登録日:2023/03/16 Thu 00:00:02
更新日:2024/10/05 Sat 19:14:07
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「ロマノフの血統は終わらぬ。煉獄でよみがえれ、ロマノフI世よ! 」
《
邪眼教皇ロマノフII世》とは、
TCG「
デュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMD-25「マスターズ・クロニクル・デッキ ロマノフ煉獄からの復活」に収録された新たな
ロマノフである。
解説
邪眼教皇ロマノフII世 P(SR) 闇文明 (7) |
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 8000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を墓地に置く。その中から、コスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。 |
コストやパワーなどは《
邪眼皇ロマノフI世》と共通で、あちらと同様に墓地肥やししながら墓地の呪文を唱えられる。
相違点として、こちらはcip一つで墓地肥やしと呪文踏み倒しが一度に行えるので即効性に優れている。
5枚ものカードを一気に墓地肥やしできる上に、踏み倒す呪文もコストが指定されているのみで文明の縛りがないため、詠唱できる呪文の範囲は想像以上に広い。
踏み倒し先の呪文として特に相性が良いのは、墓地肥やしする中で蘇生候補が自然と増えていく
リアニメイト呪文。
同じデッキに収録されている《
煉獄と魔弾の印》を初めとして、《
インフェルノ・サイン》に《
襲来、鬼札王国!》や《
灰燼と天門の儀式》などコスト6以下で優秀なリアニメイト呪文は一通り揃っており、II世から更にクリーチャーを展開していける。
2枚目以降のII世自身を立て続けに蘇生すれば墓地を一気に肥やす事もできるなど、墓地利用デッキにとっては重宝する能力となっている。
ただし、5枚もの墓地送りはメリットであると同時に山札を凄まじい勢いで減らす欠点でもあり、II世を複数体並べているとライブラリアウトに陥りやすくなる。
他にも墓地利用デッキにとって共通の敵だが、《若き大長老 アプル》の召喚を許すとリアニメイトはおろか墓地から呪文を唱える事すら出来なくなり、完全に腐ってしまう。
とはいえcipで墓地肥やしと呪文踏み倒しを両立できる個性は貴重であり、メタを考慮しても使い勝手はかなり良好。
墓地肥やししてから蘇生して一気に畳み掛ける
1ショットキルプラン等も考案されていたりとポテンシャル自体は相当なカードとなっている。
派生カード
邪天魔縛 ヘロマノフ=VENII世 R 光/闇文明 (8) |
クリーチャー:ディスペクター/ダークロード/エンジェル・コマンド/ナイト 13000 |
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く) |
ブロッカー |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時または攻撃する時、各相手は自身の手札を2枚選んで捨てる。 |
《
白騎士の聖霊王 HEAVEN》と魔縛させられ、まさかの
ディスペクター化。
性能自体は《悪剣連結 ダブルソード・レッド・アウゼス》の同型再販といったところで、cipとアタックトリガーで相手の手札を2枚
ハンデスできる。
違いとしてはデュエパーティに特化したデッキの収録カードなので、デュエパだとハンデス効果を3人のプレイヤーに発揮する。
また、種族と文明の関係で《
ヘブンズ・ゲート》を始めとした様々なサポートに対応しており、悪剣連結との差別化は十分可能である。
関連カード
聖霊左神ジャスティス VR 無色 (7) |
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/エンジェル・コマンド 8000+ |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。その中からコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。残りを墓地に置く。 |
左G・リンク(このクリーチャーが出る時、「中央G・リンク」または「右G・リンク」を持つゴッドの左側にリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性(パワーや能力)をすべてもつ1体のクリーチャーとなる。離れる時は、その中の1枚を選ぶ) |
このクリーチャーがリンクしている間、このクリーチャーはシールドをさらに1枚ブレイクする。 |
エピソード3の初期に登場した
ゴッド・ノヴァ。
種族と文明以外はII世と非常に近い性能をしていて、こちらは山札の上で発動してから墓地に送る手順を取っている。
墓地に置いた後に踏み倒す事でリアニメイト先の候補が増やせる点ではII世が優っている反面、ジャスティスの方は山札の上で詠唱を行うため墓地メタに引っ掛からないという利点がある。
背景ストーリー
邪眼の始祖《
キング・ロマノフ》より与えられた力に適合し、《
邪眼皇ロマノフI世》に続いて二番目に「ロマノフ」の名を授かった邪眼一族のクリーチャー。
「教皇」の肩書きに違わず、実はとある宗教団体の創設と統率に関わっている。
II世が所属する「邪眼財閥」は何よりも力を重要視する純然たる実力主義の派閥であり、それ故に「天雷」や「魔光」といった他のナイト陣営と比べると統率力で劣っていた。
この点を危惧したII世は、「ロマノフ」の祖である煉獄に囚われしキング・ロマノフの威光に肖り、
マッド・
ロック・
チェスターを信仰して煉獄からの復活を求める宗教「邪眼教団」を設立。
その統率者として自身を「邪眼教皇」と名乗り始めた経緯がある。
背景ストーリー上でも教団の本願を果たすべく、キング・ロマノフや近い力を持つI世の復活を幾度か試みている。
超獣世界の歴史を綴った「
ミスティ・レポート」によると、邪眼教団のキング・ロマノフに対する信仰心は
悪魔神への信仰と同一視されていたようで、実際に悪魔神と同じく
自然文明の森が復活のための贄の場として選ばれている。
神化編では
いつの間にか死んでいたI世を蘇らせるべく、
「太古の三龍」を贄として魂を安定させ、I世の復活に成功している。
煉獄の力を吸い上げながら蘇ったその姿を見てII世ら教団の者達はキング・ロマノフの復活と勘違いし、始まりを意味する「ビギニング」と命名。
I世改め《
大邪眼B・ロマノフ》としてここに蘇った。
…後にその魂は不安定化していき、ついには幾度も依り代を代えたりする事となるのだが、それはまた別のお話。
このようにキング・ロマノフの復活を切望してきたII世達だが、実際に復活に成功した世界線での末路は悲惨である。
DS世界では、煉獄より完全体としてキング・ロマノフを解放する事に成功したようだが、なんと《
龍世界 ドラゴ大王》によって討伐されている。
これによって
邪眼の一族自体が断絶してしまった模様。
煉獄邪神の復活を望みながらも、それが叶った途端散々な目に遭ってばかりなII世と邪眼教団。
未だ復活が成し遂げられていない
EP世界では、果たしてどのような結末を迎えるのだろうか…?
不敬なり!真邪眼騎士団
余談
- 肩書きの「教皇」はダークロードの種族冠詞「恐皇」を捩りつつも、ロマノフ元来の冠詞「邪眼皇」も取り入れた秀逸なネーミングとなっている。
- 「ロマノフ」のナンバリングを持つクリーチャーとしては《邪眼将デス・ロマノフV世》以来なんと七年ぶりに登場したカードでもある。
III世とIV世はどうなっているのか気になるところだが、キング・ロマノフの力に適合できずに死ねばそのまま廃番になるという設定もあるため、あるいはII世とV世の間にいた二人は死亡したのかもしれない。
最終更新:2024年10月05日 19:14