Dr.SLUMP “ほよよ!”宇宙大冒険

登録日:2024/02/25 (日曜日) 13:00:00
更新日:2024/04/02 Tue 19:26:43
所要時間:約 3 分で読めるぞ~い





先生を泣かせちゃ、ダメーッ!!




アラレ大奮闘!

ペンギン村から飛びだした
スペース・アドベンチャー


『Dr.SLUMP “ほよよ!”宇宙大冒険(スペース・アドベンチャー)』とは、1982年7月10日に公開されたアニメ映画である。
テレビアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』の劇場版第二作で、歴代アニメシリーズで唯一の長編(単独上映)作品。

公開時のタイトルは単に『Dr.SLUMP』であり、サブタイトルは初期の映像ソフトやアニメコミックスにのみ付いていたものである。

もくじ


【概要】

当時のSFブームの影響を多大に受けた作風であり、ヤマトガンダムスター・ウォーズのパロディがあちこちに見られる。
登場人物のマシリトやみどり先生の設定が本編とはかなり異なるため、テレビシリーズとは異なるパラレルワールドと思ったほうがよいだろう。この頃のアニメ映画にはよくあることである。
ちなみにマシリト役を演じたのはルパン三世こと山田康雄氏。氏は吹き替えをメインで活躍していたため、ルパン以外では数少ないアニメ作品の出演例である。

脚本はアニメ版メインライターだった雪室俊一、金春智子、井上敏樹、島田満による連名。雪室氏は本作のノベライズ版も執筆している。

なお、初期の作品であるためガッちゃんは一人だしオボッチャマンはまだいないし、ウルトラマンゴジラも遠慮なくそのままの姿で出てくる


【ストーリー】

最近なぜか元気のない山吹先生。実は山吹先生は宇宙のかなたの銀河系第8星雲・タケヤサオダケ星のお姫様で、急に故郷に戻らなければならなくなってしまったのだった。
止めようとする千兵衛が追いすがるのも虚しく、山吹先生はUFOに乗って行ってしまった。
ショックのあまり山吹先生の幻覚まで見るようになってしまった千兵衛。
そんな彼を見かねて山吹先生を迎えに行こうと宇宙船を作り出したアラレを見て、千兵衛は奮起する。

完成した宇宙戦艦「スランプ号」にアカネ、タロウ、ピースケを乗組員に迎えて出発する千兵衛一行。
だが、行く先には宇宙一の大悪党・マシリトの大軍勢が待ち受けていた。
果たしてスランプ号はタケヤサオダケ星にたどり着いて山吹先生を助け出せるのだろうか!?


【登場人物】

アラレちゃんを作った天才科学者。
山吹先生にベタ惚れで、会いに行くために宇宙船まで作ってしまった。
相変わらず彼の発明品はどれもクセが強い。

ご存じ宇宙最強のほよよっ娘。
物理法則をぶっちぎった理不尽なまでの強さは今作でも遺憾なく発揮される。
映画の製作時期の関係で、まだ「んちゃ砲」は使わない。その代わりロボビタンA切れで止まることもないので終始無敵で活躍する。
しかし本作では気落ちする博士を気遣ったり、アラレの「優しさ」が強調されるシーンが多い。
また、山吹先生を思って、アラレが悪党相手に本気で怒って戦う貴重な一面が見られる。

ガッちゃん。上記の通り、本作ではまだ一人。
アラレに比べるとシリアスぎみで、敵をちゃんと見極めている様子が見られる。
マシリト軍との決戦ではボール型の1人乗り宇宙船に乗って奮戦。

  • 山吹みどり
いつもは天然のほがらかな先生だが、母親の急病の報を受けて実家のタケヤサオダケ星に帰還しなければならなくなって落ち込んでいる。
しかしそれはマシリトの罠で、彼からの執拗な求婚を拒否し続ける。
最後はマシリトの執拗な攻撃を受けるアラレを助けようと*1ついにマシリトの求婚を受けるが、そのとき流した一筋の涙を見たアラレは……。
実際は地球人なのだが、子供の頃に遊園地で両親とはぐれた際、たまたま地球に来ていたタケヤサオダケ星の宇宙船に誤って乗ってしまい、子宝に恵まれなかった王夫妻の下で養女として数年ほど過ごしていた。
ちなみに博士のことはすでにまんざらでもないご様子。

スランプ号の乗組員として搭乗。対空銃座および戦闘機パイロットとしてマシリト軍と戦った。

初期メンバーの不良娘。乗組員としてのポジションはタロウと同じ。
スランプ号の調子のいいコンピュータにはいつもの毒舌を飛ばした。

  • 空豆ピースケ
山吹先生の退職を止めるために署名活動を行う。
スランプ号ではエンジンを担当。エンジンに被弾した後はビーム砲の砲手を務めた。

タケヤサオダケ星に行く途中のオカカウメ星でまさかの登場。
マシリト軍に襲われたオカカウメ星を助けに帰ってきたそうで、一行にマシリトのことを教えた。
相変わらず小悪党そのものだが、故郷を思う気持ちは持っていたようだ。

宇宙最強の軍事力と冷酷非情さ、そして薄い眉毛を持つ天才科学者。
宇宙各地を荒らしまわっており、スッパマンいわく宇宙一の大悪党。
その軍事力は本当に伊達ではなく、冒頭で惑星一つを本当に壊滅させている。
恐らく歴代マシリトの中では最強。
本作ではなぜかマザコンの設定をつけられている。
山吹先生に一目ぼれしてタケヤサオダケ星におびき寄せ、山吹先生を取り戻しに来たスランプ号に猛攻をかける。
それでもスランプ号がやってきてしまうと自らキャラメルマンに乗ってアラレと対決したが……。

  • ヨウ・チエン、ホイ・クエン、リボン・チャン
「命あるものには死を」
「形あるものには破壊を」
「ボクちゃんにはアイスクリームを」
マシリトの手下の三悪人。声と顔だけは大人びてシリアスだが、全員ともその名の通り幼稚園児そのものの恰好をしている。
スランプ号を破壊しようとしたがアラレの常識はずれな行動に翻弄されまくってしまう。

  • 鳥山ロボ
作者の漫画中での代理ロボのかっこうをしたマシリトの召使い。

  • ペンギン村の村民たち
皿田きのこ、ニコチャン大王とその手下、ガラとパゴスの警官コンビなど。
いつもと何ら変わりない登場をし、何ら変わりない活躍をする。


【登場メカ】

  • 宇宙戦艦スランプ号
千兵衛博士が山吹先生に会いたい一念で作り上げた宇宙戦艦。実はヤマトイモ号という別名があり、出撃時には元ネタの主題歌っぽいBGMをバックに大地を割って現れる。いいのか?
マシリトから「イモ」と呼ばれたようにイモを縦に重ねたようなシルエットをしているがカラーリングのおかげでけっこうかっこいい。
武装はブリッジの下のパラボラ式レーザー砲と左右一門ずつの対空銃座。また、テントウムシ型戦闘機を二機搭載している。
宇宙戦艦という割には武装が乏しいが、まあアラレとガッちゃんがいることだし過度な武装は必要ないだろう。
アカネからはオンボロ呼ばわりされるが、八万光年をゆうゆう行けるすごい性能を持つ。
さらにターボチャージでスピードアップできるがエンジンが船外に露出してしまう欠点がある。
なお、完成を急ぐあまりに船内にトイレをつけ忘れてしまっているというシャレにならない欠陥があったりする。

  • UFO
山吹先生を迎えに来た超巨大UFO。『未知との遭遇』ばりにやたら光り輝くため、サングラスを着用しないとまともに見れない。

  • ウルトラヘッド
三悪人が乗り込む宇宙戦艦。
見た目はウルトラマンの頭そのもので、三悪人が仰天するとウルトラヘッドの目玉も飛び出すどうでもいいギミックがある。
性能を発揮する前に破壊されてしまったので武装等は一切不明。

  • リブギゴ
マシリト軍が保有するモビルスーツ*2。パイロットはホイ・クエン。
ドムゴキブリの意匠を付け足したようなシルエットを持ち、本当にモビルスーツそのまんまの駆動音を発する。
武器は殺虫剤噴射機型のリブギゴキンチョールハイパーバズーカ*3で、ビルを一撃で粉砕する威力を持つ。
冒頭の侵略シーンではその威力を見せつけたが、アラレ相手には一方的に遊ばれただけだった。

  • マシリト軍宇宙艦隊
マシリトの配下として数多くの文明を滅ぼして制圧してきた軍勢。
超巨大なクモ型宇宙戦艦と無数のハチだかゴキブリだかを模した昆虫型宇宙戦闘機からなる。
昆虫型戦闘機はスランプ号の対空機銃で撃破できる程度のもろさだが、圧倒的な数の暴力でスランプ号を苦しめた。
だがアラレとガッちゃんが参戦すると形勢逆転。タロウとアカネが宇宙戦闘機で出撃し、ピースケも砲手に加わったことで次々に昆虫型戦闘機は撃墜されてしまう。
昆虫型戦闘機がほぼ一掃されてしまうと、クモ型宇宙戦艦は牽引ビームでスランプ号を捕らえて巨大なアームで圧し潰そうとしたが、アラレとガッちゃんが内部に突入して暴れたことで大爆発した。

  • キャラメルマン
マシリトが作り上げた自称「宇宙最強」のロボット。
容姿は原作のキャラメルマンとほぼ同じだが、比較にならないほど巨大。
惑星を殴って動かせて惑星に挟まれてもなんとか無事などマシリトの自信もうなづける性能を持つが、やはりアラレ相手には遊ばれるだけだった。
最後は山吹先生の涙を見て怒ったアラレの本気のパンチを受けて塔に叩きつけられ爆発四散。

  • マシリトのママ
マシリトがママと呼ぶ巨大な女神像。
人工知能を搭載したロボットであり、マシリトの呼びかけに応じて常に彼を肯定する答えを返す。
誰がなんのために作ったのかは最後まで謎のままであった。
こいつだけ出てくる作品を間違えたような不気味さを常に発揮しており、最後に大破するシーンはトラウマになった人もいるとのこと。


追記・修正はトイレとトイレットペーパー30巻をおみやげにおねがいね。バイチャ!

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最終更新:2024年04月02日 19:26

*1 アラレがロボットであることを知らないので本気で心配している。なおアラレはまったくの無傷

*2 本当にそう呼ばれる

*3 とはいうものの、描写的には拡散ビーム砲に近い