乙骨憂太(呪術廻戦)

登録日:2021/01/17 Sun 00:23:27
更新日:2022/08/11 Thu 13:44:10
所要時間:約 4 分で読めます





僕は呪術高専で 里香ちゃんの呪いを解きます


乙骨(おっこつ)憂太(ゆうた)は週刊少年ジャンプ連載呪術廻戦のもう一人の主人公。
およびその前日譚である「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」(以下「呪術高専」)の主人公。

※この項目はアニメ及び単行本未収録の範囲を含みます


●目次

【プロフィール】

出身地:宮城
誕生日:3月7日(うお座)
年齢:16歳(呪術高専)→17歳(呪術廻戦)
身長:180cm弱
等級:特級呪術師
好きな食べ物:塩キャベツをごま油で
嫌いな食べ物:ステーキの脂身
ストレス:同級生に会えない事
所属:東京都内の高校→都立呪術高等専門学校1年(呪術高専)→都立呪術高等専門学校2年(呪術廻戦)


【概要】

都内の高校で起こしたある事件が切っ掛けで都立呪術高専に転入した少年。
呪術高専の物語の時点で呪術界に四人しかいない特級術師の一人。
凶暴凶悪な特級過呪怨霊“祈本(おりもと)里香(りか)をその身に宿しており、その顕現を恐れた呪術界上層部によって秘匿死刑になりそうだった所を五条悟が異を唱えた事で、彼が教鞭を執る呪術高専に里香の力の使い方を学ぶ為に転入する。


【人物像】

黒髪のツンツン頭が特徴的な少年。『呪術廻戦』本編では伏黒恵と髪型が被ってしまう為、2:8分けの降ろした髪型になった。
また、テレビアニメ放映終了後に発表された呪術高専の映画『劇場版 呪術廻戦(ゼロ)では原作者のラフスケッチを元にリデザインされ、ツンツン頭がくせっ毛程度に落ち着いた。内気なモヤシ少年感倍増


因みに制服は他の生徒が黒に近い色合いであるのに対し、彼だけはなぜか白。
ファンブックにて明かされたその理由は、「問題児なので、パッと見てどこにいるか分かりやすくするため」
また、一度4級になった際には黒い制服に変わっていたが、特級に返り咲いた後は白に戻ったため等級も影響しているようだ。
また、(恐らくは里香が原因で)留年しているため、早生まれだが他の同級生より年上。

性格は内向的であったが、それは呪いとなった里香が顕現した際に起こりうる被害を恐れての事であり、「里香の力を制御し、やがて里香を呪いから解放する」という目的を持ってからは、内気な性格は少しずつ消えて持ち前の芯の強さを発揮するようになる。
また『呪術廻戦』で五条の言っていたような「イカれた」資質もキッチリ備えており、敵対者、特に友達を傷つける相手には普段の穏やかさが嘘のような殺気を見せる。
また友人の良い所や優れた部分を素直にリスペクトでき、友人の為に戦える強さを持つ。というか友人第一主義であり、友人と会えない事は彼にとって最大のストレス要因。

なお年齢や役職が上の立場の者にもフランクであり敬語を余り使わない虎杖に対して、乙骨はちゃんと敬語は使える子である。

『呪術廻戦』の本編開始時点では、とある目的の為に海外に行っており、渋谷事変が終わるまでは日本に帰国していなかった。
伏黒からは「唯一手放しで尊敬できる先輩」
五条からは「僕に並ぶ術師になる」と高く評価されている。

家族構成は非術師の両親と妹がおり、高専編入後も妹とは連絡を取っている。
作者曰く「両親は(連絡を取るのは)難しそう」との事だが、呪術規定絡みなのか心理的に隔たりがあるのか、はたまた他に事情があるのかは不明。


【戦闘能力】

『呪術高専』時点

刀を武器として使用し、祈本里香の呪いの力を貰い受けて刀に込めることで戦う。
これは里香の呪いを解放するための、呪いの力を支配する手段でもある。
転入当時は剣術について素人であったが、同級生の禪院真希パンダに鍛えられたことや本人の資質も相まって、
数か月後には特級呪具で武装した夏油傑と近接戦で渡り合えるだけの力を身に着けた。
我流のためか構えは独特で、時には逆手でボクシングのファイティングポーズのような構えを取るなどかなり奇抜な格好になる事も。
また夏油戦で刀が破損した際にはパンチで夏油を吹き飛ばしており、虎杖のように呪力を用いた肉弾戦も可能。*1

生得術式については後述。

反転術式
負の力である呪力同士を掛け合わせて正のエネルギーを生み出して肉体を治癒する技術、術式と名が付くが生得術式とは関係無い。
負傷した狗巻・パンダおよび重傷を負った真希を回復させた。
他人の治癒を出来る術師は希少であり、しかもそれを見様見真似で即興で行う辺り、彼の底知れない才能が伺える。

特級過呪怨霊・祈本(おりもと)里香(りか)


ゆう゛だを゛ををを 虐めるな


等級:特級呪霊(特級過呪怨霊)
享年:11歳
好きなもの:憂太
嫌いなもの:憂太以外の人間



6年前(呪術廻戦の7年前)に亡くなった憂太の幼馴染にして、憂太に宿った『呪い』。
顔上部を覆う指のような筋に牙の生えた広い口、痩せさらばえた巨漢の男性のような上半身に逞しい腕、真っ黒な蛇のような下半身という、元が少女とは到底思えない怪物的な姿をしている。
そんな外見だが、言動はヤンデレ幼女。
その力は変幻自在かつ底なしの呪力の持ち主で、夏油から「呪いの女王」「世界を変える力」と評されるほどに強大。



『呪術廻戦』時点

そして呪術廻戦本編では、更なる研鑽を積んだ姿で登場。武器は引き続き刀を使用する。

本人の身体能力こそ飛び抜けている訳ではないが、五条悟を上回る呪力量により、基礎的な呪力運用だけで全ての攻撃が致死レベルの威力に達し、同時に常に全身を覆う呪力がダメージを最小限にまで軽減させるという攻防一体の戦闘術を実現させている。

ゲームで例えると、「常時スーパーアーマー&全ての攻撃がクリティカル」のようななもん。バグじゃねーか

ただし呪力の運用については、六眼による呪力コントロールで術式発動時の呪力ロスがほぼ無い五条悟の方が上。乙骨の規格外の呪力量といえど、戦闘が長期化すればガス欠は発生する模様。

反転術式
『呪術高専』の頃から引き続き使用可能な治療用の技。彼の場合は傷は勿論毒に対しても治癒が可能。
尚、毒に対しては原因物質の特定と除去により高度な呪力操作を要するが、乙骨より難度が高い他人に対しても問題なくやってのける。加えて未知の毒物であろう脹相の毒すら直すあたり、その力量は計り知れない。
なお劇中に登場した呪術師で他者に対して反転術式を使用可能なのは、彼と家入硝子、そして宿儺に限られている。

リカ


なにしてるのォ

乙骨が従える謎の呪霊、もしくは式神。呼称は漢字表記ではなくカタカナの『リカちゃん』で統一されており、姿も異なるため里香とは別の存在である可能性が高い。
幼い少女のような言動ではあるが、その力は凶悪無比。
魔都と化した東京に巣食う狂暴な呪霊を一瞬で壁の染みに変え、本人にとっては遊び気分でも虎杖の動きを封じるだけの腕力を持つ。

【作中での活躍】

『呪術高専』

10歳の時に幼馴染の少女「祈本里香」が交通事故で死亡。
その際に呪いへと転じた里香が乙骨に取り憑いてしまう。
顕現した里香を制御できない乙骨は、迂闊に人を傷つけないようにあまり人と関わらず内向的に生きてきたものの、2016年11月に同級生の執拗な嫌がらせを受けたことで里香が顕現。
「首謀者含む同級生4人が折り畳まれて、掃除器具用ロッカーに文字通り収納される」どう考えても重傷ってレベルじゃすまねーだろという事件を起こし、呪術界上層部の指示を受けた五条によって捕縛される。*2

上層部は里香の暴走による被害を恐れて「完全秘匿による死刑執行」を決定し、乙骨自身もそれを望んでいたが、呪術高専の教師である五条悟が横紙破りにより乙骨の死刑を中止させて呪術高専へ転入させる。

転入直後は自身の境遇に戸惑っていたが、初めての呪術実習においてペアになった真希が呪霊によって負傷した際に「呪術高専に何をしに来た」「何がしたい!!何が欲しい!!何を叶えたい!!」と問われ、


誰かと関わりたい 誰かに必要とされて

生きてていいって 自信が欲しいんだ


と本音を吐露。真希の「じゃあ呪いを祓って祓いまくれ、そうすれば自信も他人も後から付いてくるんだよ」の激励を受けて、覚悟を決める。
里香を初めて自らの手で顕現させ、呪霊を打ち祓った事で彼の呪術師としての日々と戦いが始まった。
なおこの際に里香を完全顕現させてしまった事により、再び里香を完全顕現させた場合は中止されていた乙骨の死刑が決まってしまう事になった。

その後は里香の呪いを刀に込めて支配し、やがて里香の力を完全制御して里香の呪いを解くことを目標に修練と任務をこなしていく。
この年に行われた京都校との交流戦では、東京校の人数不足により唯一の1年として参加するも、里香が意図せず出てしまい、*3京都校に圧勝した。

そんな日々を送っていた乙骨であったが、里香の呪いの力を狙って最悪の呪詛師である夏油傑が動き出す。
夏油は仲間と共に呪術高専を訪れ、12月24日の日没後に新宿と京都に1000の呪いを解き放つ「百鬼夜行」を予告。呪術界に宣戦布告する。

呪術界の汚点である夏油を倒すべく、呪術高専は全力を持ってそれに備え、五条を始めとする主力は新宿へと向かうがそれは夏油の陽動作戦であった。
夏油の真の目的は高専にいる乙骨を殺害し、呪霊操術により里香をこの手に収める事だったのだ。
陽動作戦は成功し、五条は夏油一派により足止めを食らい夏油は高専へと侵入。補助監督や呪術師を排除し、立ち向かった真希やパンダ・狗巻も倒されてしまうが…


来い!!! 里香!!!!


同級生を害された乙骨は激昂し、里香を完全顕現させて夏油に立ち向かう。
乙骨は傷ついた三人を反転術式で治療後、呪霊を展開する夏油に里香の力で対抗し、互角の戦いを繰り広げる。

虐げられる呪術師の為に非術師を殺し呪術師の世界を作るという持論を語る夏油に対して、「そんなことは分からない」「でも僕が皆の友達である為に、自分が生きていていいと思えるために、オマエを殺さなきゃいけないんだ」と乙骨は語り、分かり合えない事を悟った夏油は特級仮想呪霊“化身玉藻前”と呪霊操術“極ノ番(ごくのばん)・うずまき”を用いて乙骨を全力で殺そうとする。


里香 僕を好きになってくれてありがとう 最期にもう一度力を貸して

コイツを止めたいんだ その後は何もいらないから 僕の未来も心も体も全てをあげる

愛してるよ里香 一緒に逝こう?


里香に全てを捧げる誓いと口づけにより、里香が覚醒。
自らを生贄とした呪力の制限解除により、里香が己の呪力を結集させて巨大な光弾を生成する。


そう来るか!! 女誑しめ!!


失礼だな 純愛だよ


ならばこちらは大義だ


そして二人は互いの最大の一撃をぶつけあい、乙骨が勝利する。



敗北した夏油が高専を去った後、里香と結んだ約束を叶えるために死のうとするが、その瞬間に里香の呪いが解除され、彼女は死ぬ直前の少女の姿に変貌する。


おめでとう 解呪達成だね


そう言って拍手をしながら現れる五条。
五条曰く、乙骨は日本三大怨霊の一人であり超大物呪術師である菅原道真の子孫であり、五条の遠縁であった。


里香が君に呪いをかけたんじゃない 君が里香に呪いをかけたんだ


交通事故の際に里香の死を見てしまった当時の乙骨は、その死を拒絶するべく無意識に里香に主従契約を結び、里香を呪いへと変貌させてしまった。
(ファンブックに生得術式:里香と書かれている事から、これ自体が乙骨の術式だと思われる。)
里香に全てを捧げると宣言した事でその主従契約が破棄され、里香は少女の姿に戻ったのである。
真相を知った乙骨は「…全部僕のせいじゃないか」と悔やむが……


憂太 ありがとう 時間もくれて ずっと側に置いてくれて

里香はこの6年が 生きてる時より幸せだったよ


呪いとして乙骨と共に生きられた事に里香は感謝の言葉を述べ、「バイバイ 元気でね」の言葉と共に空へと消えていった。



…うん またね



『呪術廻戦』

渋谷事変までの動向

里香の力を喪い、呪術高専の本編終了時点では4級呪術師となるものの、呪術廻戦の本編開始時点では再び特級呪術師として返り咲いている。

五条からは高い評価を受けているものの、偽夏油からは『高専』時点での実力は最愛の人を抑留する縛りで成り立っていたに過ぎないと評価されており、存在を軽視されている。

渋谷事変の勃発までは、夏油一派の残党であったミゲルと共に*4、とある目的で世界各地を旅していた。
原作33話の扉絵では背景にバオバブの木がある事からマダガスカル島を旅していた可能性が高い。 
アニメの2クール目のOPでは南米らしき街並みの中を歩いている。


第2部


虎杖悠仁は 僕が殺します


渋谷事変の終結後に満を持して登場。
偽夏油の暗躍で呪霊が溢れ返り人外魔境と化した東京で一般人の救助を行っていたが、呪術総監部によって(宿儺の暴走による大虐殺と、保護者である五条が封印された事により死刑執行猶予が停止された)虎杖の処刑人として抜擢される。
彼自身も狗巻の腕を虎杖が切断したことへの怒りからその通達を受け入れ、虎杖抹殺に動き出す事になる。


あれ? 一人じゃないんだ


魔都と化した東京にて、脹相と共に呪霊狩りを行っていた虎杖。
そこに伏黒恵暗殺の為に京都から東京へ徒歩でやってきた禪院直哉と戦っている最中に、死刑執行人として乙骨が現れる。
直哉は乙骨との共闘を持ち掛け、乙骨はそれに了承。直哉は脹相と、そして乙骨は虎杖との戦闘を開始する。

虎杖の類まれなる戦闘センスに感心しながらも、その圧倒的な呪力を用いた戦法で彼を着実に追い詰めていくが、虎杖の腹への一太刀と引き換えに刀を折られてしまう。
反撃に転じる虎杖だったが、彼の背後に突如『リカちゃん』が出現。虎杖を押さえつけて動けなくしてしまう。


ごめんね

虎杖君


そして折れた刀で乙骨は虎杖の胸を突き刺し、虎杖は地に斃れてしまうのであった…




なおその後斃れた虎杖をまるでゴミ袋のように首根っこを掴んで引きずりながら運び、直哉を破ったばかりの脹相の前に出現。油断した脹相を裏拳でぶん殴って気絶させる。どこのターミネーター
そして脹相から受けた傷に苦しむ直哉を見た乙骨は直哉に「毒と傷を治す代わりに虎杖の死を上層部に報告する」縛りを結んだ。



死滅回游(しめつかいゆう)

仙台結界(コロニー)に突入した乙骨は早くも35点を獲得し、更には弥生時代の術師であるドルゥヴ・ラクダワラ、ゴキブリの呪霊黒沐死をも倒す。
しかし黒沐死を倒した所へ烏鷺(うろ)亨子(たかこ)が襲来。途中から石流(いしごおり)(りゅう)も現れ、そのまま激闘を繰り広げる事となる。

【余談】

前日譚の主人公なだけあり、前々から本編登場を望まれていた彼だが、本編に本格参戦したタイミングがよりにもよって「東京が壊滅した後」「虎杖の抹殺担当」という救いも容赦も無いタイミングだったこともあり一部ファンからは悲鳴が続出。
掌を返したように「来ないでくれ」「違うそうじゃない」といった声が上がった。

しかし実は味方だったことが発覚したことで、ファンから再び掌返しされたり、「(友人を傷つけられた乙骨なら)やりかねないと思っててすいませんでした」と謝罪されたり、「逆に迫真の演技過ぎて怖い」と恐怖されたり等、様々な意見が飛び交った。

追記・修正は純愛を貫いてからお願いします。


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最終更新:2022年08月11日 13:44

*1 エピローグでは引き続き刀を携帯しているので、あくまでもメインは剣術での戦闘のままと思われる。

*2 この事件前に大きな事件を起こしており、その件を後追いで調査されて術師が数名派遣されるも、彼らは返り討ちに遭っている。結果五条にお鉢が回ってきた。

*3 後始末が大変であったとファンブックにて語られている。

*4 五条が逃亡していたミゲルを見つけ出し、乙骨のお供として押し付けた

*5 五条が乙骨の下に直接赴いて依頼した。時期は少年院編~交流会編の前までであり、交流会にて五条が海外出張の土産を京都校の学生に渡していたのが伏線であった。