ブロッケンマン

登録日:2024/06/09 Sun 00:35:11
更新日:2024/09/11 Wed 19:27:30
所要時間:約 5 分で読めます




へへへへへ…死ね~~!!

「お~~~っと ブロッケンマン 口からガスをはきだしました!」
「ま…まさにナチスガス室の恐怖を再現しております!!」


CV:水島鉄夫(旧アニメ版)
  笠間淳(2024年アニメ版)
所属:正義超人(残虐超人)
出身:西ドイツ・ベルリン
身長:180cm→198cm(超人図鑑)
体重:85kg→86kg(超人図鑑)
超人強度:90万パワー
異名:ドイツの鬼

【概要】

キン肉マン』に登場する正義超人であり、ラーメンマンカレクックと並ぶ「世界三大残虐超人」の一人。
一方で名門軍人一族ブロッケン一族の一人として息子ブロッケンJr.を厳しく指導しており、彼のことは残虐超人ではなくクリーンファイターとして育てた。

ドイツ軍の制服を思わせるリングコスチュームを着用するが、きっちり着込んだ息子に対してこちらは上半身など露出度が高め。
帽子に付いている髑髏の徽章は元々人間であるブロッケン一族を超人に生まれ変わらせ戦う力を与える効果がある。
そのためブロッケンマンも本来は人間である。

旧設定では息子より小柄だが、新設定で身長は父の方が高くなった。
ちなみに超人強度は同等。

アニメ版のCVは旧版・新版共に息子との兼ね役。

【第20回超人オリンピック】

第二次予選の怪獣重量挙げではキン骨マンの妨害(くすぐり)を受けながらも突破したキン肉マンを「何やってんだコイツ?」と言いたげな反応で見ていた。
ここでは自分達の競技がまだ終わっていないと言うキンターマンに「もうすぐ終わるでしょう」とやけに丁寧な言葉遣いで話していた。
軍人キャラなので当時は固い性格の設定だったのだろうか?

最終予選競技のはずの宇宙マラソンで同着8位となった10人がトーナメント進出を賭けて戦うバトルロイヤルの際は、既に進出が確定している7人の内の1人として余裕の観戦をしていた。
一斉にリングインしたため潰れてしまったキン肉マンの間抜けな姿を見て「奴の予選落ちは確実だ…」と侮っていた。

決勝トーナメントではBブロック第一試合でラーメンマンと対決。
このブロックは集まったのが世界三大残虐超人と世間からの人気が無いキン肉マンということでラジオのみの放送となった。
このブロッケンマンも怪獣退治の任務とはいえ相手の目をくり抜き、死亡しても攻撃を加え続けたという見るからにヤバそうな触れ込みであった。
実際、ゴング前にラーメンマンの顔に軍服を被せて目隠ししストンピングを連打するというダーティファイトによりキン肉マンから「とんだ超人」だとドン引きされる。
メリケンサックによる凶器攻撃や口から吐く毒ガス等でラーメンマンを苦しめるが足を払われ転倒、そして口内に蹴りを見舞われ蹂躙されるというエグイ反撃を食らう。
そして中国拳法の嵐を見舞われた挙句、必殺技「キャメルクラッチ」で真っ二つにされてしまった

なお彼が死亡退場するまでに発したセリフは上述の「もうすぐ~」「奴の予選落ち~」とラーメンマンに毒ガスを浴びせる際の「死ね~~」の3つのみ
存在感がある割にはかなり無口な超人である。セリフがあった正義超人でこれより無口なのはルピーンなどごく一部ではないだろうか。

アニメ版では「麺類は人類」という良く分からないセリフと共にラーメンにされて食われるという最期を迎えている。
作中の設定同様グロ表現をテレビで流せないのでこのような変更をしたのだろうが、ある意味原作以上に恐ろしい死に方な気が…。

この戦いぶりを見るとイカれた超人同士の殺し合いだがラーメンマンもリングを降りれば普通にファンにサインをしてやるなど紳士的であり、ブロッケンマンも息子に対してはまっとうな指導者である。
カレクックも本来は弱者に優しい性格であり、一度戦いが始まればスイッチが完全に切り替わるのが残虐超人なのだろう。上述の予選時のブロッケンマンは普通に話してたし

ブロッケンマンの遺体から流れた血を舐めるカレクックを見てキン肉マンはすっかりビビってしまい、ミートや真弓大王になだめられながらもなかなかリングに上がろうとしなかった。
しかしスグルとカレクックの試合はブロッケンマンvsラーメンマンとは正反対のギャグ満載の試合展開に

このブロッケンマンの死が次回の21回超人オリンピックではブロッケンJr.がラーメンマンへの復讐に燃えるきっかけとなった。
と言ってもその前の宇宙野武士戦では矛を収めて共闘しているので思ったよりは理性的である。

死後ブロッケンマンは超人墓場で浮いている様子が描かれているが、自身は敢えて復活しない道を選んでいる様子。
『ディープオブマッスル』によるとブロッケンJr.に全ての技術を伝え切れなかったことを悔やんでおり、超人墓場を脱出しようと考えていた。
その後、自分がいなくなっても問題なく息子が活躍していることを知り墓場に留まることを決めたようだ。

ブロッケンマンがこういうファイトスタイルだったので、その息子のブロッケンJr.が『Ⅱ世』でヒカルドの残虐性を理由に正義超人として認めようとしない態度に違和感を覚える読者もいるとか…。

【究極の超人タッグ編】

回想シーンでブロッケンJr.にベルリンの赤い雨の修行をつけるブロッケンマンの姿が描かれている。
修行の時は父と呼ぶことを許さず、師匠(レイラァ)と呼ぶようにと厳格な態度で接していたようだ。

この時の回想では「煮えたぎる大釜に向けて火傷を恐れず繰り返し手刀を放つ」というなんともスパルタな訓練をしていた。
ベルリンの赤い雨を習得するにはどんな状況でも迷いなく強烈な手刀を放てることが必須ということだろうか。

【完璧超人始祖編】

完璧・無量大数軍の一人マーベラスと戦った時のラーメンマンによると「過去最大の難敵」だったことが明かされ、満身創痍のブロッケンJr.を奮起させクラッシュマンへの逆転勝利を果たすきっかけとなった。
読者からは「いやもっと強い相手がいくらでもいただろ」とツッコまれ、実際ラーメンマンが勝った相手に限定してもプリズマンなどどう見てもそれ以上の強敵は大勢いるが。
あえて言えば漫画の外で激闘が繰り広げられていたのか、当時のまだ残虐超人だった頃のラーメンマンが今ほど強くなかったことからの相対的な苦戦の度合いの話かもしれない。それかやっぱりブロッケンJr.にやる気を出させるためのリップサービスか

【読切 ラーメンマンとブロッケンJr.〜恩讐の彼方に〜 】

ラーメンマンがブロッケンJr.に勝利してからウォーズマン戦に臨むまでのエピソード。
ラーメンマンからは尊敬すべきライバルとしてその死を偲ばれていたことが判明し、彼が供養に訪れた際に幻影のような形で姿を見せている。

ここでブロッケンJr.は父親からの教えの真髄を思い出すと共にラーメンマンと和解を果たしたことになっている。
病院で同室になった時からブロッケンJr.はラーメンマンを気遣っていたはずだが都合の悪いことは忘れよ

必殺技

  • 毒ガス攻撃
特殊な呼吸法によって超人に有害なガスのようなものを噴きつけ、相手を苦しめる、彼の得意技の一つ。
息子のブロッケンJr.には受け継がれていないかと思われたが、時間超人戦で彼も「殺超人ミスト」という名称で使用した。

その昔FCで発売したゲーム「マッスルタッグマッチ」では原作で未使用だったにもかかわらずブロッケンJr.の技の一つに毒ガスが設定されていたため、ブロッケンマンと勘違いしたプレイヤーも多かった。

  • ベルリンの赤い雨
ブロッケン一族の代名詞的な伝統の必殺技で、鍛え抜かれた手刀を目にも止まらぬ速さで振り抜いて標的を鋭く切り裂く斬撃。
Ⅱ世だと手刀から炎が発生する技となっており、ジェイドの代でパワーアップしたのかと思いきや何故かⅡ世の描写ではブロッケンJr.も炎を出している。
またこの時代では「ベル赤」という若干チャラい略称が使われてるようになっている。

設定上は間違いなくブロッケンマンも習得しているが今の所回想シーンも含めてブロッケンマン自身がこの技を使った場面は見られていない。
そもそも彼の戦っている姿が描かれたのがラーメンマン戦を除けば彼の残虐ファイトを1コマ回想で紹介しているシーンぐらいしかないので仕方ないのだが。
息子に技の指導をしている回想シーンでも口頭指導のみで残念ながら手本は見せてくれなかった。

ちなみにブロッケンJr.もラーメンマン戦では父親と同じ苦しみを味わわせようとキャメルクラッチを使っていたため、ベル赤は使用していない。
このためか『恩讐の彼方に』ではラーメンマンの導きによってブロッケンJr.が父親の真髄たるベル赤の使い方を思い出すという流れが描かれていた。
宇宙野武士戦では普通にブロッケンJr.がベル赤を使っていたはずだが都合の悪いことは忘れよ

余談

モロにナチスを彷彿とさせるデザインのキャラクターである為、アニメ版が一部の国と地域で放送された際には彼が登場する前に打ち切られたことがある。
作中においてTV放送されなかったブロッケンマンが現実世界のブラウン管に出られなかったというのも皮肉である。


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最終更新:2024年09月11日 19:27