ガイナギスカン

登録日:2023/05/22 (月曜日) 17:16:53
更新日:2024/12/05 Thu 09:51:05
所要時間:約 ? 分で読めます




※推奨BGM:「仮面ライダーBLACK RX(インストゥルメンタル)」


海兵隊長ボスガンが送り込んだ風の騎士―――
ガイナギスカン

怪魔界に連れ去られた光太郎が、そこで見た物は?

そして、そこで出会ったワールド博士が、
光太郎に託した設計図とは何か?


変身!仮面ライダーBLACK RX!!


RX対風の騎士


……ぶっちぎるぜ!!







怪魔獣人、風の騎士ガイナギスカン!

出典:仮面ライダーBLACK RX/東映/第3話「RX対風の騎士」/1988年11月6日放送

仮面ライダーBLACK RX』の第3話「RX対風の騎士」に登場した怪魔獣人。

声:滝雅也


【概要】

海兵隊長ボスガン率いる怪魔獣人大隊の一番手である怪魔獣人で、RX抹殺のために呼び寄せられた。
ボスガン曰く、「最強の戦士」。

「風の騎士」の異名を持つ実力者で、黒いに乗って戦場を駆け抜けを武器に戦う。
頭から横に伸びる長い二本角が特徴だが、目がバイザーのようになっていてこれはおそらく兜である。
その槍の腕前は変身していない状態では全く太刀打ちできない程。
風を操る力を持ち、手から「風魔ビームハリケーン」という風速100メートルもの突風を発射する事ができ、馬に乗って移動するだけで周囲に風を巻き起こす。
また、槍を投げて爆発を起こす事で地球と怪魔界との出入り口を開く事ができる。
怪魔界の「風の砂漠」にある水の採掘現場の責任者でもある。

正々堂々とした決闘を好む誇り高い戦士で、南光太郎に変身のチャンスを与えたり、自分を目撃した茂達を捕まえはしたが人質にする事もなくすぐに解放した。
しかし、クライシス皇帝を「全知全能の神」と讃えており、ワールド博士を初めとするクライシス皇帝に逆らう者は奴隷にして働かせたり、躊躇なく殺害するなど容赦がない。

弱点は、人間には美しく聞こえるオルゴールの音楽がガイナギスカンにとっては不快な雑音に聞こえてしまう事。
この音を聞くと、激しい頭痛に襲われて満足に動く事もできなくなってしまう。


【活躍】

クライス要塞では、RX抹殺に失敗したマリバロンとガテゾーンがジャーク将軍から処罰されていた。
すると、それを見ていたボスガンが名乗りを上げ、RX抹殺のために最強の怪魔獣人「ガイナギスカン」を呼び寄せる。

地上に降り立ったガイナギスカンは自分を目撃した茂と健吾、三郎の三人組を捕らえ、さらに茂を探しに来た光太郎と玲子を風速100メートルの突風で吹き飛ばして怪魔界の「風の砂漠」に送り込む。
その後、茂達を引き連れて光太郎の前に姿を現して茂達を解放して襲いかかり、その槍捌きで圧倒する。

お前に一度だけチャンスを与えよう。この怪魔界にもほんの数秒、太陽の光が流れ込む時がある

その時が私とお前の勝負だ。お前が変身する瞬間、私はこの槍で心臓を射抜いてやる!

しかし、光太郎が太陽が差さないためにRXに変身できず、全力を出せないと見るとあえて怪魔界に太陽の光が差す時間を教えてチャンスを与える。
すると、光太郎が殴られた拍子に首に下げていたペンダントが落ちて中のオルゴールから音楽が流れ、それを聞いたガイナギスカンは突然苦しみだす。

なんだ、その音は!?ひどい雑音だ……頭が割れるように痛い……その雑音をすぐに止めろ……!

怪魔獣人のガイナギスカンにとっては、美しい音楽は不快な雑音に聞こえたのである。
光太郎達はガイナギスカンが苦しんでいる隙に逃げ出し、玲子と玲子を助けた怪魔界の科学者ワールド博士と合流。
光太郎はワールド博士からかつての美しい怪魔界の様子や、それがクライシス皇帝によって荒廃してしまった事を聞き、ワールド博士が開発した光の車「ライドロン」の設計図を受け取るのだった。

それから、光太郎達は砂漠での作業に参加しながら様子をうかがっていたが、そこにガイナギスカンが現れて襲われてしまい、光太郎を逃がそうと盾になったワールド博士は殺害されてしまう。
玲子や茂達は「風魔ビームハリケーン」で吹き飛ばされて気を失い、ついに光太郎とガイナギスカンは一対一で対峙。

間もなく日の光が差し込む。その時がお前の最期だ!

ガイナギスカンの言葉通り、怪魔界に太陽の光が差し込み、変身ポーズを取り跳び上がる光太郎。
事前の宣言通りにすかさず光太郎の心臓を射貫くガイナギスカンの槍。だが光の中から変身を完了したRXが現れる。

この世に光がある限り、俺はいつでも甦る!風の騎士ガイナギスカン、勝負だ!

ゆくぞ、RX!

最後の決戦に突入し、ガイナギスカンは再び得意の槍でRXを攻め立て、RXも逆に槍を掴んで奪い取るなど一進一退の激闘となる。
すると、玲子が下げていた光太郎とお揃いのペンダントからオルゴールの音が響き、ガイナギスカンは激しい頭痛に襲われる。
しかし、絶好のチャンスにもかかわらず何故かRXは動かない。

RX…何故、今俺を攻撃しないのだ!?

風の騎士ガイナギスカン、お前は俺に変身のチャンスを与えてくれた

今度は俺がお前にチャンスを与えよう…勝負はオルゴールの音楽が鳴り止んだ時だ!

RXは正面からの決闘を望んで自分にチャンスを与えたガイナギスカンへの返礼として、正々堂々と決着を着けようとしたのだ。

リボルケイン!

出典:同上

RXはガイナギスカンに槍を返し、オルゴールが止むと同時にリボルケインを手に突撃。
ガイナギスカンの槍を捌いて「リボルクラッシュ」を炸裂させた。

RX、私の負けだ…お前と戦えたことを誇りに思うぞ!

出典:同上

RXを讃えながらガイナギスカンは爆発し、砂漠の風の中に消えた。
光太郎達は空中に開いたトンネルを通って無事に地球に戻り、光太郎はワールド博士から託されたライドロンの完成に動くのだった。


【その他】

ガイナギスカンのデザインは、元々は大幹部の候補案の一つとして考案されたものだという。
一説に名前の由来チンギス・カン…もっと言えば、その角から推測するにヒツジやヤギの肉を使った北海道名物の「ジンギスカン」なのではないかという説もあるとか。

ガイナギスガン自体は本当の意味で「クライシス最強」を自称していたようだが、
どういう訳か、以降に登場したボスガン配下の怪魔獣人達も「クライシス最強」を名乗るようになっていった。
RXの作中では主にボスガン配下の怪人が「クライシス最強」という事になっていたのだが、毎回の様に「クライシス最強」という言葉が使われていた事から、「 クライシス帝国の怪人=最強 」というイメージがファンの間で根付いてしまった。
その様な点を汲み取ったのか、後に放送された平成ライダーシリーズ記念すべき第10作目の「仮面ライダーディケイド」ではクライシス帝国所属の「怪魔ロボット シュバリアン」が同じく「クライシス最強の戦士」を名乗っていたり、更に後に公開された映画「仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!」では戦闘員のチャップも「クライシス最強の助っ人」と名乗っている。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年12月05日 09:51