カマキリオージャー/ヒメノ・ラン

登録日:2023/03/26 Sun 06:25:53
更新日:2025/03/30 Sun 22:20:10
所要時間:約 3 分で読めるわよね?






ワガママになればいいじゃない!

あなたの望みは、誰でもない、あなたにしか叶えられない。

夢も、未来も……ワガママから始まるの。

そして世界を、あなたの思うままにしてやりなさい。



ヒメノ・ランとは、特撮作品『王様戦隊キングオージャー』の登場人物である。

演:村上愛花
キャラクターソング:「Golden Garden」


【概要】

本作の舞台「チキュー」に存在する美と医療の国「イシャバーナ」を治める女王。
金髪縦ロールに黄色いドレスというファンタジーのお姫様そのものな装いをしている。

一方で医療の国の長らしく、自身も超一流の医師であるドクタークイーンとしての顔も持ち、治療時には黄色の手術着を着用する。
専門の科は不明だが、手術着を着るところなどから外科だろうか。遺伝子鑑定をこなすこともできるため、遺伝子解析などが求められる場面でも力を振るう。
また医者としてこれまでにも幾多の困難や辛い現実を味わったことが仄めかされており、いかに残酷な光景であっても「大抵の地獄は見てきた」と豪語して臆さず引くこともない。

普段はオージャカリバーを自ら携行せず、側近のセバスチャンに運ばせている。


【人物】

一人称「私」
その性格は一言で言うと、テンプレのお嬢様(女王)らしく超ワガママ。
美しいものや可愛いもの、カッコいいモノに目が無く、そしてそれらを手に入れるためや自分の要望はどんなことがあっても絶対に通そうとする。
さらに自身が気に入らないことに対しては()の一言だけ言い放って拒否し、他人に媚びることは一切せず、欲しいものを得るためなら手段は選ばない。
ただし、ギラからゴッドクワガタを手に入れようとした際には、セバスチャンの提案した「何かと交換」という案を「この国の全部が私のお気に入り」と一蹴しており、自分の気に入った物を差し出すという考えは持っていない。

また汚れることを極端に嫌い、自身の通る道が少し汚れただけで失神するほどなので、セバスチャンらに掃除させている。治療中には血とかで思い切り汚れそうだがそのときはそのとき、仕方が無いとして割り切っているとか?

他にも、
  • 他国との会合より自分のおめかしを優先する。
  • セバスチャンらに一晩でお花畑を作るよう命じる。さらに完成後、そこにある家を景観が損なわれるという理由で(住民の許可を取り、新しい家を用意した上で)爆破する。
  • 25歳のセバスチャンに(彼の悩みを払拭させるためとはいえ)老執事を演じさせるために特殊メイク・改名をさせる。その割には様になりすぎている。元々老け顔だったのだろうか
等もうやりたい放題。その様は「チキューに蘇ったマリー・アントワネット」とのこと。ということはこの世界にもいたんだ……。

だがそのワガママは命を救うことにも向けられており、どんな状況でも誰かを救うことに躊躇が無く、華麗に人命を救う医者としての一面もあるし、時には自分の身が泥に汚れるとしても国民を守ることに一切の躊躇いが無い部分も踏まえて、国民を守護する責任感もしっかり持っている。
上記の「この国」にはイシャバーナの全国民の命も含まれているため、戦いによって国民が傷付き、死ぬことも酷く毛嫌いしている。

そもそもヒメノの言う「ワガママ」とは「人の目を気にせず自分の夢や望みを叶える」ということ。
例えば、かつて自分が治療した少女が父が仕事に困っているのを心配し、援助金が入るようにと治ってないフリをしていたのを察して、自分のようにワガママになっても良いと言い聞かせた。
国民達もヒメノのワガママに救われたことがあるからこそ、彼女を強く慕っているのだ。

その姿勢にはギラも最初は反発していたが、第1話の地帝国バグナラクによるシュゴッダム襲撃の際、彼女に友人のコガネを助けてもらったのを思い出してからは考えを改めている。
またンコソパの国王ヤンマは最初ヒメノに惚れていたようで「ちゃん」付けで呼びつつ低姿勢だったが、ワガママぶりを目の当たりにしてからは横柄に接するようになるも、ギラ同様に彼女の本質を知ってからは共闘を受け入れたのだった。
以降、ヤンマとは立場や国交など気にせずたびたび小競り合いを繰り広げる「喧嘩友達」くらいの関係に落ち着いている。

またワガママな性格ではあるものの、5王国同盟を結ぶ際にラクレスに反発したヤンマを嫌悪したり、プレゼントを渡してくれた国民にはちゃんとお礼を述べたりすることから、最低限の協調性や社会性は持ち合わせている模様。
イシャバーナで1番のシェフが用意したレインボージュルリラをテーブルマナーが壊滅的なヤンマがあっという間に平らげた際には「汚らわしい」と苦言を呈したが、対照的に丁寧に食すギラを見ては「へぇ……」と、見直したかのように少し意外そうに呟いており、テーブルマナーも理解しているのだろう。

常に気品に満ちた振る舞いの一方で、その胸の内には神の怒り事件の最中に自分の両親を殺した人物への憎しみが渦巻いており*1
  • 両親を殺した毒が蠍の毒に似た未知の毒物と言うだけでゴッドスコーピオンに執着を見せており、当初はその毒を分析して解毒薬を作ったあと三大守護神であるゴッドスコーピオンをバラバラにすると息巻く。
  • 神の怒りの際に暴れ回ったセミ型シュゴッドを犯人が操っていた事から、同じセミ型シュゴッドのガーディアンシケーダを連れたジェラミーを問い詰め、いつもの調子ではぐらかしたジェラミーを即座に犯人と断定し殺す一歩手前まで追い詰める。
  • ゲロウジームの乱入でジェラミーを取り逃した後はセバスチャンの紅茶を拒否した挙句、バグナラクの襲撃で傷ついた街や国民を放置してジェラミーを探し出そうとする。
など、王や医者としての矜持や責任を投げ捨ててでも犯人及びその協力者をこの手で裁こうとする苛烈な復讐者としての側面も備えている。
二番目は誤解を解こうとしなかったジェラミーが明らかに悪い。
なお、この時はギラたちの説得+ジェラミーの謝罪+リタがジェラミーから聞いたもっふんといっしょの制作秘話を聴くことにより収まった。
そして第2部にて神の怒りの真犯人たる宇蟲五道化の1人・静謐のグローディを前にした際は我を忘れて斬りかかるも、リタもまたグローディに養父母を殺害された身である事を悟り「二人で倒すの」と彼女の自己犠牲を止めている。

独自のネーミングセンスを持ち、ガーディアンスネイルには「ツムリちゃん」、ゴッドスコーピオンには「すこピ」というあだ名を付けている。

第11話ではチキューで放送されている子供向けテレビアニメ『もっふんといっしょ』を視聴している事が判明した。ヒメノがリタがまだ視れていない先週の放送の内容を喋ろうとしたため、ネタバレを防ぐためにリタは奇声を発して強引に遮っていた。


第二部開始前には1000メガトン級の花火を打ち上げた所、各国に飛び火したため「全世界同時放火罪」によりゴッカンに投獄されていた。なお、ヤンマの「天上天下唯我独尊」とカグラギの「ありぢごく」は後に有効活用されたのに対し、この花火は現状何のフォローもされていない。


カマキリオージャー



我が名はイシャバーナの女王 ヒメノ・ラン!!

ただ我がままに、我が道を往く!

散ることを知らぬ花!その気高きを知るがよい!!


オージャカリバー!

Come and Kick it(カマキリ)!


王鎧武装!


You are the KING!

You are the, You are the KING!


カマキリオージャー!!



画像出典:王様戦隊キングオージャー 第3話『我がままを捧ぐ』より(2023年3月19日放送)
©テレビ朝日・東映・東映AG


CV:村上愛花
スーツアクター:坂梨由芽

ヒメノがオージャカリバーを用いて変身する戦士。イメージカラーは黄色。
モチーフはカマキリで、ゴーグルもそれを模した形をしている。

キングズウエポンを鎌モードにし、オージャカリバーとの変則二刀流で戦う。時折鎌モードからオージャカリバーと合体させて薙刀モードにし、大鎌として振るうこともある(その為、作中では最も頻繁に薙刀モードを多用している)。
その可憐にしてアクロバティックな戦いはスタイリッシュで、道端にあるお花を踏まずに戦うのもお手の物。
更に、彼女がキングオージャーに乗り込むことで右脚から斬撃を伴う蹴りを繰り出すことができるようになる(本人曰く「執刀」)。
性格を踏まえると、基本汚れやすい戦闘には気乗りしなさそうなタイプに一見思えるが、「汚れる前に倒せばいい」という考えからバグナラクとの戦いには積極的に参戦する。

ちなみに戦闘時にはトリガーハッピーの気が顔を出すようで、偶然その場にいたガーディアンスネイルを「ツムリちゃん」と呼んで気に入り、ガトリングガンとして装備し高笑いしながら乱射していた


【ゴッドカマキリ】

全高:13.6m
全幅:10.7m
全長:25.2m
重量:350t
スピード:200km/h
出力:150万馬力

イシャバーナを守護するカマキリの特徴を持つ黄色いシュゴッド。
その鎌で敵を鮮やかに切り裂く他、人を抱えて飛べる程精密な作業もこなせる。
他のシュゴッドが広場だったり各国の城の外壁にとまって待機しているのに対し、ゴッドカマキリのみフラピュタル城内でくつろいでいるのが確認できる(3話提供画面、5話)。しかも専用の大型クッション付き。

キングオージャーに合体する際には右脚を担当。


【余談】

名前の由来はハナカマキリの別名「ランカマキリ」と、その学名「ヒメノパス・コロナタス」から。ハナカマキリというとピンクや白のイメージが強いが、マレーシアには黄色い体色の「ヒメハナカマキリ」という種類も存在する。
ちなみに黄色いカマキリは珍しく、見つけると幸運が舞い込む縁起の良い虫とされる。

当たり前だがヒメノの豪奢な金髪はウイッグで、演じる村上氏の地毛は茶髪。
また、同氏は番組の放送が開始された2023年春に、理系の難関大学としても知られる東京理科大学を無事卒業した才媛でもある。なお、彼女は芸能界デビュー前の高校時代に全国高等学校クイズ選手権に出場歴があり、2017年大会では福島県代表として全国大会に出場した経歴を持つ。
ちなみにウィッグの髪型はエピソードごとに微妙に変わっている。芸コマ。
更にピアノ演奏が得意で、第21話のピアノの演奏シーンは村上氏の生演奏である。キョウリュウジャーとのコラボ回では地球のメロディも披露した。

衣装デザインはファッション系学生によるコンペティションが行われ、名古屋モード学園の学生によるデザインが採用された。アクセサリーはティアラデザイナーのTARO KAMITANIが担当。プレミアムバンダイで衣装及びティアラとイヤリングが販売されているがティアラの価格は226,285円この人たちの月収以上である*2

スーツアクターの坂梨氏は、前作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン43話の1話限りとはいえ、同じイエロー戦士である別時空の未来のオニシスターを演じている。

同じ「ラン」の名を持つ先輩イエローとして『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキイエロー/宇崎ランがいるが、あちらは名前、こちらは(明言はされていないが)苗字であり微妙に違う。


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最終更新:2025年03月30日 22:20

*1 各々、事情は違うものの各国の王は神の怒り事件により玉座につくことになった者ばかりでありヒメノも十代で玉座につくこととなった

*2 価格だけで言うと富加宮賢人のジュート生地のコートが上回っている(231,000円)。