六武衆-ニサシ(遊戯王OCG)

登録日:2023/02/12 Sun 12:27:36
更新日:2025/06/26 Thu 21:27:47
所要時間:約 6 分で読めます





  • 目次

―――詳細


六武衆 −ニサシ
星4 風属性 戦士族
自分フィールド上に「六武衆-ニサシ」以外の「六武衆」と名のついたモンスターが存在する限り、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
このカードが破壊される場合、代わりにこのカード以外の「六武衆」と名のついたモンスターを破壊する事ができる。
ATK1400 DEF700


―――解説


Strike of Neosにて登場した『六武衆』の内の一人。
ニサシの名の通り、イラストは二刀流の侍。
何故かライトセーバービームサーベルっぽい光る剣なのが容姿とミスマッチな気も

名前の響きと二刀流という特徴から、かの有名な宮本武蔵も元ネタに含まれていると思われる。
兜の下から覗く顔の傷と鋭い眼光は強者の風格を醸し出している。

ステータスは攻撃力1400と、《奈落の落とし穴》や《平和の使者》などにかからない範囲では高め。
《地獄の暴走召喚》から展開した後で相手モンスターを全体除去すればなんと総ダメージ数は8400とワンキル達成可能なほど。
ワンキル特化でなくとも《一族の結束》があれば攻撃力2200となり、下級モンスター相手なら大概打ち負けなくなる。

【六武衆】の中でも決定力に優れた、主力アタッカーと言える。













…………が、

実際は【六武衆】の中でも最初期からネタにされていたカード。

特に当時散々引き合いに出されたのが、同じ戦士族かつ素で2回攻撃できる《不意打ち又佐》。
攻撃力では100ニサシが勝るが、他に六武衆を並べないと連続攻撃できないのと、コントロール奪取耐性がない点で劣る。
その攻撃力にしても結局1400では心許なく打点強化や直接攻撃狙いが前提となるため、殆どメリットになっていない。
むしろ《キラー・トマト》など一般的なリクルーターと相討ちになってしまうのがデメリットにもなり得た。
つまり、単独では実質的な下位互換に近い。

そもそも六武衆を並べるという条件自体、打点が高く戦闘で倒されにくい《六武衆-ザンジ》や《六武衆-イロウ》の方が満たしやすかった。
そこに当時の切り札《大将軍 紫炎》を出せばそのままフィールドを制圧することもできたため、無理にニサシを召喚する必要がなかったと言える。
その他の六武衆の枠も魔法・罠対策となる《六武衆-ヤイチ》や《六武衆-カモン》に割かれがちだった。

この事からニサシ殿は《六武衆-ヤリザ》と共にいらない子扱いされ、ファンの間では低い次元で争うライバル同士のような設定でネタにされた。
性能や運用法もお互い噛み合わず、上手く連携を取れなさそうなのがポイント。
何の因果か、属性も対として扱われることの多い風属性と地属性である。
後に公式もこのネタを取り入れたようで、デュエルリンクスの「異次元の塔~風と地の章~」でもニサシ殿とヤリザ殿で戦闘の方針が食い違っている。

しかし実は戦術の研究が進んだ結果、ニサシ殿はヤリザ殿より先に不遇を脱していたとも言われている。
単独では《不意打ち又佐》に劣ると言っても、なんだかんだ六武衆の一員としてサポートを受けられる恩恵は大きい。
実際のところ【六武衆】で《不意打ち又佐》が採用されることはほぼなく、ドイツの大きな大会ではニサシ殿を採用した【六部衆】が入賞していた。
また上記の一族の結束はネタでもなんでもなく【六武衆】を支えていたサポートで、その状況下での打点2200のニサシ殿は普通に頼もしかった。
《中央突破》や《究極・背水の陣》を使う際は他の高攻撃力アタッカーと連携することが前提となるため、ダメージの底上げに貢献しやすい。

そのため「ヤリザ殿ほどネタ要素なくない?」と冷静に評価する声も少なくなかった。
やはり公式がクズカード扱いするようなカードとは差があったか。

しかし『真六武衆』が登場するといよいよニサシ殿も居場所がなくなり忘れ去られるようになり、今では「言うほど弱くなかった」と擁護しても信用されないことも。
ライバルのヤリザ殿が1kill特化や新サポートとの相性で徐々に評価を上げてきたのとは対照的と言えるか。

それでも《中央突破》があればヤリザ殿のお株を奪う連続直接攻撃、《六武衆の御霊代》で打点強化+2枚ドロー、 直接攻撃時に《六武衆の理》を使い5600ダメージ等ニサシ殿ならではのコンボも存在する。
愛があればニサシ殿メインのデッキを組んでみるのも良いかもしれない。


―――ニサシ殿の姿が見られるカードイラスト


●究極・背水の陣
イロウ・カモン・ヤリザ殿と共に召喚されるニサシ殿の姿が描かれている。

●中央突破
ヤイチの援護を受け敵陣へ突き進もうとするニサシ殿の姿が描かれている。
やはりこのカードはニサシ殿のためのサポート…!

●六武衆の結束
初期六武衆が勢揃い。かっこいい。

●六武派二刀流
華麗な二刀流を披露するニサシ殿の姿が描かれている。
やはりニサシ殿はイケメン

しかし、発動条件が自分の場に六武衆が1体だけ存在することなので、そのままでは2回攻撃ができない。
イラストと効果が噛み合っていないでござる。


此度の戦場においては多勢を払う我が追記・修正こそが輝くというもの。
ヤリザ殿にはそれが分からぬのか!

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最終更新:2025年06月26日 21:27