大前田希千代

登録日:2022/11/24 Thu 17:46:04
更新日:2024/03/23 Sat 01:27:38
所要時間:約 10 分で読めます





それに俺のコレはデブじゃねえ!! “ふくよか”だ!! 豊かさの象徴だ!!
ビンボーなてめえが意味もなくただブクブク太ってんのとはワケが違うんだよ!! ザマーミロ!!




大前田 希千代
おおまえだ まれちよ

[職業] 死神
[肩書] 護廷十三隊二番隊副隊長・隠密機動第二分隊『警邏隊(けいらたい)』隊長

[身長/体重] 210cm/151kg
[誕生日] 5月5日
[斬魄刀]五形頭(げげつぶり)
(解号) 打っ潰せ(ぶっつぶせ)
[CV] 樫井笙人



漫画『BLEACH』の登場人物。






 概要



護廷十三隊二番隊の副隊長を務める死神。
フルネームは「大前田 日光太郎右衛門 美菖蒲介 希千代(おおまえだ にっこうたろうえもん よしあやめのすけ まれちよ)」(長い!)
商売で財を成した貴族・大前田家の跡取り息子で、自身も大前田貴金属工場の社長を兼任している。
非常にデブ……恰幅が良い男性で、常に油せんべいを抱えて食べている。
また言動も問題があり、常に横柄な態度で物事にあたっている。


 人物



上官の砕蜂(ソイフォン)曰く、「金とメシと実家の商売の事しか考えていない馬鹿者」。
上記の通り基本的に横柄だが、金欠で困っている檜佐木や彼に連れて来られた恋次吉良に快くご飯を奢ったりしている。
また当初はあまり仕事をしていなかった様子なのだが、砕蜂が夜一と再会してからは公私混同が激しくなって仕事をしなくなった砕蜂の分をカバーし、挙句に自身のお金で二番隊隊舎の改修工事もさせられているらしい*1
それによって隊舎内全館に導入された設備は以下の通り。
  • 扉の自動ドア化
  • 床暖房&冷暖房完備
  • 温泉掘削中
このことは二番隊の売りの一つとしており、カラブリでは二番隊のセールスポイントとして大前田本人も強くアピールしていた。

家族関係も良好で末っ子の妹のことは「出来が悪い」とぼやいているのだが、その実かなり溺愛しており、家に帰るとちゃんと遊び相手にもなっていて、その妹からも非常に慕われてる。
更に妹が傷つけられた時は天と地ほども実力差が隔たっている相手に激昂して、ズタボロになりながらも一歩も引かずに立ち向かった程である。
普段は逃げ腰で実戦も真っ平という態度だが、緊急時は「自分は護廷十三隊だからだ」と言いながら戦場に向かい敵と戦っている。

砕蜂との関係も一見仲が悪いように見えて確かな信頼関係にある。
砕蜂も馴れ合いを好まないと言いながら、いざという時は大前田を当てにしたり、大前田が危険と判断したら即座に撤退するように言う等、気に掛けている。
大前田もそんな砕蜂を非常に信頼している。
ただ夜一への公私混同や夕四郎に対する溺愛ぶりには若干辟易している様子。

また割と縄張り意識が強いのか、元仮面の軍勢(ヴァイザード)が何人か護廷に復帰した時は余所者と言って敬遠していたらしい*2
尤も戦争中に平子に助けられてからは即座に手のひらを返して「平子隊長たちをバカにする奴は許さねえ!」と言っていたが*3

ちなみに上記の超長い名前やご飯を奢る等の説明で分かると思うが、大前田家は尸魂界(ソウル・ソサエティ)屈指の超金持ちの貴族家。
大前田も自前の商業を兼業して大成功を納めており、実家の資産と合わせて死神の中でも屈指の金持ちである。


 能力




…俺様を何だと思ってやがんだ

二番隊副隊長兼隠密機動第二分隊“警邏隊”隊長!
大前田希千代様だ!!

隠密機動だぜ (のろ)い訳が()えだろう


最初の活躍が一護にワンパンされた程度だったこともあり、その格好・態度・能力は副隊長という職に就いているのが信じられない程というのが、作中初期の彼に対する読者の総評だっただろう。
しかし基本的に実力至上主義が護廷十三隊であり、そんな無能が副隊長に就ける筈もない。
結論を言うと彼も副隊長に相応しい実力と態度の持ち主である。

まず実力だがその見た目に反して副隊長相応に速く、そこいらの雑魚虚が相手になるような実力ではない。
具体的にはまともな比較対象がバラガン従属官(フラシオン)ニルゲ)のみな上に彼自身速度が遅い類なので、隊長・副隊長間でどの程度の順位になるのかは不明だが、隠密機動のナンバー2になるぐらいなので副隊長相応の速さであることは確実。
彼のデカい図体から想像も出来ないであろうこのギャップを利用し、相手の意表を突き奇襲するのが十八番。
他にも負傷した隊長や妹を背負いながら帝国の聖兵とも戦ったり出来ているので、速さだけでなく総合的に見ても副隊長クラスの実力は十分にある。

態度も人物で紹介した通り基本的には横柄だが、護廷十三隊隊員としての矜持と責任感もちゃんと持ち合わせており、戦場で自分勝手に逃げることはない(バラガン相手に時間稼ぎを任されて逃げる場面はあるがまともに戦えない相手なのでこれは仕方ないだろう)。
また、尸魂界編時点の一護に一突きでやられていたとは言え、終章では自身もかなり負傷した状態で砕蜂の卍解の反動を肩代わりしたり、その後で気を失った隊長と妹を担いで、複数の聖兵を相手に出来ていたので見た目に反して脆弱というわけではない。

このように単純な実力では他の隊長格に劣るかもしれないが、副隊長に相応しい働きはしっかりとしている。

ちなみに斬拳走鬼の中で一番ダメなのは鬼道で、同じく鬼道が苦手な恋次未満。なにせ20番台詠唱破棄すら失敗するレベルである(恋次はコントロールこそ苦手だが暴発させる形でなら威力を出せる)。

◇─斬魄刀五形頭(げげつぶり)

解号は「()っ潰せ~」。
刀身が鎖付き棘鉄球に変わる直接攻撃系の斬魄刀。
フレイル(モーニングスター)みたいなものである。
かなり重そうな武器だが、大前田はコレを抱えていても速度が落ちている描写は無い。
ただ直接攻撃系なので、当然鬼道などは追加されない。大前田はこれを嘆いていた場面もあった。
また再生力が高いのか、一度ジオに傷をつけられたのだが、その後のバラガン戦には既に直っていた。


 家族構成


  • 大前田希ノ進(まれのしん)
父。
見た目は富豪のヤクザみたいな容姿。
檜佐木たちを庶民と言いながら、人当たりの良い笑顔で「庶民らしくゆっくりしていきなさい」とも言う。
凄く良い人。

実は100年前の二番隊元副隊長。
希千代と異なりチートクラスの鬼道の使い手で最高クラスの防壁である「縛道の八十一 断空」を詠唱破棄で使用できるうえ、
疑似重唱という技術により六回分の詠唱と同じ効果を発揮して見せるなど、まさに達人。
これだけ鬼道に精通しているのは仕事をサボっていた夜一を捕まえるため。
ちなみに砕蜂の元上司でもあるため砕蜂は今でも彼に頭が上がらない。

  • 大前田希華(まれか)
母。
檜佐木たちを貧しいツラ構えと貶しりながら「お小遣いをあげましょうか?」と人の良いところも見せる。
大前田はこの人に性格が似たのかもしれない。

  • 大前田希美(まれみ)
姉。
檜佐木たちを庶民と罵らずカワイイ子と言う。
人は良さそうだが、ビジュアルもありチョット怖い。

  • 大前田希二郎三郎(まれじろうさぶろう)
弟。
陰険そうな見た目ではあるが、檜佐木たちをバカにしたりもせず普通に挨拶していた。
妹曰く変な本を読んでるらしく、彼女からの扱いが非常に悪い。
末っ子にあの態度を取られるということは、大前田家で一番扱いが悪いのは彼なのかもしれない。
まぁ「クソワロwww」とかバリバリのオタク用語を使うから是非もないが。
そして最終章アニメでは彼の登場自体がカットされてしまった。
哀れ………

  • 大前田希代(まれよ)
CV:藤田咲
末っ子。
この子だけ明らかにビジュアルが違う。めっちゃかわいい。
ただ希千代曰くブスらしい。
希千代もあしらうことが多いのだが、実際はちゃんと遊び相手にもなっているらしく妹はとても懐いている。
というか最終章アニメでは、彼女を冷たくあしらったら泣き落としされ、慌てて蹴鞠で遊ぼうと提案しているので、普通に溺愛している様子である。
客人にも礼儀正しいが一つ上の兄である三郎には冷たい。
希千代が言う通り案外一番問題があるのはこの子なのかもしれない。


両親は金持ち故に檜佐木たちを庶民だの貧しいだのと言ってくるが、気にする程でもないし、むしろそれを気にかけて善意の施しをしてくる程のお人好しである。
というか恋次と吉良はともかく、無駄遣いの果てに金欠でタダ飯に有り付こうとした檜佐木は貧しいどころか卑しいと言われてもしょうがない程である……。

大前田の態度も含めると「富める者は貧しい者に奉公すべし」という家訓や考え方がこの家にはあるのかもしれない。
このように大富豪の上に全員人が良く、希ノ進や大前田といった副隊長もいるという実績がある家系。
というか全く非の打ち所が無い家だったりする。
色々と問題だらけの五大貴族より優れた家かもしれない。


 活躍



・尸魂界篇

お馴染みの煎餅を持ちながら砕蜂と共に初登場。
双極の丘では上記の通り一護にワンパンされてしまった。
砕蜂が夜一と再会したために以前のようにサボれなくなり、彼の苦労の日々が始まった。


・破面篇

空座町決戦時では他の隊長格と共に参戦。
幾らかの実力者がいなかったから自身が彼らより上だと錯覚していたが、そのメンツは空座町をレプリカと入れ替えるために配置した四つの支柱の番人として登場。
結局自身だけに作戦内容が伝えられていないという憂き目にあった*4
しかしニルゲ相手に得意の速度による奇襲で最終的には優位に立った。
ただし、急所(頭部)直撃にもかかわらず仕留め切れず、油断していたのでそのまま逆転負けするところだった(アニメではきっちりトドメを刺している。)
ジオやバラガンとの戦闘でも砕蜂をサポートし、撃破に貢献した。

一方で最初からこの場の死神達が限定霊印されていないことに気付いていなかったりと(特例を知らなくても自他の霊圧で分かるだろうに)やはりパッとしない面も描かれていたりする。


・千年血戦篇

見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」の第一次侵攻では砕蜂と共にBG9と対峙。
その後砕蜂の卍解が奪われるという事態に驚愕していた。

第二次侵攻前は砕蜂と共に修行したかった様子だが、連れていってはもらえず実家にいた。

そして第二次侵攻が始まり砕蜂がいない時にBG9と再戦。
BG9が砕蜂の居場所を問うも本当に知らないことから回答を拒絶。
さらに砕蜂ならBG9に負けないということを豪語する強気の姿勢も見せた。*5

この回答に業を煮やしたBG9は、なんと近くで避難していた希代を串刺しにし、返答しなければ絶命させると脅迫。
これには作中で最も怒りを燃やしてBG9を攻撃するのだが、実力差が大きく太刀打ち出来ない状態だった。
なおアニメでは改変され、戦闘が始まっても希代が逃げずに大前田のすぐ近くにいたことが逆に幸いし、BG9が彼女に攻撃した時に即座に反応、身を挺して庇うことが出来たので、希代には傷一つ付かなかった。
そして自身も妹も殺される寸前に砕蜂が登場。卍解を取り戻した砕蜂をサポートしBG9を撃破する。

その後、気を失った砕蜂と希代を抱えて主戦場に向かおうとしていたが、聖兵に足止めされて思うように進めなかった。
そこを平子と雛森の援護で救われ、技術開発局に到達。
その後はある程度回復した砕蜂や他の隊長格と共に霊王宮に乗り込んだ。




さてと!そんじゃパーティの前にオレ様の項目の追記・修正をするぜ!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 動けるデブ
  • 樫井笙人
  • 非の打ち所がない家系
  • 良い人ばかりの家系
  • かませ犬
  • かませ犬←実はそうでもない
  • 根は良い奴
  • デブ
  • デブじゃねえ、ふくよかだ!
  • 速い
  • 大前田希千代
  • 隠密機動
  • ネタキャラ
  • やる時はやる
  • 警邏隊隊長
  • 五形頭
  • BLEACH
  • 護廷十三隊
  • 護廷十三隊副隊長
  • 金持ち
  • ノブレス・オブリージュ
  • 二番隊
  • ボンボン
  • 動けるデブ
  • 副隊長
  • 社長
  • 長いフルネーム
  • ブス専
  • 本当は優しい人
  • 不遇の強豪

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月23日 01:27

*1 これは夜一がいつ帰って来ても良いようにという砕蜂の考えである

*2 まあ大前田以上に仮面の軍勢を一番嫌っていたのは他ならぬ砕蜂だろうが…

*3 これを聞いた恋次は若干呆れていた

*4 アニメでは総隊長から名前を忘れられていたというギャグまである

*5 アニメではより砕蜂を信頼する台詞になっているので強調されている