600族(ポケモン)

登録日:2009/08/20(日) 14:00:55
更新日:2020/02/12 Wed 22:06:34
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種族値の合計が600となる大器晩成型のポケモンの総称。


ポケモンのステータスの強さは種類によって決まっており(一般的に「種族値」と呼ばれている)、
その中の個体の優劣(一般的に「個体値」と呼ばれている)によって最終的な手に入れたポケモンの強さが決まる。

「600族」とは一般的に非伝説で種族値合計値が600のポケモンのことを指す。
種族値の合計値が高いということはそれだけでポケモン全体の中でも強いということであり、一部を除けば600族が今現在最高クラスの種族値合計値となる。
(600を超える伝説のポケモンは大抵のルールで使用禁止となり、禁止とならないポケモンは特性などで大きなハンデを抱えている)
中にはタイプや特性・技構成に難があって使いづらいポケモンも存在したが、現在ではそれぞれが強化され、どの種族にも明確な採用価値の存在する強ポケの集まりとなっている。
しかし採用率や人気には埋めがたい差があり、タイプ被りや役割被りが多いこともあいまって、600族はデッドヒートの激しいランクでもある。

その強さから、進化前を手に入れることができるのは中盤以降・進化に必要なレベルが高い・ドラゴンタイプを含んでいることが多い、といったお約束がある(一部例外有り)。

2019年10月にはポケモンセンターにて600族をテーマにしたグッズが多数発売。
「『大器晩成』なポケモン達」と称されている。

該当するポケモンは

91-134-95-100-100-80
ミニリュウ(Lv.30)→ハクリュー(Lv.55)→カイリュー

元祖600族にして元祖ドラゴンタイプの巨竜。
初代ではドラゴンタイプの技が威力固定の「りゅうのいかり」しかなく、「はかいこうせん」や「のしかかり」をメインウェポンとしてきた。
さまざまなタイプの技を覚えるものの、特攻はさほどでもない為に対戦での活躍は難しかった。
また当時は特攻と特防が「特殊」で一纏めにされていたため、実質的な種族値では特殊の高いフリーザーサンダーファイヤーの方が上回っていた。
第二世代で「しんそく」や「げきりん」といった新技を得るも、第三世代から攻撃も特攻も、そしてなにより重要な素早さも高いボーマンダが登場し長らく劣化と敬遠されてきた。

が、BWからの夢特性「マルチスケイル」(体力満タンの状態ならあらゆる攻撃ダメージを半減できる)を獲得し、これまでの不遇の時代が嘘のように強化。
龍舞逆鱗による抜きエース、「でんじは」「はねやすめ」による耐久型、そこそこある特攻を活かして雨パでの「ぼうふう」等、多彩な戦術を駆使して環境のトップに君臨した。

第7世代では、フェアリー天下の時代となり、先制技を封じられる機会が増えたため、大きく数を減らしてしまった。特にミミッキュには完封される可能性も高くなったが、Zワザでやっと強力な物理飛行技を手に入れて爆発力は増した。

「バリアー」は配信限定かつ「しんそく」や「マルチスケイル」とは両立不可なので注意。


100-134-110-95-100-61
ヨーギラス(Lv.30)→サナギラス(Lv.55)→バンギラス

山脈を割り裂く大怪獣。
最大の強みはなんと言っても特性「すなおこし」。第4世代にすなあらし時に岩タイプの特防1.5倍という仕様が追加されると実質種族値650の鬼神と化した。すなあらし時の特殊耐久はカビゴンをもしのぎ、潰しももつ砂パの軸。
鈍足であり先手はほぼとれず、格闘4倍はツラいが、砂嵐を味方につけた圧倒的な特殊防御性能、メジャーポケへの対処力で常に使用率上位を保つ。
HGSSの金銀世代に取材したCMでは、やたら名前が出る程愛されている。
BW2ではポケウッドで「メカバンギラス」が登場。

更にXYではメガシンカまで獲得。

第7世代では、フェアリー天下の時代となりギガイアスが新たに「すなおこし」を得たため肩身が狭くなった……かに見えたが、やはり種族値や技のレパートリー、メガシンカの有無等でその地位は揺るがず。


95-135-80-110-80-100
タツベイ(Lv.30)→コモルー(Lv.50)→ボーマンダ

天空を舞う王竜。
バランスのいい種族値配分、物理耐久を強化する特性「いかく」、優秀な積み技「りゅうのまい」、攻撃も特攻も高く二刀も可能でサブウェポンも豊富という、非常に分かりやすい強さを持つポケモン
しかし四~五世代のシングルバトルでは素早さで上を行くガブリアスやラティオスの存在、また第五世代ではサザンドラの登場にカイリューの強化もあり、器用貧乏として厳しい状況に立たされていた。

…が、ルビサファのリメイク版ORASで「メガボーマンダ」が登場し、特性「スカイスキン」による超高火力の飛行アタッカーとして大幅に強化を受け、最強の一角に。

またダブルバトルにおいては威嚇という優秀な特性を持つことから常に最メジャー格である。


80-135-130-95-90-70
ダンバル(Lv.20)→メタング(Lv.45)→メタグロス

鉄拳を振るい戦場を駆ける鋼鉄の戦闘兵器。
最初の進化レベルが20と600族の中では最も低いが、進化するまで技が「とっしん」しかないため、習得技の面で成長が遅いタイプと言える。
初登場した第3世代ではその高耐久と火力によってシングル・ダブル共に最強のポケモンとして活躍。
XYでは弱点の増加、コメットパンチの威力低下など大幅な弱体化を受け、BW時代までの幅広い活躍は息を潜めたが、新たに登場したフェアリーに対しては殆どの相手に対して有利となる。
ルビサファのリメイク版ORASで「メガメタグロス」が登場し、直接攻撃の威力が1.3倍となる特性「かたいつめ」により大幅に強化された。
第7世代ではフェアリー環境に強いことから使用率がさらに上昇。メガシンカ時の素早さの仕様変更により対面性能はかなり上昇した。しかし、「イカサマ」に弱いのは相変わらず。


108-130-95-80-85-102
フカマル(Lv.24)→ガバイト(Lv.48)→ガブリアス

大地を揺るがす神速の陸鮫。
ご存知最強クラスのポケモン。地面+龍の組み合わせが秀逸で、ドラゴンに耐性を持つやフェアリー相手にも一致「じしん」でフォロー可能。
高い攻撃力と絶妙な素早さを持ち、4倍弱点の氷技もめざめるパワー程度なら耐えてしまうほどの高耐久により、抜群の突破力を誇る。
一致技が通用しないエアームドらをだいもんじでギリギリ焼ける程度の特攻もあり、あらゆる点において隙がない。
ただしわざマシン、タマゴ技、教え技などがあって活躍できるポケモンであり、人が育ててやって初めてその強さを発揮する。
特性はどれも一癖あり能動的には活かしにくいが、高水準な耐久を活かしたゴツメさめはだ型、もう一つの特性「すながくれ」と持ち物「ひかりのこな」を掛け合わせて砂嵐下で運ゲーをしかける通称粉ガブも存在。
そんな圧倒的な性能からついた異名が『レートの主人公

相性のいい持ち物はシンプルなアタッカーとして運用するなら鉢巻、スカーフ、ラム。氷技や不慮の事故に備えて、ヤチェなど。
だいたい何を持たせても活躍してくれる。

XYでメガシンカできるようになり、ただでさえ高かった攻撃が更に上がるようになったが、
ガブリアスの強みである絶妙なすばやさが下がってしまう為、ノーマルガブの方が人気のようだ。

第7世代初期では「また天下を取ってしまうのでは」と思われていたが……強力なフェアリータイプが次々に投入された事により逆鱗を打ち辛くなったため、登場から初めてトップメタから陥落するという憂き目に。
しかし根本的な性能は一切ナーフされていないので、やはり強力なことには変わりない。


92-105-90-125-90-98
モノズ(Lv.50)→ジヘッド(Lv.64)→サザンドラ

BWで登場した三つの頭を持つ魔竜。
初となるの悪+龍であり、登場した当時は初の4倍弱点なしとなる600族竜ドラゴンだった。
その一方で130以上の種族値を持っておらず素早さは激戦区の100に届いてないが、非常に技のレパートリーが広くほとんどの相手に等倍以上を取れる。
特に高い特攻からのタイプ一致流星群は驚異。耐久も高い。
レベル50でようやく進化を遂げ、最終進化レベルはなんと史上最高の64という凄まじい大器晩成型。
シナリオでは最終進化形を拝む前に殿堂入りしかねない。また進化前の特性「はりきり」(物理威力上昇の代わりに物理技の命中が下がる)のせいで道中の使用にもやや骨が折れる。

BWではラスボスゲーチスの切り札。フルアタのガチ構成に加え6Vの個体値のためすさまじく強く、多くのトレーナーを血祭りに上げた。
更にBW2ではチャンピオンであるアイリスの先鋒。ま た お ま え か と思ったトレーナーは数知れず。

XYでは新登場のフェアリータイプが4倍弱点になり、メイン、サブウェポン共に威力が下がったが、ギルガルドという相性補完に優れたパートナーを獲得し、対戦界の空を飛びまわり続けた。

第7世代はフェアリーが増えたため以前より使い辛くはなったが、サイクル構築で重宝される高い補完性能は健在。
ミミッキュに上を取られやすいギルガルドよりメガメタグロスやドヒドイデと組まれることが増えた。


90-100-70-110-150-80
ヌメラ(Lv.40)→ヌメイル(雨の降る場所でLv.50)→ヌメルゴン

XYで登場した粘竜。初の耐久型600族。
最終形態になるレベルは50と並程度だが、自然が恵んだ雨を浴びないと進化出来ない。
ドラゴン単タイプであるため弱点が少なく、場合によっては一致技の弱点攻撃も一発耐えてしまうほど特殊耐久力が高い。
物理耐久は低めだが、補助技を活用すれば容易に補うことが出来る。
特性も全て防御面を補う優秀なもので、「そうしょく」なら粉や胞子で眠らせることが出来ず、
「うるおいボディ」なら猛毒火傷によるスリップダメージを与えるのが難しくなり、
「ぬめぬめ」ならうっかり先手で殴ったときに素早さを下げられ抜かれてしまう。
また、攻撃面では物理特殊ともに高めの能力を持つためどちらのアタッカーもこなすことが出来る上、
11タイプと言う幅広い技レパートリーを持つ、「技のデパート」でもある。
しかし環境の逆風などもあって対戦においてはあまり目立った活躍をしていない、やや不遇な600族。



75-110-125-100-105-85
ジャラコ(Lv.35)→ジャランゴ(Lv.45)→ジャラランガ

地形を変える程のアッパーカットを放つ、闇と戦う鱗竜。
最終進化Lv.が45と、600族の中ではメタグロスと並び早めに進化できる。
ドラゴン・格闘という初の複合タイプを持つポケモンであり、特性も「ぼうだん」「ぼうおん」「ぼうじん」と、頭にすべて「防」がつく。
それに見合うかのように防御系の種族値は高めに設定されているが、新技「スケイルノイズ」を始め、その耐久を犠牲にして効果を発揮する技を何故か結構覚える。
また積み技の種類が異常に豊富。
当初は役割破壊に乏しいうえ、格闘タイプを備えているにも関わらず有力な一致技は「スカイアッパー」「かわらわり」「きあいだま」のみだった。
さらに激戦区となっているフェアリーに4倍弱点をとられてしまうという、600族の中ではあまり恵まれた環境にあるとはいい難かった。

しかし2016年12月頃、ダブルレート1位のプレイヤーのPTに入っていたことが判明。
判明した構築をもとに考察が進むと味方を巻き込まない全体技としては高威力の専用技スケイルノイズ、特性によってはダブルでの使用率が高いウインディに有利などといった理由から、
「シングルでは使いにくいがダブルでは活躍が見込める」といった感じに落ち着いた。
もっとも、基本的にシングル基準での強さが測られることが多いこのゲームにおいては未だ辛辣な評価を下すトレーナーも多かった。

続編のUSMでは念願の「インファイト」や多くの教え技を習得し、まさかの 600族初の専用Zワザ を貰うなどこれまでの不遇を全て覆す超強化を受けダブルバトル中心に再評価された。

第8世代ではZワザを失うも、専用Zワザと同じような能力上昇効果を得られる新しい専用積み技「ソウルビート」を取得し、積みアタッカーとして更に尖った。

余談だが、一時期バトルツリーでNPCが使用するジャラランガはからをやぶるを習得しており、
多くのトレーナーが実装されることを望んでいたのだがこれは公式のミスだったようで、
2017年1月の更新により現在は削除済。ちなみにこれに代わる技は「りゅうせいぐん」。
案の定落胆の声が相次いだが「もともと種族値自体は低くないので妥当」といった反論も多い。


88-120-75-100-75-142
ドラメシヤ(Lv.50)→ドロンチ(Lv.60)→ドラパルト

ステルス戦闘機の如きスピードでのヒットアンドアウェイを得意とする亡竜。
進化の早かったジャラランガからは一転、サザンドラには及ばないもののLv60とかなり遅い進化になる。
一般ポケモンでは初めてのドラゴン/ゴーストの複合。特性はステルスという設定に準じたクリアボディ/すりぬけ。

素早さが142もあり、全600族、全ドラゴン最速。メガシンカポケモンを含んでもこれを超えるのはメガジュカインのみ。
専用技「ドラゴンアロー」は威力50の攻撃を2発撃ち込む連続技。ダブルバトルにおいては基本的に両方に1発ずつ撃つが、片方が「まもる」などにより攻撃が通らない場合は通る方に2発撃ち込むという優れものである。
一方で素早さに特化した代償としてか防御面は600族の割に薄い。

種族値的には物理寄りだが物理技のレパートリーにやや乏しいこと、特殊技のレパートリーも豊富なことから特殊型もメジャーである。ほかにも耐久を上げて弱点保険を持たせる型や、高い素早さを活かした壁貼りサポート型など多彩な型が存在する。
あまりにも素早いので素早さ補正をかけずとも抜ける対象がかなり多いため、あえて攻撃/特攻補正をかけるのもあり。


以上の9種族を指す。


いずれもただパラメータが高い訳ではなく、強力な特性や多彩な技を覚える。
しかしその有名さから有効な対策も進んでおり、最近だとただ何も考えずに使うと思うように力が発揮出来ない場合も多い。
しかしそれでも基礎能力は優秀なので少なからず相手にプレッシャー(特性に非ず)をかける事が可能である。
まさに強ポケと言えるだろう。

なお、ラティクレセリアヒードランランドロスは種族値の合計は600だが、タマゴ未発見グループに属するためか、上記の7匹とは一線を引く見方も存在する。
また、ミュウセレビィ等の所謂「幻のポケモン」はレーティングに参戦できないため、600族という括りに入ることはない。



追記・修正は600族のWiki篭りである君達がするんだ!

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