キン肉マン ゼブラ

登録日:2012/02/16 Thu 00:37:57
更新日:2025/01/18 Sat 23:40:40
所要時間:約 7 分で読めます






友情など金さえあれば買うこともできるし捨てることもできるわーっ!!


金さえあれば王位だって買えるんだーっ!!


キン肉マン ゼブラとは、漫画『キン肉マン』【王位争奪編】に登場する、5人の王位継承候補の1人である。

目次

プロフィール

所属:技巧(ゼブラ/ぎこう)チーム大将(残虐超人)
出身:キン肉星(エントリーはアフリカ・ナミビア)
身長:220cm
体重:154kg
超人強度:97万パワー(パワフルマン)/1億パワー(ゼブラ)
年齢:24歳
CV:掛川裕彦

戦績:
ブルー・インパルス●(スグル版マッスル・スパーク)*1※タッグ戦
マリキータマン●(マリキータデッドリーライド)
エル・ドミノス○(シンクロニシティ・インフェルノ)※タッグ戦

概要

元々はキン肉星の農夫で本名はパワフルマン。
後に「技巧の神*2」が乗り移る事により「キン肉マン ゼブラ」となった。

王位争奪戦の準決勝でキン肉マンと対決し敗北。王位継承者候補から脱落した。
「漆黒のテクニシャン」「天使と悪魔が棲む技巧超人/執念と憎悪の残虐ファイター」「悪魔を宿すテクニシャン」といった厨二臭い異名の持ち主でもある。

容姿

技巧の神が乗り移る前は、キン肉星の住民らしくトサカが生えており(マスク?)、髪もフサフサで顔立ちも整った偉丈夫だった。(アニメでは他の王子候補の素顔に合わせてか野暮ったくなっている)
技巧の神が乗り移ってからは、キン肉スグルと同じマスクを被り、体中に縞馬の様なコントラストの模様がされている。
一見、何も着ていない様に見えるが、マスク剥ぎの儀式の時にボディスーツの様な物を着ている事がわかる。

モチーフは漫画「タイガーマスク」に登場し、リアルでジャイアント馬場が扮したこともあるグレートゼブラか。

性格

王位編当時はキザなナルシストといった感じで、アニメではチームメンバーを紹介してほしいというナツコの質問に対し「美女の頼みは断れんからな」と応じている。
チームメイトに対しては試合で優勢になれば賞賛はしてくれるが雇用契約による最低限の仕事をこなせなければ途端に冷淡な態度を取る。瞬殺されたモーターマンの残骸を腹立たしげに踏みつけるシーンなどは最たるものだろう。
試合中は他の王子達と比べて紳士的で、ダウンしたスグルが起き上がるのを待つなど、クリーンファイトを好む。
その紳士ぶりには実況も「これほどクリーンなファイトを見るのは初めて」と絶賛した。
ただし口は悪い

だが、それは表の顔であり怨念と憎悪のパワーを内包したパルテノンの影が体を這うと白い部分が黒く変わり性格も変貌。鉄球等の凶器を多用する残虐な超人であるブラックゼブラへと変貌する。
パルテノンの話ではこちらが本来の性格であり、残虐ファイトを制御するために普段は正義の白のストライプで中和しているらしい。

また、過去に親友でもある愛馬のキッドを殺した時から金にうるさくなっており、「金さえあれば王位でも何でも買える」とすら思っている。
他チームの大将らが己の器量や信頼で結束を保っていた分、ゼブラの孤独感と心の荒みぶりが際立っている。
しかし金払いは良く、チームメイトには前金として各々に30億超人ドルを支払っており(人間の紙幣と比べてどの程度の価値かは定かではない)、キン肉マンチームのロビンラーメンマンも大金で引き入れようとした。
パルテノンが撃破され体内から札束がバラ撒かれてしまった時は(なぜそんな所に保管しておくのかというのは禁句)、観客に誰も触るな!と怒鳴り散らし、そそくさと自分の足元に拾い集めていた。
「これは俺がパルテノンに渡した金だ!」と怒鳴り散らしている事からパルテノンへの契約金を尊重している台詞とも取れるが(金でチームメイトを買っている事への説明的な台詞であるにしても)、前述の通りそそくさと拾い集めサンタさんのような袋に詰めている事から全身バラバラで契約不履行になったから返せ、といった拝金主義の極地であるとも取れる。
アニメでは(恐らく舞い散る札束の作画が大変だし超人ドルってどういう貨幣だよという疑問もあるので)札束は金塊(ゴールド)へと変更され
「誰も触るな!これは俺のものだ!俺のだーっ!」
とまだ好意的な解釈のできる余地がある原作に対してより浅ましくなっており、地面に這いつくばりながら両手をガサゴソさせてありったけの金塊を拾い集めアタッシュケースに収納している。


結束の証として、チーム全員にゼブラメダルを持たせている。
肌身離さず持つ事を求めており、金が全ての価値観であるゼブラなりのコミュニケーションのようでちょっとかわいい。

生い立ち

生まれた時は農夫であり、貧乏子沢山の家庭で育ち、幼い時から家に嫌悪感を持っていた。(家族の死で盗人に身をやつしてしまったマリポーサや、父を失い母のヤングケアラーとなってしまったフェニックスとは異なり、取り敢えず家庭は健在で最低限の生活はできていたようである)
早く大人になって立身出世をしこんな家をずっと出たいと上京に憧れる地方人のような思いを頂き続けており、そのためには金が必要と思い至り、現在のゼブラの根幹である拝金主義の精神が形成されていく。

それからが家の農耕以外の何かしらの労働にガムシャラに励むようになる。
その際「人の嫌がる仕事でも進んでやっていた」というやや不穏な述懐があるのだが具体的にどのような仕事に手を染めていたかは不明。一応はクワ一本と愛馬キッドの協力だけで成し遂げたらしいが、それでもできるヤバめの仕事というのは幾らでもあるものでファンからは少し心配されている。

偉くなるためには正義超人の超人協会の会員になることが近道という事で、謎の仲介人(関西弁の頬が垂れて肥え太ったおっさん)
に90億超人ドルの賄賂を渡せば裏口入会できる(オッサンの後ろには物理的に裏口の扉が聳える謎の空間)という噂を聞きつけ、数年で上記の金額を稼ぎきる。(数年の労働で90億というあたりに”人の嫌がる仕事”の不穏さが垣間見える)
しかし今年から裏口入会に必要な金額が100億に釣り上がったと門前で言われてしまう。
項垂れるゼブラの隣にいるキッドを見たオッサンは「応接間の毛皮の敷物にちょうどこんなのが欲しかった」と言い出し、キッドの毛皮を差し出せば90億で入会を認めるとという条件を提示する。
ゼブラは出世の夢を叶えるために親友であるシマ馬の「キッド」を惨殺し、その皮を売って超人協会に入会した。
そして”金のためなら愛する人や親友でも平気で裏切れる”荒んだ精神を得るに至る。
この時既に「キン肉族三大奥義」の1つである「マッスル・インフェルノ」をマスターしていた事から、彼の先祖はキン肉王家と深く関わっていた(王家を守護する騎士の末裔?)のではないか、という説もある。

上記の様子から分かるようにこの時の正義超人協会というのがかなりキナ臭い存在で、基本的に大会や試合で強さを見せる事で身を立てていく正義超人において金による入会をチラつかせている時点でかなり怪しく、腐敗の跡が窺える。もしオッサンがキン肉族だったらサダハル大叔父さんなどは大激怒し粛清に踏み出す事だろう。
(一応その後のゼブラ側に騙されたと憤るような描写もないため、正義超人協会という団体はちゃんとあり、曲がりなりにも会員になれたという事だとは思うが…)
”正義超人”になるために親友を惨殺するという何とも本末転倒な顛末である。

超人協会に入会してからボクシングを始め、彼は超人の中では平均的な体格であるにもかかわらず、最重量の階級である「スーパーヘビー級」のチャンピオンになる偉業を達成。
かなりの実力を身につけた。

ボクシングをしながら農業も続けており、技巧の神が乗り移る時は畑を耕している最中だった。
少なくともこの時点で30億超人ドル×4を即金でチームメイトに出せるようになっていたので、望み通り金持ちにはなれたようである。

アニメではこの裏口入会の降りが視聴者のちびっ子に配慮して頑張ってマイルドに改変されており
立身出世の夢は”強い超人”になるという超人格闘者らしい動機になり、そのためには超人技能テストを何年もかけてパスしなければならず(段位などの複数の段階を経る昇段試験のような物だと思われる)そのテストを受けるために金が必要という事になっていた。
金に拘る理由は何かしらの事情で自分の求める段位に達する時間が足りない(昇段する頃には肉体の全盛期が過ぎてしまうとか、年齢制限のある大会に出られなくなる、あたりの理由だと思われる)それを少しでも早く受けるために裏口超人への賄賂が必要だという設定に変更された。キッドを毛皮の敷物にする代償は金塊が10キロ足りない(稼ぐには1年以上の重労働が必要)事への引き換えという事になり、超人ドルという単位がインフレしまくっていた原作よりかは多少わかりやすくなっている。
また冷や汗を浮かべながらも躊躇なくキッドを殺していた原作に比べ、惨殺の夜は嵐が吹き荒れるなか涙を浮かべながらキッドに肩を抱き寄せ、それをなんとなく察したキッドが慈愛の目でキッドを見つめるなどゼブラにとってより深い悔恨となっている描写となっており、後述のキッドがどんな気持ちで死んでいったと思う?と聞かされた際の返答にも変化が出ていた。
”人の嫌がる仕事”は”危険な作業”に置き換えられており、発破による岩盤破砕らしき仕事に従事している様子が描かれた。



試合内容

運命の王子の中でも数少ない正統な奥義の使い手であり、フェニックスからマークされるほどの実力者。
王位争奪戦では「ゼブラ四天王」と呼ばれる部下を金で雇いゼブラチームを結成。
準決勝でキン肉マンチームと戦った。
キン肉マンチームは初戦で負傷しているとはいえ、
という、当時の正義超人最強チーム。
5人チームの団体戦の筈なのに6人いたり、先鋒と次鋒が2人いるのに中堅がいないことを気にしてはいけない。
負傷者0のゼブラチームに対してキン肉マンチームは初戦で負傷しているし、敵チームの助っ人の登場にゼブラチームも「名を上げるチャンス」とやる気満々だったから何も問題無い。なおリーダーであるゼブラには何の了承も得ていない(アニメでは一応マンリキが抗議したが、こちらでは連戦でまともに戦えない超人の事を考慮し5人中2人までは途中までは変えていいというルールが制定された)

その代わりなのか中堅戦のサンダードームデスマッチや最終戦のタッグマッチなど技巧チームに有利な試合形式を次々と提案して試合させている。(ラーメンマンも受けて立つのだが流儀だと言っているし、ロビンやキン肉マンも望む所だと受けて立っている)
つまる所メンバーで不正をしているキン肉マンチームか試合形式が理不尽な技巧チームかという差しか無く、それらを全て飲み込んで観客を盛り上げるのがプロレスという事なのだろう。

またアニメ版では他にも試合前、マリとデート中のキン肉マンに子供たちが集まっている光景に出くわし、「宇宙一の超人だと嘘をついて子供たちをたぶらかしている」と難癖を付けて襲いかかるという暴挙を働いている。
この時バイクマンとパルテノンのお披露目を兼ねており、原作では初登場時では既にフードを脱いでいた2人へのフォローだったのか、あるいは本性が残虐超人である事の布石だったのかもしれない。(先に姿を見せたのに入場時はまたフードを被ってまた脱いで自己紹介するというまだるっこしい過程はそのまま)

両チームとも実力は伯仲しており、最終戦はゼブラ側の提案で最後に残った大将と副将でタッグを組んで戦う事になった。(パルテノンの強化はゼブラにとって必須なので、最初から計画していたのだと思われる)
ゼブラは始めは紳士的に戦うが、その甘さに付け込まれてキン肉マンとロビンのタッグ技をくらって重傷を負う。
しかしパルテノンの「怨念の憎悪の影」を浴びて「残虐モード」になり、凶器を使った残虐ファイトでキン肉マンを苦しめる。
だが、キン肉マンチームも負けてはおらず、ロビンはパルテノンを道連れに離脱し、1対1のタイに持ち込む。
その後ロビンやラーメンマンを技巧チーム4人より高額の50億超人ドルという金で引き抜き工作を図るが(アニメでは望み通りのゴールドをやるぞ)
正義超人の報酬である”友情ダコ”の前に拒否される。
金が全てのヒエラルキーであるゼブラはキン肉マンたちの友情の力を理解することはできず「金さえあれば王位だって何だって買えるんだー!」と襲いかかるも友情のシェイクハンドを目の当たりにする。
キン肉マンチームの友情を幾度となく見ても尚、なぜ一文の得にもならない友情のために命を賭けるのか?友情や夢など金さえあれば拾うも捨てるも思いのままだと信じて疑わないゼブラ。
それを否定するキン肉マン。金では絶対に買えないもの、それが友情パワーなのだと。(アニメでは「金で買える友情など偽物だーっ!」と言い切っている)

忌々しい友情パワーを粉砕すべく、キッドを惨殺した時と同じ完璧なマッスル・インフェルノで決着を付けようとするゼブラ。
しかしキッドの魂が宿ったキン肉マンのロデオスキップで破られた*3後、未完成マッスル・スパークを受けて敗北。
なぜインフェルノが破られたのか理解できずにいるゼブラに、キッドはやろうと思えば今のようにマッスルインフェルノを振り落とす事は簡単だったと告げるキン肉マン。
「キッドはお前の為にワザとマッスル・インフェルノを受けて死んでいった」とキッドの真意を気付かされたことで、自分の過ちを認めて改心する。
アニメではゼブラがある程度自分でキッドの気持ちに気づきその後悔がより分かりやすく伝わる台詞回しとなっており

「お前がそれまでキッドと兄弟以上の親友として生きてきたからだ。その親友のためなら死んでもいいと思ったからだ…」

「キ…キッドは俺のために自ら死を選んだと…?」

「お前は裏切った!でもキッドは、最後まで純粋な友情を貫いたんだ!」

と、ゼブラとキッドの友情を信じて諭すキン肉マンの優しさが強調されており、最後は

「ゼブラよ…今こそキッドの友情に応えるんだ…」

と、ゼブラの再起を願うキン肉マンの台詞で技巧チーム戦は締められている。


試合後は自身が王に向いていなかった事を痛感し、故郷に帰って再び農夫として過ごすと決意するが、
気を失って担架で運ばれる途中、知性チームのプリズマンがキン肉マンチームの会話に癇癪を起こして放った「レインボー・シャワー」を浴び、白骨化して死亡した。
これにより、カピラリア光線を浴びた超人の末路を思い知ることになるのだが、改心したゼブラが哀れである…
アニメ版ではさすがに不憫と思ったのか、ゼブラの死はカットされた。



その後、キン肉マンとフェニックスの試合中、フェニックスの母を狙って、技巧の神がゼブラの姿に化けたが、ラーメンマンのフライングレッグラリアートで倒されている。
アニメ最終回では元のパワフルマンとして、キン肉マンの王位就任と婚約を祝うキン肉ハウスでの牛丼パーティーに参加しており、ホークマンの卵マジックに驚き、集合写真ではロビンとマンリキの間で屈託のない笑顔で映っている。



【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】

サタンの暗躍に気づいた邪悪神の呼びかけによりフェニックス・マリポーサビッグボディらと共に招集され、オメガ・ケンタウリの六鎗客と対決。
ゼブラはカレクックを倒したてんとう虫の化身超人マリキータマンと闘うことに。
白と黒のゼブラは「裏表が激しい性格」とかではなく多重人格であったことも判明する。(本来の黒をセーブするために白で中和してた筈だったのに)
当初はほぼ互角の闘いだったが、白と黒が和解し人格を統合するまでにダメージを受けすぎたなどの要因もあり、運命の王子側で初の敗者となる。
最後は「サタンは絶対信用するな」との忠告を遺して力尽きた。

マリキータマンによれば「黒ゼブラは白より弱い」とのこと。
実際、真・マッスル・インフェルノを決めたまでは良かったがその後の攻防では明らかに白の時よりも苦戦していた。
これは王位編でのパルテノンがいう所の「白は試合を凄惨にしないための縛りプレイで黒が本来の姿」という発言とは矛盾する。
黒の方が本気モードのように描かれ、キン肉マンとの試合も黒の方がパワーで圧倒していたにもかかわらずである。
パワーと残虐性が増すことで攻撃力は大きく上がるが、冷静さを失うため動きが単調で読みやすいのかもしれない。

後に技巧の神の力を借りずに戦っていたことが明言されたので、火事場のクソ力を発現していないにも関わらず8200万パワーのマリキータマンに紙一重と認めさせたことは誇っても良いのかもしれない。
何故かゼブラが負ける寸前になってもフェニックスやマリポーサと違って技巧の神が憑依の誘いをかけに来なかったが

ちなみに試合序盤ではかつてスグルに自分が食らったバックスピンキックをマリキータマンに食らわせている。
WEB連載では当時ゆでが急病でその場面から3ヶ月休載したことをネタにして「次回は、3ヶ月後…ではございません!!」というアオリ文が掲載され読者の笑いを誘った。
しかし単行本派にとっては65巻の発売が12月、66巻の発売が3月なので 本当に3ヶ月待つことになった。

【時間超人編(仮)】

邪悪神からの情報を受け、マリポーサと共にレバノンの地に出現した時間超人たちと戦っていたケンダマンを助ける。その後、参戦したマリキータマンとタッグ「エグゾセミサイルズ」を結成し、時間超人エル・カイトとドミネーターとのタッグ「エル・ドミノス」と対決する。
超回復能力に苦戦するも、最後はマリキータマンとのツープラトン攻撃「シンクロニシティ・インフェルノ」で初白星を挙げる。

五大刻の1人パピヨンマンに挑むも返り討ちにあい、見せしめに処刑されそうになるマリポーサ。
自身もマリキータもタッグ戦での重傷*4という危機的な状況にバイクマン、キング・ザ・100トンが登場。
マリポーサとマリキータを抱え、バイクマンに乗せられてその場から撤退。
足止め役として100トンがパピヨンマンを戦う事に意識が朦朧の中で気づき降ろすようにと言うマリポーサにゼブラは「ヤツの覚悟を無駄にせぬ為にもここはいったん退く!!これもまた勝利へと続く道の半ばだ!!」と諭し、五大刻とのリベンジマッチを誓う。

性格はキザで気取り屋だった王位編とは異なり人格の統合が済んだためか平時からラフで荒っぽい口調になり、感情的になって一人で突っ走り、すぐに憎まれ口や皮肉を叩くが、しかし一度信用した相手には一本気という性格に変化…いわば運命の王子のレーラァ枠のようになっている。
マリポーサとパピヨンマンの試合では一応セコンドのような立場にはなったが語彙力を喪失し、「マリポーサー!」と叫びながらひたすらリズミカルにマットをバンバンしていた、



【戦闘能力】

クリーンファイトをウリにする「白ゼブラ」(白黒)と、残虐ファイトに長けた「黒ゼブラ」(灰色黒)という2つの姿を併せ持つ二面性の強い超人。
普段は「白黒」姿によって自分の残虐性を中和し、紳士的な性格と正統派のクリーンファイトを展開するが、
本来の姿である「灰色黒」に戻ると凶器攻撃による反則技も辞さない残虐ファイトを展開する。
このキン肉マン世界でも一二を争うダーティーな残虐ファイトこそゼブラの特徴と言える。
その他上述の通り超人ボクシングのスーパー・ヘビー級チャンピオンとしての痛烈なパンチ力も侮れない。
六鎗客編では言葉巧みに相手の精神を逆撫でして冷静さを失わせる狡猾な話術による心理戦も披露している。

…が、ゼブラからしてみれば上記の要素はどれも上辺だけの特徴に過ぎず、
ゼブラが信頼を置く最大の武器は「超人界随一」と自ら豪語し技巧の神すらも認めた卓越した格闘テクニック。
実際技を完全に仕掛けられた状態で特殊能力に頼らず、純粋なテクニックのみでキン肉ドライバーを破るなど、その自負に偽りはない。

但し、後述のように他の王子候補と違い決め手に欠けるきらいがある。

◆必殺技

  • メフィストパンチ
ゼブラの得意技。
ボクサー時代に習得した強烈な右ストレート。

  • セイント・マッスル・パンチ
鉄柱すら容易に凹ませる強力なジャブを連打し、最後にメフィストパンチで閉める技。
格闘ゲーム「マッスルグランプリ2」では最大の必殺技のひとつに採用。

  • サバンナ・パンチ
軽快なフットワークを活かした両腕によるパンチ。

  • サラブレッドフック
隠し持っていた鉄球を握り締めて放つフック。

  • サラブレッドアッパー
隠し持っていた鉄球を握り締めて放つアッパー。

  • フライング・ヘッドバット
マスクの中に鉄製の凶器を仕込んでのヘッドバット
リングのキャンバスに罅を入れ真っ二つに破壊するほどの威力を持つ。

  • ゼブラ サンダーボルトクラッシュ
マリキータマン戦で使用。
ドロップキックを放つと見せかけ、ドロップキックが防がれた瞬間自身の身体を前転させ相手の両足を狩り、
そのままパイルドライバーに繋げてリングに叩き付ける超高難易度技。
何気にゼブラ初のオリジナルホールドであり、ゼブラ自慢の格闘テクニックを実感させる技。

  • ゼブラ ヘルズサブミッション
マリキータマン戦で使用。
素早く相手の背後に回り込み、逆立ちの体勢で両手で相手の両脚を掴んで固め、自身の両足で相手の腕を挟み込む形で締め上げる難解な立ち関節技。
相手の両腕、肩、腰、大腿部に痛烈なダメージを齎すオリジナルホールド。

  • ゼブラ ブラッディドライバー
パイルドライバーで相手の脳天を鉄柱に叩きつける。
真・マッスル・インフェルノの直撃にも耐えたマリキータマンの脳天にさらにダメージを集中させている。

  • マッスル・インフェルノ
キン肉族三大奥義のひとつ。
リングのロープの上を反動を利用して跳び回り、素早いスピードで分身を作って敵を撹乱し、空中に蹴り上げてサーファーの様に敵に乗って壁にぶつける、重力超無視のトンデモ技。
後に「技巧の神」が憑依したフェニックスも使用した。
さらには【完璧超人始祖編】にてまさかのステカセキングが「新・超人大全集」の能力で披露した。

六鎗客編ではもはや旧式の技と化しており、マリキータへの「試し」として使われたが、背中の羽根を広げることで破られた。
やはり馬に普通に破られるような奥義では問題があったか

  • 真・マッスル・インフェルノ
上記のマッスル・インフェルノの改良版。
左手で相手の両足、右足で右腕をクラッチする動作が追加され、マリキータマンの羽根の動きを防いでいる。
黒ゼブラが一度は決めたものの、終盤で合体ゼブラが放った時にはダメージを受けすぎていたために破られている。
なお下記のシンクロニシティ・インフェルノではフォームの改良は活かされていない

  • 残虐技・キャンバスプレッサー
パルテノンとのタッグで使用したツープラトン。
始めにフライング・ヘッドバットでキャンバスを2つに割り、相手をキャンバス上に残して両側からドロップキックで押し潰す。

  • エグゾセツインボム
エル・ドミノス戦でマリキータマンとのタッグ、エグゾセミサイルズとして使用した技。
相手を逆さ前屈姿勢から両手首を掴んで、膝裏に入れて交差した状態でパワーボムで脳天をマットに激突させる。
しかし同時に発動しただけで連携しているようには見えないのでツープラトンと言って良いのかは不明

  • エグゾセツインレッグラリアット
エグゾセミサイルズとしてのツープラトン。
相手タッグを挟み込むように2人同時にレッグラリアットを繰り出す。

  • ヘルズベル・リンギング
エグゾセミサイルズとしてのツープラトン。
マリキータマンが「ウィングラッピングシャット」で敵を拘束しつつ飛び上がり、ゼブラがもう1人をゴリー・スペシャルにとらえたところで急降下し相手チームの頭同士を激突させる技。

  • シンクロニシティ・インフェルノ
エル・ドミノスをKOした必殺技。
ゼブラがマッスル・インフェルノ&マリキータマンが逆さマッスル・インフェルノの形でリングロープ(該当場面では鎖)越しに相手を挟み、その形でロープをレールにして滑り加速しながら相手のボディーをえぐり、最後にその形を維持したままロープから離陸し場外の壁に対戦相手達の頭を激突させる。
延々とダメージを与えることで脱出難易度を高めており、ロープ滑走中は延々と出血しているためかなりえぐいだけでなく重力に加えて摩擦力も無視したゆで理論としか言いようのないツープラトン。


双子の兄

アシックスのスニーカーブランド「オニツカタイガー」の販促キャンペーン用キャラとしてキン肉マン ティガーという超人が描かれている。
黄色い素肌に黒の縞模様があり、キン肉カッターは頭頂から離れ左右に配置することで虎の耳のように表現され、額には「虎」の文字がある。
黒いパンツとソックスを身につけ、足には1980年代の復刻モデル「Limberup Asian」を履いている。
広告イラストは一部が画集『筋肉画廊』に収録されている。

設定上はキン肉マンゼブラの双子の兄とされ、幼い頃生き別れになり日本の上野動物園で育った。
ゼブラとは異なり一貫してクリーンファイトを好む正義超人。

・プロフィール
所属:正義超人
出身:日本(生まれはキン肉星)
身長:220cm
体重:260kg
超人強度:1億パワー
年齢:24歳

・必殺技
タイガー・ボム
タイガー・スープレックス
タイガー・ファング
タイガー・ダッシュ
タイガー・キック

その他

京楽から登場している『CRぱちんこキン肉マンシリーズ』では、京楽の激熱演出が『ゼブラ柄』のため、出現すると大チャンスであった。


追記・修正は相手にマッスル・インフェルノを受けてからお願いします。

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最終更新:2025年01月18日 23:40

*1 パートナーのパルテノンはタワーブリッジでKO

*2 当初は技の神だった

*3 また、この時キン肉マンにキッドがどんな思いで死んだのか知っているのかと問い詰められ、原作では「そりゃ俺を恨んで死んでいっただろうさ、しかしオレは後悔なんてしていないぜ」と薄ら笑いを浮かべ一蹴していたが、アニメ版では「し、知るか!だがたった今お前にも分からせてやる!!」と動揺を見せており、どこか罪悪感を感じさせる表情となっている

*4 マリキータに至ってはパピヨンマンに戦うも頭に深い切り傷を負ってしまう