登録日:2023/04/13 Thu 01:30:00
更新日:2024/11/24 Sun 15:02:12
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「お前の、名前は……?」
「アイアム・ジャスティス・イフユーウォント」
正義は、いつも君とともにある。
えっ?と思われるだろうが、これがカード名である。
「正義帝」と書いて「
I am justice if you want」と読む。「」まで含めて名前として構成されている。
直訳するなら「あなたが望むなら、私は正義です」といった意味の英文で、
フレーバーテキスト上では「正義は、いつも君とともにある。」と訳されている。
十王篇より
チーム銀河の主力として収録されたクリーチャーであり、メディアミックスでは《
煌龍 サッヴァーク》に続くキラの新たな切り札として登場。
以降も
王来篇などで派生カードが度々収録され、その強力な性能から環境で活躍している。
「カード解説」
《「正義帝」》
「正義帝」 KGM 光/水文明 (8) |
クリーチャー:メタリカ/チーム銀河 13000 |
<ギャラクシールド>[光/水(6)] |
自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きでシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。 |
相手のターン中、このクリーチャーが表向きでシールドゾーンにあれば、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。 |
T・ブレイカー |
自分のクリーチャーは攻撃もブロックもされない。 |
DMRP-14「十王篇 第2弾 爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」に収録されたキングマスターカード。
青い鎧を纏った等身大の本体と、その背後に浮かぶ四本腕の黄金の鎧で構成される。
チーム銀河共通の
キーワード能力として、コストを払って召喚する代わりに指定のマナをタップする事で表向きのシールドとして配置できる「
ギャラクシールド」を有している。
「正義帝」の場合は光と水の6マナで新しいシールドとなり、そのようにして表向きでシールドゾーンにあり続ける限りは
シールドゾーンから加えるカード全てがS・トリガー化する、という相手ターン限定の《
星龍パーフェクト・アース》を発揮できる。
シールド状態の「正義帝」自身も割られればS・トリガーとして場に出られる上に、放っておいても次のターンにはコスト支払い扱いで召喚できるため、シールド焼却などされなければギャラクシールドを発動した時点でまず2マナ軽減して早出しできる。
そのため「正義帝」のみを割れるシングル・ブレイカーがいなければ、S・トリガーを警戒した高打点持ちへの大きな牽制となり、相手の攻撃を鈍らせる事が可能。
そしてクリーチャーとして場に出れば、常在効果で味方クリーチャー全員に
攻撃もブロックもされない能力を付与してくれる。
タップで隙を晒しても攻撃を回避できると同時に一斉攻撃する中で
ブロッカーも無視でき、攻防の両面において大きな助けとなる効果である。
しかしながら「正義帝」自身は攻撃されないだけで除去効果などは普通に通じるため、役回りとしてはフィニッシャーというより他のクリーチャーのサポートに徹させた方が良いだろう。
《「正義星帝」》
「正義星帝」 VR 光文明 (3) |
クリーチャー:メタリカ/レクスターズ 3500 |
自分の進化クリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。 |
このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは離れない。 |
シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、次の自分のターンのはじめまで、相手はコスト4以下の呪文を唱えられない。 |
DMRP-17「王来篇 第1弾 王星伝説超動」に収録されたベリーレア。
レクスターズとして覚醒した姿をであり、巨人と本体の両方に新しく角が生えている。
星の力を手にした事で名も「
正義星帝」と改めている。
本人曰く「それでも正義はそこにあり続ける。世界が終わるその時まで。」だそうな。
多色だった「正義帝」から水文明がなくなった光単色で、
進化クリーチャーを強くサポートする性能となっている。
まず進化クリーチャーが対象のコスト軽減を持ち、加えて出たターンから次の自分のターンの始めまで場を離れない強力な除去耐性も備えている。
基本的には一度召喚してから除去耐性で相手の攻撃を跨ぎ、返しのターンにこのクリーチャーを進化元として進化クリーチャーを繰り出せるコンセプトとなっている、
更にはこのクリーチャーを素材として進化できればシンカパワーが発動し、相手はコスト4以下の呪文を詠唱できなくなる。
持続時間は次の自分のターンの始めまでだが、S・トリガーによる反撃や相手ターンの呪文使用に大きな制限が掛かるため、地味ながら厄介な妨害として機能してくれる。
コストや効果から見ても下記の《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》とのデザイナーズコンボと考えられ、実際に相性はかなり良好である。
…が、よりにもよってあちらがぶっ壊れだったために「正義星帝」の方はデッキの展開速度に付いていけなくなり、2023年現在ではデッキから外される事が多くなっている。
《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》
「正義星帝」 <鬼羅.Star> SR 光文明 (5) |
スター進化クリーチャー:メタリカ/ヒューマノイド/レクスターズ 8500 |
スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる) |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時または攻撃する時、カードを1枚引く。その後、コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。 |
自分のコスト4以下のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得、自分のターンの終わりにアンタップする。 |
DMRP-17「王来篇 第1弾 王星伝説超動」に収録されたスーパーレア。
ゼニスの根源《
「無情」の極 シャングリラ》と死闘を繰り広げたパンドラ兄弟の融合《
超絶奇跡 鬼羅丸》をレクスターズとして継承した姿であり、ゼニス特有の虹色の鎧に鬼羅丸を象徴する剣と盾を両方が装備している。
しかし
種族面では
ハンターも
エイリアンも
ゼニスも継いでおらず、あくまでもヒューマノイドのみの継承となった。
元来の「」にレクスターズ共通の<>までもが加わった括弧だらけのネーミングは初見だと困惑間違いなし。通称「鬼羅スター」。
2打点持ちのパワー8500と比較的優れたスペックをしており、効果の方は主に二つ。
一つはcipまたはアタックトリガーでカードを1枚ドローし、続けて手札よりコスト4以下のクリーチャーを1体踏み倒す効果。
鬼羅スター自身は召喚酔いしない進化クリーチャーのため、出たターンにはcipとアタックトリガーで基本的に二回ドローと踏み倒しが行える。
そしてもう一つが、自分のコスト4以下のクリーチャー全員に
ブロッカーを付与し、ターンの終わりにそれらをアンタップさせる効果。
ドロー&踏み倒しの効果とシナジーしており、踏み倒しで展開したクリーチャーをそのままブロッカーにして守りを固められる。
シンプルながらも非常に強力な効果であり、このクリーチャーをベースにしたデッキ【
鬼羅.Star】も組まれているほど。
踏み倒しで《
検問の守り 輝羅》や《
赤い稲妻 テスタ・ロッサ》といった低コストのメタクリーチャーを素早く大量に展開し、ビートダウンと並行して相手の動きをガチガチに封じ込めるのが主なムーブである。
特に、cipで1枚ドローしつつ自身を進化元にしてコスト5以下のクリーチャーに進化できるコスト4の
ファイアー・バード《
エヴォ・ルピア》との相性は抜群。
エヴォルピアのcipでそのまま鬼羅スターへと進化し、鬼羅スターのcipで2体目のエヴォルピアを踏み倒してはその効果で2体目の鬼羅スターを踏み倒して…という手順により、上手く引ければ連鎖的な踏み倒しで鬼羅スターを複数並べる事もできてしまう。
この相性の良さから、エヴォルピアの色を軸に《
T・T・T》等の優秀なドローソースを採用した【白青赤鬼羅.Star】が主流となっている。
後に公式から構築済みデッキ「開発部セレクションデッキ」で【鬼羅.Star】がデッキタイプに選ばれた際にも、こちらの白青赤型で発売されている。
ポテンシャルの高さからとにかく目覚ましいものがあるカードであり、実のところオリジナル環境どころか殿堂レギュレーションの枠をも越えた活躍が見込まれている。
あらゆるカードが使用可能で1ターンキルすら飛び交う狂気の環境「殿堂ゼロデュエル」においてすら、
プレミアム殿堂の《
ヘブンズ・フォース》等で早出しすれば
【鬼羅.Star】のギミック自体はそのまま通用する、と言えば分かりやすいだろうか。
超絶奇跡を継承した正義の力は伊達じゃなかった。
《「正義星帝」 <ダンテ.Star>》
「正義星帝」 <ダンテ.Star> SR 光文明 (7) |
スター進化クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/メタリカ/レクスターズ 14000 |
シンパシー:クリーチャー(このクリーチャーの召喚コストは、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にはならない) |
スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる) |
T・ブレイカー |
自分のクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。 |
DMRP-20「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」に収録されたスーパーレア。
禁断と戦った
革命軍の一人《
時の革命 ミラダンテ》をレクスターズとして継承した姿。
時計の文字盤が描かれている事から《
時の法皇 ミラダンテXII》を受け継いだようにも見えるが、薔薇の装飾やミラダンテの顔の形状などから継承したのは時の革命の方だと思われる。
「正義帝」以来の3打点持ちとなり、パワーも14000と大きく向上。
その分コストは7と重くなってしまったが、シンパシー持ちで自分の場にクリーチャーがいればいるほどコストが軽減され、加えて進化元が場にいる事で最低でも1は軽減するので実質的なコストは6である。
更に常在効果として、味方クリーチャーが攻撃する毎に山札から自分のシールドを1枚増やせるようになっている。
フィニッシャーとしての決定力には欠けているものの、攻撃と同時にシールドで防御も固められる能力はなかなか魅力的。
特に、メタリカのキーワード能力「ラビリンス」の発動条件である「自分のシールドの数が相手より多い」事も達成しやすくなり、
種族的にはかなりありがたいサポートとなっている。
以上のように淡泊ではあるが決して弱くはない1枚…なのだが、環境の最前線を走る上下のブッ壊れ2枚に挟まれて評価が今一芳しくない悲劇のカードである。
《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》
「正義星帝」 <ライオネル.Star> SR 光文明 (5) |
スター進化クリーチャー:メタリカ/エンジェル・コマンド/レクスターズ 9500 |
スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、カードを1枚引く。その後、光のタマシードを1枚、自分の手札から出してもよい。 |
自分のタマシードが出た時、コスト6以下の進化クリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。この能力は、各ターン1度しか使えない。 |
DMRP-21「王来MAX 第1弾 鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」に収録されたスーパーレア。
「
超獣王来烈伝」に刻まれし12の王が一人《
「俺」の頂 ライオネル》をレクスターズとして継承した姿で、ライオネルが振るってた剣を鎧と本体が二本ずつ装備した四刀流となった。
ライオネルは一応ゼニスなのだがそちらは受け継いでおらず、代わりに縁の深い
エンジェル・コマンドを受け継いでいる。
大まかな性能自体は鬼羅スターと似通っていて、こちらは
王来MAXから登場した
タマシードが主体の効果となっている。
cipで1枚ドローした後に光文明のタマシードを1枚踏み倒す事ができ、更にタマシードが出た時には1ターンに一度限りでコスト6以下の進化クリーチャーも踏み倒せる。
二つ目の効果は一見すると使用回数に制限が掛かっていて弱いようにも感じるが、実は「各ターン1度」である事から
相手ターンにも発動できるため、
S・トリガー持ちタマシードから進化クリーチャーの展開が期待できる。
その汎用性の高さから登場より程なく、このカードを主軸としたデッキ【ライオネル.Star】が成立。
基本的にはシンカライズ持ちのタマシードをcipで場に出し、それを進化元として《MAX・ザ・ジョニー》や《アルカディアス・モモキング》といった強力な進化クリーチャーを展開していくのがデッキの動きとなっている。
タマシードを主体として手札から展開していく関係上、手札以外から出てくるクリーチャーの展開を阻害する従来のメタ効果が殆ど通じないのが大きな利点である。
《「正義全帝」》
「正義全帝」 SR 光/水文明 (8) |
クリーチャー:メタリカ/チーム銀河 15000 |
G・ストライク |
<ギャラクシールド>[光/水(6)] |
このクリーチャーを表向きでシールドゾーンに置いた時、カードを3枚引いてもよい。 |
自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きでシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分の手札を好きな枚数、表向きにシールド化する。 |
DM22-EX1「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」に収録されたスーパーレア。
初代以来となる光・水レインボーであり、新たに「正義全帝」を名乗った。
今度は「正義とその他全て」といった意味の英文で、正義が第一主義な「正義帝」らしいネーミングとなっている。
本体の装備がより派手なものになった他、巨人の方も効果を反映してか三つの盾を装備している。
「正義帝」と同様に光・水で6のギャラクシールドを搭載していて、「正義全帝」の場合は一気に3ドローできる。
場に出れば手札から任意の枚数をシールドとして置けるので、ギャラクシールドのドロー促進効果とシナジーしており、増やした手札でシールドの大量展開が狙える。
おまけに
G・ストライクまで備わっているため、防御性能に関しては歴代「正義帝」の中でも随一である。
だが、収録時期は間の悪いことに《
CRYMAX ジャオウガ》が環境で暴れ回っており、どれだけシールドを大量展開しても3枚以下に焼却されてしまう性質からギャラクシールド系のデッキが軒並み死んでしまっている。
「正義全帝」も例外ではなく、日の目を見るのはもう少し後になりそうである…。
「関連カード」
絶・拳・一・番 UC 光文明 (3) |
呪文:チーム銀河 |
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) |
自分のクリーチャーを1体、表向きのまま新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選び、表向きのまま新しいシールドとして持ち主のシールドに置く。 |
《「正義帝」》の
必殺技カード。
互いのクリーチャーを1体ずつ表向きでシールド化できるというもので、チーム銀河のシールドゾーン時に発揮される効果や
S・トリガー獣のcipも再充填できる。
また、シールド送りは数ある除去の中でも意外と厄介な性質を備えており、邪魔な相手クリーチャーを除去する上でも有効になっている。
護天!銀河MAX R 光/水文明 (4) |
呪文:チーム銀河 |
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) |
次のうちいずれか1つを選ぶ。バトルゾーンに自分の光のクリーチャーと水のクリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、両方選んでもよい。 |
▶︎自分の手札を1枚表向きにして、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。 |
▶︎相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。 |
DMEX-14に収録されたMAX呪文サイクルの1枚。
基本的には二種類の効果から一つ選択して発動する形式だが、自分の場に光と水のクリーチャーがそれぞれ1体ずついれば二つとも発動できる。
手札のカード1枚を表向きのシールドとして設置できる効果は、高コストのギャラクシールド持ちとの相性が良く、「正義帝」を仕込めばギャラクシールドで場に出すより更に2マナ軽くできる。
相手クリーチャーの
バウンス効果も一時凌ぎではあるが除去として機能し、
S・トリガーで相手ターンに詠唱できれば強力なカウンターにもなる。
銀河の伝説 UC 光/水文明 (4) |
呪文:チーム銀河 |
このカードを自分のマナゾーンに置いた時、自分の手札にある多色カードを1枚、相手に見せてもよい。そうしたら、このカードをアンタップする。 |
バトルゾーンにある相手のクリーチャー1体につき、カードを1枚引く。 |
同じくDMEX-14に収録された伝説呪文サイクルの1枚。
サイクルに共通する効果として、手札の多色カードを相手に見せれば単色でないにもかかわらずアンタップでマナゾーンに置けるため、マナ基盤としてそこそこ優秀。
肝心の効果は相手クリーチャーの数だけドローできるというもので、相手への依存度は高いものの盤面次第では大量ドローも期待できる。
†正義†と「正義」 UC 光文明 (6) |
呪文 |
シンパシー:クリーチャー(この呪文を唱えるコストは、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にはならない) |
次の相手のターン中、自分のクリーチャーは離れない。 |
同じキラの切り札である《
煌星龍 サッヴァーク》とのコラボカード。
ただでさえ長ったらしいルビもサッヴァークとのコラボレーションによってとんでもない事になっている。
効果はシンプルに「次の相手のターン限定で自分のクリーチャーに除去耐性を付与する」というもの。
発動したターンには効果を発揮できないので除去耐性の恩恵が得られず、使い所を見出すのが難しい一枚。
一応シンパシーとは噛み合っており、クリーチャーを予め展開しておけば発動コストを軽減しつつ、より多くのクリーチャーに除去耐性を付与できる。
正義ノ裁キ R 光文明 (2) |
呪文:裁きの紋章 |
カードを1枚引く。 |
この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに、表向きのままシールド1つの上に置く。(そのシールドの束は1つと数える) |
このカードがシールドゾーンに表向きであれば、自分は、裁きの紋章を唱えられなくする効果を無視する。 |
「正義帝」をモチーフにした
裁きの紋章。
2マナの1ドローというシンプルな効果だが、この呪文が真価を発揮するのは表向きでシールドゾーンに置かれた時。
裁きの紋章を唱えられなくする効果
を無視するというメタのメタとして機能し、欠点の一つであった呪文ロックに対して強く出れる。
もっとも、このカード自体が呪文ロックに引っ掛かっては元も子もないため、軽いマナを活かして早めに唱えてしまいたい。
「背景ストーリー」
レインボーの力を感知して
超獣世界に攻めてきた《
鬼ヶ覇王 ジャオウガ》率いる鬼札覇王連合。
その一団である
月光王国の襲撃により、光文明のマスターが新たに結成したばかりの
チーム銀河はピンチに追い込まれていた。
しかし、キングの中の類い希な正義の心とレインボーの力が共鳴した事で新たなるキングマスター《
「正義帝」》が誕生する。
「正義帝」の目覚めと共に劣勢だった《十・二・神・騎》は強烈な光を発し、影に潜んでいた月光王国の襲撃者たちをあぶり出した。
そこへ「正義帝」が立て続けに放った音を置き去りにするほどの正拳突き《絶・拳・一・番》により、襲撃者たちは戦力の大半を失い撤退を余儀なくされたのだった。
それからしばらくして、今度は王国の主たる《月と破壊と魔王と天使》を引き連れて月光王国が再び襲撃に乗り出した。
魔王と天使の砲撃で十二神騎が半壊させられた事で「正義帝」も出撃するが、どれだけ攻撃してもダメージにはならず、ただただ悲しみの波動のみが伝わってくる。
攻撃の手を止めた「正義帝」は「君は、本当はこんなことをしたくはないんじゃないのか!」と問い質すが、ジャオウガに愛する心を奪われている魔王と天使には届かなかった。
迷いながらも放たれた「正義帝」必殺の拳はついに魔王と天使にダメージを与えた…が、逆に「オシオキムーン」の力で自分に攻撃が跳ね返ってきてしまう。
反射された己の拳にあわや胸を貫かれようという時、突如として0番目の王《
∞龍 ゲンムエンペラー》が凶襲してきた事で拳も無限の闇に飲み込まれてしまい、決着は持ち越しとなった。
そして月光王国による三度目の襲撃。
以前の戦いで影の中に存在する魔王と天使の本体を見切っていた「正義帝」は、迷わず影の世界へと飛び込んでいった。
そこには魔王と天使の「天使」に当たる人格がおり、王国自体がジャオウガより放たれた監視龍の1体《断影龍 ユスティーツァ》に影から支配されている事を語って「正義帝」に助けを求めてくる。
話を聞いた「正義帝」は影の世界の月に向かって攻撃を放つと、月に擬態したユスティーツァが正体を現した。
罪を感じた者を影に変えて塵と化すユスティーツァの凶悪無比な必殺技「断罪の光」から天使を庇う「正義帝」だったが、「正義という一つの価値観に固執した罪」を断罪された事でその身体は徐々に影で浸食されていく。
その時、天使が告げた「あなたは私を助けてくれた。優しい人」という言葉を聞いた事で「正義帝」の身体から逆に光が溢れ出し、断罪の光をも反射していった。
「罪のない正義」という有り得ない事態に直面して吠えるユスティーツァに対し、「正義帝」は告げる。
「我が名を知っているか?」
「アイアム・ジャスティス・イフユーウォント!」
「ところで、罪は誰の心の内にもある……だったな」
反射された断罪の光で自分の罪に襲われ錯乱状態に陥ったユスティーツァに向け、「正義帝」は渾身の掌底を放つ。
その一撃でユスティーツァは影ごと粉砕され、月光王国を支配から解き放つ事に成功した。
最終局面では和解した魔王と天使と共に参戦し、モモキングの桃天守閣に「正義の力」を託してジャオウガ撃破に貢献している。
十王大戦の終結後、「正義帝」は光文明の代表者となっていた。
だが休まる暇もなく、超獣世界に今度は
ディスペクターなる異形の怪物が襲い掛かってきた。
それに対抗できる力を得ようとモモキングやゲンムエンペラーらが「
超獣王来烈伝」の持つ世界の記憶に触れていく中で、「正義帝」もまた過去の英雄と対峙しする。
かつて
「無情」の極に立ち向かった英雄《
超絶奇跡 鬼羅丸》より繰り出された
「世界が無になってはいけない理由」という問いに、「正義帝」は
「正義も無くなってしまうではないか」と答えた。
その返答に鬼羅丸も一定の理解を示し、自身の力を授ける事とした。
レクスターズとして覚醒した「正義帝」は自分の名を改め、新しく《
「正義星帝」》を名乗った。
それでも正義はそこにあり続ける。世界が終わるその時まで。
大戦の中盤には、ディスペクターの王が一人《
禁時混成王 ドキンダンテXXII》による滅亡現象を阻止すべく、《
王来英雄 モモキングRX》《
ネ申・マニフェスト》らと共に立ち向かった。
だが、ドキンダンテの前に立ちはだかるディスペクターの1体《
白蒼混成 B・W・M》が放った百万回死ぬほどの炎を浴びてしまい、マニフェストと共にしばらく行動不能となってしまった。
だが…戦った相手が悪すぎた。
《
一王二命三眼槍》を突き刺されて鬼S-MAX進化獣として蘇った《
「亜堕無」-鬼MAX》の
原初の姿にまで戻してしまう能力により、他のレクスターズ共々生まれたばかりの無力な姿へと戻されてしまったのだ。
そのままエデンに取り込まれかけるが、サッヴァークとダイナボルトが駆け付けたために事なきを得た。
戦闘面では役に立てなかったが、サッヴァークに神聖十二神騎:||の最期を語り聞かせた事が切っ掛けでS-MAX進化を呼び起こし、結果的に「亜堕無」-鬼MAXの撃破に貢献している。
「余談」
- 「正義帝」の三文字に対して「アイアム・ジャスティス・イフユーウォント」のルビが長すぎる事から、実際のカードでは「正 義 帝」といった具合に文字同士で間隔が空けられる珍しい処理が施されている。
ちなみに「正義星帝」と「正義全帝」に関しても同様にルビが長いものの、四文字なら対応できるようで通常通り間隔が詰められている。
- その長すぎる名前に反してアニメではカード名を略さず、毎回フルネームで詠唱しなければならない。
この都合上、「正義帝」使いのキラの声優を担当した豊永利行氏は鬼羅.Star辺りで特に苦労したようである…。- 『デュエル・マスターズ WIN』でエリザ先生が鬼羅.Starを使用した際は正義星帝の部分を略して呼んでいたため、相棒ポジションだったことが原因の模様。
- 鬼羅スターとライオネルスターが共に環境の第一線で戦えるポテンシャルを持つ事から、「正義帝」がゼニスを継承したら強カードになるという定説が根付いたりしている。
追記・修正はゼニスを継承してからお願いします。
- 王来篇から化けたね。専用デッキがこんなに成立したサブキャラのカードなんてコイツとブランドくらいじゃない? -- 名無しさん (2023-04-13 19:07:24)
- ↑ 双方ともジョーと初期から絆を紡いでいた2人ってのがなんかいいよね -- 名無しさん (2023-08-05 18:17:56)
最終更新:2024年11月24日 15:02