サンズ・オブ・ケオス(ニンジャスレイヤー)

登録日:2024/08/26 (Mon) 16:50:00
更新日:2025/06/23 Mon 13:43:01
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「サンズ・オブ・ケオス」とは『ニンジャスレイヤー』第4部シーズン1における敵組織。
通称は「SoC」
創始者はブラスハートだが、その性質上トップは存在しない。

◆沿革◆

謎の存在「サツガイ」にジツ*1を授けられたニンジャによる、IRC*2フォーラム上の互助組合
要するにSNS上の繋がりであり、この手の敵組織としては異例なことにもはや組織でもなんでもない

「サンズ・オブ・ケオス」とは「Sons of Chaos」、つまり『混沌の子供たち』を意味するが、日本語の『三途の川』も由来の一つと思しい。

サツガイに幼馴染のアユミを殺された二代目ニンジャスレイヤーことマスラダ・カイは、サツガイの痕跡を追うため、この組織の構成員を追い、スレイしていく。

◆組織構造◆

基本的に緩いつながりであり、ソウカイヤなどの別ニンジャ組織との掛け持ちもアリ*3
力を与えてくれたサツガイを信仰しているかと思えばそうでもない(狂信者もいれば、敬遠している者さえいる)

活動内容は旅行やバーベキュー、儀式など、概ねただの日常。
とはいえ困ったことに、構成員のパーソナリティとして邪悪であることだけはおおむね共通している

設立目的は「情報共有」であり、サツガイと接触したことによる孤独を癒すための馴れ合いのようなもの。
……というのは厳密には正しくなく、ブラスハートの真意はサツガイとの接触情報の共有であり、彼はSoCの構成員がいつどこでサツガイと接触したかを解析したことで2回目以降の接触に成功している。


◆構成員◆

シーズン1時点だと全員がサツガイ接触者。
実力やソウルの格と不相応な極めて強大なジツを操るもの、無関係なスキルツリーにある複数のジツを同時に操るものなど、サツガイと接触したことによる特異な戦闘手段を持つものが特徴。
以下はシーズン1時点での主要な構成員。
メンバーの中でも有力なニンジャは「インナーサークル」の称号を得る。

創設者

  • ブラスハート
俺に求めるのではない。俺が求めるのだ

表の顔はイスラエルに本社を置くリーディングカンパニー「クラバサ社」の上級社員「カイル・オズモンド」
サツガイに接触し、SoCを通じてその出現情報を集めることでサツガイに二度接触したニンジャ通称「二度漬け」
彼もまたインナーサークルに分類されるニンジャの1人である。

神話級アーチニンジャ「イージス・ニンジャ」の憑依者であり、本来有するジツは「リフレクティブ・ムテキ」
真鍮色のバリアを張り、あらゆる攻撃を一度だけ反射する変種ムテキ・アティチュードの一種。反射バリアは一度限りだが一呼吸で張り直すことができる。
バリアを張りながら移動や戦闘行動も可能である、ムテキ・アティチュードの中でも例外的な強力さを誇るジツ。

一度目のサツガイ接触で得たジツは「チャドー呼吸」
かつてのニンジャスレイヤーが用いた能力であり、呼吸によって全身にカラテを巡らせ、ニンジャ回復力をブーストする能力。
地味だが、ノーコスト・ノーリスクで気力体力を回復でき、数日間連続での継続戦闘をも可能とし、毒や傷からも復帰・回復する。
その有用さはここまで本作(第1部~第3部)に触れてきた読者ならだれもが知るところであり、極めて脅威。

二度目のサツガイ接触で得たジツは「コトダマ空間*4認識能力」。「第三の目」とも。
ナンシー・リーなどの最高位のハッカーが有する能力であり、ハッキング能力を飛躍的に向上させる。さらに現実世界でも「ゲームのように相手の頭上に名前を浮かび上がらせ読み取る」「近づいてくるニンジャを捕捉する」などの運用が可能。
しかしその本質は「サツガイ」や「キンカク・テンプル」、「ヌンジャ」などの『世界の真実につながる重要な情報を知りうる』こと。

三度目の接触によりサツガイの力そのものを奪い、ニンジャを超えた存在・ヌンジャに至ろうと暗躍する。


インナーサークル

  • エゾテリズム
もはやこれは既定のシステム。破壊し、力を得、エメツを産む

旧チェコ共和国のデジ・プラーグを牛耳る魔術師ニンジャ。魔術師ギルド「無限遠(インフィニティ・スキズム)」を乗っ取った現支配者。
世界各地で数々の大規模爆破テロを繰り返してきた国際犯罪者で、幾つかのメガコーポが賞金首扱いする程のテロ常習犯。
デシケイターとはプライベートでもビジネスを行い合う関係性で、自身が意図的に起こしたテロ行為を利用してデシケイターが利益を貪るという邪悪なWIN-WIN関係を築いている。

「サバト・ニンジャクラン」のグレーターニンジャソウル憑依者で、本来所有するジツは「サクリファイス・ジツ」
ジツをかけた相手が死亡したとき、そのエネルギーを糧にするジツ。
サツガイと接触して得たジツは「オヒガン・ボム」
きわめて難解で、説明されているにもかかわらず読者の大半が理解できない、ニンジャスレイヤー史上でも最も複雑なジツ。端的に言うと、複雑な手順を踏んで人間爆弾を他都市に送り込むことで、その都市を壊滅させ利益を得るテロ専用のジツ。
さらに、オヒガン・ボムの人間爆弾をサクリファイス・ジツの対象にすることで大量のエネルギーを得ることができるシナジーも持つ。
+ ジツの詳細
「デジ・プラーグ2はデジ・プラーグ1を精巧に模した電子世界です。それ自体は箱庭に過ぎませんが、その相似ゆえに、デジ・プラーグ3からデジ・プラーグ2への電子的干渉はデジ・プラーグ1にも影響する。現世干渉です」
「もともと3が2より先に存在していた。否……フフフ、オヒガンの一側面……コトダマ空間の一角……呼び名など何でも構わない。さて、しかしこの大切な都を傷つけるわけにはいきません。では、どうするか?ウキハシ・ポータルです。デジ・プラーグ2上に模倣されたウキハシの概念を利用する!」
「疑似的に他の都市上にデジ・プラーグ2と同一レイヤーの次元を設定し、デジ・プラーグ3からアクセスする。繋ぐことができる。そしてオヒガン・ボムが現世と魔術次元を……シェイクするのだ!」

わかる範囲で纏めると、まず前提としては
  • チェコ共和国の都市「デジ・プラーグ」
  • その上に作られる仮想電子空間「デジ・プラーグ2」
  • 古代から存在する魔術的世界「デジ・プラーグ3」
が存在する。その上で、
1.デジ・プラーグ上にデジ・プラーグ2を用意する。
2.デジ・プラーグと、標的とする都市を繋ぐ「ウキハシ・ポータル*5」を用意する。これにより、標的とする都市の上にデジ・プラーグ2と同一レイヤーの次元が設定され、デジ・プラーグ3から2を通じてのアクセスが可能になる。
3.ジツを込めた人間爆弾である「アプレンティス」をウキハシ・ポータル越しに標的都市に送り込む。これにより、他都市がポータルを通じてデジ・プラーグ2と接続される。
4.デジ・プラーグ3にアクセスし、そこからデジ・プラーグ2に干渉する。これにより、干渉の影響がデジ・プラーグ2→同一レイヤー→標的都市と繋がる形で現実世界に及ぶ。
5.アプレンティスを起点として、標的都市の至る所で「黒い爆発」が発生、それにより「スイスチーズ状の抉れ」が発生する。また、その過程で爆心地にはエメツ*6が発生し、エゾテリズムとデシケイタ―は莫大な利益を得る。

「……わからん!」(デシケイタ―)

しかし、「犠牲者の命を代償に力を得る」このやり方は、忍殺読者の諸兄諸姉ならば周知のとおりナラク・ニンジャを構成するモータルの怨念を膨れ上がらせることに繋がる。
実際にニンジャスレイヤーと対面した際には、彼を通じてモータルの怒りと憎悪を「体感」してしまったことで敗北に繋がっている。



  • デシケイタ―
卑しく実際安いカスめ!俺の経済活動を妨げる資格はない!

製薬企業「シンケンタメダ・カンザイ・メディケア社」のCEO。本名「エドゥアルト・ナランホ」
僅か13歳で大学を卒業し、以後は投資で労せず巨万の利益を積み上げてきた天才であり、起業後は敵対的買収により自社で独占した薬の薬価を228倍にするなど、暗黒メガコーポが乱立する時代基準でもなお悪辣な経営手法で知られる。

「カワキ・ニンジャクラン」のグレーターニンジャソウル憑依者で、本来所有するジツは「ミナヅキ・ジツ」
「水無月」の字面の通り、肉体で触れて攻撃や傷を与えた相手から水を奪い取り鰹節めいて乾燥死させるジツ。
サツガイと接触して得たジツは「ドローン・ジツ」
「ハチ・ニンジャクラン」が操った飛翔体、主に昆虫と同期して操作するジツであり、彼は文字通りの虫型ドローン「コガネ・オートマタ」を操る。
そしてドローンによる攻撃もミナヅキ・ジツの対象となり、無数の金属虫に触れれば乾燥死する危険極まりない組み合わせを実現した。


その他

  • メイレイン
サツガイ……知る……?知るとは何か?それは哲学的な問いではないかね?

ニンジャスレイヤーが初めて接触したSoC構成員。名前は「五月雨」の直訳が由来。
ソウカイヤの下っ端ニンジャ。カラテの実力的には下の下もいいとこ。

+ だが、彼のジツは……

「アッハッハッハッハ!なんという美だろう!」

なんとサツガイから与えられたジツは「ムシアナ・ジツ」
ザイバツ・グランドマスター、ダークドメインの有する、暗黒空間に繋がるワームホールや反物質のアンタイ・ウェポンを作り出し、当たった物体を消滅させる、極めて強大にして危険極まりないジツであった。
これ即ち「サツガイは強大なアーチ・ニンジャのユニーク・ジツ*7さえ与えることができる」ことであり、実況タグのヘッズは過去の凶悪なジツの再来を示唆し発狂しかけたことは言うまでもないだろう。サツガイガチャSSRな
幸か不幸か、そこまで強力なユニーク・ジツを貰った者はある重大な1人を除いて他には出てきていないが……

一撃必殺のジツは実際脅威であったが、かつてフジキドが相対した時同様ナラクによって「奴の武器を決して受けるな」と忠告を受けたニンジャスレイヤーはアンタイ・ウェポンをいなしたため当たらず隙を突かれて両目を潰されてしまう。
ニンジャスレイヤーに背中を抉るダメージを与えたものの、ツヨイ・スリケンでアンタイ・ウェポンを相殺され驚愕。そのまま顔面に赤黒の炎の拳を叩き込まれ爆発四散した。
ここまでで幾つかの事実が明らかとなっている。メイレインは闇の穴とアンタイ・ウェポンを併用できない。遠距離に闇の穴を生じる事はできない。そして何より……(中略)
そして何より、いかに強力な神話のジツを得ようと、それを用いる者のカラテが乏しければ、いかようにも料理の方法はあるという事!
2部当時のフジキドと比べれば練度では格段に劣るこの時のマスラダを以てしても、さほどの難敵ではなかった。
第4部に入っても、ニンジャスレイヤーの基本理念「ノーカラテ、ノーニンジャ」は健在であった。

なお彼を襲撃するにあたりニンジャスレイヤーがメイレインを殺害しソウカイヤと事を構えるのを避けるためタキがソウカイヤにメイレインの情報を流しそれを知ったチバはソウカイ・シックスゲイツの精鋭ガーランドを差し向けていた。
メイレイン殺害後ニンジャスレイヤーとガーランドが遭遇するアクシデントこそあったもののガーランドはチバの「捨て置け!」命令で撤退している。
彼の存在によって、「サツガイ接触者による組合サンズ・オブ・ケオス」の存在、「SoCは単なるSNSなのでセキュリティがザルである」ことなどが判明した。

  • ロングゲイト
お前達にカネをやったとしても……大人のお小遣いになってしまうだろう?違うかね

コウ・タイ・シュメイ社のエージェント。
相手の望むものを与える奉仕的な人物。ストリートチルドレンに屋台の氷菓を買ってあげたりとか、強大なニンジャには小判入りの菓子と生娘50匹とか。
メイレインの存在から、名前の由来は「長門」の逐字訳ではないかという説が当時からあったが、後にそうであったことが明言されている。

「カゼニンジャ・クラン」のグレーターニンジャソウル憑依者で、本来所有するジツは拳を振ると衝撃波が飛ぶクランの代名詞ソニック・カラテ
遠距離攻撃に長けるが、逆に近距離の間合いでは衝撃波が自分をも襲うため、位置取りが重要なジツというのはソニックブームの頃から変わっていない。
...が、サツガイと接触して得たジツは「マバタキ・ジツ」
第2部の「スリー・ダーティー・ニンジャボンド」に登場したサンシタのカーバンクルが用いた、短距離テレポートのジツで、この組み合わせにより「位置取り」という課題を解決した油断ならぬニンジャ。
ジュー・ジツの禁じ手アラバマオトシを使えるなどカラテは一流で、空中でソニックカラテをガードさせてからマバタキ・ジツで裏回りしてアラバマオトシというガー不連携めいたコンボも繰り出した。
サツガイから得たジツが元のジツと強いシナジーを発揮した事例であり、メイレインとは対照的に「サンシタのジツでもいっぱしのニンジャが持つと脅威」という事例でもある。


  • アモクウェイブ
友達っていうのは宝だよ

サンズ・オブ・ケオスのニンジャを殺して回るニンジャスレイヤーに勘づき、本拠地である「ピザ・タキ」を襲撃したニンジャ。
↑のような発言をしながら息をするように残虐行為を行うサイコパスであり、意思疎通は困難。

本来所有するジツは「シャドウトレース・ジツ」
過去にその場にいた人物のビジョンを再現する。だいたいムーディー・ブルースであり索敵・諜報向きの能力。ビジョンは立体映像ではなく実体であるため、干渉も可能。
サツガイと接触して得たジツは「ジョルリ・ジツ」
「浄瑠璃」の名の通り、無生物、特に人形を操る能力で、組み合わせることで「浮かび上がらせたビジョンを操作する」ことが可能となり、カラテを注ぎ込むことで再現度を高め、ビジョンの持ち主と遜色ない戦闘能力に仕上げることもできる。
サツガイから得たジツとのシナジーで、新たなジツとして派生した例。

ヨグヤカルタ*8からネオサイタマまでポータルを用いて移動し、ネオサイタマ観光もそこそこにジツの力でニンジャスレイヤーの足取りを辿ってピザタキを襲撃。初めてサンズ・オブ・ケオス側からニンジャスレイヤーを狙ったニンジャである。
ニンジャスレイヤーが不在だったためその場にいた客を皆殺しにした上でタキにインタビューし、ニンジャスレイヤーの情報を掴みそこにインターラプトしてきたコトブキをジョルリ・ジツで掌握、タキ相手にファック・アンド・サヨナラさせようとするが、そこにトラップマスターとのイクサを終えたニンジャスレイヤーが帰還する。
コトブキを操っての挟撃や、シャドウトレース・ジツとジョルリ・ジツの併用によって作り上げたジョルリ体でニンジャスレイヤーを追い詰めるが、「今ここで成長する」という打開策を編み出したニンジャスレイヤーはジョルリ体、すなわち過去の己自身の動きを上回るカラテによってこれを撃破。
すぐさま巡回していたモーターガシラを操って機銃掃射を浴びせるも、タキの銃撃にジツの集中を乱されたことによって生じた一瞬の隙を突かれて致命傷を負う。
インタビューでは「サツガイに二度接触したニンジャ」であるブラスハートの名前を吐き、後悔とも取れる台詞を残して吊り上げられたまま爆発四散した。


  • エッジウォーカー
どうだね、俺を殺せそうか?イヤーッ!

ヤクザ・ヒットマンを生業とするニンジャ。

サツガイに与えられたジツはNRS症状に陥ったモータルをカロウシさせてその肉体を奪取し、自身の肉体に瞬時に作り替えて乗っ取る「フドウテンセイ・ジツ」
肉体を再構成する際、それまでに負っていたダメージは完治するため、転移先がある限りは何度致命傷を負っても即座に復活でき本人曰く「無敵のジツ」。

不幸にも街中でニンジャスレイヤーと遭遇し、サツガイの情報目当てに狙われる。フドウテンセイ・ジツを利用して一度は逃れるが、満員電車内で追いつかれ再戦。
ジツによってニンジャスレイヤーを翻弄したものの、ニンジャスレイヤーが車両を次々切り離してターゲットを減らしながら迫ってきたうえ、満員電車に疲弊した乗客達が無関心による自己防衛を図っていたために誰もNRSを起こさずジツが発動不能となり、先頭車両に追い詰められる。
一方、フジキドと違いサラリマン経験のないマスラダも、初めて体験する通勤ラッシュに大層イライラしていた。
唯一正気だった運転手の身体を奪って屋根の上へと逃亡し、追ってきたニンジャスレイヤーにアンブッシュを仕掛けるも敗北。心臓を摘出されながらインタビューを受け、サツガイの秘密を知りうるニンジャとしてブラスハート、エゾテリスム、デシケイターの名前を挙げた後に爆発四散した。

ちなみに、一見カッコいい名前だが、実は「渡辺」の逐字訳だったことが判明している。一般ネームすぎるよお……


  • ブルタルギア
この瓶はいい声で鳴くな。金髪も映像栄えしそうだ

強化外骨格型のパワードスーツを装着し、顔や目、手以外の全てをパワードスーツで覆い隠したニンジャ。
遺棄されたビールビン詰め工場に残されていた空瓶のネック部分を切断する遊び*9に興じていたが、暴虐性と非人間性をエスカレートさせた結果、人間を相手に同様の行為を行うようになった。
趣向と登場エピソード名の通りボトルネックカットチョップに長けているがレッキングボールの一撃にも匹敵する破滅的な威力を誇るショルダーチャージなどといった技も使用する。

その辺で攫ってきたサラリマンやオイランをボトルネックカットチョップで殺害しその光景をIRC配信で仲間と共有するという残虐な遊びにを行うがサツガイの情報を求めて襲撃してきたニンジャスレイヤーと交戦。
自慢のパワードスーツで攻撃するが、スリケンの連投によって機関駆動部を破壊され、身動きが取れなくなってしまう。
奥の手のマシンピストルを放つも、決断的な踏み込みから繰り出されたメイアルーアジコンパッソを食らい、首をペットボトルキャップめいて3600度回転切断*10され爆発四散した。
当然この一部始終も配信されており偶然それを見ていた数名のメンバーは、雷撃に打たれたかのごとく震撼。そして映像は憤怒に満ちた形相と足取りのニンジャスレイヤーがカメラに近づき、壁のIRC端末へと手を伸ばし最後に恐るべき「忍」「殺」のメンポが画面に大写しとなったところで終了した。


  • ジェイドマムシ
フンフン……フンフンフン……

ネオサイタマの遥か高みに築かれたペントハウスに住居を構えており、それなりに裕福な暮らしを営むニンジャ。

サツガイから得たジツは、死体を爆弾に変える「コープスナパーム・ジツ」
料理を趣味としており、その腕前はイタマエ並みとはいかないが中々のもの。個人的な趣味にとどまらず、仲間や手下を招いて行うブレイコ・ホームパーティーでもその腕前を発揮している。
...が、そんな彼の携帯端末には、IRC-SNSに投稿する調理過程の写真に混ざって、鼻を削がれた若者監禁されて骨と皮のように痩せた女といった猟奇的な写真が存在している。コワイ!

鼻歌混じりにブレイコ・ホームパーティー用の料理を準備している所に、サツガイに関する手がかりを探すニンジャスレイヤーの襲撃を受ける。
抵抗も虚しく追い詰められ、サツガイに関する僅かな情報を提供するが僅かな隙を突いた反撃を仕掛ける前にニンジャスレイヤーの拳で顔面を破砕され、爆発四散した。
この顛末は第4部予告編プログラムとして連載され彼は我々の世界の時系列における新ニンジャスレイヤーの最初の餌食となった。

  • トラップマスター
サツガイだと……? サツガイに何の用がある

作中ではサンズ・オブ・ケオスの構成員であること以外に目立った人物描写はなく、その人となりは不明。

サツガイから得たジツは、触れた壁が回転ドアになる「ドンデンガエシ・ジツ」
己の「居城」に籠り、詐欺的オンライン・トレーディングによってカネを生み出していた。
ニンジャスレイヤーに追い詰められるが...
+ 他に未踏破の部屋は無い。躊躇わず引き開ける。ターン!
「バカな……行き止まりだと……?」ニンジャスレイヤーが足を踏み入れたのは、タタミ敷きの四角い小部屋であった。それはシュギ・ジキと呼ばれるパターンで、十二枚のタタミから構成されている。四方は壁であり、それぞれには象、ダルマ、タコ、宝船の見事な墨絵が描かれていた。

なんと作中通算6度目にして第4部初となるシュギ・ジキ部屋を披露。
彼のこの恐るべき罠は実況タグを一瞬にしてアビ・インフェルノ・ジゴクに叩き込んだ。
が、ニンジャスレイヤーは「サツガイに力を授けられたニンジャの存在が分かる」という己の特性を活かし、トラップマスターの居場所をヘッズの予想に反して容易く看破。天井に潜んでいたトラップマスターをフックロープによって引きずり降ろし、背中を踏みにじってインタビューに入った所でイクサの描写は終わる。その後、地の文によってトラップマスターの死がしめやかに告げられた。
ニンジャスレイヤーには手も足も出なかったが、実際ヘッズのニューロンには致命的ダメージを与えたニンジャであった。 トラップマスターの面目躍如である。

◆SoCのその後(第4部シーズン2以降のネタバレ注意な)◆

シーズン1において、ニンジャスレイヤーの手によりブラスハートを含む主要メンバーの多くが殺害され、組織は半壊。
シーズン2最終章ではサツガイまでもがニンジャスレイヤーとのイクサに敗れ消滅したが、サンズ・オブ・ケオス自体は形態を変えて存続している。
世界中に様々な支部が作られ、サツガイに接触したことのないニンジャにも門戸が開かれるようになり、モータルすら在籍している支部も複数存在する。

シーズン5においても続投。サツガイを混沌の御子として崇拝するのみならず、ワンソーの影に悪影響を受けた多くのサンシタニンジャ達が合流し、ワンソーの影の影響に群がる烏合の衆と化している。
サツガイだけではなくブギーマンやその影響を受けたレリックをもサツガイの一面とみなしており、レリック争奪戦を繰り広げるニンジャスレイヤーやダークニンジャ、暗黒メガコーポ達の共通の頭痛の種となっている。
サンシタニンジャはワンソーの影響を容易く受けるため、さながら無限湧きのような様相を呈する。

  • ト・キコ/オモイ・ニンジャ
元々はサツガイ接触者アゾットと懇意なハッカーだったが、肉体的な死を迎えてからはワンソー派リアルニンジャの一人であるオモイ・ニンジャと融合して復活。
サンズ・オブ・ケオスの大導師、及びダークカラテエンパイアの一員として暗躍。オモイ・ニンジャのコトダマ系ジツとト・キコのハッキング能力のシナジーにより、電脳戦において神にも近い力をほしいままにしていた。
ワンソー派・かつSoCのリーダー格でありながらオモイ・ニンジャは狂っており、ワンソーの復活そのものだけが狙いであるわけではないようだ。

  • プライベティア
私は死を覚悟しているのだ!御子に捧ぐツェッペリン五体投地の邪魔をするでない!

シーズン5のSoCにおいてよく出てくるサツガイ接触者。
サツガイから得たジツは、無生物を自在に遠隔操作するジョルリ・ジツ
ジョルリ・ジツを使ってネオサイタマのマグロツェッペリンを奪い、操縦する。マグロツェッペリンは他のSoCメンバーを輸送しており、何かあればツェッペリンからメンバーがSRPGの増援めいて投下される。
一山いくらで殺されるシーズン5のSoCメンバーとしては例外的に悪運が強く、なんだかんだで生き延びてしまうために無限増援が止まらない状況になってしまっている。



追記・修正はサツガイと接触してからお願いします。



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最終更新:2025年06月23日 13:43

*1 「術」。ニンジャ特有の異能のようなもの。

*2 インターネット・リレー・チャット。実在のチャット方式であるが、ニンジャスレイヤー世界では包括的にインターネット全般のことを指す

*3 ちなみにソウカイヤ側は掛け持ち禁止なので、その当人は粛清寸前だった

*4 非常に難しい概念だが、「インターネット空間」であると同時に「神秘的な魔術世界、彼岸」であるとも言える場所。

*5 先端科学で繋がった都市間ワープポイントみたいなもの。

*6 ポータル、ナノマシン、違法薬物、半重力プレートなどの材料となる謎めいた希少鉱石

*7 1人しか持ちえない固有能力

*8 現実ではインドネシア、ジャワ島にある都市。ジョグジャカルタ特別州。作中では強大なるリアルニンジャ「シャン・ロア」が拠点を築いて東南アジア全域を支配している。

*9 ちなみにこれは、2019年にSNSで世界的流行を見せた、「蓋を緩めたペットボトルを蹴りで開ける」、いわゆる「ボトルキャップチャレンジ」が元ネタ。

*10 360度の誤植ではなく、10回転させられた。