トラボルト(テツワン探偵ロボタック)

登録日:2022/12/28 Wed 18:47:07
更新日:2024/09/10 Tue 20:30:51
所要時間:約 15 分で読めるぞ




※推奨BGM:なせばなるほどロボタック


ダークロー、カバドス、会長があんた方に会いたがってるわ。

会長が?

ワイらに?

フッフッフッフ…

貴方が…

まさか…

いかにも、私が会長だ!

お前はトラボルト!

久しぶりだな、マスターランキング!

まさか日本に来ていたとは…!?


テツワン探偵ロボタック!

猛虎爆発!トラ会長


ランドツールは俺が貰った!

やめろぉぉぉぉーーーっ!!








我が名は…トラボルト!


トラボルトとは、『テツワン探偵ロボタック』に登場するロボット

CV山口勝平
スーツアクター:神尾直子(ノーマルモード)、菊地寿幸(スペシャルモード)

【概要】

第20話より登場。一人称は「俺」(初登場時の黒マント姿の時のみ「私」、第44話の回想シーンでは「ボク」)。
シャードック探偵社のライバル社・ゴールドプラチナ社の会長を務めるトラ型ワンダータイプロボット。
体の色は黄色で、トラ型らしく黒い縞模様がある。
トラ型ロボットであることに誇りを持っており、「ネコ」呼ばわりは厳禁。
阪神タイガースの大ファンで、自室には大量のタイガースグッズが置いてある。

初登場時は社長はおろか本社取締役の高峰桜子ですら顔を見たことがなく、「怒るとトラのように怖い」と聞かされていたのみ。
ダークロー&カバドスと初めて対面した際は黒いマントを身に纏っており、カバドスは「ずいぶん頭のデカい人ドスなぁ」と呟いていた。おまいう

カメロックが入手したナゾナゾコンパスの内容を写した写真を見せてもらうべくダークロー&カバドスを本社会長室へ招き、その謎を見事に解いた後、
マスターランキング主催のシュビドゥバッジ争奪レース「ワンダータイプロボット限定 今年は優勝するぞ!阪神タイガース バッティングレース」*1に突如乱入し、その際に正体を明かした。
その際にロボタックたちからネコ呼ばわりされて激怒、「どう見てもネコだっちゅーの」と馬鹿にしてきたダークロー(スペシャルモード)をノーマルモードのままでギタギタに叩きのめした。

そして自分もワンダータイプロボットだから参加させてほしいとランキングに頼むも、「お前はハラッパ国を嫌って飛び出したと聞いた」という理由から一度は拒否される。
だが本人曰くそれは誤解であり、「ハラッパ国の為にランドツールを探している」「ゴールドプラチナ社設立もその為だ」と説得。

かくしてジシャックチェンジしてレースに参戦し、見事優勝した彼は、さっそくシュビドゥバッジを獲得。
そして、ランキングから「今は3枚必要だから行っても無駄だゾウ」と忠告されれつつ「まだ見たことが無いから一回拝ませてくれ」とワンダーボックスの間へと足を運ぶのだった。


トラボルト会長の今後の活躍に期待したい人は、追記修正お願いします。
























ワンダーボックスの間にやってきたトラボルト。しかし彼は、どういうわけかシュビドゥバッジを投げ捨てた。
そして…


これがワンダーボックスか…ふぅん!

何をするんだトラボルト!?

フン、シュビドゥバッジなんか…いちいち集められるかァ!!


イナズンバー!!


ワンダーボックスを持ち上げて壁にぶつけると、さらにワンダーボックスの鍵穴をイナズンバーの一撃で破壊し、ワンダーボックスを無理やり開封、金のランドツールを強奪してしまった!
それと同時に、ロボタックたちがいるランキングアリーナの各部から次々と爆発が起き、全員そのまま採石所へと飛ばされていった。


【真の概要】

そう、「ハラッパ国の為にランドツールを探している」というのは真っ赤なウソ。その真の目的は、「祖国であるハラッパ国の滅亡」だったのだ!
金のランドツールを装着したトラボルトは、その強大な力で瞬く間にノーマルモードのロボタックたちを蹂躙するのだった。

この一件で、シュビドゥバッジの番人としての力不足を恥じたマスターランキングは、残り4つのランドツールの存在をロボタックたちに話し、『試練の書』なる書物を残すと、修行の為にハラッパ国へ帰還した。
かくして、4つのランドツールを巡る新たな戦いは幕を上げたのだった。

【人物像】


性格は一言で言ってしまえば、傲慢そのもの。実際ロボタックたちを「クズロボット」呼ばわりしているところからもそれが窺える。
「ランドツールは一つあれば十分」という理由から、試練の書の謎を先に説いて新しい試練書を破棄しようと目論んでいる。
第22話より、「ロボタック側の動きを探るのには最高の場所」という理由から本社から夢ケ丘支店へと引っ越し、部下であるダークローやカバドスを奴隷のように扱き使う文字通りのブラック上司ぶりを見せていく。
マイティーワンダーがハラッパ式エネルギーに反応することにいち早く気付き、ランドバッテリーを外すことで攻撃対象から逃れるなど頭の切れるところもある。

前述のように、ネコ呼ばわりされると激怒するが、語尾に「ニャ」が付いてしまったり、ボールで遊んだりするなどどうもネコらしいところが見られる。
ハラッパ国滅亡を望んでいるのにも、何か原因があるようだが…?


【スペック】

ワンダーポイントデータ
コアポイント 170W
アームポイント 90W
レッグポイント 90W

ロボタックたちとは違って、ワンダバッテリーの3倍の力を持つランドバッテリーが最初から備わっているために高いパワーを持ち、金のランドツールも難なく装着できる。
その強さ故に当初ロボタックはまるで歯が立たず、第21話では2度の敗北*2で心が折れ切ってしまったほど*3

大の辛党でもあり、第22話における「激辛月見そば早食い大会」*4では、先に食べていた山茶花さんを押しのけて飛び入りで参加して見事優勝している。
姿形もジシャックチェンジの仕方も似ているロボタックをライバル視しているが、これは自身が同じ設計図から作られた同型であるがため。

武装

両手の指から爪を生やすことで、引っ掻き攻撃を仕掛ける。

  • イナズンバー
ノーマルモードの尻尾が変形した、稲妻を放てる長剣。
ロボタックのRKバーに酷似しているが、こちらは刃がギザ状になっているのが特徴。
名前の由来は「稲妻」+諺の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」から。
一度だけロボタックからRKバーを奪って二刀流を披露したことも。

  • 金のランドツール
優勝トロフィー型のランドツール。
第20話においてワンダーボックスの鍵穴を破壊して入手するも、続く第21話では呼び出した際にカメロックたちに装着を妨害されたことで、その隙に装着したロボタックの手に渡った。そしてロボタックはようやく3度目の正直でトラボルトに勝利している。

  • 黒のランドツール
大地を操れるランドツール。
第34話にて、ロボタックたちがワンダーボックスから入手したところへマイティーワンダーをけしかけ、ランドバッテリーを外して攻撃対象から外れたことでロボタックたちだけがダメージを受けた隙に横取りした。
続く第35話では電動ノコギリなどで壊そうとするも、結構頑丈だったので壊すのを諦め、シャードック探偵社付近に地震を発生させるのに使った。
しかし後に、第38話で怪盗チェリーに盗まれてしまった。

  • 白、赤、青のランドツール
それぞれ風、炎、水を操れるランドツール。
いずれも第44話にてスピーダムとマイトバーンから奪う形で手に入れた。

ジシャックチェンジのバリエーション

  • ランドツール・トラボルト
「ランドツール・パワーコネクション!」の掛け声で金のランドツールが両腕両足に変形、装着されることで強化した姿。
ノーマルモードのロボタックたちを圧倒し、完全敗北させた。

  • ゴールドプラチナ社スペシャル
第27話で初披露。
ダークローの両脚とカバドスの両腕を換装した姿。
換装中は自身の両腕と両脚はそれぞれカバドスとダークローが装着している。


【犬と猫!運命の兄弟】

やがて第44話にて、彼がハラッパ国を憎む理由が明かされた。
元々彼は、天才科学者・高峰裕一郎博士によってロボタックより前に作られたワンダータイプロボットのプロトタイプであり、言ってしまえばロボタックの兄弟機であった。


トラボルト、君の使命は行方不明のランドツールを探し、来たるべきハラッパ国の危機を救うことだ!

心得ております!

これからは、ハラッパ国最強…いや、世界最強のトラ型ロボットの誇りを持って、我々のために働いてくれよ。

はい!

この頃の性格は礼儀正しく、それから世界最強のトラ型ロボットの誇りにかけ、様々な辛い実験や訓練にも耐えてきた。
しかしある日…


トラボルトの奴、ネコなのに自分をトラだと思ってるから、こちらの予想以上に凄い数値を打ち出してるよ!

「ブタもおだてりゃ木に登る」っていうが、ネコも同じだな!

全くだ!ハハハハハ…


ボクが、ネコ…!?

研究員たちの会話を陰で聞き、自分がネコ型ロボットだったことを知ってしまった彼は、プライドを傷つけられた怒りでグレてしまい、ハラッパ国を飛び出した。
高峰博士は、トラボルトを開発すればすぐに日本へ帰国できるはずだったが、この騒動でロボタックを急遽開発することになってしまった。
結果、妻のフジコは過労死し、娘の桜子から憎まれることとなってしまった。

そして現在。
その過去を知って同情したダークローとカバドスと共に、黒のランドツールを持っている怪盗チェリーこと桜子との取引のために用意していた3つのランドツールを強奪すると、今度はダークローに奪わせた黒のランドツールをも手に入れた。

続く最終回では、シーホールに飲み込まれんとするハラッパ国の最期を見るべくヘリコプターをチャーターしようとするも、望郷の思いを捨てられなかったダークロー達に裏切られ、ロボタックたちの連携で黒以外のランドツールを取り返される。
それでも諦めずに黒のランドツールで反撃に出ようとするが…


やめろ、トラボルト!

何故仲間と戦わなければならないんだ!?

前回のダークローの攻撃から桜子を庇って入院していた高峰博士が、ハラッパ国の長老から肩を借りて駆け付けてきた。


俺のプライドをギタギタに傷つけておいて、よくそんなことが言えるな!

……プライド?

本当はネコ型ロボットなのに、トラ型ロボットだと嘘吐いたじゃねぇか!

「それは違うぞ」という長老の言葉も「嘘だ!」と突っぱね、自分が時々「ニャー」と言ってしまうことを恨めしげに語るトラボルトだったが…



それはまだ君が、完成してないからだよ。


そう、実はトラボルトが誕生したばかりの頃、トラの遺伝子チップがまだ未完成であり、完成までの繋ぎとしてネコの遺伝子チップで代用していた。その為、ネコのような仕草を見せていたわけだったのだ。
つまり先述の通りトラボルトは正真正銘の虎のロボットで、高峯博士が嘘を吐いていたのではなく、研究員が根も歯もない話をしていたのをトラボルトが勝手に勘違いしたのに過ぎなかったのだ。

高峯博士に完成した虎の遺伝子チップを見せられて謝罪されてもなお、博士を許すことはできずにそっぽを向いてしまうトラボルト。しかし…


トラボルト、いや…『兄さん』!

に、兄さん…!?

ボクらは、高峯博士に作ってもらったロボットだから、兄弟じゃないか!


弟にあたる存在であるロボタックからも諭され、トラボルトはついにトラの遺伝子チップを高峯博士にセットしてもらった。


お、おぉ~っ!か、感じるぞ!

体中にトラのパワーを感じるぅぅっ!!

俺は、ネコじゃなぁぁぁぁぁぁい!


トラだったんだぁぁぁぁっ!!

良かったな、トラボルト。

お父さぁ~~ん!!

トラ型ロボットだとわかり、ハラッパ国を恨む理由もなくなったトラボルトは改心、博士に抱き着きながら大号泣。ロボタックたちとも和解した。
そして黒のランドツールを渡し、ハラッパ国へと向かうのだった。

金のランドツールを装着し、4つのランドツールが合体した剣を振るってシーホールを消したかに見えたが、遠すぎるために失敗。
すると、高峯博士に「できればシーホールの中心に飛び込んで、ランドツールのパワーを最大限に発揮できれば、必ず消滅できるが、シーホールに飛び込んだ者は消滅してしまう」と聞いたロボタックがシーホールを消しに行くと言い出した。


弟のくせに出しゃばるな!俺が行く!

ゴールドプラチナ社の会長がいなくなったら、ダークローとカバドスが路頭に迷うバウ!

しかし…!

シュビドゥバッジを集めたり、試練を克服してきたのは、全てこの日の為だったバウ。ボクが行くバウ!

…トラボルト、ランドツールを!

…兄貴を差し置いて、格好つけやがって…。

頼んだぞ。

一度は反対するも、弟の決意を聞き、後を託すのだった。
やがてロボタックがシーホールを消滅させるのを見届け、その帰還を喜んだのだった。

全てが終わった後は、ゴールドプラチナ社の会長を引退したらしく、EDで桜子の教会に部下共々引き取られたことが判明した。


【余談】

  • 演じる山口勝平氏は、後番組の『燃えろ!!ロボコン』にもロボパチ役で引き続き出演している。
  • 初登場となる第20話で行われた最後のシュビドゥバッジ争奪レースは「今年は優勝するぞ!阪神タイガース バッティングレース」であるが、この年の阪神はまたしても優勝を逃しており*5、次の優勝は2003年まで待たなければならなかった。
  • 第20話の次回予告ではマスターランキングと知り合いのように描かれていたが、実際の本編ではトラボルトはランキングとは初対面となっていた。
  • 2022年放送のスーパー戦隊シリーズ暴太郎戦隊ドンブラザーズ』では、同じ「トラボルト」の名を持つ戦士・ドントラボルトが登場している。


追記修正は、激辛月見そば早食い大会で優勝してからお願いします。





寅年よさようなら…兎年よこんにちは、来年もよろしく…


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最終更新:2024年09月10日 20:30

*1 邪魔するゾウが投げる変化球をバットで打ち、一番ヒットを打ったものが優勝。最初にオメデトロフィーを触ったダークローには、邪魔するゾウが投げる球が彼の時のみ直球となるアドバンテージが与えられた。

*2 2度目に関してはランドバッテリーで対抗するもエネルギーをすぐに切らしてしまったため。

*3 山茶花さんの「太陽ってさ、沈むけど、明日になればまた昇るじゃない。何だか励まされる感じがするんだよ、夕陽を見てると」という言葉で立ち直ったが。

*4 YST一の大食漢のコータも出場していたが、唇が真っ赤に腫れあがった。試練の書を解くためにロボタック、カメロック、モグラッキーも参加するも、ロボタック以外はあまりの辛さに一杯でリタイアしてしまった。

*5 当時の阪神は暗黒時代の真っただ中であり、この年も優勝どころか最下位に沈んでいた。