登録日:2024/02/02 Fri 14:30:38
更新日:2025/04/10 Thu 11:20:38
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ヴィルシーナは日本の元
競走馬、現繁殖牝馬である。
とある大名馬に栄光を阻まれ続けながらも、GⅠの冠と史上初の実績を勝ち取った馬である。
データ
誕生:2009年3月5日
抹消日:2014年12月28日
年齢:15歳
父:ディープインパクト
母:ハルーワスウィート
母父:マキャベリアン
調教師:友道康夫(栗東)
主戦騎手:内田博幸
調教助手:安田晋司
馬主:佐々木主浩
生産者:有限会社ノーザンレーシング
生産牧場:ノーザンファーム
産地:北海道安平町
獲得賞金:4億6079万5000円
通算成績:21戦5勝[5-5-2-9]
主な勝鞍:2013/14年GⅠヴィクトリアマイル、13年GⅢクイーンC
血統
父
ディープインパクトは史上2頭目の無敗クラシック三冠馬。初年度産駒からGⅠ馬4頭を輩出、種牡馬としても偉大な成績を残した。本馬は2年目の産駒にあたる。
母ハルーワスウィートは持込馬で22戦5勝。生まれつき尻尾がないという特徴的な外見で注目を浴びた。本馬は2番仔である。
なお血統表を見るとネイティヴダンサー・ヘイルトゥリーズン・ニアークティック・レッドゴッド系がきれいに並んでいる。
曾祖母グローリアスソングはデヴィルズバッグの全姉で1980年エクリプス賞最優秀古馬牝馬。子孫からJBCレディスクラシック連覇ホワイトフーガやNHKマイルCレコードホルダー・ダノンシャンティが出ている一大牝系だ。
母の父マキャベリアンはフランスで7戦4勝した仏国最優秀2歳牡馬。種牡馬としてドバイWC勝ち馬アルムタワケル・ストリートクライなど多くのGⅠ馬を輩出した。
BMSも優秀で日本では安田記念勝ち馬アサクサデンエン、GⅠ3勝ヴィクトワールピサを輩出。ソニンク牝系からはダービー馬ロジユニヴァース、GⅠ2勝ディアドラ、安田記念連覇ソングラインが出ている。
誕生
2009年3月5日父母も生まれた日本最高峰の牧場・ノーザンファームで青毛の牝馬が誕生する。
すぐに買い手がついた。「大魔神」こと元プロ野球選手・佐々木主浩である。
2006年に馬主デビューし個人所有するようになったのはハルーワスウィート産駒だった。ハルーワスウィートの特徴的な外見に心を奪われた佐々木は産駒が出たら何が何でも買うと決意、初年度産駒ファルスターを3885万円で競り落としたのを皮切りに全8頭を購入している。
「マジン」「ヴ」の付く馬名を冠名とし、2023までに所有した35頭中7頭が獲得賞金1億円超えと個人馬主として大成功をおさめている。
ノーザンファーム代表・吉田勝己は佐々木の熱心さを認め「こんだけ好かれたらしょうがない。佐々木君のもんだ」と本馬以降セレクトセールに上場されないまま、自動的に佐々木の所有となる待遇である。
入厩
佐々木が「なんの心配もない馬」というように無事成長すると
友道康夫厩舎に入った。
友道康夫は当時天皇賞(春)と皐月賞を制しており、2023年までに20勝・日本ダービー3勝の名門である。
佐々木の馬を多く管理し、ハルーワスウィート産駒は8頭すべてを管理している。
友道が調教師免許取り立ての頃に管理したのが吉田勝己から勧められたハルーワスウィートであった。
本馬を受け入れるにあたって「この
お母さんは本当に父の特徴が出た子を出すんだ。この馬もディープというか、いかにもSS系といった感じ。牧場、厩舎のスタッフみんなが乗り味の良さを褒めてくれる。これで走ってくれなきゃ困るよ」と自信を持っていた。
性格に関して友道師は「
ヴィルシーナは神楽坂のおばんざい屋の女将さんタイプ、(半妹の)ヴィブロスはギャルタイプで全然性格が違う」とコメント、更に「
ヴィルシーナが人間だったら、お嫁さんにしたい」とも言っている。
馬名を決めたのは佐々木の妻・榎本加奈子だった。「マジン」冠名をやめて活躍馬の目立つ「ヴ」を使うようにアドバイスしたのである。
榎本自身がロシア語で「頂点」を意味する「ヴィルシーナ」と決定した。
函館競馬場でゲート試験を合格し、8月28日札幌の新馬戦でデビューすることになる。
競走馬時代
2歳
所有馬マジンプロスパーの主戦を任せていた
福永祐一を背にデビュー、1番人気に応え快勝し佐々木にとって初めての初出走初勝利となった。
11月まで休養し、京都の黄菊賞で復帰。1番人気だったが後に芝砂重賞2勝を挙げるブライトラインの3着に敗れた。
12月のGI阪神JFを除外された。同日開催の2000mエリカ賞に出走、オークスを見越したものである。
勝負所で自ら前に行かない癖を補うため、豪腕の外国人・メンディザバル騎手に依頼、牡馬タガノレイヨネをクビ差で捉え優勝。3戦2勝で休養に入った。
3歳
2月11日のGⅢクイーンカップに岩田康誠を迎え出走、初遠征のマイルという懸念があったが、2番手競馬で快勝し、佐々木共々重賞初制覇を飾った。関西馬の優勝は6年ぶりだった。
翌々週にGⅢ阪急杯でマジンプロスパーが重賞初制覇を飾り、佐々木は絶好調だった。
ジェンティルドンナとの出会い
春GⅠ初戦
桜花賞に
内田博幸と4番人気で出走する。
岩田は「ディープインパクトには乗ったことはないが、こういう跳びをしているのかなと思った」と好評も先約があり、福永も先約があった。以降内田博幸が豪腕を買われて12戦にわたって主戦を務める。
レースは1番人気・阪神JF勝ち馬ジョワドヴィーヴルと福永祐一が競り合いに入れず、ヴィルシーナが押し切り勝ちを狙う中、2番人気岩田康誠騎乗の
ジェンティルドンナの豪脚に差し切られ半馬身差
2着に敗れた。同一種牡馬産駒によるGⅠ1・2決着は8年ぶりであった。
続くオークスはジェンティルドンナを上回る2番人気だった。ジェンティルドンナの岩田康誠はNHKマイCにおける斜行で騎乗停止・川田将雅に代わっていた。
では1番人気は誰なのか?それはフローラSを快勝してきたミッドサマーフェアと蛯名正義だった。タイムがよかったとはいえ何でヴィルシーナより人気なのかと思うファンがまぁまぁいた。
レースはミッドサマーフェアが故障し沈む中、最後の直線で叩き合いに…ならなかった。
川田騎手の追いに応えるジェンティルドンナが上り34.2というオークス史に残る鬼脚で5馬身差圧勝した。ヴィルシーナはまたもや2着だった。
休養明けはGⅡローズSで再三ジェンティルドンナと対決も1・半馬身のまたまた2着…。
そして最後の一冠を狙う秋華賞に出走する。
15番人気チェリーメドゥーサと小牧太が大逃げを打ち、最後の直線でもリードは開いている。ジェンティルドンナにエンジンが掛かるとヴィルシーナは馬体を合わせ一騎討ちに挑んだ。
地方名手の叩き合いは写真判定に。結果ジェンティルドンナがハナ差で牝馬三冠を達成。内田が「相手を負かすにはあれしかなかった」「あそこまでジェンティルを追い詰めたのはえらい。同時にあらためて相手の強さを思い知らされた」と労うも重賞4連続2着、もとい4連続ジェンティルドンナの2着となったヴィルシーナにはシルバーコレクター、准三冠馬という屈辱的な異名が与えられてしまった。
当時から見ても、ましてや時代が終わってから振り返れば尚更、間違いなく相手が悪かった。悪かったのではあるが……
今度こそはを狙ってジェンティルドンナ不在のGⅠエリザベス女王杯に出走、ファンの願いがこもり1番人気に。しかし京都は雨でぐっしょり濡れた重馬場であった。
泥だらけになりながら最後の直線で突き抜けようとするが外から伏兵レインボーダリアが襲い掛かる。最後は流されてもうウンザリな重賞5連続2着に終わった。
ヨシトミシネーはなく柴田善臣騎手が自身初の牝馬GⅠ・京都競馬場及び右回りGⅠ初制覇を飾り、ブライアンズタイム産駒の20年連続重賞制覇がなされ、温かな拍手が送られる中、ヴィルシーナは3歳シーズンを終えた。
ジェンティルドンナが
悪質タックルでジャパンCで
オルフェーヴルを倒し年度代表馬になったのとは対照的である。友道師はこの年
重賞2着8回だった。
4歳
産経大阪杯で復帰、三冠馬オルフェーヴルの意地を見せつけられ6着だった。
第8回ヴィクトリアマイル
「1が並んだこの枠も何かの縁。名声高き無冠のヴィルシーナ、涙の軌跡を辿り今日は内田博幸と五度目の正直を歴史に刻みます。」
ジェンティルドンナがドバイへ旅立ち牡馬との戦いに明け暮れる一方で、ヴィルシーナはGⅠ制覇を求めてヴィクトリアマイルに1番人気で出走した。
フミノイマージンが競走中止・予後不良の悲劇に見舞われる中、2番手から手応えの怪しさを抱えながらヴィルシーナは悲願のため坂を上がっていく。
内で粘るマイネイザベルを交わし抜けると、12番人気・昨年の女王ホーエルキャプチャが襲い掛かる、並んでゴールイン!内田博幸とホエールの蛯名正義が顔を合わせ結果は写真判定…ハナ差でヴィルシーナに軍配が上がる。
「また2着だったらキツかった。ヴィルシーナの根性を褒めてあげたい」と内田がホッとする中、佐々木は汗と涙で顔を真っ赤にしていた。
「ホッとした。うれしさよりも、本当にホッとした。野球は自分の力で勝負できるけど、競馬は違う。とにかく緊張していたんだよ」「“ハルちゃん”は大好きな馬。生まれつき尾がないのにレースでは一生懸命に走る。尾っぽっていうのは方向指示器みたいなもの。僕の中にある競馬の既成概念を覆した馬じゃないかな」「近々また会いに行かないといけないね」
偶然にも
母の日だったヴィクトリアマイル、佐々木はハルーワスウィート・ヴィルシーナ母娘と自身の家族と共に喜びを分かち合った。
ダメージがなかったため安田記念にC.ウィリアムズを迎え7番人気で出走したがロードカナロアにかなうわけがなく8着に敗れ、休養に入った。
復帰戦は岩田康誠を迎え京都大賞典へ。果敢に逃げを打つも内田の
ゴールドシップのロングスパートに巻き込まれ共々人気を裏切り8着、エリザベス女王杯は1番人気だったが4コーナーで詰りメイショウマンボの10着だった。
中1週はキツイとはいえ、岩田康誠を確保したヴィルシーナは9番人気でジャパンCへ。内田のゴールドシップが撃沈する中、上位の激しい接戦にレースは持ち込まれ、結果は史上初の連覇を達成したジェンティルドンナの0.2秒差7着だった。
最優秀4歳以上牝馬のタイトルはお互い1勝ながら牡馬混合の走りが認められたジェンティルドンナに取られた。
5歳
昨年の秋から精神的に落ち込んでいたヴィルシーナはGⅢ東京新聞杯で内田博幸と復帰する。
しかし全く走る意欲を示さず11着惨敗、チークピーシズを着用した阪神牝馬Sは下から3番目の11着。この惨敗からファンから見放されるように…。ジェンティルドンナはドバイGⅠのレコード制覇を果たしていた。
第9回ヴィクトリアマイル
昨年の女王にもかかわらず11番人気で出走した。ただ前走・阪神牝馬S勝ち馬スマートレイアーが3.5倍の1番人気、荒れてもおかしくなかった。GI3勝馬メイショウマンボや前々年度女王で東京新聞杯を制したホエールキャプチャなどが顔をそろえる。
ここだけは
涙に暮れた一年
その悔しさを
晴らすために
ここだけは
負けられなかった
喜びを忘れた一年
あの煌めきを
取り戻すために
ここだけは
負けたくなかった
陣営には僅かながら自信があった。追い切りの調子は良く、ハードな調教も嫌がらない。輸送競馬の前日は毎回食事をしないヴィルシーナがカイバを食べていた。闘志を感じる友道師は先行策を期待するようになった。
パドック・返し馬では内田博幸を振り落とす気満々、友道師は「これはいける」と更に期待する。
レースでは内田が闘志にこたえるかのように7枠14番の外枠から好スタートするとヴィルシーナの行きたいままに逃げを打たせる。
平均ペースで最後の直線に向くと従う先行馬を突き放し根性を見せる。GⅠ各馬の追い込みに屈することなく、メイショウマンボに半馬身差つける逃げ切り勝ちをおさめたのだった。
史上初のヴィクトリアマイル連覇を成し遂げたのである。
「気持ちよく走らせようと思った。今の東京は前が止まらないし、無理をしても頑張ってくれると思っていた」ガッツポーズすることなく検量室に向かった内田は渋滞により観戦が間に合わなかった佐々木夫婦と「やったよ!!」と抱擁を交わし、喜びを爆発させた。佐々木も自身の公式サイトで「愛馬ヴィルシーナがレース史上初の連覇を果たしました。もう、うれしいのひと言です」と喜びを見せた。
前年の反省から安田記念ではなく宝塚記念に出走した。内田が
トーセンジョーダンに、岩田がウインバリアシオンに騎乗のため久々に福永祐一を迎えスローの逃げを打つ。
ゴールドシップの連覇快勝には負けたものの最後まで諦めず、8番人気3着と健闘したのだった。ジェンティルドンナは9着であり
6度の対戦で初めてジェンティルドンナに先着することができた。
秋は落馬負傷の内田と3度目のエリザベス女王杯で復帰、2番手競馬で調子もよかったが11着惨敗。
ラストランはファン投票19位にこたえるため有馬記念に。ヴィルシーナはここでも逃げを打ち
1000m63秒0というとてつもないスローペースとなった。3〜4コーナー中間で早々にヴィルシーナは沈み、14着でターフを去った。
奇しくも優勝したのは瞬発力勝負に強かったジェンティルドンナ。3月ドバイGⅠ以来の勝利はGⅠ7勝の偉業、花を持たせたのだろうか、いやそんなこと意地でもさせるわけないな。
ジェンティルドンナ、4着
ジャスタウェイ、8着トーセンラーもラストランだった。12月28日付で競走馬登録を抹消、母としての仕事があるノーザンファームへと去っていった。通算21戦5勝、
2着5回だった。
ヴィクトリアマイルは史上初の連覇、
牝馬三冠における3連続2着も唯一、
重賞5戦連続2着は日本史上初であった。
引退後
ノーザンファームで繫殖入りし2023年4月までに5頭の産駒を出産した。もちろん全て佐々木の所有馬となっている。流産・不受胎が目立つ中、初年度産駒ブラヴァス(父キングカメハメハ)が2020年のGⅢ新潟記念を優勝しサマー2000シリーズ王者に輝いた。引退後はアルゼンチンで種牡馬入りすることに。
3番仔ディヴィーナ(父モーリス)は2023年のヴィクトリアマイルで15番人気4着するとGⅡ府中牝馬Sを優勝した。なおエリザベス女王杯では前年女王でジェンティルドンナ産駒ジェラルディーナに敗れている(5着と7着)。いつの日か母としてジェンティルドンナに完勝してほしいものである。
フィクション作品への登場
オークス回で、2着後叔父(母の半弟)フレールジャックから
オルフェ―ヴルの被害者ウインバリアシオン(2011年ダービー・菊花賞2着)と重ねられ今後を心配されるという形で初登場。
この時はまだジェンティルドンナとは明るい関係だったものの、ローズS時にはあえて勝負のため彼女との間に一線を引く事を決意し、しかしそれでもエリザベス女王杯に敗れた時
メイショウドトウからの薦めで
彼のライバル達が古参メンバーな『ブロコレ倶楽部』に加入。
「
ドンナに勝つまでは笑えない」と
後でヴィクトリアマイルに勝ってもうまく笑えなくなり後悔する程に打倒ジェンティルドンナに燃え、時に先輩マジンプロスパーやドンナ本馬からの励ましを受けるも、2014年宝塚記念が中途半端に終わった事でドンナにブチ切れる等、現役中に笑いを取り戻す事は叶わなかった。
ただ引退後は再び落ち着きと笑いが戻っており、安易にライバルを欲しがる妹ヴィブロスをたしなめ、息子ブラヴァスの新馬勝ち後倶楽部の後輩で当時低迷していたリスグラシューを馬主の言葉を借りて応援している。
史実弟シュヴァルグランの
ウマ娘化が決定していた事もあり登場が期待されていたが、シュヴァルグランが本格登場した2023年のアニメ版第3期で7話から妹
ヴィブロスと共に登場(オープニングで先行登場)。
「女王の座こそ自分にふさわしい」と自称する向上心の強い優秀
かつシスコンな姉だが、ウマ娘世界でも
ジェンティルドンナがいるせいか、「
『2』という数字に呪われ勝ち切れない苦労人」とも公式紹介文で言われてしまっている。
ちなみに寮でのルームメイトは史実での同期だが同時に適性の違いから対戦する事の無かった
ホッコータルマエだが、実は前述した『馬なり1ハロン劇場』でも
やっぱり絡みは薄いが同じ『ブロコレ倶楽部』所属者という共通点があったり。
余談
因縁の2着
佐々木オーナーは「2月22日2時22分」に生まれ、背番号は22、佐々木の長女は2時22分生まれ。球団事務所は横浜市中区本町2丁目22で入団会見が行なわれたのは12月22日。
エリザベス女王杯で5連続2着した後のインタビューで佐々木は「ここまで2着ばかりだと、 僕の生まれが悪いのかなぁ」と意識していた。
産駒にも引き継がれたのか、ディヴィーナは2月24日生まれで3歳5月22日にデビュー、重賞で2戦連続で2番人気の2着後、GⅡ府中牝馬Sで重賞初勝利、ヴィルシーナ産駒2頭目の重賞勝利であった。
2つ下の半弟
シュヴァルグランはGⅠジャパンCを、3つ下の全妹で同じ青毛の牝馬
ヴィブロスはGⅠ秋華賞・ドバイターフを優勝し優秀なきょうだいであることで知られる。
ただきょうだいにも2着がつきまとった。シュヴァルグランはデビューから2着でGⅠ2回含む
2着7回を記録、ヴィブロスもデビュー2着でGⅠ3回含む
2着6回を記録した。ただし2024年1月までに他のきょうだいは3頭が2着をそれぞれ1回記録するだけである。
なおヴィルシーナの同期には重賞未勝利で、マイルCS2年連続2着し重賞2着4回3着5回のシルコレ&ブロコレのフィエロという牡馬がいたりする。
最強世代
2012年クラシック世代は競馬史上でも主役揃いの強豪世代であった。古馬GⅠ勝利数22勝・同一GⅠレース連覇6頭というおそろしい戦績である。古馬となっても活躍し続けたのが特徴でもある。
ヴィルシーナがヴィクトリアマイル連覇後、ストレイトガールが6,7歳で更に連覇し
2連覇2回での同世代4連覇という異様すぎる記録まで生まれている。
天皇賞(春)はフェノーメノ・ゴールドシップで3連覇、天皇賞(秋)はジャスタウェイ・スピルバーグで連覇(同世代3年連続2着でもある)している。宝塚記念はゴールドシップの連覇、ジャパンCはジェンティルドンナの連覇、チャンピオンズCは
ホッコータルマエとサンビスタの連覇、東京大賞典はホッコータルマエの連覇である。
中山大障害はアポロマーベリックとレッドキングダムの連覇、川崎記念はハタノヴァンクールとホッコータルマエの4連覇であった。
メンコ
大きな音に対してやや敏感なところがあったヴィルシーナは新馬戦の時からメンコを身に着けていた。
メンコには2種類あるが、特に途中から着用した青いXマーク仕様の方で知られる。
ジェンティルドンナに敗北が続いた時期に考案されたデザインで、サンデーレーシングの勝負服の赤十字襷と佐々木の勝負服の青をイメージし、宿敵打倒の願いが込められていたという。
以降の佐々木の所有馬もしばしば同じメンコを使用している。
追記・修正は絶対に諦めない方にお願いします。
- 強い分ネタに乏しかったジェンティルに比べて、ジェンティルがいたからネタが豊富になりまくってしまった強い馬。頂点という名前がこれほど涙を誘う馬生も珍しい…。 -- 名無しさん (2024-02-03 11:59:43)
最終更新:2025年04月10日 11:20