グルヴェイグ(FE)

登録日:2023/08/23 Wed 00:03:46
更新日:2024/12/07 Sat 16:55:45
所要時間:約 8 分で読めます




人は皆、過去に生まれ、未来に死ぬ。けれど私は、いつ、誰からも生まれた事がない。

私の生涯には、始まりの時も終わりの時もない。

永遠に巡る円環のように。己の尾を呑む蛇のように。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

概要

『グルヴェイグ』とは『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の第7部のラスボス
ゲームのシステム上、クラスは特にない。
イラストは4部でもキャラデザを担当した四々九氏。


光の国『ヴァナ』に伝わる時を司る黄金の魔女。
凄まじい爆乳と8頭の黄金の蛇を持つ美人。何気に露出も多い。
ミズガルズ(アスク王国とエンブラ帝国がある世界)にある全ての時間を巻き戻すことで、世界を滅ぼそうとする恐るべき魔女。
こんな美貌の持ち主だが実子がいる一児の母。しかし設定的には処女のママである。

これまでのFEの神々にも時間移動(神竜ナーガ邪竜ギムレー)、巻き戻し(大地母神ミラ女神ソティス)等時間操作が出来た。
しかしいずれも人数制限・回数制限などがあり、便利だけど強力な力ではなかった。
グルヴェイグの場合はそれら制限が存在せず、時の巻き戻しも世界全体ではなく対象指定で行う事も可能。
攻撃を受けてもこの力で自分の時間を巻き戻すことで「なかった事」にして無効化し、対象の時間を操る事で「生まれる前に戻す」「老いて干からびさせる」事で殺す。
その余りの強さに歴代FEシリーズの軍師達も「真っ当に戦っては勝てない」と結論に達したほど。

本編の未来の世界ではグルヴェイグの時間操作に特務機関の面々は歯が立たず、殺されてしまった。
この運命を変えるために、7部のヒロインであるヴァナの女神セイズがアスク王国に派遣されてきた。

ちなみにゲームアイコンは各部のヒロインが努めていたが、7部はセイズではなくグルヴェイグが務めている。
なので「真のヒロインはグルヴェイグではないか?」と疑われていたが……。

本編

長い歳月を生き絶大な力を持つ黄金の魔女は神々の王ニョルズでも勝てるものではなかった。
なのでセイズはニョルズから力を分け与えてもらい、その力で成長しきる前の「現代のグルヴェイグ」を殺すべく彼女を探す。
しかしミズガルズやニフルなど9つの世界を探しても「現代のグルヴェイグ」はいなかった。
そんな時に未来のグルヴェイグが現れ特務機関を殺そうとするので、慌てて過去の世界に逃げる

過去の世界では「過去の世界のグルヴェイグ」ことクワシルがおり、セイズは和解を試みたもののクワシルは頑なにグルヴェイグに進化しようとするので断念。
セイズはクワシルを殺そうとするが、それをアルフォンスが待ったをかける。
「過去の世界でクワシルを殺すのは自分達に、少なくともセイズにとっては非常にマズイことになりかねない」と。

セイズは絶対にクワシルを殺せない理由とは――

正体

黄金の魔女グルヴェイグ……その正体は、7部のヒロインであるセイズの成長した姿
そしてそのセイズもまたクワシルが成長した姿であった。アルフォンスがクワシルを殺すのを阻止したのはセイズを死なせないため。
正確に言うとセイズが、自身とエクラとの間に生まれたヘイズの命を奪う事で、
その身に宿った『黄金の蛇の呪い』を自身に取り込み世界に絶望する事で『黄金の魔女グルヴェイグ』へと進化する。

簡単に言えばピカチュウ(セイズ)に雷の石(ヘイズ)を与えるとライチュウ(グルヴェイグ)になる。

『黄金の魔女の呪い』に蝕まれたグルヴェイグは世界を滅ぼし、時間の循環を回すことしか考えないようになる。

時系列として、
まずグルヴェイグが未来の世界でミズガルズを滅ぼす。

そのタイミングでかつてエクラと『女神の契り』をしていたことで娘・ヘイズが産まれる。その娘を過去の世界へ送る。

自身の体の時を巻き戻し幼少期――クワシルになりながら、記憶の大半を消す。その状態でヘイズを送った時代よりさらに過去へ。

過去にやってきたエクラとクワシルが出会う。この条件を満たすと儀式を行い、記憶を全て消しながらセイズに進化する。

娘・ヘイズと出会ったセイズは、本当の関係性を知らないので姉妹として過ごす。

クワシル時代に出会った記憶の残滓の影響でセイズがエクラに接触。セイズとエクラは『女神の契り』を行い未来の世界に子供を残す。

ヘイズが『黄金の蛇の呪い』で黄金の蛇になってしまい、セイズは苦渋の判断でヘイズを殺し呪いがセイズに移動。

その後色々な絶望を体験し呪いが発動、セイズが『黄金の魔女グルヴェイグ』に進化。

冒頭に戻り、以下ループ。


御覧の通りグルヴェイグは誰かから生まれてきたことがなく、同時に死んだことがない。時の矛盾が生み出した存在である。つまりFE版カオス
そしてこのループを永遠ともいえる時間繰り返してきており、その時間の中セイズの精神も擦り切れてしまった。

なおグルヴェイグはセイズが成長した姿なのだが、CVや外見はヘイズを彷彿とさせるモノになっている。
メタ的にはネタバレ防止かもしれないが、グルヴェイグはセイズより黄金の蛇の呪いの方が主体になっているのかもしれない。

第7回 英雄総選挙

とそんなグルヴェイグだが、『第7回 英雄総選挙』にて女性部門1位、総合3位を獲得した。
これまでヒーローズのオリキャラで最高順位はヴェロニカの女性部門2位だったため、大健闘である。
そのヴェロニカは、1部でキャラ性が判明していた事、当時は敵キャラが仲間になるか分からないので総選挙で確実に仲間にさせる必要があった事、などが決定的な理由として考えられる。
しかしグルヴェイグの場合、投票期間が7部の5章(実質2章)という初期でキャラ性が何もわかっていない段階であり、
しかもここまで各部のラスボスは部終了時に完全な悪役だろうが全てガチャ入りしているという流れがあるため、実装してほしいからと言ってわざわざ投票する必要性はほぼない。*1

つまるところ、ビジュアルの良さだけで並み居る人気女性キャラを押しのけて1位になったのだ。おっぱいは正義。

しかし本来グルヴェイグは7部のラスボス。それを異界の別人とはいえ中盤仲間に出来るようになってシナリオが歪まないはずがない。
これを一体どうするのか、運営は試されることになったのだった……。
……そしてその結果、ストーリー上ではいかにして「無敵のグルヴェイグを倒すか」を四苦八苦している最中、
ゲーム上では総選挙グルヴェイグがシレっと敵ユニットとして登場して特務機関に倒されている

「倒せないラスボス」と「新キャラは敵の配下としてシナリオに登場」という仕様が悪く影響した例である。

なお、「最新のオリジナル女性キャラへの票」はヴェロニカに始まって今回まで継続的に見られており、概ね上位10名くらいには誰かしらが食い込んでいた。
そのうえで、第7回は過去に比べて投票数自体が格段に下がっていたため、今回の件はこの影響でその支持層が相対的に上がったという可能性も考えられる。


性能

セイズ? いいえ……その名は過去に消えた。

私はグルヴェイグ。繰り返す円環を生きる黄金の魔女。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2023年8月に通常版に先駆けて総選挙版が実装。イラストは神階版同様に四々九氏。
青属性の魔法・飛行ユニット。魔法以外はガラリと変わっている。
これまでの総選挙英雄は身内の服を着ていたが、グルヴェイグの場合は見ての通り過去……セイズだった頃の服。なので胸が苦しいらしい。
セイズの服だけではなく、額の角がセイズ色だったり心なしか目のハイライトが強かったり、セイズがグルヴェイグになったばかり感がある。
登場した頃には本編でもグルヴェイグ=セイズという事実が明らかになった後であり、
懸念事項だった「味方ユニットとして登場」「特別な服装」という要素を有意義に反映することには成功している。

『想いを集めて』では時間操作で無敵になっているグルヴェイグを倒すために、歴代FE軍師達が会議を重ね、
自分達ではグルヴェイグは倒せないから、異界のグルヴェイグをエクラの契約で縛って、自分同士で戦わせよう
という、インチキすぎる方法を思いつき、それを実行した結果アスク王国に呼ばれた事が判明。

Web企画『戻って解決!アスク王国危機一髪』では食糧難になって破産寸前になったアスク王国を救うために、同期の総選挙英雄を過去の世界に送った。

武器スキルは『円環の力』
【再移動(1)】を発動可能。奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自分から攻撃した時、または、自身が【有利な状態】を受けている時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、
さらに、攻撃、速さがターン数×2だけ増加(最大10)、ダメージ+速さの20%(戦闘前奥義も含む)、
敵の絶対追撃を無効、かつ、自分の追撃不可を無効。

Aスキルに自分から攻撃した時、戦闘中の攻撃、速さ+7
自分から攻撃した時、戦闘開始後、敵に7ダメージ(戦闘中にダメージを減らす効果の対象外、ダメージ後のHPは最低1)、
戦闘後、敵のマスと自分から見た敵のマスの左右それぞれ2マスに【天脈・炎】を付与する(1ターン)『鬼神飛燕の炎撃』
Bスキルは戦闘中、敵の速さ、魔防-5。戦闘開始時、自身のHPが50%以上で、自分から攻撃した時、戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを60%軽減する。
自分から攻撃した時、戦闘後、自分を行動可能な状態にする、かつ自分とダブル相手に【グラビティ】を付与『時を戻す黄金の魔女』
Cスキルにはターン開始時、周囲2マス以内に味方がいれば自分の攻撃、速さ+6(1ターン)、かつ「周囲2マス以内の味方の隣接マスに移動可能」を付与(1ターン)
周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ+3『攻撃速さの信義4』

最初のグルヴェイグとして神階版が来るまで敵ユニットと同じ感覚を味わえる。
何より特徴がこの『鬼神飛燕の炎撃』
効果こそは一撃スキル同等だが自分から仕掛けるだけで確定固定ダメージを喰らうトンデモ能力。だけに足らず特定範囲内のマスに天脈・炎までもばら撒く。
天脈・炎のマスにいる敵は敵ターン及び戦闘開始直後にも固定ダメージを喰らう。当然他味方ユニットにも効果は反映する。
そして遠距離武器ユニットの機動力も殺せるおかげで範囲を狭めることも可能。
再行動もしてダメージを抑えるBスキルも内蔵し、ワープもするといった敵ユニット時のグルヴェイグの恐怖を自分の手で操作できる。

が、攻められるのは苦手で魔防も紙耐久の脆さから魔法相手は特にNG。
軽減できたとしても軽減無効や二回連続攻撃では簡単に対応され、普通に倒される場合もある。
飛行特攻や弓なども苦手で隙さえ与えてしまうと対応出来ない。

私が知る未来は、既に存在しない。

エクラ、私たちはあなたが切り拓いた未来を生きている。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

それから2023年11月に神階英雄としてクワシルと共に念願の参戦。
無属性の騎馬ユニット。魔法使いなのは変わらず。
今回の時系列は死後の世界から来たらしく、円環の輪が途切れた事を喜んでいる。
これまでの章ボスは召喚の契約で止む無くエクラに従っていたが、グルヴェイグの場合は再びエクラの傍にいられるので満足している。
というかエクラへの好意を隠していない。

武器スキルは『終端グルヴェイグ』
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自分から攻撃した時、または戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、
さらに、攻撃、速さが、戦闘開始時の自分の速さの15%だけ増加、敵の絶対追撃を無効、自分の追撃不可を無効
自分から攻撃した時、戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを70%軽減、戦闘後、7回復
自分から攻撃した時、戦闘後、自分を行動可能な状態にし、自分とダブル相手に移動を最大1マスに制限する状態異常を付与する(発動後、2ターンの間発動しない)

奥義スキルは『時は光』
速さの45%を奥義ダメージに加算。
戦闘中、自身の奥義発動カウント変動量-を無効。
自分から攻撃し、かつ、奥義を発動した戦闘後に自分が生存している時、自分を行動可能にし、自分とダブル相手に移動を最大1マスに制限する状態異常を付与(1ターンに1回のみ)
(この効果は他の同系統効果より優先する、その際、他の同系統効果は発動していない扱いとする)

Aスキルに総選挙版同様『鬼神飛燕の炎撃』
Bスキルは自分から攻撃した時、戦闘開始後、敵に7ダメージ(戦闘中にダメージを減らす効果の対象外、ダメージ後のHPは最低1)、
自分から攻撃した時、戦闘中の敵の速さ、魔防-4、自分が与えるダメージ+敵の魔防の20%『魔の蛇毒』
Cスキルには戦闘後、敵とその周囲2マスの敵の守備、魔防-7(敵の次回行動終了まで)
戦闘後、自分とその周囲2マスの味方の攻撃+6、かつ自分に【天駆の道】を付与『守備魔防の紫煙3』

神階英雄内だとかなりの攻撃性を誇り、攻撃だけで簡単に蹂躙していく。
敵対時の効果は攻撃速さの強化以外全て据え置き。……どころかダメージ軽減効果が強化
武器と奥義スキルが整えば合計三回行動可能で移動は制限されるが敵が範囲内にさえ居れば問題なし。
再行動だけでも恐ろしいのに炎撃と蛇毒の強化版で敵に確定14ダメージを与える。天脈・炎のマスだと19
それが3回行われると考えると恐ろしい。

しかし自分から攻撃する前提でないと話にならず、攻撃以外の行動では場合によっては隙を見せるだけになる。
総選挙版同様に攻められるのは苦手、魔防も紙耐久の脆さと軽減無効や二回連続攻撃の弱点も一緒。
弓相手の心配は減ったが総選挙版と違い、騎馬特攻が苦手なので隙を付かれると耐えられない。

私はグルヴェイグ……彼女はセイズ。

私たち二人が望むのは、あなたと過ごす夏……。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2024年6月に水着姿で初の超英雄に登場。イラストも四々九氏。
赤属性の魔法・騎馬ユニットで属性が変化
今回は比翼英雄でパートナーは成長する前の自分だった頃のセイズ。
これまでリアル塗りで怖い顔をしていた黄金の蛇は、デフォルメが効いたかわいい顔になっている。
この蛇は英雄紹介によると浮き輪とのこと。

まだエクラへの好意を素直に表せないセイズと、もう隠す気すらないグルヴェイグという自分同士でありながら対照的な二人。
外伝によると手に持つ氷菓子はエクラが渡したものらしい。
しかし当の二人がエクラを探し回っていることから、エクラは渡すものを渡したらさっさとどっかに行ってしまったことがうかがえる。やはり鈍感。

なお2024年6月時点でセイズは最速で比翼の前後を担当したことになった。

武器スキルは『魔女と女神の夏光』
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自分から攻撃した時、または戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が自身を中心とした縦3列と横3列にいる敵の数x3+5だけ増加する。
ダメージ+速さの20%(範囲奥義を除く)
敵の奥義以外のスキルによる「ダメージを〇〇%軽減」を半分無効。
自分から攻撃した時、戦闘中、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージを70%軽減、
戦闘後、自分を行動可能な状態にし、自分とダブル相手に移動を最大1マスに制限する状態異常を付与。

Aスキルは今まで同様『鬼神飛燕の炎撃』
Bスキルは『速さ魔防の遠影4』
【再移動(残り、最低1)】を発動可能
戦闘中、敵の速さ、魔防-4
自分が与えるダメージ+7(戦闘前奥義も含む)
Cスキルにはターン開始時、自分と周囲2マス以内の味方の速さ+6(1ターン)
戦闘中、速さが「敵の速さ-5」以上の時、敵の絶対追撃を無効、かつ、自分の追撃不可を無効『速さの波・奇数4』

奥義スキルは『時と光』
速さの30%を奥義ダメージに加算
戦闘中、自身の奥義発動カウント変動量-を無効
自分から攻撃し、かつ、奥義を発動した戦闘後に自分が生存している時、自分を行動可能にし、自分とダブル相手に移動を最大1マスに制限する状態異常を付与(次回行動終了時まで)(1ターンに1回のみ)
『時は光』と同じだがカウントは2で少なくなる代償に奥義ダメージは抑えられている。

運用方法は今までと一緒だが神階版より再行動に磨きを掛けた。
敵の数に応じてステータスが大幅に伸び、軽減相手にも対応出来る事が可能に。
自分のダメージ軽減は二回攻撃相手にも通用するよう改善した。
そして再移動のおかげで多少なりとも場を離れることも。

比翼スキルは自分を行動可能にする(現在のターン中に自分が戦闘を行っている時のみ発動可能)
これは忍者比翼英雄特有の比翼スキルと同じ。計4回行動可能とエーデルガルトもビックリの行動力の化身

やはり自分から攻撃する前提でないと話にならず、弱点こそ同じ。
回復や機動力強化が出来なくなったりと神階版より劣化している部分も多い。

台詞

  • セイズ? いいえ……その名は過去に消えた。私はグルヴェイグ。繰り返す円環を生きる黄金の魔女。
  • 異界の女王カムイ……彼女は自ら歩む道を選んだのだという。けれど私の道は、閉ざされた円環……。
  • なぜ……? 私がここで、このような姿に……まさか、円環に綻びが……?
  • 私は生まれたことがない。生まれた記憶が無いのではなく……生まれた事実そのものがない。
    私は死ぬことがない。円環に既に定められている通り……死ぬという未来そのものがない。
    けれど、今の私は……この姿の私は……違う。円環に定められたものではない。もし、そうだとしたら……。
    私は初めて見るのかもしれない……過去に繰り返したものとは違う、新しい未来を……。
  • あなたにじっと見られていると……昔の……クワシルや、セイズだった頃と同じ気持ちになってしまう。
  • あなたは私を……私の希望を救ってくれた。ありがとう……。
  • 私は過去で、クワシルとしてあなたと出会い、共に過ごした…。
    私は現在で、セイズとしてあなたと出会い、女神の契りを交わした……。
    私は未来で、グルヴェイグとしてあなたと出会い、あなたを殺した……。
    過去、現在、未来。私があなたのことを好きだったのは……そのすべての時間。あなたと共にいられる、今、この時も……。
  • この衣装……本当に、これを着ることであの人が喜んでくれるのなら……。



追記・修正は時の円環に飲まれてからお願いします。

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最終更新:2024年12月07日 16:55

*1 ラスボスっぽく登場しているが本当にラスボスかどうかは保証されていない、とも一応言えなくはないが……