登録日:2023/01/29 Sun 01:05:50
更新日:2023/01/30 Mon 15:13:49
所要時間:約 10 分で読めます
超獣たちは大地の果てまで走り続けた。
NEXTの向こう側まで。
解説
DS電融 ザ=デッドNEXT SR 水/火/自然文明 (10) |
クリーチャー:ディスペクター/ヒューマノイド爆/ジュラシック・コマンド・ドラゴン/ドラグナー 17000 |
EXライフ |
スピードアタッカー |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、このターン、自分のクリーチャーはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。 |
自分がカードを使う時、そのコストを支払うかわりに自分のマナゾーンにある水のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ2枚ずつタップしてもよい。 |
スピードアタッカーとT・ブレイカーを搭載して基礎パワーも17000と高いステータスを誇る反面、コスト10というディスペクターの中でも重めのクリーチャー。
最も、これ自体は近い色の《
流星のガイアッシュ・カイザー》でコスト軽減できたりと悪い事ばかりではない。
効果に関しては、まず出たターン限定で味方クリーチャー全員にアンタップキラーを付与する。
ゼニスのような召喚時限定の能力ではないため、安心して踏み倒しで発動できる。
攻撃できるのはあくまでアンタップ状態のクリーチャーであるため、召喚酔いしているクリーチャーについてはタップしているクリーチャーを攻撃できない点には注意でおきたい。
それを加味しても十分強力な効果であり、相手クリーチャーの大量破壊が見込める。
そしてデッドマン要素の代替コスト効果。
五色5マナを要するあちらと異なり色が三色で済む代わりに要求マナ数は6と一つ多く、カード全体が効果範囲のため
クロスギアや
タマシード等にも対応している。
とは言え、高コストのクロスギアは実戦でもあまり使われておらず、タマシードについても軽いコストで収まっているものが殆どなのであまり恩恵には預かれないかもしれないが。
三色×2枚ずつマナを消費するので考えてタップしなければ色事故が発生し得るものの、あらゆるカードがわずか6マナでプレイできるようになるのはなかなかに魅力的。
同族であるディスペクター達を初め、様々な重量級カードの早期償還に貢献できる優秀な効果…
…なのだが、問題となるのはデッドNEXTにかかる
コスト。
同サイクルの《
戦国接続 ギャラクテスト・シデンシーザー》にも言える事だが、召喚して高コストのカードをサポートしようにも
このクリーチャー自体がコスト軽減必須なレベルで重い、という本末転倒な性能が最大の難点となっている。
早出ししたいならコスト軽減で出したデッドNEXTから更なるコスト軽減を…というチグハグな動きをしなくとも、それこそ上でも挙げたガイアッシュ・カイザー1枚で事足りる場合が多い。
幸いにも
種族自体は
ドラゴンに
コマンドと踏み倒し手段が豊富で恵まれているため、そちらを活かして素早く場に出すのが主な使い方になるか。
こんな調子なのに
レアリティはスーパーレアである事から、DMRP-20の中ではシデンシーザーと並んで
ハズレアとして槍玉に挙げられる事も多い。
元ネタであるモルネクもデッドマンも方向性は違えど、どちらも歴とした強カードである事もまた拍車を掛けていると言える。
アンタップキラーの全体付与自体は強いので、いっそコスト代替の方は使えたらラッキーくらいの感覚で扱うのがいいかもしれない。
相性の良いカード
流星のガイアッシュ・カイザー SR 水/自然文明 (6) |
クリーチャー:ブルー・コマンド・ドラゴン/グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000 |
相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。 |
自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。 |
相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。 |
コスト10以上の大型クリーチャーにとっての大きな味方。
課題となっているコストの重さもこのカードで緩和できる。
更に出たターン自分を攻撃できない効果も相手クリーチャーのアンタップを誘発しやすく、デッドNEXTによるアンタップキラー付与を活かしやすい。
禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ VR 水/火/自然文明 (5) |
呪文 |
アタック・チャンス:水と火と自然を持つディスペクター(自分の水と火と自然を持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい) |
コスト5以下のクリーチャーを1体いずれかのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーを出し、その後、自身の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。 |
自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選んでもよい。そのクリーチャーをバトルさせる。 |
このターン、自分のクリーチャーはすべてブロックされない。 |
電融勢力の専用アタック・チャンス呪文。
デッドNEXT自体がスピードアタッカーのため、召喚して即座に攻撃してアタック・チャンスを活かせる。
コスト5以下のクリーチャーをマナゾーンより引き出して、アンタップキラーの付与で相手クリーチャーをより破壊する事ができる。
炎龍覇 グレンアイラ P 火文明 (6) |
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー 5000 |
S・トリガー |
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。 |
各ターン、このクリーチャーがはじめてバトルに勝った時、火のコスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンから出す。(このクリーチャーに装備する) |
|
「助けて!モルト!!」 P 火文明 (5) |
呪文 |
ドラグナーを1体、自分の手札から出す。 |
モルトの相棒にして後の妻となる《
龍覇 ストラス・アイラ》の派生
ツインパクト。
呪文面の《「助けて!モルト!!」》は待望の
ドラグナー踏み倒しとなっていて、ガイアッシュで軽減するよりも更に軽い5マナで場に出す事が出来る。
手札消費が激しい点も、デッドNEXTを入れるデッキなら
水文明がタッチされているので、豊富なドローソースによりカバー可能。
関連カード
超戦龍覇 モルト NEXT 火文明 (7) |
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー 9000 |
マナ武装 5:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに火のカードが5枚以上あれば、火のコスト5以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す) |
龍マナ武装 5:各ターン、このクリーチャーがはじめて攻撃する時、自分のマナゾーンに火のドラゴンが5体以上あれば、攻撃の後、このクリーチャーをアンタップする。 |
W・ブレイカー |
龍覇 ザ=デッドマン 自然文明 R (8) |
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン/ドラグナー 8000 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自然のコスト5以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す) |
コストを支払ってクリーチャーを召喚する時または呪文を唱える時、そのコストを支払うかわりに自分のマナゾーンにある光のカード、水のカード、闇のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ1枚ずつタップしてもよい。 |
W・ブレイカー |
合成元となった2枚のカード。
能力面で言えば両者にある
ドラグハート関連の効果が全カットされており、ドラグナーでありながら珍しくドラグハート・ウェポンを呼び出す事が出来なくなった。
背景ストーリー
火文明の超獣として対峙する《
大爆龍 ダイナボルト》だったが、他の四体が破壊活動を行う中でデッドNEXTは唯一戦う様子を見せず、それどころか
先の戦いで崩壊したフライパン山を指さすとその方向へと走り去ってしまう。
一瞬戸惑いながらも「どちらが先にあそこまで着くか、レースで決着を付けよう」という真意を理解したダイナボルトは、追い付かんと同じく走り出していた。
レースはスピード自慢のダイナボルトによる圧勝に終わるかに思われたが、対するデッドNEXTは生み出されたばかりの肉体でまるで何年も走り慣れているかのような動きを見せ、全く追随を許さなかった。
しかし、「負けたくない」という強い思いを抱いたダイナボルトは《
燃える革命 ドギラゴン》の魂を呼び起こし、革命的な追い上げを見せていく。
ついには僅差で先に頂上部分をタッチし、レースにおいてダイナボルトは勝利を納める事に成功した。
続けてゴールに到着したデッドNEXTは、満ち足りた様子で勝手に自壊していき、ついには塵と化して消滅した。
───まるで、ゴールにたどり着くことそのものが目的であったかのように。
元ネタとの関係性
合体素材の2体は言わずもがな、
ドラゴン・サーガにおいて武闘レース「デュエル・マスターズ」の中で激闘を繰り広げた者達である。
DMRP-20のサイクルにおける他のディスペクターと同様に、デッドNEXTも敵対者同士の合成となっている。
ディスペクターの中ではただ一人戦う事なくレースという形で決着を付け、走り終えると共に自壊した最期は一見すると爽やかで切ないものに映る。
だが、「レース自体は真剣勝負で挑む」姿はレースの背後で様々な謀略をめぐらせたデッドマンを、「ゴールで満足する」様は最終龍覇に留まらずその先の領域であるNEXTへと上り詰めたモルトをそれぞれディスペクトしている。
イラスト
モルネクの
ガイギンガを象徴する青い鎧が剥がされ、代わりにデッドマンの左半身が歪に電融されている。
電融勢力は電気で繋ぎ止められるために合成箇所が離れている事も多いのだが、このクリーチャーは両半身がしっかり密着した珍しい構造をしている。
モルトの頭部自体は(
ヒューマノイドでやったらグロすぎるのもあって)分割されていないものの、瞳は赤く光り邪悪な笑みを浮かべている。
また、モルトNEXTとは「剣を持たない徒手空拳」の境地であり、そんな彼がデッドマンの手で武器を握らされている点も痛烈なディスペクトと言える。
追記・修正はページ保存の向こう側までお願いします。
- 勝手に自己満足して自壊していくの、主人公ラスボス両方にとって最低のディスペクトなの面白過ぎる -- 名無しさん (2023-01-29 01:11:11)
- モルネク(環境を独走したトップレア)とデッドマン(使えるノーマルレア)のディスペクターがハズレアってのがアクターシャと対極の形でディスペクトになってるのが面白い -- 名無しさん (2023-01-29 19:41:22)
- ↑2 それ以上にレースに文明それぞれの誇りと威信をかけてたドラゴンサーガの登場人物全てへのディスペクトですらある。冠詞のDS電融(ドラゴンサーガそのものへのディスペクト)に偽りはないというね -- 名無しさん (2023-01-29 22:26:47)
- 主人公ラスボス双方、ひいてはドラゴンサーガそのもののディスペクトの結果、はたから見れば『走ることそのものが楽しかった』ようにも見える …ディスペクターにしてはあまりにも爽やかで美しすぎる 凄い -- 名無しさん (2023-01-30 15:13:49)
最終更新:2023年01月30日 15:13