登太牙

登録日:2025/01/09 Thu 14:18:16
更新日:2025/01/14 Tue 12:46:00
所要時間:約 5 分で読めます





(のぼり)太牙(たいが)とは、『仮面ライダーキバ』の登場人物の一人。

演:山本匠馬(しょうま)

概要

第32話から登場する、大企業「D&P」の社長を務める青年。22歳。
以前から言及されていた、主人公の紅渡の幼馴染であり、彼にとって初めての友達にして親友でもある。

初登場と同時にとある砂場で渡と再会し、幼少期の思い出を語るなど爽やかな性格の好青年。


しかし…

王の判決を言い渡す―――死だ。

真の概要

実は太牙の正体はファンガイア族の最高位に位置するチェックメイトフォーの「キング」にして仮面ライダーサガの変身者であり、
キングとしてファンガイア一族を守るという使命感と責任感が強い性格。
左手に黒い革手袋をしているが、それは左手のキングの紋章を隠す為。他のファンガイアと異なり、血の色が青い。また劇中ではファンガイア態は披露しないものの、激昂すると蛇のオーラを出すところを見るに恐らくはリザードクラスのファンガイアと思われる。
彼が社長を務める「D&P」も殆どファンガイアのみで構成されており、その実態も「人類の進化に貢献する者を排除する」為の組織である。
対象が人間である場合は基本的に部下のファンガイアに抹殺を任せるが、対象がファンガイアである場合は自ら出向き、サガに変身して容赦なく裁きを下す。ただし、ファンガイアの利益となる場合は敢えて放置したり投資したりすることもある。
また、ファンガイアのキングである為、クイーンである鈴木深央は婚約者に当たり、彼女に対して過保護な一面を見せる(深央を演じる女優が彼女と同じなのも相まって尚更草加を連想させる)

実は先代キングと過去にファンガイアのクイーンだった真夜の間に生まれた子供であり、後に渡の異父兄であることも判明する。
渡が自分の弟であることを知ってからは仲間として渡を引き入れようとする。

人間については基本的に家畜・食料と憎んでいるが、これは幼少期に嶋護に育てられていた中で感じたモルモットを観察するかのような嶋の態度と視線が原因。ある日、嶋への不満を爆発させた太牙は嶋の背中に傷を負わせてしまう。

部下や同族には冷徹な態度を見せる一方で渡や深央など自分が気を許した者に対しては優しさを見せるが、その愛情表現は不器用で半ば強引で一方的なものという父親譲りの独善的な物であり、渡や深央からも理解されず、そうした面が結果的に自身と周囲との溝や孤立を深める事となってしまったばかりか自身と周囲の不幸へと繋がってしまったともいえる。

劇中での活躍

ファンガイアの王ならびにサガとして裏切り者のファンガイアの抹殺と多くの同胞を倒し続ける仮面ライダーキバとの激闘を続けていたが、婚約者の深央に実は好きな人物がいることとその人物が渡であることを知る。
ファンガイアが人間を愛することは掟に反する為、深央を守ると同時に人間である(と思っていた)渡を危険から遠ざける為に敢えて渡に対して冷たい態度を取り、深央の前では渡を「何も出来ない弱い男」「人間の中でもダメな部類に入る」「深央を守れるはずがない」と必要以上に貶す*1
そんな中でキバの正体が渡であること、更に自分と渡が異父兄弟であることなど衝撃の事実が次々と発覚する*2

お互いの正体を知った太牙は改めて渡を仲間として迎え入れようとするが、「人間とファンガイアとの共存」を望む渡はこれを拒否。ビショップに命じて渡のファンガイアの本能を目覚めさせて渡の仲間である名護啓介や麻生恵達との仲を壊してしまいかねない暴挙に及ぶが、最終的に渡は紆余曲折を経て「自分として戦う」ことを決意する。

深央と結婚式を挙げるが、実は渡と結ばれる為に太牙の暗殺の機会を狙っていた深央の不意打ちを受けて重傷を負ってしまう。ビショップが深央を処刑しようと現れた際は「深央は何もしていない」と庇い、深央を逃がす。
更に嶋をファンガイアにしたばかりか倒してしまった際に「人間など価値のない生き物」と吐き捨てたことで、激怒した渡が変身したキバと交戦するが、深央の不意打ちで負傷していたこともあって劣勢となり、トドメを刺されそうになった所を太牙への情も捨てきれなかった深央が庇って崖下へと落下し命を落としてしまう。

愛する深央を失い、敵を討つ為に渡を敵として倒す事を決意する中でビショップから「裏切り者の深央の抹殺と渡の戦意喪失を狙うべく自身が深央を処刑した」という深央の死の真相を聞かされた際には烈火のごとく激昂してビショップに制裁を加えて追放したことで怒りと逆恨みを爆発させら彼から謀反を起こされてしまう。

深央のような犠牲を生まない為に渡との決戦を繰り広げるものの渡の父である紅音也との交流を通じて再起・成長した渡には敵わず敗れてしまい、「D&P」の社長の座も追われ、先代キングの復活を目論むビショップや彼が率いるファンガイア軍団から命を狙われる立場となってしまう*3。更に追い打ちをかけるかの如く渡が「自分こそが新しいキングだ」と宣言したことでますます太牙は追い詰められていく。
何もかも失った絶望から母親である真夜を手にかけて闇のキバの鎧を強奪して渡に再び戦いを挑む。

渡との戦いの最中で実は太牙に命を救われていた嶋から「渡の行動は太牙を守る為」という真意を聞かされたことで渡と和解うん、血の繋がりを感じる…
その後はビショップが自身のライフエナジーで復活させたバットファンガイア・リボーンを渡と協力して撃破し、太牙が非情になり切れなかったが故に殺されていなかった真夜が見守る中で渡との殴り合いで兄弟としての絆を取り戻した。

それから時が過ぎて「D&P」の社長の座とキングの座の両方を取り戻し、「人間とファンガイアの共存」と「ライフエナジーに変わる新たなエネルギーの開発」に奔走している。

余談




王の判決を言い渡す―――追記・修正だ。


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最終更新:2025年01月14日 12:46

*1 深央との溝が更に深まってしまったのはこの行動も一因と思われる

*2 この間に真夜の命を狙うマンティスファンガイアと再生ファンガイアから真夜を守る為に渡と共闘したこともあった

*3 ビショップが謀反を起こしたのが最大の切っ掛けだったとはいえ配下だったファンガイア達があっさりとビショップに寝返って彼らから命を狙われる立場にまでなってしまったのも恐らくは以前から太牙の無慈悲なやり方や仕打ちに反感を抱いていたのがそもそもの原因だと思われ、真夜が太牙をキングとして認めず渡の方を認めていたのも同様だったことが窺える。異常なまでに厳格な「掟」や「力による恐怖」でしか従えようとしなかったやり方を繰り返していたツケが回ってきてしまったとも取れる