スクラップ・ドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2012/01/01 Sun 21:49:17
更新日:2025/04/09 Wed 21:50:19
所要時間:約 5 分で読めます




何度も何度もクズとばかり……他に言葉を知らないのか?


スクラップ・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、自分及び相手フィールドのカードを1枚ずつ対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、
Sモンスター以外の自分の墓地の「スクラップ」モンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを特殊召喚する。

DUELIST REVOLUTIONで登場したスクラップカテゴリのSモンスター。
自分と相手のフィールドのカードを1枚ずつ破壊する効果と、自分が破壊された時に墓地から「スクラップ」を蘇生する効果がある。
遊戯王で使いにくいカードを「クズカード」と呼ぶ人もいるが、《スクラップ・ドラゴン》は「屑」を冠した名を持ちながらも優秀なモンスターである。
まあ、「スクラップ」のモンスター全体に言える事だが。


スクラップ・コング》? 知らん、そんな奴は俺の管轄外だ


イラストは鉄屑やガラクタがドラゴンの姿となっており、なかなかカッコいい。


さて、このモンスターのモンスター効果をもう一度見て見よう。

自分及び相手フィールド上に存在するカードを1枚ずつ選択し破壊する。

……分かってもらえただろうか?
このモンスターは効果によって相手カードを1:1交換で破壊できるのだ。

簡単に説明する。
まず、自分フィールドにこのカードと伏せカードがある。
そして相手フィールドは攻撃力3000モンスターと《王宮のお触れ》。
ここでこのモンスターの効果を発動し、相手のモンスターと自分の伏せカードを選択すると……
《王宮のお触れ》の効果で使えなくなった伏せカードと、相手のモンスターを同時に処理できるのだ。
さらにはこのモンスターに破壊効果を任せる事で、
デッキの除去系カードの数を軽減させる事も可能。

除去系カードが少ないデッキにとっては、
こいつを使う事で手軽に1対1交換ができる事がうれしい。

フリーチェーン可能な罠を選択し、チェーン発動する等、プレイングによっては1対1以上の活躍をしてくれる。
そうでなくとも、手札のカードが実質的に「相手フィールド上のカード1枚を破壊する」効果に化けると考えれば、その強さはわかるだろう。

この効果と2800という高い打点から、シンクロを扱う様々なデッキに投入されている。
スターダスト・ドラゴン》《レッド・デーモンズ・ドラゴン》《ブラック・ローズ・ドラゴン》《氷結界の龍 トリシューラ》と並ぶ汎用シンクロ5D'sの一角と言えよう。
ブラックフェザー・ドラゴン》 《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》「……あれ、俺達は?」

もちろんこのカードは【スクラップ】でも大活躍。

《スクラップ・キマイラ》の効果で墓地からビーストを引っ張ってシンクロし、自分フィールドのスクラップを破壊して効果を発動させながら相手フィールドを除去できる。
自分が破壊された時は墓地から後続のスクラップを蘇生する。強制効果なので、墓地にスクラップがいれば必ず蘇生しなければならない。


そしてこのカードには強化された姿が存在する。


○派生モンスター


スクラップ・ツイン・ドラゴン
地属性 ☆9 ドラゴン族 ATK3000 DEF2200
「スクラップ」と名のついたチューナーモンスター+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するカード1枚と、相手フィールド上に存在するカード2枚を選択して発動する事ができる。
選択した自分のカードを破壊し、選択した相手のカードを手札に戻す。
このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。

強化体その一。
破壊ではなくバウンスだが、除去が1対2交換となり効率アップ、更に攻守も強化されているため実質的に強化体と見てもいいだろう。
チューナーがスクラップ縛りであるため多少出し辛く汎用性で劣るが、スクラップ関連のデッキならば《スクラップ・ドラゴン》と並ぶエースとして活躍出来る。
《スクラップ・ドラゴン》に《スクラップ・マインドリーダー》をつければすぐに出せる。

そしてこのカードにはさらに強化されたカードが存在する。


アトミック・スクラップ・ドラゴン
地属性 ☆10 ドラゴン族 ATK3200 DEF2400
「スクラップ」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するカード1枚と、相手の墓地に存在するカード3枚まで選択して発動する事ができる。
選択した自分のカードを破壊し、選択した相手のカードをデッキに戻す。
このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。

強化体その二。
核廃棄物とか言うな。

確かに攻守は強化されているのだが、上記二体と比べてボードアドバンテージが取れないのが辛い所。
効果は墓地対策に使えるが自分のカードを失うため効果の使い所が難しい。
黄泉ガエル》等の墓地に存在すると厄介なモンスターの対策にはなるが、デッキに戻すので再びデッキから墓地に落とされる可能性もある。
せめて除外だったならば……
また、墓地対策にしてもこちらより出しやすい《氷結界の龍 トリシューラ》が存在するのも痛い。

あちらは枚数こそ一枚だが、手札とフィールドのカードを含めると三枚も除外出来る。
しかもあちらは縛りなし。よってスクラップでも《氷結界の龍 トリシューラ》が優先され、あまり出されないのが現実である。

しかし、《ブラック・ガーデン》に対応する800の倍数の攻撃力を持つため、ビーストを軸とした【黒庭スクラップ】ならば切り札となりうる。
また、墓地からデッキに戻るカードを除外する《転生断絶》と組み合わせ、肥やした墓地を徹底的に荒らすことも考えられる。
コンボ前提だが、墓地アドを重視する【ライトロード】や【アンデット】【インフェルニティ】に対してはかなり嫌なカードとなる。

進化前ともども共通の弱点として、効果の発動時に「カードを破壊する」処理が入るため、《スターダスト・ドラゴン》に踏みつぶされることに注意。


○余談

さりげなくアニメ5D'sにも登場している。
モーメントの暴走によって崩壊した未来の世界において、シンクロ召喚の起こした悲劇に絶望したアンチノミーの前に落ちていた。
あちらの世界でも《スクラップ・ドラゴン》は大活躍だったのだろうか。

《スクラップ・ドラゴン》「シンクロ召喚した結果がこれだよ!!」

アンチノミー「………」

タッグフォースでは5では遊星(ポンチョver)が、6ではコナミくん(初期デッキ)が使用している。
SPではなぜか茂古田がCMの代わりに使用している。

このカードは1ターンに1度、自分及び相手の項目を1つずつ追記・修正できる。

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最終更新:2025年04月09日 21:50