アニマトロン

登録日:2021/06/03 Thu 20:55:00
更新日:2024/11/16 Sat 16:38:42
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アニマトロンとは、トランスフォーマーのG1シリーズに登場する悪の軍団デストロンに属するチーム名である。

概要

それぞれがメカビーストに変形する。動物に変形するトランスフォーマーのはしりと言えよう。もっとも、恐竜昆虫については前例があるが。

チームトランスフォーマーの例にもれず、5体全員が合体し、「巨重合体兵 プレダキング」となる。
当時の合体トランスフォーマーは、スクランブル合体機構を搭載していることが多かったが、アニマトロンはビルドロン以来久々に同合体機構を持ち合わせていない。
とはいえ、各TFが胴体と手足それぞれを構成するという構造はスクランブル合体ロボとある程度共通しているのだが。

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』の第5話で初登場し、『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』でも生き残っている。さらに、OVA『トランスフォーマーZ』にも合体形態のみ登場する。
クインテッサ星人に作られた存在であり、初登場時もクインテッサによって送り込まれていたが、クインテッサがデストロンを裏切った後も引き続きデストロンとして活動している。

『2010』ではスカイリンクス、『ザ☆ヘッドマスターズ』ではトレインボット数は圧倒的に不利なのに。及び合体形態のライデン玩具ではプレダキングの方が大きい。まぁライデンは元々ダイアクロンだし・・・。とライバル関係にある。ちなみにテックスペック上は、プレダキングは60.5、スカイリンクスは72、ライデンは55である。
スカイリンクスとは同じ野獣系TFとして『2010』第26話「原始の呼び声」で共闘している。

『2010』の頃はやや片言気味だったが、『ザ☆ヘッドマスターズ』では流暢に喋っている。まぁテラートロンもそうだが…

チームの海外名は「プレダコン/Predacons」
そう、ビーストウォーズシリーズにおけるデストロンの海外名や『プライム』の第3シーズンにあたる「ビーストハンターズ」(日本未放映)の第3勢力の名称、そしてビーストハンターズとパラレルにあたる『参乗合体 トランスフォーマーGo!』の敵勢力と同一の名前である。
というかプライムのプレダコンは、リーダーがそのものずばり「プレダキング」である*1。もっとも、プライムのプレダキングは合体兵士ではないうえに、ドラゴンに変形する別物なのだが。


メンバー

アニマトロン参謀 レーザークロー

「俺達に歯向かうとは、お前それでも正気か?」「俺はショウキだ!」
CV:稲葉実(2010)/西村知道(HM)
ライオンに変形する。そのためちゃんと胸にはライオンの顔がある。同じライオンモチーフのゾイドによくある武器は関係ない。
アニマトロンのリーダーで、血の気が多い性格。サイバトロンを毛嫌いしているが、前述した「原始の呼び声」や第24話「悪夢の惑星」など必要になれば共闘することも。意外と金にがめつい。
プレダキングでは胴体を担当する。

砲兵 ラムページ

「オレ様を怒らせると怖いぞ!」
CV:難波圭一、山口健(19話)(2010)/田中亮一(HM)
ジャガーに変形。カセットロンとは関係ない。
名前の通り暴れ者であるが、一方でテレビを見ることが趣味という意外な一面も。
「ランページ」とも呼ばれるが広島弁でしゃべらないし跳ねながら移動したりもしない
プレダキングでは左腕を担当する。

空中攻撃兵 ダイムボム

「空飛ぶんなら俺の方が上手!見せてやる!」
CV:堀内賢雄、塩屋翼(5話、24話)(2010)/沢木郁也(HM)
鷲に変形する。
名前からわかるように空爆を得意とするほか、ビーストモードの頭部にカメラが仕込まれており、空中から偵察することもある。
プレダキングでは右腕と翼を担当する。プレダキングの背中や頭からそのまま分離したように見えるシーンがあるが、恐らく気のせい。

補給兵 タントラム

「デスクリスタルを使うまでもない!オレ、片付ける!」
CV:島香裕、城山知馨夫(5話)(2010)/佐藤正治(HM)
バッファローに変形。後述の「パワーオブザプライム」版ではなぜか「トロックス」という名前に変更されている。
武器を使うより我が身で戦うことを好む。「補給兵」という肩書通り、補給用の燃料タンクを装備することもできる。それってバッファローというかホルスタインみたいな。
プレダキングでは初代玩具では右脚を、アニメでは左脚を担当する。

地上攻撃兵 ヘッドストロング

「うっせぇな、今行くぜ。ギャーギャー言うな!」
CV:喜多川拓郎、江原正士(11話、15話)、堀内賢雄(5話、26話)(2010)/幹本雄之(HM)
サイに変形する。
名前やモチーフ通り、角を利用した頭突き攻撃が最大の武器。ヘッドストロングなだけに石頭だが、気が弱い。
一方、『2010』の頃から流暢に喋っている辺り、あくまでアニマトロン基準でだが頭はそんなに悪くないのかも知れない。
プレダキングでは初代玩具では左脚を、アニメでは右脚を担当する。



巨重合体兵プレダキング

「ボス、情け無用と言ったはず!違うか!?」
CV:稲葉実/西村知道、池水通洋(11話)、大塚芳忠(34話)(HM)/岸野幸正(Z)
レーザークロー、ラムページ、ダイブボム、タントラム、ヘッドストロングが合体したデストロンの合体兵士。野獣の本能と機敏さ、パワーを持つ。
但し反応速度はともかく小細工するまでの知能はないため、巨体なうえに聡明なライバルのスカイリンクスには状況を活かした戦法をとられ翻弄され負けることが多い。
武器は「フォトンサーベル」と「ソニックブレード」、背中に生えた翼、「ダイムウイング」により飛行することが可能。

胸にはライオンの顔、背中に巨大な翼、武器は巨大な剣と、悪役らしからぬヒロイックなシルエットが特徴である。

玩具とアニメでは脚を担当するタントラム、ヘッドストロングのパーツがなぜか逆になっている。おそらく、玩具の開発時から唐突に変更されたか、TF恒例の作画ミスのためだろう。

「トランスフォーマーZ」ではデストロン九大魔将軍の一人、野獣将軍プレダキングとして再登場。...の割に肝心の目が野獣将軍なんて肩書捨てた方がいいどころか星のカービィシリーズの敵キャラだと誤魔化しても騙せなくないくらいにつぶらでかわいらしい。
序盤こそダイアトラスの攻撃をも跳ね返したもののパワーアップしたパワードマスター達の力に恐れをなし逃走しようとしたところをダイアトラスのゾーンパワードカッターによって頭部から脳みそ毎真っ二つにされて倒された。

Shattered Glass

善悪反転世界では汚プティマス破壊大帝オプティマスに率いられ悪逆非道の限りを尽くすオートボットに対抗する善良なディセプティコンの一員として登場。
但しタントラムとヘッドストロングの安否が不明な為、合体戦士ではなくダイブボムとランページにサバイバル技術を仕込んだレーザークロー指揮下で小回りの利く戦闘を展開する獣タイプの戦士たちである。ちなみに、レーザークロ―はライオンではなくオオカミに変形する。

玩具

放送当時の玩具は、個別の単品版とセット版が発売。セット版は定価11000円と当時のTFでは最高額*2。TFの長い歴史の中で、商品の種類が増え、物価が上がった現在でも、よほどの大型商品でしかこの値段を超えていない。それでも結構いるが。
前述の通り、スクランブル合体機構は持たないが、両腕、両脚同士では差し替え可能。そのため、玩具でもアニメと同様の見た目にすることが出来る。というか、宣伝ではアニメ通りの見た目をパワーアップと称している。それだけでパワーアップするのか。
2004年と2010年にそれぞれ一部仕様を変更したうえで復刻されている。

善悪反転世界のシャッタード・グラスでは一転して合体戦士ではなくなり、小回りが利くゲリラ戦を得意とする善良な戦士集団として登場。
破壊退廷を名乗ったオプティマスに学び舎を破壊されながらも生き延びた元大学教授レーザークローが教え子のランページやダイブボムに潜伏先の辺境でサバイバル技術を教えて後に、破壊を憂うこの次元の善良なメガトロン司令官のもとにはせ参じている。

2018年の「パワーオブザプライム」で念願のリメイク。当時版が高額商品だったこともあり、最大級のクラスであるタイタンクラス*3となっている。
当然ながら可動性、プロポーションが旧玩具から上がっている。また、前述のとおりタントラムがトロックスに名称変更されている。
特徴として、シリーズの共通ギミックであるプライムマスター*4の「オニキスプライム」が付属。レーザークローのライオン頭部に収納可能。


追記・修正はメカビーストに変形する方にお願いします。

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最終更新:2024年11月16日 16:38

*1 「Go」では同じくプレダコンのリーダーである「悪鬼大帝 ドラゴトロン」として登場。

*2 フォートレスマキシマスにすぐに抜かれたが。

*3 個々のロボットはボイジャークラス。

*4 最初の13人の名前を冠した小型ロボットがパワーストーンのようなものに変形し、通常TFの内部や専用のアーマーに取り付けることでパワーアップさせられるというギミック。