闘魂混成 エンペラー・アクターシャ

登録日:2021/12/27 Mon 18:04:45
更新日:2023/08/13 Sun 18:42:53
所要時間:約 8 分で読めます






超獣世界初の陰謀が、再び目前で繰り広げられる。




闘魂混成 エンペラー・アクターシャ》とは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DMRP-20「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」にて収録されたベリーレアの一枚であり、《エンペラー・アクア》と《光器ナスターシャ》を合体させた勢力のディスペクター


解説

闘魂混成 エンペラー・アクターシャ VR 光/水/火文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/サイバーロード/メカ・デル・ソル 8500
EXライフ
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引き、自分の手札を1枚捨てる。
各ターン、はじめて自分の手札を捨てた時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶それがコスト5以下の呪文なら、コストを支払わずに唱える。
▶それがコスト5以下のクリーチャーなら、出す。

W・ブレイカーのスピードアタッカーで、アタックトリガーで軽い手札交換を強制で行う。
更に各ターンの最初に手札を捨てた際にそれが特定のコスト以下のクリーチャーや呪文なら強制で踏み倒す。
召喚酔いをしないため、つまるアタックトリガーで手札を捨てるので最低1回は踏み倒し効果を発動する機会が与えられる可能性が出てくる。
ディスペクターの専用能力であるEXライフも当然備えている。

注目すべきは踏み倒し効果であり、踏み倒すカードとしては様々な組み合わせが考えられる。
相手ターンでも効果が起動するため、運が絡む部分もあるが相手のハンデスに対してもカウンターや威嚇としても機能するし、《エマージェンシー・タイフーン》などで自ら起動するのも良い。
環境で活躍した《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》と類似した効果なので、弱い訳がないというべきか。
スピードアタッカーによる召喚酔いの無効化やEXライフによる除去耐性も抱えているため、効果を満足に発動できずに逝く展開が起きにくい。

すぐに攻撃が可能なディスペクターであるため、ディスペクター向けに用意されたアタック・チャンス呪文を即座に唱えやすいことも長所。
アタックトリガーにおける手札交換からの踏み倒しとアタック・チャンスを組み合わせることで、相手に対して徹底的にアドバンテージを稼ぐことも出来る。

ただし、エンペラーアクターシャは種族や色などの設定の微妙な嚙み合わせの悪さが見えているという問題点も抱えている。
構成されている種族はある程度メジャーな部類で強いが、コマンドドラゴンが主流の近年のDMでは活かしにくい部分がある。
そのため「カードスペック自体は強いが、いざ投入するデッキを探すと就職先が意外とない」という展開が起きやすい点は否定できない。

しかし、欠点こそあるが踏み倒し効果は今後のカードプールの増加で戦略も増えていくため、将来が面白いディスペクターと言えるだろう。


相性の良いカード

禁時王秘伝エンドオブランド VR 光/水/火文明 (5)
呪文
アタック・チャンス:光と水と火を持つディスペクター(自分の光と水と火のすべてを持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
相手のコスト8以下のクリーチャーを1体破壊する。
カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
次の自分のターンのはじめまで、相手はコスト5以下の呪文を唱えられない。

強力な混成ディスペクター向けのアタック・チャンスの呪文だが、スピードアタッカーであるアクターシャは即座にアタックトリガーを起動できる。
2:1の手札交換は手札を求めるアクターシャの踏み倒し効果と相性が良く、相手への呪文ロックは返しのターンにおけるアクターシャやアクターシャの踏み倒しで展開したクリーチャーの防御網として一定の効果が見込める。

縫合秘伝マリススティッチ R 水文明 (5)
呪文
G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
アタック・チャンス:水のディスペクター(自分の水のディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
このターン、自分のクリーチャー1体はブロックされない。
カードを2枚引く。

水文明のディスペクター向け呪文。
アクターシャの攻撃によるアタック・チャンスで唱えれば、相手のブロッカーなどを気にせずに攻撃を叩き込める。
カードを2枚引く効果も手札からの踏み倒しが重要なアクターシャの選択肢を増やしてくれるので相性が良い。

光器の裏技ディーヴァ・ライブ R 光文明 (5)
呪文
G・ゼロ―バトルゾーンに自分のメカ・デル・ソルがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
このターン、自分のクリーチャーの、攻撃できない能力はすべて無効になる。(ただし、召喚酔いは無効にならない)
ターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーをすべてアンタップする。

メカ・デル・ソル向けのG・ゼロ呪文だが、アクターシャはメカ・デル・ソルを所持しているので踏み倒し能力を起動できる。
ターン終了時にアンタップさせてくれるため、アタックトリガー故に起こるタップ状態の隙をカバーすることが可能。

日曜日よりの使者 メーテル P 水/火文明 (4)
クリーチャー:アウトレイジ 3000
自分がカードを1枚引く時、1枚のかわりに、2枚引いてから自分の手札を1枚捨ててもよい。

ドロー自体を手札交換に出来るアウトレイジ。アクターシャの効果起動とは相性が良く、最初のターン時のドローで手札を捨てられるのでアタックトリガーを起動させる必要性を薄くできる。
メーテルの所持文明も混成ディスペクターとは噛み合っており、コスト設定からアクターシャの踏み倒しで出せるという点も地味に大きい。


関連カード

エンペラー・アクア SR 水文明 (6)
進化クリーチャー:サイバーロード 5000
ブロッカー
進化−自分のサイバーロード1体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、相手が「S・トリガー」を使うとき、カードを2枚まで引く。

光器ナスターシャ SR 光文明 (7)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分のシールドが1枚ブレイクされるとき、かわりにこのクリーチャーを自分の墓地に置いてもよい。

元ネタ。ドロー能力はエンペラー・アクア、コスト設定などはナスターシャから受け継いだと言える。
シールドを守る能力はシールドを増やすEXライフでオマージュされているとも考えられるが、EXライフはディスペクター共通なので偶然か。
一方で「自らを犠牲にシールドを守る」ナスターシャに対し、アクターシャは「シールドを犠牲に自らを守る」という対照的な構図となっており、ディスペクトされているのかもしれない。

アクターシャは所持文明や種族などを忠実に元ネタから持ち越しているが、混成派閥故に持っていないはずの火文明を抱えている。
元ネタは両者共に火文明とは敵対関係にあったため、これもディスペクトなのかもしれない。
後述するが、イラストに映る謎のドラゴンが火文明担当とするネタ説も出ている。

詳しくはそれぞれの個別項目を参照。


背景ストーリー

王来篇において登場した混成派閥のディスペクター。
謎の大爆発以降超獣世界において、陰謀で混乱に陥れた《エンペラー・アクア》と宇宙すら震える美しさで勢力を増し続けるドラゴンに対抗した《光器ナスターシャ》の肉体が悪用されて融合した存在。
「超獣世界初の陰謀が、再び目前で繰り広げられる」というテキストから察するに、エンペラー・アクアの性質を強く受け継いでいる模様。

作中では「歴史の転換点となった戦いにおいて中心となった超獣たち」のディスペクターとして、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》《DS電融 ザ=デッドNEXT》《覚醒連結 XXDDZ》《戦国接続 ギャラクテスト・シデンシーザー》らと共に各文明を急襲。
終末縫合王 ミカドレオ》が誕生してモモキングと交戦していた頃、アクターシャは光文明に襲い掛かった。

光文明の超獣として対峙する《サッヴァーク<マン.Star> 》と《「正義星帝」 <ダンテ.Star>》に対し、アクターシャはアップデートで強化した封印された12のプログラムをインストールした状態の12体のメカ・デル・ソルシリーズを仕向ける。
サッヴァーク達を絶体絶命のピンチに陥れるが、救援に来た《神聖十二神騎:||》にメカ・デル・ソルシリーズを対応されてしまう。

戦闘の負担が減ったサッヴァークと「正義星帝」はアクターシャに立ち向かい、2人の想いが共鳴したことで《煌星の剣 レクスカリバー》が顕現。
両者がありったけの正義を込めた上段斬りを放ったことで、アクターシャを脳天から真っ二つにされるというグロテスクな敗北を迎えたのだった。


元ネタの関係性

両者は闘魂編時期のクリーチャーであるために同じ時間軸を生きているはずなのだが、対面したことはあるのかは不明。
この時期の水文明は光文明とは敵対関係にあり、そういう視点で見れば敵対者同士が合体させられたディスペクトと言える。
ただし、両者はドラゴンとも敵対していたため、ある意味では対ドラゴン勢力の代表者同士の合体でもある。
メカ・デル・ソルが現れることになったのは元を辿れば水文明の陰謀をバーニング・ビーストなどがドラゴンで潰そうとしたことなので、ある意味エンペラー・アクアはナスターシャの生みの親という解釈による繋がりはあるかもしれない。


イラスト

ナスターシャの女神像の部分がエンペラー・アクアの身体へと変わっており、一部分が混成派閥のディスペクター固有のモザイク化が見られる。
イラストの構図はかつてのナスターシャと同様のポーズとなっており、明確に元ネタをリスペクトしたオマージュとなっている。

イラストの手前にはアクターシャに苦戦する謎の火文明所属と思われるドラゴンが描かれている。
ナスターシャでも同様の構図となっているが、ナスターシャと戦っていたドラゴンは《メテオ・ドラゴン》とカード化されているクリーチャーだった。
この謎のドラゴンは背景ストーリーの流れ的に光文明への奇襲前にナスターシャに敗れたと推測できるが、少なくともディスペクターと敵対する存在であることは読み取れるが果たして誰だったのだろうか…?
ちなみに、元ネタとなったメテオ・ドラゴンは《隕襲電融 メテオスナイパー》というディスペクターになっており、皮肉にもアクターシャとは味方の関係となっている。


余談

  • DMRP-20における歴代ラスボス関連のディスペクターは「歴史の転換点となった戦いにおいて中心となった超獣」と言われているが、ナスターシャに関しては背景ストーリーでの行動が描写されたことが殆どない。
    ナスターシャは歴史の転換点になるほど重要な存在だったことが判明した訳だが、歴史でもそんなに有名人だったのかと一部のユーザーからは困惑の声が聞かれた。
    闘魂編におけるメカ・デル・ソルという種族自体が歴史の転換点であることは間違いないが。

  • 元ネタが両カード共に闘魂編屈指のハズレアとして有名であるため、アクターシャがちゃんと使える高レアであることがある意味最大のディスペクトと言える。
    ディスペクターを創造している《龍魂珠》もアクターシャを混成する時は調子が良かったのかもしれない。
    なお、王来篇の背景世界ではデュエマのカードゲームとしてのメタ的な歴史を参照することが出来るので、カスレアであったことをディスペクトしていても背景ストーリー上では何の問題もなかったりする。

  • フレーバーテキストは陰謀を目の前で展開することをアピールしているが、「密かに企むはずの陰謀を目前で繰り広げて良いのか?」と突っ込まれることも。
    背景ストーリーでの動きも、陰謀的な戦略と言うよりはメカ・デル・ソルを大量に仕向けるというどちらかと言えば力業なやり方だったりする。




アニヲタWiki(仮)初の追記・修正が、再び目前で繰り広げられる。

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最終更新:2023年08月13日 18:42