クロニエ(FE)

登録日:2021/07/05 Mon 00:59:59
更新日:2024/07/22 Mon 19:52:56
所要時間:約 4 分で読めます





あっ、来た来た! ようこそ死の森へー、なんちゃって。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

概要

『クロニエ』とは『ファイアーエムブレム 風花雪月』の登場人物

CV:高野麻里佳


ある目的のため暗躍する「闇に蠢く者」の1人。
子供じみた残忍な性格の女性。一人称は「あたし」。
道化師のような目元の化粧、オレンジ色の外ハネ髪に片目が隠れていることや淡紫色の肌をしているのが特徴的。
組織内での階級または役職は「使徒」。
基本的に相手を舐めている軽薄な言動が目立ち、また「キャハハ!」と嘲笑う様子はどちらかと言わなくても悪い意味で印象に残る。

フレンが何者かに拐われる事件が発生した際、「モニカ=フォン=オックス」と名乗り、
共に救出される形で、士官学校の書庫番である老爺トマシュ……に成り代わっていたソロンと共にガルグ=マク大修道院に潜入。
その後、旧礼拝堂で突如魔獣が大量に出現する事件が発生した際、解決のために来たジェラルトの前に現れ、油断しているところを不意打ちで殺害する。

ジェラルトは主人公の実父で唯一の肉親。
周囲から「表情に乏しい」と評されることがある主人公だが、時を巻き戻す力「天刻の拍動」をもってしても避けられなかった、父とのあまりにも突然の別れにはやはり涙せずにはいられなかった。
その後敵討ちのため、第1部の10章では下手人たるクロニエを追う展開となる。
彼女は現れた主人公たちを封じられた森に誘い込んで正体を明かすとともに、挑発して殺そうとするがあえなく返り討ちに遭う。
そこに現れた同胞のソロンに助けを求めるも……、



「ソロン! 見てないで手伝ってよ! 乙女の危機よ!」

「ああ、そうだな」

「え?」

「案ずるな、クロニエ。お前は獣の蔓延る世を救済する、その礎となるのだ



ソロンは主人公を闇の世界に捕らえるザラスの禁呪の発動のために、クロニエを始めから捨て駒にする気でいたのだ。
既に虫の息だった彼女に抵抗できるすべは無く、ソロンはクロニエを生贄としてザラスの禁呪を発動。
主人公(と、ソティス)を闇へと捕らえるのだった。
なお、消えゆくクロニエが最後に助けを求めたのは、皮肉にも先刻まで殺そうとしていた主人公
かくして彼女は自業自得な末路を辿ることになったのだった……。

ちなみに、本物のモニカ=フォン=オックスはアドラステア帝国の小貴族オックス男爵の娘で、士官学校の元生徒。
主人公が就任する前年に行方不明となっており、主人公の先輩教師であるハンネマンによれば「自領への帰還中に行方不明になったのではないかと見られていたのだ」という。
恐らく本物はそこですでに始末されていたのだろう。

潜入後は、復学するという形で黒鷲の学級に編入された。
大修道院の門番はモニカが戻って来た節で「性格もずいぶん変わったようで明るくなった」などと話しているため、本物のモニカはわりとおとなしめの性格だったのだろうか。
モニカとして振る舞っている間は、エーデルガルトに不自然なまでにベタベタしており、他学級のヒルダさえモニカの言動を訝しんでいたほど。
ヒューベルトにも苦言を呈されていたが、モニカもといクロニエは気に留めるでもなく軽く受け流すだけだった。

黒鷲の学級に復学しているのに、この学級の担任であってもモニカを指導できない(そもそも先輩教師のように自軍ユニットとしてすら加わらない)などの不可解な点に加え、
とりわけ『聖魔の光石』をプレイ済みの先生は、モニカという名前そのものからして怪しさを感じずにいられなかったはず。
そして実際その通りだった。

正体を現す際には、一瞬のうちに髪色、髪型、肌の色が冒頭で述べた元の色に戻る。
赤毛のシニヨンを結っていて色白だったモニカとは似ても似つかない。
このことについて特に何も説明は無いまま話は進むが、肌色は他の「闇に蠢く者」たちと共通しているため、「アガルタの術」による変身であったと考えられる。

仇討ちの際は主人公、エーデルガルトの他に(自称)ジェラルトの一番弟子であるレオニーとも戦闘前の会話がある。
復讐に燃えるやり取りは非常に熱く、槍メインで育てているなら相性も良いため、レオニーでトドメを刺して師匠の無念を晴らすのも一興。
なお、ジェラルトの元従者であるアロイスとも戦闘会話が発生しそうな気もするが、彼はこの章の段階ではまだ自軍にスカウト自体できないので見られない。

中の人は『if』でミドリコも演じている。
キャラクターが違いすぎてとても同じ声優とは思えない。
プロって凄い。


性能

クラスは上級職のアサシンで、耐久力はそれほどでもないが、攻速が高め。
武器は謎の技術で鋳られた「アサメイの剣」。
性能は必殺率の高い「鉄の剣」といったもので、難易度ハード以上では攻撃範囲内に入ると動くのもあり守備の低いキャラが先手を取られると危険。
射程2以上からの攻撃に回避+30の「鋭敏な感覚」があるため間接攻撃が通りにくいが、その代わりにこの時期のザコ敵が持つようになっている基本スキルの「剣術」をなぜか持っていないため、命中・回避は基礎ステータスのわりに低い。
守備が高いか、あるいはスキル「剣殺し」を持ったキャラで周囲の森に誘き寄せ地形効果を活かせば、ルナティックでも労せず倒せるだろう。
ソロン戦も控えている中ボスポジなのでこの程度、ということか。

ファイアーエムブレム無双 風花雪月

EP2にて登場。本編同様モニカを殺して成り代わろうとするが…

+ 無双ネタバレ
この対面は本編よりかなり早く、何とモニカがまだ生存中で、クロニエを撃退することで無事に救い出すことができる
これこそが本編と無双とで最も大きく異なるターニングポイントであり、原作から歴史が大きく変わっていく重要な出来事となる。

モニカが拘束されていたアジトの砦は、盗賊たちや闇に蠢く者たちによって警備されていて容易には近づけないようになっていたが、
無双の主人公・シェズの担任となったイエリッツァが砦に侵入し、共に乗り込んだ生徒たちにモニカの居場所をさらっと暴露。
思わぬ襲撃を受けたクロニエは、はぐれ魔獣を差し向けるのが精一杯な状況に追い込まれ、擬態できぬままに逃走。
その後の消息は不明だが、帝国・王国の2ルートで大きく間を開けて再戦の機会がある。
+ モニカ=フォン=オックスについて
上述の通り帝国の小貴族オックス男爵の娘。年齢は本編開始時点で18歳。
変装でなくてもCVが同じだが、やはりそうは思えないほど見事な演じ分けである。
ルート問わず序章で救出対象の味方として対面するが、仲間に加わるのは帝国ルートのみ。

プロフィールの好きなものに記載するまでにエーデルガルトを慕っており、忠誠を誓っている。その点、従者であるヒューベルトに対してはライバル意識を抱いている。
他方エーデルガルトの敵に対しては容赦がなく、エーデルガルトが暗殺されそうになった際、その犯人に自ら突っ込んでいき、犯人を狙ったヒューベルトの魔法があわや直撃しそうになり、そこで彼と喧嘩してしまうほど。
彼女のためなら自身の命も厭わないほどで、エーデルガルトのついたため息の数なども記録するなど、もはやストーカーの域。
クロニエの演技は、こうしたエーデルガルトにべったりだったというこの一部分においては当たっていたといえる。

しかし、クロニエの演じたモニカと実際のモニカとでは 相当な開き があったのも確か。
本来の彼女はとても礼儀正しく、エーデルガルトのことも他の帝国貴族と同じく「陛下(殿下)」と呼ぶ。
更に陛下と二人きり(の食事)では緊張のあまり正気を保てていた自信がないとまで語っており、
エーデルさん呼びや食事に平気で誘うなどかなり馴れ馴れしい部分の目立つクロニエの演技は、
知る人(特にヒューベルト)が見れば変節や成り代わりを疑われ殺意を抱かれても仕方のないレベルだった。

また、歌姫時代のドロテアの事は「ドロテア様」と様付けで呼ぶほどの熱烈な大ファン。

本編では誰も宿している者がいなかった、セイロス教会の四聖人マクイルの小紋章を宿している。
神聖武器である魔道書「風呼びの根源」を専用武器に持つ。
また、個人スキルにもなるほど高い記憶力を持ち、自分を攫ったのがトマシュ(に化けたソロン)だと証言できたのも、
彼の杖のつき方や歩き方をしっかり覚えていたため。

性能は癖の少ない魔道士タイプ。ジャスト入力でアクションを強化する個人スキル持ちの他、速さが目立って伸びやすい成長率で、覚醒や戦技・魔法にやや優れている。

余談だが、各キャラには得意でないクラスのうちいずれか1つの最上級職をマスターすると、その職に応じた隠しの天賦スキルが手に入るのだが、モニカの天賦スキルはトリックスター(=アサシンのさらに上位)に対応している。





平和のためって言いながら殺し合うの、あたしは大好物よ! キャハハ! 

しかも、自分は死なないわけじゃん!

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2019年8月に『大英雄戦』で登場。イラストは久杉トク氏。
この月は当時発売直後だった『風花雪月』勢が本格登場し始めたときだったが、
敵ユニットでありながら主人公や級長トリオのすぐ直後、勿論敵の中では一番乗りで『ヒーローズ』に実装されたことも含め結構話題になった。
無属性暗器使い歩行ユニットにあたる。

あらゆる異界から侵略されているアスク王国にいれば殺し合いし放題なうえ、致命傷を受けてもエクラの力で死なないから最高」と言っている。
覇骸エーデルガルトの『想いを集めて』では彼女と再会。
都合上、覇骸エーデルガルトには本編で会えないのでここで初対面。
会った瞬間「面白い姿」と笑っている。
ちなみにエーデルガルトには(他の闇に蠢く者ども同様)快く思われていなかったことが判明する。

武器スキルは魔防+3。戦闘開始時、敵のHPは99%以下ならば、攻撃、速さ+5、かつ敵から攻撃された時、先制攻撃 【暗器(7)】効果の『アサメイの短剣』
ギャンレルの「サンダーダガー」同様、『ヒーローズ』の仕様に合わせて得物が剣から短剣へと変わった。

Bスキルは自分のHPが75%以下で自分から攻撃した時、追撃可能なら自分の攻撃直後に追撃を行う「攻め立て3」。
Cスキルは周囲2マス以内の味方は弓、暗器、魔法、杖の敵と戦闘時守備、魔防+4の「遠距離警戒3」。

配布ユニットながら、全暗器使いの中で2番目にHPが高いのをはじめ、能力値総計が伝承アルムと同じ162というハイスペックな歩行暗器ユニット。
特に「アサメイの短剣」の効果が優秀で、「HP99%以下の敵に対して待ち伏せ(+自己バフ)」というなかなかのもの。
攻め立てと合わせることで、事前に敵にダメージをばら撒けるユニットと併用し、単騎突撃して先制&即追撃によって完封、という戦法が取れる。
味方を頼るならメガクェイクで敵全員を真っ先に削るドーマが相性抜群。自己完結する形なら聖印に「死の吐息」を持たせて先制攻撃させること。
逆に、回復系スキルや杖持ちが相手にいると思うように活躍できない。
守備性能は低く本作では回避もできないので、反撃できない近接武器やレイヴン系の効果、それに「待ち伏せ」を消される「不動の姿勢」にも注意。

2022年12月のアップデートでアサメイの短剣の錬成が可能になった。
錬成すると自分から攻撃した時、または戦闘開始時、敵のHPが99%以下の時、戦闘中、攻撃、速さ+5
敵から攻撃された時かつ戦闘開始時、敵のHPが99%以下の時、先制攻撃
ステータスは一切変化していないが自分から仕掛ける時でも発動する。そして効果も分割した。
特殊錬成では自分から攻撃した時、または周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃、速さ+5
自分から攻撃した時かつ戦闘中に攻撃していれば戦闘後に敵とその周囲2マスの敵に5ダメージ、【弱点露呈】を付与
さらにダメージを増やす嫌がらせも得た。

追記・修正は「闇に蠢く者」の真実を掴んでからお願いします。


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最終更新:2024年07月22日 19:52