黒沐死(呪術廻戦)

登録日:2022/03/06 Sun 21:51:00
更新日:2024/12/17 Tue 21:14:34
所要時間:約 ? 分で読めます






私ハ 鉄ノ味 ガ好キ ダッ


黒沐死(くろうるし)とは、漫画呪術廻戦」の登場キャラクターの一人である。

概要

呪詛師・羂索が画策した呪詛師達によるバトルロイヤル死滅回游に参加している呪霊。
特級として登録されているゴキブリの呪霊で、化身玉藻前のような登録済みの16体の特級呪霊の内の一体と推察される。
羂索はこれを呪霊操術のコントロールから外し、死滅回游の泳者(プレイヤー)として解き放った。

外見は朱色の肌をした黒い影法師のような体に人間の手、無数の人間の眼球が蠢く蜚蠊の顔の怪物。
黒い影法師のような体の下にあるのは人間大サイズのゴキブリの体から2本の人間の手と2本の人間の脚が生えた醜悪極まりないビジュアルを持つ。
その姿はさながらゴキブリ人間背中にある蜚蠊の翅によってしっかり空を飛ぶこともでき、よく見ると腕と足の関節は人間より1つ多い。

滞留結界は仙台。所持得点は54点。
地の文では「現代の黒い悪魔」と紹介され、大抵の人間が嫌うゴキブリの呪霊だけあって基本的に過去の術師を含むどの参加者からも気持ち悪がられている。


性格

カタコトではあるが人語を話すことができ、一人称は「私」
異常に食い意地が張っており、人肉欲しさに積極的に人を捕食するため襲うタイプ。
特に「鉄の味」(人間の血液)を気に入っている。
特級に分類されるが、第一部に登場した真人一派と比べると知能は格段に低い。*1
乙骨からの質問を理解できず会話が成り立たなかった事から、一応虎杖の質問を理解できてたどたどしくも答えられた蝗GUYよりも知能が低い可能性がある。

能力

「無限の食欲」と「食べた分だけ単為生殖によって増殖していく性質」を持ち、更に何千何万もの蜚蠊(ゴキブリ)の大群を自在に操る攻撃範囲の広い能力を持つ。

黒沐死が操る蜚蠊達は一匹一匹全てが呪力を帯びて強化された実体のある本物の蜚蠊であり、呪力を持たない一般人でも視認可能。
一般人であれば容易く胴体を食い千切った挙句、内と外から一瞬で貪り食って骨に変える黒い濁流の如き蜚蠊の大群が、地を這い宙をうねりながら標的に襲い掛かる。
また蜚蠊の大群を呼び寄せることで蜚蠊の大群を、
  • 攻撃を防ぐ盾
  • 頭上に位置取るための足場
  • 相手の注意を惹く囮
として扱えるため意外と応用性に長けている。

広範囲を一気に攻撃できるため烏鷺の“面”で捉える防御を突破できるが、ドルゥヴには式神が作る不可侵の領域で蜚蠊が一方的に倒されてしまうため天敵。


()(ちゅう)(せん)(じょう)


(くらい)」「(くらい)」「(くらい)

黒沐死の扱う術式。
印を組むことで、背中に虫の翅が生え股から異常に肥大化した睾丸がぶら下がる小さな小人のような呪術廻戦史上最低のビジュアルの式神を呼ぶことができる。
劇中では切り裂かれることで汁を撒き散らして目潰しをするしか活躍しなかった。
一部では「式神の体液(精子)を浴びた獲物に爛生刀の卵が植え付けられることで卵が受精・孵化する」という最悪の予想を立てる読者もいたが、後に土虫蠕定無しでも孵化は可能だと明らかになった。


装備

  • 爛生刀(らんしょうとう)
黒沐死が懐にしまっている、大型の中華包丁や大鉈のような刀の武器。
地の文曰く「生と死の交雑する魔剣
刃に無数の目玉のようなものが付いているが、これはゴキブリの卵。
刀を打ち付けると刃に仕込まれた卵を複数相手の体に撃ち込むことが可能。
至近距離から撃ち込まれた卵から幼体を瞬時に孵化させることで、傷口内部で孵化した巨大なゴキブリの呪霊が傷口から体外へ向けて肉を食い破り大ダメージを発生させる。
なので斬撃武器というより鈍器に近い扱い方をする。
腕に卵が命中すれば呆気なく腕が食い千切られるため攻撃力も高い。

単為生殖で増殖した黒沐死(子)も所有しているため、単独の呪具というわけではなく、肉体から生成した武器だと思われる。


劇中での活躍


何故 邪魔 ヲスル
何故 我々ヲ殺ス?

それはこっちが聞きたい

当初はドルゥヴとの相性の悪さを判断し、即座に「ドルゥヴの結界内での生存」を条件とした休眠状態に入っていたが、仙台結界に侵入した乙骨によってドルゥヴが討伐されたことで覚醒。
覚醒直後の飢餓状態に陥ると配下のゴキブリの大群を操って無差別殺人を繰り広げていたが、配下のゴキブリの食事は乙骨と「リカ」によって妨害され満足に進まず、食事を妨げる乙骨を敵視して乙骨を捕食しようと攻撃を仕掛けた。

配下のゴキブリの群れを操る攻防一体の戦法と魔剣を駆使した攻撃でダメージを与えるも、致命傷を与えたと油断し直接捕食しようと至近距離までうっかり近づいた隙を狙われ、両掌で頭を捕まれてからのマウストゥマウスによってダイレクトに脳に反転術式の正の呪力を流し込まれ全身が破裂。
そのまま即死によって消滅し、乙骨の口に残った黒漆死の体液や肉片は心底嫌そうに吐き捨てられた。100億の男の唇を奪ったゴキブリ。

5点が追加されました

ペツ

劇中では乙骨と対峙し2話できっちり退場したとはいえ、腐っても特級呪霊。
乙骨の呪力防御を正攻法でぶち抜いて肩と腹部に大きな傷を負わせる事により、これまで温存していた反転術式を使わせ、他の参加者に遠目から監視されている中で乙骨の手札が1枚割れてしまう事態となってしまった。


余談

  • 「黒沐死は生前の夏油の手持ちの呪霊である」と勘違いされやすいが、彼は「うずまき」にてストックしていた全呪霊を消費した為、この呪霊を喰って取り込んんだのは恐らく羂索。ただしどっちみち夏油の肉体で食べたのは間違いない為、一部で夏油への同情が寄せられた。

  • 作者によると今回の対決の間、仕事場では「ゴキブリを描かされる、ウエハースのみ押しつけられるなどのパワハラが横行」したとか。アシスタントが不憫である

  • 作中では特級の座に恥じない実力を見せつけたが、2022年2月14日に発売された週刊少年ジャンプの次週予告のページに『黒沐死を撃破した乙骨。だが烏鷺の攻撃が...!』という凄まじいネタバレが書かれており、しかも次週でその通りの展開になったため物議を醸した。なお数週後にまた同じパターンでネタバレをやらかした

  • 爛生刀のネーミングは、現実のゴキブリが卵鞘(読み方は同じく「らんしょう」)と呼ばれるカプセルに入ったかたちで卵を産み落とすことにちなむと思われる。



追記・修正はキスでゴキブリを殺してから…いや、なんでもないです。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 呪術廻戦
  • 死滅回游
  • ゴキブリ
  • 呪霊
  • 特級呪霊
  • 羂索
  • 昆虫
  • 単為生殖
  • 爛生刀
  • 数の暴力
  • 魔剣
  • 呪い
  • 害虫
  • 泳者
  • 土虫蠕定
  • 式神
  • 式神使い
  • 特級
  • 納得の特級
  • 黒いアイツ
  • 蜚蠊
  • 害虫
  • ゴキブリ人間
  • テラフォーマー
  • 気持ち悪い
  • ネタバレ
  • 間違えやすい名前
  • 黒沐死
  • 仙台結界
  • 片言
  • カタコト
最終更新:2024年12月17日 21:14

*1 これに関してはむしろ高度な知能を持つ真人一派がイレギュラーであるのだが…