モーターマン(キン肉マン)

登録日:2023/12/20 Wed 10:10:42
更新日:2024/09/27 Fri 12:01:52
所要時間:約 3 分で読めます





キキキ 往生際の悪い野郎だ!!

モーターマンとは漫画『キン肉マン』の登場人物である。


◆プロフィール

所属:技巧(ゼブラ/ぎこう)チーム(機械超人)
出身:フランス
身長:190cm
体重:210kg
超人強度:460万パワー
年齢:23歳
:川津泰彦


◆概要

『キン肉マン』の旧シリーズ最終章【キン肉星王位争奪編】において技巧(ゼブラ/ぎこう)チームの次鋒(ゼブラ四天王)として登場。
頭部がドリルになっていて、両腕が電池の超人。『キン肉マン』では初の電気を使う超人でもある。笑い声は「キキキー」
非常にデザインが安定しない超人であり、同じ話内でも登場する度にデザインがコロコロ変わる。
アニメでは初期の頭部のドリルにトゲトゲと後頭部にスイッチらしき突起が2つついたデザインで統一されている。

全身骨折の満身創痍とは言え準主人公のテリーマンに対し優勢に戦う猛者であるが、バイクマンからは小型電源機として参加させただけの数合わせとして紹介されている。
ちなみに旧作キン肉マンにてテリーマンが最後に戦った公式戦の相手は彼である。
とても格闘などできそうにないオモチャ体型からわかる通り戦闘はギミック頼りであり、ラーメンマンからは「くだらん…」とまで言われてしまっている。

同じく《技巧》(ゼブラ)チームでラーメンマンの対戦相手でもあるバイクマンとは同じ機械超人であるが、漫画本編ではシングルマッチでしか闘っていない。また(バイクマンの所にも同じことを書くが)『ディープオブマッスル!!』では、

  • バイクマンとの出会い。
  • バイクマンと一時は「キラーモータース」として組むも決別していたこと。
  • バイクマンと共に技巧チームに入るまで。

などが語られている。


◆活躍

キング・ザ・100t戦のダメージがまだ癒えていないテリーマンに対し優勢に戦うも、もう1人のバイクマンが現れたことで中断。偽物のバイクマンのヘルメットを壊し、ラーメンマンの正体を暴くとそのまま試合に入る。
素顔では4年ぶりの試合となるラーメンマン相手に最初は有利に進めるが、試合勘を取り戻したラーメンマンに敵う筈もなく飛翔龍尾脚でドリルを破壊され、フライング・レッグ・ラリアートで大ダメージを負う。
最期はキャメル・クラッチで真っ二つにされ、伝説の37秒という大会最短試合*1での決着となるのであった……。
死んでからも腕が有ったり無かったりと安定しないままであった。

以後はバイクマンのバッテリーとして扱われる。
そもそも、ゼブラからも「バッテリー」として雇われていた。四天王なのに…。
アニメではバイクマンにドリルに付いたラーメンマンの返り血をタオルで拭いてもらう場面があり、一定の感謝はされていると思われる。
ラーメンマン参戦時の自信満々な態度を見る限り、本人にはその事を知らされておらず実力でチーム入りできたと思わせていたようである。

ラーメンマン復活のインパクトを強調する噛ませ犬であり重症だったとはいえ人型バッテリーの立場で一方的に叩きのめしテリーマン凋落のイメージを作ってしまった罪作りな電池である。

アニメ版では(主にテリーに対する)不名誉を払拭すべくモーターマン戦に丸々1話が割かれ、試合序盤は普通のプロレス勝負でテリーと一進一退の華麗な技の応酬を繰り広げる正統派レスラーとして戦う描写が追加され、1回戦の負傷の影響が見え始めたテリーに対しドリルと電気技を解禁し…という流れになり、その後も関節技で足にダメージを与えモーターマンも冷や汗を掻くなどテリーがかなり善戦しており、Aパートの大半がこの試合に費やされている。
そしてBパートのラーメンマン戦では原作以上に攻撃を加えるシーンが追加され、ラーメンマンも撃破までにそれなりの手数と攻撃を必要とするなどモーターマンは普通に強豪超人なのだと印象付けるような描写とパワーバランスになるように配慮。

その上でラーメンマンの名シーンである飛翔龍尾脚から始まる必殺の3連撃”秒の殺し屋復活”はバッチリ描かれ、かなり気合の入ったシーンとなっている。
中華風の専用BGMが高らかに流れながら変身バンクのように昇竜道着の赤い龍が体に巻きつき華麗に舞うラーメンマンは誇張抜きに”やったーカッコいいー!”なので必見。

「復活だ…ブロッケンマンを破った4年前の”強すぎるほど強かった”ラーメンマンが!」



…だが試合シーンを追加したアニメ版でも伝説の37秒の記録はそのままにしてしまったため少々違和感が生じてしまった。


◆得意曲芸

バッテリー・クロー
両腕の電池で敵の頭部などを挟み込み電流を流す。この技についてラーメンマンには「ただの曲芸」と言われてしまった。

スパーク・リング・フラッシュ
バッテリーを使い目眩ましさせる曲芸。
足元にまでが届いてないのが弱点だが、テリーマンはラーメンマンのアドバイスが無ければ気付けなかった可能性がある。

ドリル・ア・ホール・スパーク
両腕の電池を合わせてドリルを回転させる。この技は相手を吹き飛ばす力を持ち、劇中ではテリーマンを場外まで吹き飛ばした。わざわざ相手を吹き飛ばさないで相手の体をドリルで貫通することで即死も狙うとか言ってはいけない。


◆余談

飛翔チームミスター・VTRはチームの次鋒、機械超人という共通点があり、身長も同じであるが、体重は790㎏とモーターマンの3倍以上もある。
ミスターVTRが重いと感じるのかモーターマンが軽いと感じるのかは個人次第である*2

瞬殺されたレオパルドンと同じ声優である。なおこちらも次鋒。

30分ルールで連戦できなかったウォーズマンに不戦勝
全身骨折で重症だったとはいえテリーマンを追い込んでの無効試合でラーメンマンに交代と
実はバイクマンに期待されていた2人分の働きは(棚ぼたとはいえ)モーターマンの方が果たしていたりする。
基本的にテリーマンの方が無効試合として扱われてはいるのだが、形の上での勝ち星は技巧チームでは最多。



キン肉マンⅡ世』にも同じく電気を使うボルトマンという悪魔超人が登場している。ただしこちらは強豪として描かれており、モーターマンとは役割が正反対である。




追記・修正はドリル・ア・ホール・スパークで相手を吹き飛ばしてからお願いします。

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最終更新:2024年09月27日 12:01

*1 よく「レオパルドンはリングインした途端に倒されたじゃん」と言われるが、現在の公式見解では「ゴングをならす前に瞬殺されたので試合時間が計測すらされなかった」という事になっている。なおレオパルドンは出撃してたったの0.9秒でKOされたらしい。

*2 参考までにウォッチマンは680kg、ステカセキングは700kg