マウントスノー(DQⅥ)

登録日:2024/07/07 (日曜日) 20:32:40
更新日:2024/08/19 Mon 21:18:23
所要時間:約8分で読めます




マウントスノーとは、ドラゴンクエストⅥに登場する村の一つ。
日本語にすると「雪山」というド直球なネーミングで、現実世界のマップ南西の雪原地帯にある。

【概要】

浅瀬に阻まれるため、マーメイドハープを手に入れてから船で行くことができる。
ストーリーとしては、伝説の剣についての情報を持つと言われるザム神官に会うことが目的。

村の手前には宿があり、そこから山間の隘路を北に抜けていくとマウントスノーの村に到着できる。
また、村の更に北には険しい雪山が聳え立っている。
手前の宿ではザム神官に関する話を聞くことができるが、ザム神官は50年前の時点ですらかなりの高齢だったらしい。
そのため、冒険時点では恐らく亡くなってしまっているだろうと思われるが…。


【初訪問時】

村に入った瞬間、全滅のBGMに男の子の氷像という異様な光景に度肝を抜かれる。
村に入ったらエレジーというのは、アッテムトのようである。

散策すると、入口にいた男の子だけでなく村中の住民や動物が凍ってしまっている。
宿屋には主人公たちと同じく訪問した戦士がおり、なぜか宿代を代わりに徴収される。
まぁゲーム的な都合なんだけど、こんなときくらいタダで寝かせてくれても…。
ちなみに教会では、こっそりと勝手に記録することができる。

ある家の地下には、凍っていない老人が一人だけいて、話ができる。

老人「何を探してるのか知らんが、北東にあるほこらへは絶対に近づいちゃならんぞ。」
ハッサン「聞いたか○○。じいさんが北東のほこらに行けって言ってるぜ。」

言われたとおり(?)北東のほこらに行くと、そこには氷に囲まれた中に女性が一人おり、
村にいるゴランという若者に自分のことを聞いてくるように話してくる。
アモス「ゴランに聞いてゴラン…? わっはっは!まじめな顔してシャレですか!」

村に戻り、先ほどの老人にゴランという若者のことを聞いてみると…。

老人「わっはっはっ!笑わせるわい!ゴランが若者だったのはもう50年も前のこと……」
老人「この老いぼれがゴランじゃ!」

何とこの老人が、ゴランという若者だというのだ。
ちなみに50年というワードは先ほども登場しており、勘のいい人は何か気づいたかもしれない。
ところで、ここでテリーがまたまた登場しており、アモスによると、すれ違いざまに足を踏まれたらしい。
アモスのKYな会話を考えると、もっと踏んでいいと思う。

再度、北東のほこらの女性に話を聞きに戻ると、ゴランから聞いた自分の正体について答えるよう迫られる。
しかし先ほどのゴランとの会話ではこの女性についての話は一切出ておらず、答えることができない。

この女性の正体はユリナという雪女。
彼女は50年前に雪山で倒れていたゴランを助けた際、出会ったことを他人に漏らしてはいけないと約束をした。
しかしゴランは案の定ポロッと話してしまい、怒ったユリナにゴラン以外の村の者を氷漬けにされたのだった。

今回、主人公たちにユリナのことを話さなかったことで償いを果たしたと感じたユリナは、氷の封印から村人たちを解き放ってくれる。
ユリナは人間が歳を取ることを忘れていたというくらいなので、主人公たちが来なければまだまだ村の氷漬けは続いていたのでは…。


【イベントクリア後】

村に戻ると、人や動物が元の姿に戻っている。
曲もシリーズでもかなり陽気な部類に入る本作の町の曲である『木漏れ日の中で』に変化し寒いなりに活気を取り戻している。
皆さん、氷漬けにされていたときの記憶は無く、ちょっとウトウトしていたくらいの感覚のようだ。
作ったシチューが冷めてしまっているとか、老人一人をのぞいて町全体が封印されているとか、
次の作品でも同じような事件が起きている。
過去作のでも似たような事例があり、こちらは他の種族を怒らせた事*1から、罪もない村人達がとばっちりで封印されたという共通点がある。

ゴランに会いに行くと、ユリナのことを話してしまったあたりのことを話してくれる。
ユリナには気づかれなかったが、これも話しちゃまずいのではないだろうか……

「あれから50年……。わしはたった1人で……長かった……。」
「なあ旅の人よ。若い頃の過ちは、誰にもあるものだと言われておろう。」
「だからこそ恐れずに、信じた道を進むべきじゃと…。そして人は成長すると…。」
「ならば、わしの犯した過ちもわしの人生にとって、意味のある事だったのじゃろうか?」
「わしにはよく分からん。50年の月日は……あまりにも長すぎた。」

自分のせいで村中の人間が氷漬けにされてしまい、それを眼前に後悔しながらいつ終わるかとも分からない日々を過ごすことは、想像に耐えがたい辛さだろう。
村を見捨てることもできたであろうが、彼の良心がそれを許さなかったか。
もしくはユリナに謝罪を続けるために村に居座ったとも考えられるが、
ゴランはユリナが北東のほこらにいることは知りつつ、ユリナはゴランが老人になったことを知らない。
50年、一度も謝りにも行かなかったのだろうか…?

忘れかけていたが、この村に来た当初の目的はザム神官に会うため。
とても都合の良いことに、ユリナによって氷漬けにされていたため高齢のザム神官は今でも存命だった。
グラフィックは大臣・成金タイプで序盤のレイドック城のゲバンを思い起こしたプレイヤーもいたであろうが、実際には茶目っ気はあるものの矍鑠とした気のいいおじいちゃんタイプ。
大臣タイプのグラフィックで同作には悪事に手を染めた者もいるが、同じグラをしてはいるものの当人は人格者という点では前作のルドマンに通ずるものがある。
伝説の剣を手に入れるために封印を解く呪文を教えてもらい、これまた目と鼻の先にある洞窟へ向かうことになる。
ゲームの都合上とはいえテキトーなヒントとザルいセキュリティはこれいかに…

ゴランは村人を氷漬けにするきっかけを作ってしまったものの、考えようによってはそれによりデスタムーアから「剣の封印を知るザム神官、ひいては村全体が自分たちが手を下すまでもなく無力化された」と判断されたことにより放置され、マウントスノーの人々は滅ぼされる悲劇は避けられたとも解釈できる。*2
青春をなくしてしまったゴランがそれを納得できるかどうかはともかくとして…

ちなみにゴランという名前が気に入ったのか、
次の洞窟でアモスに話しかけると、「そうっと覗いて見てゴラン……。」などと言い出す。
彼の50年を考えるととてもネタにできるような話では無いのだが、このおっさん…。


【余談】

現実のマウントスノーがあった辺りに、夢の世界のほうでは孤島にほこらがある。
その中には返事が無い屍と、最後の鍵で開けられる牢屋の中にマグマの杖が置いてある。
今作では特にイベントで使うことも無いし、最後の鍵を手にしている時点でマグマの杖より有用な武器は
他にも手に入っているため、散策していても拍子抜けしたプレイヤーは多かっただろう。

しかし、氷を溶かすことができるであろうマグマの杖が、目の前の牢の中にあるのに、手が届かない…。
現実世界でのゴランの心情を映したかのような情景に気づくと、こちらも考えさせられる。
そんなマグマの杖だが、今作では非売品ながら7125Gとなかなか良い値で売れてしまう。
ただ、売ってしまっても隠しダンジョンのデーモンキングがドロップすることがあるため、一応は再入手可能。

ちなみに、現実のマウントスノーでイベントを終わらせても、このほこらが存在するままになっている。
これはハード容量による問題なので、結果的にイベント進行後の展開が夢の世界の内容に反映できなかった関係と思われる。
このため、将来VIの再リメイクが行われるとしたら、補完が行われるべきポイントの一つと言えなくもない。

また、重要イベントがある一方で
  • いのちの木の実:ホーンデッドミラー・リビングデッド
  • ふしぎな木の実 :イーブルフライ
  • うつくし草:ブラッディハンド
  • まもりの種:のろいのランプ
  • ちからの種:(のろいのランプが召喚した)ランプのまじん

ドーピングアイテムを落とす敵が多く熟練度アップレベル上限が無いのでどんな敵と戦っても必ず熟練度が上がため、パーティー育成にももってこい。
マウントスノーの宿屋は一人25G*3と高目だが、ルーラの移動先に登録されているので、タダ宿のある場所からアクセスしやすいのもポイント。

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最終更新:2024年08月19日 21:18

*1 こちらは相手の一方的な決め付けがあった上、元凶となった人物の親が謝罪しても聞き入れないという横暴な対応だったが

*2 デスタムーアは自分に刃を向く可能性がわずかでもあると考える存在に容赦しないため。

*3 SFC版のみ氷漬けが解けるまで4G