カレクック

登録日:2020/09/17 (木) 04:23:56
更新日:2020/09/26 Sat 12:49:37
所要時間:約 5 分で読めます




カレクックとは、漫画『キン肉マン』の登場人物。
超人の派閥の一つ『正義超人』に属する超人レスラー。

目次

【プロフィール】

CV:佐藤正治(初代)、増谷康紀(Ⅱ世)
所属:正義超人(残虐超人)
出身:インド
身長:200cm
体重:105kg
年齢:40歳
超人強度:60万パワー

戦績
vsケンブリッジマン○(チャルカスティング)※非公式
vsキン肉マン●(試合放棄)
vsストロング・ザ・武道●(零の悲劇)※非公式
vsマリキータマン●(天道羽根抜刀)

【概要】

ヒンドゥー教修行僧(サドゥー)の服装をした坊主頭で褐色の肌の超人。
鋭い目つきと厚い唇に鼻が無いという独特の面構えの持ち主*1
正義超人の中でもクリーンファイトではなく残虐なラフファイトがウリで相手を殺すことも厭わない過激派『残虐超人』の一人。
その中でも彼は「世界三大残虐超人」としてラーメンマン、ブロッケンマンと並び称される存在である。
第20回超人オリンピックではキン肉マンにとって公式戦で最初の対戦相手として立ちはだかった。

最大の特徴は頭上にカレーライスを盛った皿を載せていること。
これは頭部に飲食物を載せることで力を引き出す頭載格闘術(マーラレスリング)に必要な物*2
またカレー自体が武器にもなり、相手の傷口に擦り込んだり目潰しに使うこともある。

口癖は「ムッサー」

漫画本編ではシングルマッチでしか闘っていないが、設定上はスカイマンと組んでの「銀河系超人タッグトーナメント」優勝経験がある。
チーム名は「ジョイント・ナンバーワン」

週プレモバイルの携帯小説『ディープオブマッスル』ではスカイマンとのタッグ結成の経緯が書かれている。
カレクックの方から誘いを受けたスカイマンだが、当初は彼が残虐超人であることを理由に断っていた。
しかし、後に彼の残虐ファイトに隠れたプロ根性や実力に自分に足りないものを見出し、タッグ結成を了承した。

雑誌「グランドジャンプ」に掲載される読み切り漫画『キン肉マン 超人列伝』の主役に選ばれた超人の一人でもある。
カレクックが残虐超人になった経緯が描かれており、現時点ではウルフマンのエピソード共々、単行本未収録。
ゆでたまごの中井は以前から「もう一度描いたらかなりカッコ良くなると思う」と意欲を見せていた。

「夢の対決でゴーファイト!スペシャル」ではゆでたまごの嶋田から「ラーメンマンとは蹴り一発で倒されるほどの実力差がついてしまった」とコメントされていた。
もっともこれは2010年の番組なのでオメガ・ケンタウリの六鎗客編での強さならもう少し善戦するかもしれない。

後に現実世界で彼を模倣した「カレーマン」なるレスラーも登場した。
中の人はダニエル・コベル。

【ファイトスタイル】

ファイトスタイルはテクニックタイプ+残虐ファイト。
圧倒的なパワーやスピードを持つわけではないが、ヨガの動きを取り入れた独特の動きが持ち味。
柔軟さを活かして相手の攻撃をいなし、こちらの攻撃は思いもよらないような角度から叩きこむ。
そして一たび攻めのターンに入れば、ためらいなく相手の体を傷つけ、さらにその傷をえぐり引き裂くえげつないファイトで一気に勝負をつけに来る。
怪獣退治では既に拘束され戦闘力を失くしている相手にダメ押しの蹴りを入れるなど
「悪党は息の根を止める」ことを前提とした姿勢を断行しており、その無慈悲さを世界中から恐れられていた。
一方で正当なレスリングのテクニックに関しては未知数な部分が多く
一部の識者には「寝技(グラウンド)の遣い手」という噂がある程度で
あまり表社会に超人レスラーとして知名度のある存在ではなかった。

【必殺技】

  • ガラムマサラサミング
激辛カレーを手に取って相手の顔面に叩きつけ、目や鼻の感覚をマヒさせる。
ケンブリッジマンとの闘いで名称が判明。
なお、コミックス巻末のQ&Aによると彼の頭に載せたカレーはいわば
戦闘用カレーとでもいうべきもので、香辛料の内約や具の食感といった要素全てが
相手にダメージを与える事を主眼に置いた配分となっており、食べ物としては
とても食べられた物ではないらしい。*3


  • カレールーガウジング
ブラウザゲーム「キン肉マン 超人タッグオールスターズ」での、ガラムマサラサミングの名称。
後に本編に逆輸入され、マリキータマンに使用された。
相手の傷口に激辛激熱カレーを擦りこむというえげつない技。
なおサミングは「眼潰し」、ガウジングは「(目玉を)えぐり出す」という意味。


  • オールスパイスシールド
頭部のカレールーを相手に向けてばらまくように投げつける。
当然目鼻や口に入れば激痛が走る。 けん制・不意打ち用の技。


  • チャルカスティング
ケンブリッジマンにトドメを刺した技。
鋭い飛び蹴りで相手の胴体を貫く。
「チャルカ」は「糸巻き車」という意味で、マハトマ・ガンディーが抗議活動のパフォーマンスに使っていたことから国旗にあしらわれたこともあるインド国家の象徴。
インドを象徴する名を持つカレクックの決め技(フェイバリット)のひとつ。

  • マンダラファイヤーボール
マリキータマン戦で使用。
自分の両足を掴んで丸くなり、回転しながら体当たりをする。
要するにカレクック版「ファイヤーボールプレス」。

  • デモリッション・アーサナ
マリキータマン戦で使用。
高く跳躍し、上空から相手の背中めがけて両手の手刀を叩き込む。
下半身でヨガのポーズを取る以外は「パーフェクトアセイラント」と同じ。

  • ガンジスブリーカー
マリキータマン戦で使用。 逆立ちになって両足で極めるバックブリーカー。
だが実際はまるで別物で、バックブリーカーは肩の上に相手を乗せて両腕で引き曲げる技だが、
ガンジスブリーカーは相手を自分の背中に乗せて胴体~脚部をまきつけて、背筋力と脚力で相手を締めあげている。
いわば大蛇が巻きつき締めあげているようなもので、通常のバックブリーカーとは比較にならない威力。
カレクックの柔軟性あってこその技で、聖なる大河ガンジスの名がつけられた堂々たる決め技(フェイバリット)

【活躍】

・第20回超人オリンピック

Bブロックの第二試合でキン肉マンと対決。
第一試合でラーメンマンに真っ二つにされたブロッケンマンの死体から滴りおちる
血を近寄ってペロペロ舐めるカレクックにビビるキン肉マン*4
カレクックはスプーンによる凶器攻撃でキン肉マンの額を傷つけ、傷口にカレールウを擦り込むという凶行に出る。

しかし、その刺激に悶絶したキン肉マンと激突したためにカレーの皿が落下し、割れてしまう。
代用品としてヨサクの弁当や森永ココアや牛乳を頭に載せたりもしたが、しっくり来なかったり、キン肉マンに飲み干されと失敗。
代わりに頭の上にに載ろうとする真弓にツッコミを入れた後、観客の坊主頭のおじさんの牛丼を強奪して体勢を立て直す。
(かなり怒ったようで「わたしの牛丼を返しなさい」何故かウルトラマンの格好をしてまで何度も抗議するが、カレクックが本気で凄むと逃走してしまう)

が、好物の牛丼の臭いに釣られてキン肉マンは復活。さらにカレーの刺激で一時的に圧倒的な強さを誇る「マッスル・デビル」となっていた。
カレクックはジャイアント馬場に変身してのチョップや噛み付き、『テニスボーイ』の岡崎涼子に変身してのラケット連打の餌食に。
恐怖したカレクックはたまらず試合放棄、会場から逃げ去って行った。

このようにカレクックvsキン肉マンはかなり時事ネタとギャグ満載のネタ試合であった。
後にアメトークでもネタにされた試合の一つでもある。


・第21回超人オリンピック

予選落ちしている。

大会終了後に第20回・21回超人オリンピックを通して集中上選手達からもコメントがまとめられており。
カレクックは「オレは第1回大会の出場ギャラをまだもらっていないぞ!」とコメントしている。
みっともない負け方をしたことについてはあまり気にしていないようだ。


・アメリカ遠征編

全米超人タッグ選手権では、スカイマン宇宙一凶悪コンビ(ブラッド・イリュージョンズ)と決勝を争うザ・マシンガンズの応援に現れている。
テリーマンの「フライング魚雷」を見たスカイマンは「おお!見ろ、オレの必殺技だ!」とはしゃぎ、カレクックに「わかったわかった」となだめられていた。


・悪魔六騎士編

キン肉マンと悪魔将軍の決戦においてリングを支えてくれた正義超人達の中にカレクックの姿がある。

・キン肉マンⅡ世(無印)

伝説超人(レジェンド)(初代の正義超人)達の力が衰えた後、新世代の正義超人達が育っていなかったために地球が窮地に陥る所から物語が始まる。
…が、何故か冒頭の解説シーンで悪魔超人達と共に人間を襲うカレクックの姿が。何やってんだアンタ
どうやら残虐超人が悪魔超人、完璧超人らと共に一纏めに「悪行超人」として定義されたことで彼の立ち位置が変わってしまったようだ。
…かと思えば、新世代超人養成学校「ヘラクレスファクトリー」では伝説超人達の会議の進行役をしている。本当に何なんだアンタ

と言うか、元々悪魔超人でもこの場面以外で人間に危害を加えたのは悪魔の種子(デーモンシード)の一部ぐらいである。
(サンシャイン?悪魔将軍?人間の癖に超人の戦いに参加してくる方が悪い)
そのため、冒頭の場面は実際に起こった出来事とは限らず、あくまでも危機に陥った地球の状況を示すイメージ図なのかもしれない。
復活超人オリンピックでは他の伝説超人と共にゲストとして正装で落ち着いた姿を見せている
観客たちからのコールも好意的で、社会的にも偉大な先人として敬意を集めているようだ。
この時のコマでは鼻梁があるなど若干顔が人間よりに描かれている

・キン肉マンⅡ世 究極の超人タッグ編

新世代超人(ニュージェネレーション)がタイムスリップした20世紀が舞台のこのシリーズでは地味にスポットが当たる機会が多い。

超人オタクカオスはスカイマンのオーバーマスクを所持しており、子供達にキン消しとの交換を持ち掛けてキモがられていた。
…と言うか、どう考えてもオーバーマスクの方が価値がありそうなのだが、スペアがあるから良いということなのだろうか?

ちなみにカオスがキン肉マンの偽物「ブタ肉マン」役を担当していた偽超人レスリングショーではアイドル超人達に加えてカレクックの偽物も登場。
「カレー・ルー・テーズ」と言う名前から、20世紀を代表する強豪レスラーの一人であるルー・テーズも元ネタとしていると思われる。
が、所詮偽物なのでこれといった見せ場はなく、ネプチューンマンの偽物である一等マスクに「ハミチンしてるぞ」と騙されて赤面していたぐらい。

その後、スカイマンとカレクックはタッグトーナメントで負傷チームの途中欠場に備えたスペシャル・リザーブマッチの出場候補に選ばれる。
が、1チーム目として名乗りを上げたのが「世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)」だったため、彼らを含む殆どのチームはビビって名乗りを上げず。
結局、2チーム目にエントリーしたのはブロッケンJrジェロニモの「テガタナーズ」だった。

なお、かつてスカイマンと組んだらしいカーペット・ボミングスはザ・マシンガンズと対戦。
ネプチューンマンからマシンガンズ以上の要注意チームとしてマークされていた。
…が、キン肉マンの片腕のハンデがなくなってからは割とあっさり敗れてしまっている。


・完璧超人編

「キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ」が終結してから一年、正義・悪魔・完璧の三属性による不可侵条約が締結され、平和が訪れたかに見えた。
しかし数日後、正義超人と子供達のふれあいイベントに完璧超人の精鋭部隊「完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)」が襲来し、条約の破約と正義・悪魔超人の粛清を宣言。
新たな超人戦争の幕が上がった。

特にリーダー格であるストロング・ザ・武道は桁違いの強さで、アイドル超人のジェロニモをワンパンでKO。
憤ったカレクックとベンキマンも武道に挑むも、「零の悲劇」より超人パワーを抜かれ人間にされてしまう。
ゆでたまごの中井いわく「ただのカレー好きのインド人」な容姿となり、常にカレーの皿を抱えている。
その後、マックス・ラジアルと闘うテリーマンを応援した。

ちなみに、上述のふれあいイベントではカレクックのカレー屋がかなり繁盛していた。
かつて残虐超人として名を轟かせた彼が子供達に囲まれる姿は微笑ましいものがあるが、
後述の読み切り漫画を読んだ後だと、この場面がより感慨深く感じられるかもしれない。
…カフェに誰も来なかったティーパックマンには気の毒だが。

残念ながら、相棒のスカイマンは影も形もなかった。
キン肉マンとの繋がりが薄いためか、終盤に至っても姿を見せていない。


・キン肉マン超人列伝ウルフマンの巻 -土俵上の(もののふ)

脚を悪くしたウルフマンの引退断髪式にカレクックが出席。
うっかり髷を全部切り落としてしまったカニベースに対し、キューブマンと共に制裁(ストンピング)を加えた。
(半分は真弓が急かしたせいでもあるのだが)


・キン肉マン超人列伝 カレクック-愛と怒りの聖人-の巻

正統派超人シンが残虐超人カレクックになるまでの過程を描いたエピソード。
師匠アジャンタの元で修行に励んでいた彼は、技術的には既に頭載格闘術の全てを体得していた。
が、正義超人としては技に憤怒があり過ぎるとの理由で未だ免許皆伝は認められていなかった。

アジャンタはシンの免許皆伝の条件として「一年間何があっても怒らず、また勝手に頭に何かを載せない」ことを提示。
特に脳天が痺れるほど辛い怒りの象徴であるカレーを載せることは絶対の禁忌であり、もし破れば破門だと戒められた。
見事合格すればアジャンタの花冠(マーラ)を継承し、伝承者として認められると言う。
ちなみにこの師匠の花冠とはナン。両脇には肉の乗った皿を載せている超人の姿もあった。

旅を続けるシンはあと少しで免許皆伝というある日、市場でカレー屋の娘ミーナに一目惚れする。
思わず胸が切なくなって座り込むシンのことを優しく気遣ってくれるミーナ*5
が、そこに大英帝国インド超人総督の末裔ケンブリッジマンとその一味が現れ、市場の人々に対して悪事を働き始める。
既に支払う義務は無いにも関わらず租税を徴収しようとするマフィア同然の彼らにミーナ達市場の人々は必死に抵抗するが、
超人レスラーでもあるケンブリッジマンは必殺技「キングダム・ヘイル」を人間の青年に仕掛けるという暴挙に出る*6

なお、ケンブリッジマンは英国伝統のキャッチ・アズ・キャッチ・キャンレスリングの秘技を受け継いでいるらしい。
これは現代のレスリングとは異なりサブミッションのみを使用する…にも関わらず、その手の技は一切使わず、必殺技は投げ技である。

見かねたシンはケンブリッジマンを成敗しようとするが、「怒り」を禁じられていることを思い出し手を出せず、無抵抗でやられてしまう。
その後、ミーナに介抱され復活。同時にあと一日で免許皆伝と言う所まで来たが、またも市場でケンブリッジマン達の悪事に出くわす。
彼はミーナが大麻を不法に所持していたとでっち上げ、彼女の逮捕と市場の乗っ取りを宣言したのだ。

もはや怒りを抑えられなくなり、また愛するミーナを救うためにも闘わなければならないシンは遂に禁じられていたカレーを頭に載せてしまう。
見違えるような強さを得たシンは取り巻きを蹴散らし、ケンブリッジマンをも「キングダム・ヘイル」をあっさりと破った上、残虐殺法で瞬殺。
平和を取り戻すことはできたものの、その血まみれの姿と凄惨な殺し方からミーナを含む人々から恐怖され、完全に居場所を失ってしまう。
伝承者の道を絶たれ、人間からも受け入れられなくなったシンは頭にカレーを載せた外道、残虐超人“カレクック”としての道を歩み始める。

残虐超人の闘いは冬の太陽の光と同じである
それは照らしはするけれど 決して暖めはしない──


・オメガ・ケンタウリの六鎗客編

サタンの結界によって主力超人達が動けない中、「オメガ・ケンタウリの六鎗客」が地球に襲来。
一人立ち向かうウルフマンを援護すべく、ティーパックマン・ベンキマン・カナディアンマンと共に駆け付け、「正義の5本槍」を結成。
カレクックはてんとう虫の化身超人マリキータマンと対戦する。

ベンキマンvsギヤマスター戦以降、六鎗客の狙いがマグネット・パワーと友情パワーを得ることであり、これまでは5本槍の友情パワーを引き出すために手加減をして闘っていたと判明。
そのためカレクックは意地でも友情パワーを使わず、残虐超人として闘い抜くことを決意するが、マリキータマンから心の奥底に死んでいった仲間への情があり、怒りと哀しみに囚われていることを見抜かれてしまう。
満身創痍のカレクックの元にキン肉マンとミートが駆けつけ、友情パワーを使うよう促すが、六鎗客に友情パワーを奪われキン肉マンが窮地に陥ることを危惧したカレクックはこれを固辞、なおも残虐ファイトに徹する。
不器用な選択しかできないカレクックに対し、マリキータマンは武人としてその意を汲み、彼の介錯を執り行うのだった…
崩れ落ち、頭のカレー皿も割れ 頭にカレーを載せた外道カレクック から ごく平凡なインド超人
に戻ったと自称するカレクック(シンと呼ぶべきだろうか)は、キン肉マンに感謝と期待を告げ力尽きた。

余談だが、この試合が決着した1月22日はカレーの日だった。


【余談】

お笑い芸人のなすびのあだ名になっていたことがある。



追記・修正はカレーを頭に乗せながらお願いします。

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最終更新:2020年09月26日 12:49