バッグス・バニー

登録日:2022/02/19 Sat 13:23:00
更新日:2024/04/04 Thu 16:02:13
所要時間:約 5 分で読めます




どったの?センセー。

バッグス・バニー(Bugs Bunny)は、アメリカのアニメ『ルーニー・テューンズ』シリーズに登場するウサギの男性(雄ウサギ)のキャラクターである。

時々「バッス・バニー」と表記されることがあるが、誤りである。

概要

ルーニー・テューンズ(バッグス・バニー・ショー)の主人公である、灰色で背の高いウサギのキャラクターであり、ワーナー・ブラザースの看板キャラクターである。
ディズニーで言えばミッキーマウス、任天堂で言えばマリオに相当するポジションのキャラクターである。

ミッキーマウスやトムとジェリーと並ぶ、クラシック(古典)カートゥーンのキャラクターの代表選手であり、日本を含めた世界中で人気がある。グッズもたくさん販売されている。
また、ハリウッド大通りの歩道には、彼の名前が彫られた星型のプレートが埋め込んであり、観光名所となっている(ちなみに他にも星型のプレートがたくさん存在しており、ほとんどはオードリー・ヘプバーンやマイケル・ジャクソンなど実在のスーパースターだが、ミッキーマウスやウッディ・ウッドペッカーなど世界的に有名な架空のキャラクターの名前も彫られている)。

日本語版の担当声優は何度か変更されている。初代は横山通乃、2代目は高橋和枝、3代目は富山敬、そして4代目である現在は山口勝平である。

人物

経歴

ウサギのくせに幼少期から人間社会で育ち、玩具のピアノで音楽の才能を発揮し、両親の教育でショービズの道を目指してダンス学校に通っていた。
卒業後は「舞台に出てくれ」との声が殺到するが、彼の新人時代に与えられた仕事はあくまでコーラスばかりだった。
ある日、急遽主役の代理として一生懸命舞台をこなすも、興業的に失敗しコーラスに再度降格されたことで自信を失ったため、活動を一旦休止する。

その後、失業する役者が多数出るなどショービズ業界は一時期大不況に見舞われるが、新しいパートナーを探していた大スターのエルマー・ファッドにスカウトされ、彼の付き人として再び活動を開始するようになる。しかしエルマーにいじられる役しか与えられなかったため、プライドの高いバッグスは再び不満を募らせる。
ある日「ちょっと芸風を変える」ためにニューヨークでの公演中に日頃の恨みから上司であるエルマーをぶちのめしてしまう。その直後に逆上したエルマーに銃を突きつけられ、「どったの、センセー?」と言ったのが客に大ウケし、ワーナー・ブラザーズにスカウトされ、現在に至るのであった。
(「どったの、センセー?」はのちのバッグスの口癖にもなっている)

性格

度胸があり、何事にも動じない性格。頭の回転が早く、自分に対して危害を加えようとする敵(猟師、荒くれ者など)に対しては容赦なくお返しをするのがお約束。
ただし、容赦ないとはいえ彼なりに限度はあり、相手が死にそうになると流石に手を止める。

基本的に一人称は「僕」(ごく稀に「俺」)。ウサギらしくニンジンが大好物。趣味は音楽(特に歌うこと)と読書、ラジオで「いつもの番組」を聞くことである。

特技

非常に頭が良く、何でもそつなくこなす。運もかなり良く、このおかげで殆どのエピソードではバッグスが勝利することが多い。ただし、亀のセシル・タートルだけはかなりの強敵であり、バッグスは3連敗している。

女装が得意で、ロボットさえも騙したことがあるほどである。声でバレると思うんですが…

唯一の弱点は方向音痴であること。そのため旅行はほとんど失敗している
日焼け止めやサングラスを用意してマイアミのビーチに行こうとしたのに、何故か南極やサハラ砂漠に到着してしまったということもあったほどである。
その際には決まって「やっぱアルバコイキーで左に曲がっときゃ良かった。」とぼやくのがお約束。アルバコイキー万能説

また、日本語吹き替え版ではざ行がうまく言えず、だ行に変換されてしまうのが特徴である。
原語版はボストン訛りの発音が混じっているのが特徴。

住み家

ウサギらしく地中に住んでおり、出入り口の穴の近くには郵便受けもある。内装はベッドや本棚などの家具が置かれており、人間の部屋とあまり変わらない。また、本棚には漫画や動物図鑑などの様々な本が並べられており、特に動物図鑑で彼はタズマニアン・デビルやペンギンの存在を知った。
最近のTVシリーズ『ルーニー・テューンズ・ショー』では多大な財産を築き、カリフォルニアにマイホームを建てている。

人間関係

ローラ・バニーというガールフレンドがいる(ただしローラが初登場したのは1996年に公開された『スペース・ジャム』という映画である)。
また、『新ルーニー・トゥーンズ』ではリスのスクイークスと行動を共にしていることが多い。

バッグスのライバルとして有名なのは以下の人(一部動物)たちがいる。

  • ダフィー・ダック
見栄っ張りな性格で、人気者のバッグスに嫉妬している。そして金銭に対してはかなり貪欲。
元々はルーニー・テューンズの看板キャラクターで、初期はバッグスのように観客の笑いを誘うスターだったのだが、バッグスの登場に伴い性格が変更された。後天的永遠の二番手*1
アヒルと勘違いされることが多いが、実は黒カモである(まあアヒル自体はカモを家畜化したような、いわばセキショクヤケイとニワトリのようなものだし、気にしなくてもいいのかもしれない)。
『ルーニー・テューンズ・ショー』ではとうとうバッグスの家に居候しているニートに成り下がってしまった。

  • エルマー・ファッド
スキンヘッドと茶色のコートと帽子が特徴の猟師。バッグスを追っているが、本人があまり賢くないのもあり毎回返り討ちを喰らっている。
ワイリー・コヨーテといい、シルベスターといい、あとトムといいアメリカン・カートゥーンのハンターどもは毎度毎度こんなんばっかである。
吹き替え版ではサ行がハ行に変換される(ウサギ⇒ウハギ)。笑い方も棒読みで独特。
猟師のくせに気が弱い。元々はバッグスの上司だった。
『ルーニー・テューンズ・ショー』では天気予報士を務めていた。

  • ヨセミテ・サム
赤毛の荒くれ者。短気で、とても気が狂っている。背が低い。
エルマー同様にバッグスを追っているが、基本アホなのでコイツも毎回大失敗している。

  • ポーキー・ピッグ
ブタ。気が弱く、お人好しで喋る時に良く吃る。
バッグスやダフィーに振り回されて苦労することが多い。
実はバッグスより先輩である。

  • ワイリー・コヨーテ
ロードランナーの追っかけに人生を費やすことで名高い、諦めを知らない自称"天才"。
基本的には無口だが、バッグスとの共演となると、途端に饒舌になり、回りくどい言い方や自惚れた口調で一方的に話しかけてくる。エリート意識が高いらしく、IQ207とか紳士とかを自称している。
しかし、行動パターンがロードランナーの時とさほど変わらないため、バッグスに弄ばれている。

  • セシル・タートル
亀。上記の通りバッグスが唯一勝てない相手で、かなりの強敵である。
うさぎとかめのオマージュだろうか?


追記、修正よろしく。

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最終更新:2024年04月04日 16:02

*1 とはいえ、性格が変更されたのは1951年の『標的は誰だ』にバッグスと出演してからのことであり、バッグス登場初期も元の性格だった。