DanceDanceRevolution

登録日:2023/02/09 Thu 21:19:00
更新日:2023/03/20 Mon 12:11:26
所要時間:約 10 分で読めます




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□目次


◆概要

Dance(ダンス)Dance(ダンス)Revolution(レボリューション)とは、KONAMIの音ゲーブランド「BEMANI」シリーズのひとつ。1998年にbeatmaniapop'n musicに続く第3弾として登場した。略称はDDR、ダンレボ。

足でパネルを踏む独創的な操作方法や「Dancemania」シリーズとのタイアップが音ゲーマーだけでなく一般層にもウケ、DDRブームを巻き起こした。
おはスタやマリオ、ディズニーといった有名どころとコラボし、低年齢層へのアプローチもしている。
その後ブームの沈静化によって2002年に8作目「Dance Dance Revolution EXTREME」をもって一旦アーケード版の開発が休止されるものの、海外でフィットネスとしてのDDRが注目され再ブームに。
更に国内でもDDR人気が根強かったこともありアーケード版の開発が再開され、2006年には3年半ぶりに新作である「Dance Dance Revolution SuperNOVA」が稼働開始された。
2018年に15作目「Dance Dance Revolution A」にて20周年を迎え、翌年には20周年を記念した「Dance Dance Revolution A20」が稼働開始した。

2023年現在稼動中のアーケード最新作は17作目「Dance Dance Revolution A3」。選曲画面でSPとDPが切り替えられるようになった。
家庭用最新作はWindows PC用ソフトの「DanceDanceRevolution GRAND PRIX」。


◆ゲームシステム

◇基本ルール

画面下から矢印の形をしたアローが流れてくる。それが画面上部の透明な矢印(ステップゾーンと呼ばれる)に重なるタイミングで同じ方向のパネルを足で踏んでプレイする。
2つ同時に流れてきている場合は両方を同時に踏まなければカウントされないが、足でプレイするため3つ以上同時に踏まされることはない。

判定は現在高い順で
  • Marvelous!!!
  • Perfect!!
  • Great!
  • Good
  • Miss…
の5段階。
Good以上であればコンボが繋がる。
以前はGoodとMiss…の間にBoo!があり、Good以下だとコンボが途切れる仕様だった。

ただし長い矢印の形をしたフリーズアローと電流をまとったショックアローのみ
  • O.K.!!!
  • N.G.
の2段階で判定される。
フリーズアローは踏みっぱなしにしなければいけないオブジェで、1度足を離して暫く経つとN.G.となり、再度パネルを踏んでも再判定は行われない。*1
ショックアローは踏んでしまう*2とミス扱いとなり、さらに一定時間アローが見えなくなるので注意。
ただしショックアローが使われている曲は少なく、どっちかというと悪ふざけやおまけなんかに使われている。
画面上部のダンスゲージはアローごとの判定によって増減し、曲が終わった時点でゲージが少しでも残っていればクリアとなる。曲の途中でゲージが無くなってしまうとそこで終了。

難易度は現在簡単なものから順に
  • BEGINNER(習)
  • BASIC(楽)
  • DIFFICULT(踊)
  • EXPERT(激)
  • CHALLENGE(鬼)*3
の5つ。
曲のレベルは2ndMIXまでは8が上限だったが、インフレに従い9→10と増え、現在は一新されてLv1~Lv20までとなっている。
最高難易度のLv20は公式譜面には存在しないEDIT譜面*4限定の難易度となっている。つまり、近い将来に公式譜面で出たら大変な騒ぎに…。

加えて曲の傾向として、グルーヴレーダーと呼ばれる五角形のパラメータが確認できる。
これらはおそらく以下の値によって決められている。
  • Stream:分間におけるノート数
  • Voltage:最大密度部分の分間ノート数
  • Air:分間における同時踏み数
  • Freeze:フリーズアローの数
  • Chaos:12分や16分など音価の小さいステップの数

StreamとVoltageは近い関係にあるため、これらが高い曲は難易度が高いということになる。
Chaosも近いが、BPMが速い曲であれば入る隙間がないこともあるため完全な相関関係にあるわけではない。

◇プレイスタイル

1人でフットパネルを4枚使うSINGLE、1人でフットパネルを8枚使うDOUBLE、2人でフットパネルを4枚ずつ使うVERSUSの3つがある。
DOUBLEでプレイする場合、両パネルを跨ぐ同時踏みも出てくる。ただし1側↑or↓2P側→(2P側が↑or↓ならその左右逆)が限度。短足には辛い。
過去には1人プレイ専用だが、右上と左上を加えた6枚を使う『solo』シリーズという筐体バージョンもあった。
1人でフットパネル16枚使うモード?そんなの存在したってスペース的にできるわけが…。しかし、海の向こうでは『Pump it Up』というゲームでフットパネル20枚使う難易度があって…この話はいずれまた。

プレイする上で重要なのは転倒防止用の後ろのバー。
高難度になればなるほど体力の消耗が激しくなるので、これを持って体を預けるようにするのが基本スタイルになっていく。ここまでくると持って生まれた足の長さも重要になってくる。
また左右にはバーは無い。そのため特にダブルプレイでは転落を警戒しなければならない。難易度が上がると2m近い距離を一瞬で移動するため、バーで身体を確保するか的確な体重移動で勢いを殺さないと簡単に舞台から落ちる。ケガに直結するので注意。
ノンバースタイルは見た目こそ派手だが、体力のみならずパァーノゥへの負担も大きい。しかしノンバーでの高難度クリアはカッコイイ。
足運び、踏み順を意識できるようになるためにも、まずは手頃な譜面でレッツノンバープレイ!


◆代表曲

初期のDDRでは収録楽曲が洋楽とオリジナル楽曲が中心だったが、2023年現在では洋楽以外の版権曲や音ゲーオリジナル曲、他機種からの移植曲なども幅広く収録されるようになっている。
2010年半ば以降は時代の潮流に乗ってかEDM系や東方アレンジやボーカロイド曲の収録も多い。
またユーロビート関係も相性が良く、毎回のように新規楽曲が収録されている。

一方で版権の維持は難しいらしく、初期に収録されていたような洋楽は殆ど消えてしまっている。
小坂りゆ等BeForU関連の曲も一旦全削除されたことがあったが、一部は戻っている。スカイガールズ帰って来てくれ
過去の曲がプレイしたい人は、ラウンドワンのスポッチャを探すと古い筐体があったりする。パァーノゥが死んでいてまともにプレイできない可能性もあるが。

Butterfly

DDRのCMソングにも起用された本作を代表する大ヒット曲。初代DDRから収録されている。
多数のアレンジが存在し、2023年現在の最新作であるDDR A3にはBUTTERFLY (20th Anniversary Mix) が収録されている。
詳細は項目を参照。

◇STRICTLY BUSINESS

初代DDRに収録されていたマイケッシャ。
←↓→や→↑←といったステップの形を画面を見ながら足で交互に踏むためには、体を90度捻らなくてはならない。
この技術はボックスステップ、もしくはこの曲の名前からビジステップと呼ばれるようになった。
現在はプレイできないが、これらを練習したいならSUNKISS DROPなどをやるといいだろう。マイケッシャより早すぎて無理?頑張れ。

◇TRIP MACHINEシリーズ

DDRのボス曲シリーズその1。略称は鳥。初代DDRから収録されている。
曲中にはit's TRIPといったボイスやカウントダウンが入っている。
毎度テンポが取り辛いのが特徴でPARANOiAの前座に近い扱いをされているが、物量的に劣っているだけでそれ以外は引けを取らないどころか優る部分すらある。

PARANOiAシリーズ

DDRのボス曲シリーズその2。略称はパラ。初代DDRから収録されている。
新作が登場する度に前作や前々作よりも速くなっていくBPMが特徴。他の曲から難所の譜面を流用していることが多い。PARANOiA Revolutionで全ての過去が譜面になった。
詳細は項目を参照。

◇LOVE THIS FEELIN'

DDR2ndMIXで登場した、DDR初のはっきりと視認できるソフラン曲。*5
BPM95からの倍速を目で追うのは慣れていても難しかったものだが、今やインフレしすぎてその程度ついて行けて当然で驚くべくもない。
CS版では最後に解禁される隠し曲だった。

◇DAM DARIRAM

DDR3rdMIXのCMソングに起用された版権曲。
BASIC譜面のサビで連続の同時踏みが来るのが印象的。
なお、最高難度だと初見殺しが来てfall in down…する。

◇WONDA

DDR4thMIX PLUSに収録されていた版権曲で、缶コーヒーのCMで有名なアレのリミックスアレンジ。
4thMIX・4thMIX PLUSはFURUHATA'S THEME*6RHYTHM AND POLICE、武富士CMソングとして有名なSYNCHRONIZED LOVE、
その他にもヒゲダンスのテーマで知られるDO MEや、燃えよドラゴンのテーマなど有名曲のリミックスが多数収録されていた。

◇MAXシリーズ

DDRのボス曲シリーズその3。初出は「DDR MAX」に収録されたヨロロことMAX300
BPM300以上の高速物量譜面に加え、譜面停止などのギミックが特徴。
MAX360ではまさかの1000ノーツの譜面が登場し、歴代最多ノーツを一気に更新した。

◇RADER Specialシリーズ

各グルーブレーダーのみに特化した、公式の悪ふざけのようなシリーズ。
いずれも登場以来皆勤という御馴染みの曲が使われているが、コンセプトの割に名前負けしてしまっているものがいくつもある。
だが全てのレーダーに特化し五角形となったDEAD ENDはペンダエンドと呼ばれ、原曲にないソフランもあってかなりの難度を誇る。

◇Plutoシリーズ

DDRのボス曲シリーズその4。「SuperNOVA2」では太陽系の惑星をコンセプトにいくつもの曲が収録・制作されており、そのトリを務めている。弐寺に既にいただろって?まだ人間が追い付けてなかったから逆に来てもらうことになったんですよ
ソフランと譜面停止が多く使われていてとにかくテンポを崩しやすいのが特徴。
中でも「DanceDanceRevolution HOTTEST PARTY」に登場したPluto The Firstは高難度曲の中でも珍しくショックアローまで満載されており、意味の分からないものと称されている。やっぱり行った方がマシだったのでは
現在は弐寺のボス曲や有名曲が輸入されてきていることもあってDDR内で共演を果たしているので、ぜひとも両方をやって地球と冥王星との往復という果てない距離を実感してもらいたい。

Valkyrie dimension

初出は「DDR X2」。DDR初の難易度19が実装された曲。最大744まで上昇するBPM変化によるソフランや連続譜面停止が特徴。全ての譜面が過去になった。
詳細は項目を参照。

◇ENDYMION

HEAT POWERを全て消費して楽曲をプレーしますか?
YES/NO

LEVEL A GALACTIC STRIKE

初出は「DDR A」。曲名はエンディミオンと読む。作者は何と東方アレンジでお馴染みのIOSYSのARM。
全譜面最高難易度かつDDR初のノーツ数900越えかつグルーヴレーダー600越えを誇る、満了一致の「DDRの最強/最恐のラスボス曲」初代ポケモンのミュウツーより種族値が高い。
生まれて欲しくなかった人体実験道具。最近の公式大会の決勝戦ではKONAMI指定課題曲として半ば強制的に選ばれており、数多のトッププレイヤーを地獄に落としている。ENDYMIONから逃げるな

◇ACE FOR ACES

初出は「DDR A」。難易度別でノートスクロールが異なった初の事例。DDRの常識が過去になった。Pump it Up*7を意識したのか。
グルーヴレーダーはなんとENDYMIONを優に振り切る700超。ドACEにも程があるが、レーダー上ではこれをも上回る曲が存在する。

令和

初出がA20の版権曲が
消されただけでこの大騒ぎは何故なんだろう
版権削除!ハンケンサクジョ!Han!Ken!版権再興!
聞いてると何故か不安になるんだ

それはこの曲をコンプした人がいないから*8
次はやり込もう 僕を変えよう
飛び込め歴史の渦へ

◇MEGALOVANIA

初出は「DDR A3」でUNDERTALE関連曲。鬼以外の難易度でショックアローが導入された初の事例。またもやDDRの常識が過去になった。


◆パフォーマンスプレイについて

DDRは基本的に足を使ってプレイするため身振り手振りなどのアレンジがしやすく、更に指定された矢印以外のパネルを踏んでもミスにならない仕様があるためプレイの自由度が高い音ゲーである。
これらを利用してプレイ中にストリートダンスをしたり、画面に背を向けたり目隠しをしながらプレイしたり、果てには楽器を演奏しながらプレイするなどのパフォーマンスプレイが盛んになった。DDRブームの真っ只中である1999年にはパフォーマンスプレイを競う大会がKONAMI主催で行われたほどの盛況ぶりを誇った。
DDRブームの沈静化・EDIT譜面の対応停止やDDRより更に自由度の高いダンスゲーム姉妹作である「DANCERUSH STARDOM」や「DANCE aROUND」が稼働開始するにつれパフォーマンスプレイの規模も次第に縮小していったが、2023年現在でも動画サイトにはパフォーマンスプレイの動画が多数投稿されており、パフォーマンスプレイの非公式大会も定期的に行われている。
公式でもゴールデンボンバーの女々しくてを身振りしやすいような譜面で作っていたりなど、狙っている部分もある。でも今は!でも今は!削除曲!辛いよ~!



追記・修正は背面プレイをしながらお願いします。


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最終更新:2023年03月20日 12:11

*1 一瞬だけであれば足を離しても踏みなおせる

*2 丁度のタイミングで踏んでしまうのはもちろん、事前から踏みっぱなしでもミス

*3 もともと「ショックアロー持ち譜面」を含む「おまけ譜面」、という立ち位置だったので、まれにCHALLENGEしかない曲だったり、EXPERTより難しいとは限らない譜面もたまにある。

*4 ユーザーが作った創作譜面

*5 実は初代PARANOiAは頻繁にBPMが変化しているのだが、あまりにも微かにしか変化していないのでソフラン曲と言い難い

*6 初登場時は「NINZABURO」という曲名だった。

*7 アンダミロのダンスゲーム。基本的に難易度によってノートスクロールが異なる演出が多い。高難易度になると無茶苦茶なまでに手が付けらない様相なのは言うまでもない。

*8 鬼譜面は難易度足18最強クラスだったが、追加から僅か5ヵ月で削除されることとなった