が乗り込むタイプのロボットであることを考えると、そこまで異質なデザインではない。

*6 ラチェットも同様の措置が行われている。両者ともには近年の書籍にも掲載されている。

*7 G1アイアンハイドのリメイクといえるキャラは別に登場しているが、日本名は「アーマーハイド」となっている。

*8 ちょい役の映画バンブルビー版や劇中未登場のプライム版など、メインキャラでない時に限っては赤い時もある。