鎧塚サーパイン

登録日:2021/08/14 Sat 12:04:44
更新日:2024/08/10 Sat 22:16:52
所要時間:約 7 分で読めます





シャアアアアアアアッ



鎧塚(よろいづか)サーパインとは『ケンガンアシュラ』の登場人物。



●目次

【プロフィール】

異名:「吼える闘魂」
所属:夜明けの村(企業序列第27位)
身長:184cm
体重:88kg
拳願仕合戦績:17勝0敗
企業獲得資産:2009億6900万円
年齢:30歳
誕生日:7月8日
趣味:料理
特技:どこでも寝られる


【概要】

ミャンマー出身の闘技者。
「暑苦しい」を絵に描いたような青年で、常に歓声をかき消すほどの大声で叫んでいる。

父親と兄も夜明けの村の闘技者だったが、現在は2人共故人であり、特に兄は故郷の村を守るために大金を捻出するべく闘技者となったが、無理がたたりある試合後に死亡している(その頃には村は消滅していた)。
故郷の村がダム建設で消滅したことや兄の死を受け、2年前に闘技者となった過去を持ち、雇い主である鎧塚実光の手引きで兄弟や村の住民達とともに夜明けの村に移民してきた。
そのため実光には恩義を感じている。

なお、ビルマ人には姓がないため、便宜上雇用主の鎧塚実光と同じ姓を名乗っている。


【人物】

割とヘビーな過去を背負っているが、基本的には叫び声がデフォの超熱血バカ。
16才の時に行われたタイとミャンマーの交流戦でガオラン・ウォンサワットと戦い判定負けした事からガオランを一方的にライバル視しており、ガオランとの再戦のためにわざわざ国境を越え、昼夜を問わず押しかけては、闘いを挑み続けている。

その執着ぶりは凄まじく熱い(そして暑苦しい)ものである。
以下一例
  • ガオランと闘うためにわざわざ国境を超えてタイまでやって来る。
  • ガオランが裸でシャワー室から出たところを待ち伏せする。
  • 高層ビル最上階のガオラン宅*1まで外からよじ登って筋トレをして待ち伏せする。
  • ガオランが「冷蔵庫のものを好きに食っていいから帰れ」と言い残して出勤しても料理をして待っている。
etc…

またいかにも人の話を聞かなさそうな感じだが年の離れた弟達の面倒を見てきたためか聞き分けはよく、常識的な一面を見せることもある。
以下一例
  • ガオラン「予定がある」→サーパイン「じゃあ仕方ないな」
  • ガオラン「料理中は叫ばないんだな」→サーパイン「集中しないと危ないからな。火や刃物も使うしガオラン「普段は集中してないのか」

このためガオランもなんとかあしらうことができている(そしてガオランが一見暑苦しいだけのサーパインと一緒にいることができる理由でもある)。

また社交的な性格で、ラルマー13世*2や片原鞘香のような大物やその家族とも交友がある。
明るく純粋な人柄からか、30歳にもかかわらず鞘香からは「サー君」というあだ名で呼ばれている。

拳願絶命トーナメントに出場した外国人闘技者の中では在日年数が2年と(年数不明の春男を除いて)比較的長いが、侍が今も京都の「エイガムラ」に住んでいると思っていたりとかなり認識はズレている。
一方、夜明けの村では一昔前の田舎の農村ように自給自足の生活が行われており、毎朝納豆を食べていることから、ガオランやアダム・ダッドリー、ユリウス・ラインホルトら他の外国人闘技者から妙に尊敬されている。


【戦闘スタイル】

流派は「ミャンマーラウェイ」
1000年以上の歴史を持つミャンマーの伝統武術で別名「ビルマ拳法」とも呼ばれている。

脊髄への打撃、首相撲からの投げ技が認められるなどムエタイとの共通技術が多いが、ムエタイとの最大の相違点はグローブではなく素手で試合を行うこと。
素手ではグローブ着用時ほどの効果的なガードが困難なためほとんど全ての攻撃を防がずに耐えきる。
幾度もの骨折を繰り返した果てに、「現生人類とは別種の生物のそれ」と言われるほどに頑強な骨へと変化する。
特に頭蓋骨は「ラウェイの命」とも言われ、サーパインのそれは5歳の頃からハンマーで殴られ続けるというとんでもない鍛錬を経て恐らくは闘技者一の硬さまで至っている。
そして持ち前の胆力と頑強さで相手の攻撃を敢えて受け止め、その隙をついて反撃する「肉を斬らせてぶっ潰す」戦法を得意とする。

ケンガンオメガでは格闘技術も成熟。
蹴りの軌道を瞬時に変えて相手を翻弄するテクニカルな戦いも熟せるようになった。

  • ビルマの鉄槌
持ち味である規格外の骨の硬さを持つ頭部から繰り出す必殺の頭突き
17仕合中8仕合で決まり手となっている技で、相手の攻撃を誘ってカウンターで繰り出すことを得意とする。その威力は仕合会場の地面に罅を入れるほど。
『ケンガンオメガ』では超至近距離から頭突きをかます「ビルマの鉄槌ショートバージョン」も習得。最小限の予備動作から的確にカウンターの頭突きを叩き込めるようになった。


【劇中での活躍】

ケンガンアシュラ


拳願仕合一の熱血野郎はこの俺だ!!!!

戦って絶叫!勝って咆哮!!この男はとにかく叫ぶ!!!

本日もこの男の声が、ドームにこだまする!!!!

身長184センチ!体重88キロ!
拳願仕合戦績17勝0敗!企業獲得資2009億6900万円産!夜明けの村所属!!!


“吼える闘魂”鎧塚サーパイン!!
シャアアアアアアアッ

1回戦では賀露と対決。
この仕合では互いの所属企業が東洋電力傘下ということで東電からの指示で八百長が行われ、サーパインが勝利することとなっていたが、当人は八百長のことは知らず、最後まで賀露と全力で闘い、壮絶な殴り合いの末に頸椎への肘打ち下ろしで勝利する。

2回戦前に東電と行政の思惑によって発電所開発のために夜明けの村の土地が奪われかけていることを知り、村と兄弟達を守るために速水が出してきた条件「トーナメント右ブロック制覇」達成のために勝利を誓う。

2回戦では御雷零と対戦。
スピード特化の攻撃に翻弄されながらも頑丈さを活かして一発逆転を狙ってカウンターの大技を繰り出していたが、頭突きへのカウンターで放たれた慘雷で脳を激しく揺らされ苦境に追い込まる。
それでも必死に食らいつき、ローキックを連発して御雷の軸足に重傷を与え、決死の覚悟により御雷を驚嘆させたが、2度目の慘雷で限界を迎え敗北する。

仕合後、村を守れなかったことで失意のどん底に陥り、ガオランからの励ましにも応じることが出来なかったが、彼と加納アギトの仕合を目にしたことで覚悟を固め再起を誓い、東電のクーデターでは守護者を制圧していた。

ケンガンオメガ

闘技者を続けているが、雇用主である実光が「煉獄」との対抗戦への闘技者派遣を拒否したため出場は見送られた。
同日は会場を訪れており、賀露と共にガオランに声援を送っている。
ガオランによると絶命トーナメントでの経験によって、トーナメントから2年間の間は仕合を一度もせずに、徹底的に基礎や基本を一から鍛え直すことを選んでおり、2年間大木を相手にしていてパンチや蹴りなどの基本を鍛え直していたとの事。

対抗戦から2年後、拳願会と煉獄が共同で企画したトーナメント「戦鬼杯」に参加を表明しており、その直前に行われた拳願仕合では関林ジュンを倒している。
戦鬼杯予選リーグではGグループで超新星のナムと対戦し、「ビルマの鉄槌」で勝利した。
なお、戦鬼杯前に関林ジュンに拳願仕合で勝利したことで、予選リーグの賭けでは一番人気となっている。その後も順調に勝利を重ね本戦進出を決める。
本戦1回戦ではコスモと戦い、寝技などに苦戦するも、最後はコスモの背後からの絞技から逃れるためにビルマの鉄槌を地面に向けて放つ自爆行為を行うことでその衝撃で、コスモを強引に振り解いた直後に蹴りを食らわせて勝利する。
コスモに勝利はしたが、試合で負ったダメージはコスモよりも多くガオランの肩を借りて控室に戻っていった。
2回戦では理人と仕合となり、試合前の解説では矛盾に例えて『最強の頭蓋vs最強の指』と説明されていた。一回戦でのダメージを感じさせない動きで理人と渡り合い、レイザーズエッジをビルマの鉄槌で受け止めるなどの展開を見せ、徐々に優勢になっていくが、予選の頃からあった理人の頭と身体とのズレが無くなったことで徐々に追い込まれ、最後はレイザーズエッジを囮に使ったフロントチョークで意識を失い敗北した。


【余談】

  • 夜明けの村
大正7年に開村した拳願会唯一の財団法人。
大規模農場「鎧塚農場」を運営していた大地主・鎧塚実篤(よろいづかさねあつ)が理想郷を目指し、所有する全ての土地を寄贈し興した共同体で、現在でも一昔前の田舎の農村のような自給自足が行われている。
拳願会には農場時代から引き続き所属しているが、現在では企業でも何でもない普通の村で、サーパインも普段は村民として生活している。
200km²超の土地に住民は約400名弱と土地の広さに対して住民はそこまで多くないため土地はかなり余っており、行政からはあまりよく思われておらず、一時期は行政と結託した東洋電力による発電所建設計画のために土地を奪われかけていた。

  • アニメ版
担当声優の檜山氏の熱演もあってより熱血キャラとなっている。





追記・修正は暑苦しいキャラになってからよろしくお願いします。


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最終更新:2024年08月10日 22:16

*1 サーパインが昼夜問わず押しかけてくるため、簡単に侵入されないように高層ビルの最上階に引っ越した。

*2 ガオランはサーパインがラルマーに会いにいくと知った際には、彼がラルマーを怒らせてしまうのではと危惧して全力疾走でラルマーの下へ向かったが、到着時には既に2人はタメ口で話せる程に意気投合していた。