覇王ノワールモナーク

登録日:2022/01/01 Sat 18:11:54
更新日:2024/06/27 Thu 19:40:19
所要時間:約 6 分で読めます





闇文明の象徴となりし存在も、五龍神の復活を前にしては「つまらん」とも言っていられない。

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覇王ノワールモナーク》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMRP-20「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」に収録された闇文明デーモン・コマンド/ダークロードである。


解説

覇王ノワールモナーク SR 闇文明 (5)
クリーチャー:デーモン・コマンド/ダークロード 6000
スレイヤー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分のシールドを好きな数、墓地に置いてもよい。その後、こうして墓地に置いたカードの数だけ、闇のクリーチャーを自分の墓地から手札に戻してもよい。
自分がゲームに負ける時または相手が勝つ時、自分のシールドが1つもなければ、かわりに自分の進化ではないクリーチャーを2体破壊する。

素のスペックは現在の5コストコマンドとしては控えめに見えるが、標準的なパワーを補う様にスレイヤーを持つ。

cipは任意によるシールド焼却という強烈なデメリット効果を持つ。しかし、焼却したシールドの数に応じて闇のクリーチャーを墓地回収できる。
シールドから落ちたカードをそのまま回収するという墓地を経由した疑似的なシールド回収という行動も可能なため、実質的な《デビル・ドレーン》内蔵とも言えるだろう。

また、ゲームの決着時に自身のシールドが0枚の場合のみ進化ではないクリーチャーを2体破壊すれば敗北回避が可能となる。
この効果を発揮する時点でノワールモナークも破壊の対象にすることが出来る。
シールド焼却の強烈なデメリットをフォローするための効果とも言える。

このクリーチャーの最大の目玉であるシールド焼却による墓地回収は、シールド落ちのケアやスーサイド戦法によるコンボに使える。

シールドを自ら削る戦略は、鬼札王国及び鬼タイム関係のカードとの組み合わせも考えられる。文明の色も合うために同じデッキで共存しやすい。
ただし、鬼札王国と組み合わせるにはスピードアタッカーで高速化している環境に応じやすい《鬼ヶ大王 ジャオウガ》が最大のライバルとして立ちはだかる。
鬼ヶ大王との差別化を図るならば、闇単色である点や敗北回避によって攻めきれなかった際に最低限の保険を掛けられる点を活かしていきたい。

シールドが離れることに応じる戦法を取る月光王国及びオシオキムーンとも効果や文明色が噛み合う点も注目したい。
特に月光王国は主要種族がデーモン・コマンドなので、種族的な性質としても組み合わせられる可能性がある。

敗北回避効果はシンプルに強力であり、自軍のクリーチャーを自壊させるデメリットもスーサイド戦法として取り込める。
スーサイド戦法などを深く考えずに闇単系デッキの敗北回避要員として使ってみるのもあり。
ただし、プレイヤーへの攻撃を必要としない特殊勝利効果にはcipでシールドを全て焼き払っていないと対応できない点には注意。疑似的な革命0と覚えておくと良いか。

総合的な性能は歴代のモナーク家王来篇の高レアと比較すると派手さや使いやすさで見劣りする印象は正直否めないが、スーサイド戦法をする闇デッキの投入候補として覚えておいても損はないカードではある。


相性の良いカード

大邪眼バルクライ王 R 闇文明 (7)
進化クリーチャー:ダークロード/ナイト 11000
進化−自分のダークロード1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、進化ではないダークロードを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー

ダークロードをリアニメイト可能な進化ダークロード。ノワールモナークはダークロードなのでバルクライ王によるリアニメイトが可能。
敗北回避効果で自ら犠牲となったノワールモナークを再度蘇生することが可能だったり、バルクライ王自身の進化元にノワールモナークを使うことも出来る。
ノワールモナークのcipでシールドから墓地に落ちたダークロードをバルクライ王でリアニメイトして展開する戦略も可能。

鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ KGM 闇/火文明 (12)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 17000
スピードアタッカー
T・ブレイカー
<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーの召喚コストを6少なくする。
<鬼エンド>このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいて、追加ターン中でなければ、このターンの後にもう一度自分のターンを行ってもよい。そうしたら、そのターンの終わりに自分のクリーチャーをすべて破壊する。

ノワールモナークで一気に自身のシールドを焼き払えば、鬼タイムと鬼エンドの即時の発動に大きく貢献する。
《鬼寄せの術》からノワールモナークを出してシールドを焼き払えば、鬼タイムと組み合わさって合計9マナで鬼エンドの発動まで到達することが出来る。

詳しくは個別項目のを参照。


背景ストーリー

このクリーチャーの最大の特徴は、カードスペックよりもその名前と背景ストーリー上の謎にあるだろう。
名前に持つのはあの「モナーク」の称号。モナークのカードとしては元祖《覇王ブラックモナーク》以来、完全な新規モナークとしては《死神明王バロム・モナーク》以来の登場となる。
しかもモナークとしてはバロムモナークや《悪魔神デスモナーク》とは異なり、「覇王」の称号を持つという特徴がある。
つまり、ノワールモナークが闇文明にとって重要な存在であることは確実なのだ。

しかし、このノワールモナークは背景ストーリーにおいてその動向が一切語られていない
ノワールモナークのカードにはフレーバーテキストが存在せず、他のカードのフレーバーテキストなどでも一切言及されることはない。
しかもノワールモナークが収録されたDMRP-20はレクスターズディスペクター勢力との最終決戦の最中であり、このカードが世界観に絡む余地は見えにくい。
そのため、現時点でノワールモナークの設定については一切不明となっている。

ただし、ノワールモナークの容姿がブラックモナークと極めて酷似しているという点は謎を解く鍵の一つであろう。
名前の「ノワール」もフランス語では「」を意味する言葉、つまり「ブラックモナーク」という名前と同意義となる。
少なくともノワールモナークがブラックモナークと同一人物、或いはデスモナークやダークモナークのように限りなく近い存在である可能性は極めて高い。

ちなみに、何も語られていないノワールモナークと対照的にブラックモナークは王来篇背景ストーリーにて動向が描かれている。
禁時混成王 ドキンダンテXXII》の能力で出現してゴッド化した闇の七王を消し飛ばしたり、《Volzeos-Balamord》の出現を受けて流石につまらんと言ってられなくもなったようだが…?


余談

  • 実は収録されたDMRP-20におけるスーパーレア勢の中で、ディスペクターでもレクスターズでもないクリーチャーはこのカードのみ。

  • 記事内でも触れられている通りシールドを墓地送りにする効果は鬼タイム及び鬼エンドとの相性が良く、更に自身のカードを犠牲に敗北回避する効果は後に登場した鬼S-MAX進化が近い性質を持つなど、デモニオとの類似性がうかがえる性能をしているが関連性は不明。

  • シリーズ四作目となる漫画『デュエル・マスターズ WIN』では、主人公の斬札ウィンが闇文明使いという事もあってか第一話にしてまさかの登場を遂げる。
    ウィンのシールドが全破壊された際にS・トリガー《インフェルノ・サイン》で墓地から蘇り、持ち前の敗北回避効果で相手からのダイレクトアタックを無効にするという大活躍を見せた。



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最終更新:2024年06月27日 19:40

*1 画像出典:Twitter イラストレーター増田幹生氏 @_masudamikio 2021年12月18日掲載より https://twitter.com/_masudamikio/status/1472137147490893830 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/WHG