登録日:2023/12/30 Sat 22:50:40
更新日:2025/04/24 Thu 16:19:53
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出典『デキる猫は今日も憂鬱』第11缶目『デキる猫は健康に気をつかう』より
2023年7月~9月 Gohands ©山田ヒツジ・講談社/デキる猫は今日も憂鬱製作委員会
『デキる猫は今日も憂鬱』とは、山田ヒツジによる漫画作品である。
『水曜日のシリウス』(講談社)にて、2018年8月22日より連載されている。
また「月刊少年シリウス」からも2021年12月号より連載されている。
既刊9巻(2024年3月)
【概要】
日々仕事に追われている社会人女性の主人公。
仕事はできるが、家事は壊滅的に苦手。そんな主人公の生活を支えているのが、数年前に拾った「デキる猫」。今ではすっかり人間サイズにまで成長した。
彼は、生活力皆無の主人公を支え、家事をこなし、帰宅した主人公の心を癒す最高の夕食と晩酌用のつまみを提供してくれる。
そんな主人公とデキる猫の日常を描いたコメディ作品である。
「全国書店員が選んだおすすめコミック2020」11位。
「次にくるマンガ大賞2020」Webマンガ部門18位。
2023年6月時点での電子版を含む累計部数は130万部。
2023年7月から9月まで毎日放送でテレビアニメ化された。
【あらすじ】
仕事はできるが生活能力が壊滅的な会社員・福澤幸来は、
ある日凍死寸前の仔猫を拾う。
諭吉と名付けたその猫はいつの間にか猫にあるまじき大きさに成長し、
ダメなご主人様に代わって料理、洗濯、掃除、買い出し、
ご近所付き合い……
あらゆることを完璧にこなす“デキる猫”になっていた。
「うちの猫ちょっと普通じゃないかも……!?」
そう思いつつ、諭吉のおいしい料理に胃袋を掴まれ、
生活の全てを支えられている幸来は
もう諭吉なしの生活なんて考えられない!
夢のパーフェクトにゃんことハイパーずぼら会社員の
まったりのんびり同居ライフ!
【キャラクター】
(主要人物)
福澤幸来
CV:
石川由依
本作の主人公。
OLで諭吉の飼い主。
会社内では美人で有能で仕事のデキる有能な先輩社員として評判がとても良い。
(外向けの姿が良いともいう……)
しかし、生活能力が壊滅的で、諭吉いわく「
ダメな人間」。
具体的には諭吉が来る前までの部屋は
ゴミ屋敷同然で大量のゴミによって寝る場所も確保できないレベル。ベッドも使えない状態になっていた。もちろん料理もできない。
おしゃれにも疎く、余所行き用の私服は最近購入しておらず、前に買ったのを着ようとしても体型の変化で着られなくなってしまったのも多い。
諭吉のことは普通の猫とは思っていないが、諭吉特製の美味しいご飯と肴つきの晩酌を楽しみに、仕事を嫌がりながらもなんとか毎日を乗り切っている。
しかし、そうした諭吉に甘えた暮らしが祟ったのか、体重が増えて諭吉に呆れられることも多い。その際はダイエット食品メインの献立に変更され、禁酒と運動の毎日となる。
特に会社の健康診断前は体重に気を使っている。
合気道を習っていたため体幹に優れ、並の男なら一蹴するほどの強さを持ち、電車の中で立ち寝してても倒れないほど。
子供のころは、ほかにも芸術や運動などの習い事をしそこそこの成績を上げるものの上位にいかない
器用貧乏だった。加えて両親が才能を仕事にしたこと(詳しくは下記)から「自分もそうでなければ」との思いが強く、周りの目を気にしがちな性格だった。さらに両親の知名度から来るやっかみから苛めを受けており、親(特に母親)との微妙な溝から上京しOLとなったが、最初に勤めた先が
ブラック企業だったため心身ともにやつれていっていたころに諭吉を拾った。
他人を気遣える優しさを持つが、同時に自分を後回しにしがち。
諭吉とビールがあれば幸せとのこと。
諭吉
CV:
安元洋貴
幸来が飼っている猫。
料理洗濯掃除、なんでもござれな超絶有能猫。
雪の降る寒い夜に幸来に拾われた際は普通サイズな黒猫だったが、ごみ屋敷同然だった幸来の家の様子を見て、彼女の生活能力ゼロっぷりに危機を覚える。明日の猫缶のため、なんとかせねばと、まずは周囲の片づけとお手伝いといった努力を重ねた結果、家事スキルに加えてなぜか体までも成長し、
現在ではクマを思わせるくらいの大きさに成長した。なお、骨格は変わっておらず、立ち上がる際はつま先立ちのような感じで立っている模様。また、買い物の際はさすがに裸では歩けないので、白い割烹着のような服を着てスーパーに行っている。
その有能っぷりは一般人以上のものであり、幸来の献立のレパートリーを充実させたり、彼女が気持ちよく出勤できるように身支度を欠かさず行ったりしている。
また、普段スーツばかりで、ここぞという時の私服がほぼない彼女のために今の体型に合わせて服を仕立てたり、社員旅行などのイベント参加時にはお勧めスポットを事前に調べたり、酒で酔いつぶれてきた彼女に〆の夜食や風呂の用意・むくみや二日酔い対策を施したりするなど、フォローを絶えず行っている。
ただし、体質などは猫そのものなので、人間用料理の味見は基本的にできず、
コーヒーも香りの確認以外はできない。
こうした幸来へのお世話をすることについて、諭吉自身は彼女をダメな人間呼ばわりしているが、明日のネコ缶と彼女のやる気を出させるために、なんだかんだ大切に思っている。
(会社の同僚)
柴咲ゆり
CV:
加隈亜衣
幸来の会社の後輩。
幸来のことは「幸来先輩」と呼んで慕っている様子。実家では猫を飼っており、同じく猫を飼っている幸来とは猫トークで盛り上がっている。
今の勤め先に入社したのは就活中に電車で幸来を目撃し、憧れと尊敬を抱いたからため。最初は興味からであったが、電車内で痴漢に遭った際、彼女が助けてくれたことから、その気持ちを強め、お礼と称して彼女を食事に誘った際、勤め先を把握してその会社にエントリーした経緯がある。
織塚馨
CV:
小西克幸
幸来の上司。部長を務めている。
仕事ができ、容姿も良く人気がある。潔癖症という噂がある。
時折休日に、姪の優芽の面倒を見るよう姉に頼まれるが、本人いわく子供は苦手で、その際幸来に話し相手になってもらうように頼んだことがある。
酔いつぶれた幸来を自宅まで送った際、そのごみ屋敷の一部を覗いてしまったことから、社内で高評価されている幸来の生活能力について、疑問を持っている。なおこの時はまだ小さい頃の諭吉と出会っている。
尾代
CV:いなせあおい
幸来の同僚。ゆりとも仲が良い。
会社に中途入社した当時の幸来を知っており、当初はあまり冴えない印象を抱いていたが、徐々にキャリアウーマンとして頭角を表していくその変化を興味深く見ていた。
合コンによく行くが、なかなか良い相手が見つからない模様。そこで猫を飼うことを考え手始めに猫カフェに通い始め、コアユーザーとなる。
(近所の人たち)
仁科理央
CV:
M・A・O
諭吉がよく行くスーパーのバイト店員で大学生。ゆりの従姉妹でもある。
買い物にやって来る諭吉を最初は着ぐるみを来た変質者だと思っており、あまり良い目で見ていなかった。
(なお、店長は猫好きであることから諭吉に対して好意的であった)
元彼とトラブルを起こした際、諭吉と幸来に助けられて、諭吉に対する考えを改め、併せて幸来にあこがれの感情を抱く。(普段の彼女の何倍も美化されている映像がフラッシュバックされている)
高校時代からバンド活動をしていたが(担当はベース)、幸来との話で夢を思い出し脱退しソロ活動を始めた。
一方でゴミ屋敷だった自分の部屋を一晩で清掃してくれた諭吉に、生活面での師匠として教えを乞うようになった。
優芽
CV:
竹達彩奈
馨の姪で3歳。
水族館で行われたアイドルグループのイベントを薫・幸来・後から来た諭吉と一緒に楽しんで見たことで、二人と仲良くなった。
ウミウシ系アイドル『UMYU-Sea』の大ファンで、イベント参加率はダントツ一位。しかもレアアイテムも複数所持しており、ファンの中でも有名人らしい。
優芽の母
CV:
日笠陽子
優芽の母親で馨の姉。非情に若い容姿をしており、幸来を驚かせた。
娘の面倒を見られないときは弟にその世話をお願いしている。
優芽の祖母
CV:
久保田民絵
優芽の祖母。今は目が不自由で車椅子で生活をしている。
昔、黒猫を飼っており、仮装パーティーで諭吉と出会った際、何かを重ねている節が見られた。
お隣のメイさん
CV:太地琴恵
幸来の部屋の隣に住む女性。
諭吉のことは仔猫時代から知っており、いつも諭吉と幸来のことを気にかけてくれている。猫草や諭吉の好物の海苔などをおすそ分けしてくれたり、諭吉と優芽が子猫を拾った際には一緒に探してくれたりするなど、心優しい隣人。
(その他)
幸来の母親
CV:
佐藤聡美
幸来の母親。元ヴァイオリニスト。
口が悪く娘のことを「バカ娘」と呼んでいるが、里帰りしない娘のことを心配して仕送りなどをしている。
幸来の父親
CV:
福山潤
幸来の父親で棋士。将棋の教室を開いて子どもたちに将棋を教えている。
優しく温和な性格。
UMYU-Sea
CV:雨宮夕夏(ゴマフ)・陶山恵実里(イチゴミルク)・結名美月(アカネ)・久住琳(クロ)・愛原ありさ(アオ)
元々は教育番組にて結成された5人組のウミウシ系アイドル。
子どもから絶大な人気を誇り、水族館でイベントを展開している。
【テレビアニメ版】
2023年7月から9月まで毎日放送・TBS『アニメイズム』B2枠にて放送された。
制作はGoHands。
作画に定評がある制作会社だけあり、日常生活の描写や諭吉の作る夕飯や酒の肴の描写にこだわりを感じるものが多く好評である。
主題歌
追記修正はデキる猫に養ってもらっている方にお願いします。
- この漫画もアニメ化したのか……幸来と諭吉のやり取りがホントにほっこりする作品だよなコレ。 -- 名無しさん (2023-12-31 11:33:00)
- 現在はダメ人間という範疇に収まっているように見える幸来ではあるが諭吉がまだ普通猫だった頃は重度のセルフネグレクトに陥っており諭吉の献身が無ければ恐らくそのまま死亡したと思われる。 -- 名無しさん (2024-01-01 03:06:56)
- 石川由依さんの演技がかわいい。ミカサや2Bのイメージだったからギャップで余計にw -- 名無しさん (2024-01-01 09:20:20)
- ↑2そのころ務めていたのってかなりやばいレベルのブラック企業っぽかったからね。精神的にもだいぶ追い詰められていたのだろう。 -- 名無しさん (2024-01-01 22:44:08)
- 幸来と諭吉が出会えて本当に良かった。そんな風に心から思える。多分お互いに出会ってなかったらそれぞれ死亡エンド迎えてただろうし。 -- 名無しさん (2024-01-12 14:30:18)
- 幸来が仕事嫌がるのギャグっぽく描かれているけど、あれってブラック企業時代のトラウマなんじゃないかな。幼児退行したように泣き出すとか明らかに普通の精神状態じゃないだろう。 -- 名無しさん (2024-07-17 20:59:04)
- 幸来と織塚の組み合わせが結構好き -- 名無しさん (2024-09-23 04:14:32)
- 諭吉が届かないほど高い木に軽々と飛び乗る、まったく顔色変えずに無造作にリンゴを握りつぶせるなど、幸来の身体能力がすさまじいことになっている -- 名無しさん (2025-04-09 20:19:50)
最終更新:2025年04月24日 16:19