ボウケンブラック/伊能真墨

登録日:2022/08/22 Mon 21:36:14
更新日:2025/05/18 Sun 23:13:58
所要時間:約 6 分で読めます






いつかお前を超えて、俺が最高のトレジャーハンターだと証明してみせる!



伊能(いのう)真墨(ますみ)とは、スーパー戦隊シリーズ第30作『轟轟戦隊ボウケンジャー』の登場人物である。

演:齋藤ヤスカ

【概要】

ボウケンブラックに変身する男性。21歳。
ボウケンジャーとなる以前から行動を共にしていた間宮菜月と共に入隊してまだ日が浅く、物語序盤は西堀さくらやミスターボイスから揃って新人として扱われていた。

実は明石暁の「不滅の牙」時代について認知しており、サージェスに入団した当初の目的も彼に挑戦するためでしかなった。
Task.1でのゴードムの心臓をターゲットにした任務にて一度は彼らを出し抜いて勝ち誇るも、その後復活したゴードム文明の大神官ガジャの奇襲に遭って危うくマグマに落下しかけるが、
そこを明石に救われたことで真の実力差を痛感し、いずれは彼を本当の意味で超えるべく、改めてボウケンジャーの一員となった。


【人物像・略歴】

ぶっきらぼうで口の悪い不良気質。
物語開始当初はプライドが高くて傲岸不遜な面が強く、よく単独行動に走っては事態をややこしくする一種の問題児やトラブルメーカーとして、他のメンバーの手を焼かせていたが、
話が進む中で任務外でも彼らと行動を共にする中で少しずつ協調性や仲間意識を培っていき、困難に直面した彼らを鼓舞するなど着実に成長していった。

そんな彼だが、唯一菜月には最初から心を開いており、何かと意固地な真墨も彼女には素直な気持ちを吐露したり、逆にその純真さと自由奔放さ・落ち着きの無さに振り回されることも多かった。
一方真墨も、菜月に対して冒険者としてのいろはを教えたり、その世間知らずぶりにいつも心配しており、もはや相棒を通り越して保護者のような接し方になることもしばしば。
それらの行動も菜月を本気で大切にしているからであり、実際彼女がダークシャドウのネンドガミに洗脳されて自身を敵と思い込んで襲い掛かった際には、あえて無防備になることで彼女を傷つけることなく説得したり、
物語中盤で彼女が自分の出自を知ってプレシャスにその身を捧げようとした際には、彼女を救い出そうと創造王リュウオーンクエスターといった格上の相手にも懸命に立ち向かうこともあった。
ちなみに菜月を仲間に引き入れたのは、本人曰く「可愛かったから」とのことだが、そもそも記憶も身寄りもない彼女の面倒を見続けている辺り、本来は世話焼きな性格なのかもしれない。

明石のことは当初いたずらに対抗意識を燃やすばかりだったが、苦楽を共にしてその実力の節々を垣間見て行ったことで、彼の冒険者たる素質やその高さを実感していくようになった。

冒険や戦闘のスタイルは、本人の直情的な性格もあってその場の閃きや機転を重視したもので、堅実な明石とは正反対。
悪く言えば行き当たりばったりであり、始めの頃は慢心が強かったのもあって予期せぬ事態に対応できないことも多かったが、その一方明石には無かった発想で危機を脱したこともあり、粗削りながらもプライドに見合った実力を備えている。

両親を知らずに育った天涯孤独の身でもあり、幼少のころから既にトレジャーハンターのチームに所属していた。
そのため、冒険者としてのキャリアは長いが、その頃は大人の冒険者に良い様に使われていたパシリであったらしく、自分を軽視する彼らを見返したいという野心をその頃から煮えたぎらせていた。
プライドの高さや明石へのライバル心の強さも、こうした過去に起因していると思われる。
なお、その大人達はある日現れた闇のヤイバの影忍法・千羽鶴闇吹雪を喰らって全滅している。
その時、真墨自身は咄嗟に大人達を盾にして生き残ったのだが、その事実や生い立ちには内心後ろめたさを感じていた。
そのため、因縁の相手であるヤイバから同じ「闇の住人」として目を付けられ、戦闘になることも多かった。

物語終盤、ひょんなことから明石に説教されたことや、過去に書いていた日記を偶然読み返したことで彼へのライバル心が再燃し、その内にある心の闇をプレシャス・闇の三つ首竜に気に入られてしまう。
ヤイバの甘言や、生身の状態にもかかわらずリュウオーンやボウケンレッドを易々と下したことから、更なる力を得るべく、プレシャスの真の力を引き出す為の憑代になってしまうが、
その中で自分を救おうとするボウケンジャーの面々が傷ついていく姿を見たことや、プレシャスの真の力のあまりにも未知数な強大さを前にしたことで心が揺らぎ、同時に自分の中に宿っていた「光」を自覚すると、自分からそのプレシャスを放棄し、ヤイバと再び対峙。
今まで以上の力を引き出して遂に彼に引導を渡したが、その直前に掛けられた「お前にも闇はある」という言葉を受け、
自分の身勝手さで仲間達を傷つけたことや、地球の存亡そのものが危うくなったことに罪悪感を抱き、プレシャスとアクセルラー、そしてボウケンジャーのジャケットをその場に残し、サージェスから姿を消してしまった。

しかし、菜月に諭され、自分の探していた宝や「光」こそ、ボウケンジャーの仲間達と過ごした思い出であることに気付き、悩みながらも自身の答えを出して最終決戦直前に帰還し、ガジャドムの討伐に成功した。
最終回でのエピローグでは、宇宙へプレシャス探査に出向く明石から新たなボウケンジャーのリーダーの座を託された。
本人の前では、相変わらず対抗心剥き出しで「帰ってきてもお前の居場所はないからな?」と宣言していたが、いざ仲間達からチーフと呼ばれると、「お前ら……チーフチーフうるせえ!」と、照れ臭そうにしており、まだまだ青臭さから抜け出す日は遠そうである。


【ボウケンブラック】




レディ!

ボウケンジャー、スタートアップ!


疾き冒険者、ボウケンブラック!


スーツアクター:今井靖彦、高岩成二(オープニングと『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』での代役)

伊能真墨がアクセルラーで変身した姿。

名乗りや搭乗するビークル同様に、素早い動きから繰り出すアグレッシブな攻撃が持ち味。
戦闘時にはネガティブシンジケートに対して積極的に攻め立てる切り込み隊長としての役回りが多い。

武器は殴打部分がタイヤ型の鉄槌「ラジアルハンマー」

使用技

  • ハンマーブレイク
敵をかち上げ、空中でハンマーを振り下ろす。

  • ライトニングアタック
回転させたハンマーをブーメランのように敵に投げつける。

  • ハンマーダイナマイト
フルパワーでハンマーを振るい、敵を粉砕する大技。

  • ブラックハンマーノック
ハンマーで横スイングノックを繰り出す。


ゴーゴービークル

  • ゴーゴーフォーミュラ
全高:8.9m
全幅:11.3m
全長:19.7m
重量:350t
最高速度:500km/h
出力:100万馬力

フォーミュラカー型ビークル。ナンバー2。実は「フォーミュラ」は「規則・規定」という意味なので、「ゴーゴー規則」とか言ってはいけない
初期ビークルの中では最速を誇り、車両のフロント部を折り曲げることでフォーミュラミサイル砲を放つ。
ダイボウケンの胸部を構成する。


  • ゴーゴーキャリアー
全高:22.2m
全幅:28.0m
全長:57.8m
重量:5700t
最高速度:300km/h
出力:2400万馬力

大型貨物艇型ゴーゴービークル。ナンバー14。
一際大柄な機体の通り、ゴーゴーボイジャーのビークルの中でも最高の出力を誇る。


【余談】

名字の由来は江戸時代に日本地図を作成した偉人・伊能忠敬。

戦隊におけるブラックはメンバー間でも年長者である場合が多いが、真墨のような年少者に位置しているケースは割と珍しい。


追記修正は、最高のトレジャーハンターになってからお願いします。

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