七英雄(ロマサガ2)

登録日:2009/05/27 Wed 03:08:00
更新日:2025/06/29 Sun 12:33:40
所要時間:約 92 分(七英雄コラも追加すると+約 20分)で読めます





……七英雄の伝説……

数多くの悪しき魔物を倒し
世界を救い、その後

いずこかへ消えた……

クジンシー、スービエ
ダンターグ、ノエル
ボクオーン、ロックブーケ
ワグナス

いつの日か、彼らは戻ってきて
再び世界を救うのだという……

世の中が乱れる度に、人々は
伝説を語り、救いを願った。

しかし、平和が訪れると……
伝説は忘れられた……


人の世の興亡はくり返す。
安定した国々による
平和な時代が終わり、
分裂と闘争の時代が始まった。


「この町にもいつモンスターがやって来ることか……」

「七英雄さえ帰ってくれれば……」

七英雄の名は
ふたたび
語られ始めた。

そして、彼らは来た。


……だが。


BGM:プロローグ−七英雄の伝説−



七英雄とは、『ロマンシング サ・ガ2』及びリメイクである『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』に登場する敵集団。





◆概要◆

七英雄はかつて魔物の手から『人々』を救い、英雄と呼ばれていた七人の勇者達である。
名前をそれぞれ、クジンシー、スービエ、ダンターグ、ノエル、ボクオーン、ロックブーケ、ワグナスという。

彼らの名前が伝説となった後世。
バレンヌ帝国が版図を広げる過程で、七英雄の一人クジンシーを名乗る人物が帝都を強襲し、皇太子のヴィクトールを殺害する。
かつての英雄がなぜこのような暴虐を行うのか。彼らはなぜ変わったのか、そもそも彼らは本物の七英雄なのか。
疑問を抱く余裕もなく、皇帝レオンはクジンシーに弔い合戦を挑む。
ここから、帝国と七英雄の長きにわたる戦いが始まるのである。


彼らはモンスターと同化する能力を用いて、モンスターの能力、時にはその弱点すら吸収して戦った。
しかし現在はとある理由(※後述)から人々を襲う魔物と化してしまった。

モンスターの力を吸収した彼らは、一部を除きおよそ人とは思えない異形の姿に変貌しており、数えきれないほどのモンスターの力を吸収した彼らの力は通常のモンスターとは比較にならない。
中には、諸々の理由から進化した方が弱い方々もいらっしゃるが。最も有名なのはノエル兄さん。

ロマサガ2本編では、年代が年単位で推移してクリアまでに1000年くらいは余裕で経過するというシステムを活かし、七英雄たちも、この年代やイベントが進むにつれて吸収したモンスターの数が増えていったという設定で、登場する姿が変わっていく。
……と言う事になっているが、実際は皇帝のHP(原作)/七英雄の撃破数(リベンジオブザセブン)によって形態変化する事がほとんど。
一部のみそれ以外の方法で形態変化する。詳しくは後述。

ゲームでは、この七英雄を完全に倒すことがプレイヤーの最大目的である。

なお、七英雄の名前の元ネタはJR山手線の駅名を逆さ読みしてさらに捩ったものである。
彼らの名前をさらに逆から読むと分かるだろう。



あるイベントで彼らが人々を襲う理由を知ることができる。
気になる人はゲームをプレイしよう。

その強さと敵ながら個性や印象が強烈であるため、RPGのボスの中ではかなりの人気を誇る。
佐賀県とのコラボ企画「ロマンシング佐賀」でも佐賀県の名産品やイベントを模したアレンジ版でよく出てくるし。


◆七英雄の紹介◆

※CVはロードオブヴァーミリオン/リベンジオブザセブンの順に表記


◇リーダーのワグナス


それは失礼した。だが、もう楽しませる時間がない。

君の短い人生もこれでタイムアップなのだ。さらばだ、皇帝

CV
杉田智和中村悠一
職業
教授
趣味
登山
血縁
スービエのいとこ
吸収の対象
飛ぶもの全て
英雄になる
目的(現在)
天空より見下ろす
因縁のあるクラス
イーストガード・イーリス
形態変化
オリジナル版:皇帝のHPが700未満(第一形態)700以上orラストダンジョン(第二形態)
リメイク版:七英雄を4人以上撃破すると第二形態

七英雄のリーダーで、親友のノエルと同化の法を改良した。プロフィール全体を見るに、昔から強い上昇志向があったらしい。
空飛ぶ要塞、浮遊城を所有しており、基本的にそこから動かない。つまり引きこもりである。
ただしある目的から人類を脅かしてはいるため、イベントを進めると自然と皇帝に狙われることとなる。
外見は手足が蝶か鳥のような羽になった青い長髪の全裸の女性。非常に美しい姿だがワグナス様の元の性別は男性である。
女性タイプの多い妖精系モンスターなどと同化したことでこのような姿になったのだと思われる。*1当然ながらTKBは見せません。
原作の時点でガードがしっかりしてたためか、リメイクでも布地を足されることは無かった。GJ…?
しかし第二形態ではその美しさが一転。蝶のようなフォルムこそ変わらないが、羽の片側が骨の剥き出しになった悪魔の翼のような禍々しい物に。
髪は金髪に変わって茨の冠を頭に戴き、目からは血の涙を流した不気味な姿に変貌する。
この血の涙はワグナスを象徴するアイコンとして扱われる事も多い。
RoSでは3D化した事でディテールがより詳細になっており、輪郭やまつ毛などの顔つきも元の人間態のような男性的な物に変化しており、女性的な体との対比でより異形さが際立っている。

ちなみに浮遊城の最奥まで行くとワグナス様直々にお出迎えしてもらえ、
「わが浮遊城へようこそ! ここまでは楽しんでいただけたかな?」
というセリフとともに以下の選択肢を選ぶことができる。
「十分楽しんだ」
「ぜんぜん楽しくない」
「もう帰る」
もちろん上2つはそのまま戦闘に突入するが、なんと『もう帰る』を選択すると、何故か背中に乗せて浮遊城から帰してくれる。
やだ、ワグナス様ったらステキ///
メタ的には徒歩で帰れないからなのだろうけど、サービス精神旺盛なお方である。

得意技は『サイコバインド』。
全体攻撃の上に食らった人間がマヒする術、じゃなくて「状態属性の遠距離技」。
そのため状防御を上げればダメージは減らせるので防具はそれが高いものを優先して選ぶ。最強の状防御32を誇る「魔石の指輪」の出番である。
なおドロップ限定盾で回避できることもある。ウインドカッター対策にソードバリアも張っておきたい。

ライトボールで暗闇にし攻撃を外させまくり、プリズムライトで混乱させるといった搦手を得意とするいやらしい敵。
最も恐ろしいのがサイコバインドを上回る火の合成術による攻勢で、前作のイフリートを思い出す破壊力である。
しかもこれらは全体攻撃であり、回復がとても追いつかないし、死者が出て陣形が崩れっぱなしなのは問題である。

可能ならば火と地の合成術「炎の壁」を、陣形の素早さボーナスが得られる位置に置いた素早いキャラに持たせておきたい。
火術のセルフバーニングなどで対策してもいいが、全員に覚えさせることになるため、相反する水術の状態回復術・元気の水を使えなくなる。他にも「サラマンダー」クラスのキャラは火属性が完全無効になる為、可能なら入れるのも手。

ワグナスは撃破後の収入が七英雄中最大な上、アバロン新市街の建設や忘れられた町に行くための条件でもある。
そのため早期攻略したほうが効率が良く、レベルが足りなくなりがち。
なおワグナス以外の七英雄を全滅させると浮遊城には行けなくなってしまう。なので少なくとも最後に残すのだけは避けたい。
そのため戦術的にも戦略的にも七英雄中最強となる。
……手慣れた人ならHP600〜650くらい+第一段階で討伐出来る器用な真似が出来るが。*2

「七英雄は最強。その中でもワグナスが最強なのだ!」

自分で言うだけはある。さすがリーダー……。
セルフバーニングで攻撃の半分を無効化できるもののサイコバインドのダメージが高いため、ダメージを1/2にするムー・フェンスがあったほうがよい。
また鳳天舞の陣もサイコバインドが中央のキャラ一人しかダメージ受けなくなるのでお勧め。
陣形維持の為に中央のキャラを援護してれば、他のキャラで攻勢を仕掛けやすいのでかなり戦いやすい。
これで苦戦しつつもなんとか低レベルで撃破することができるだろう。

なお、第二形態のほうが火力は全体的に上がるが攻撃属性が偏っているので対策した時とそうでない時の落差が激しくなる。
リマスター版なら先に追憶の迷宮の黒の迷宮を周回し、火神防御輪&地の指輪×2を手に入れ装備することでウインドカッター以外全て無効化できたりする。第二形態はウインドカッターを使わないので装備だけで完封できてしまうことになる。
ちなみに冷気に弱いのでロマンを重んじるならイーストガードあたりであの乱れ雪月花をお見舞いしてやろう。まあ結局は「無明剣」の方がダメージは高いのだが……。

  • LoV
Ⅱでは特殊技『サイコバインド』を使用し、プレイヤーに七英雄は最強、その中でもワグナスが最強である事を思い知らせた。
『七英雄は最強、最強なのだっ!!』 
Ⅲでは範囲攻撃持ち大型ディフェンダーとして再登場。
超覚醒アビリティ『サイコバインド』で範囲攻撃+速度低下が可能。かつてはコストに対してステータスが心許なかったが、何度かの上方修正を経て高火力に。

  • ロマンシング佐賀
最初は唐津城と唐津くんちの紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版ではバルーンフェスタ仕様で登場。
ちなみに他作品に出演する時はブラジャーを着用して配慮してたりもする。

  • リベンジオブザセブン
過去の姿はコミカライズ等で描かれていた黒い長髪の美青年の姿がベースに。
世界と民の安寧のためならば自己犠牲さえ厭わない非常に高潔な人物で、七英雄の記憶を見るに中央に働きかけられるなど身分も相応に高い男であった。
後の七英雄のリーダーとして求心力を発揮し、ノエルを始めとした仲間達を率いて大災厄から世界を救うために奔走するが……。

セリフの追加で若干ナルシストな面が強調されており、ハクロ城(浮遊城)には自分の銅像をあちこちに飾っている
浮遊城の選択肢で「もう帰る」を選んだ場合は『風を起こす術で皇帝一行を個々に包み込んでヤウダまで転移させる』という演出をしており、残念だがさすがにワグナスタクシー背中に乗せていくというのはなかった。
なお、人力風起こしで浮遊城に向かう場合は原作と違って1回しか使えないので、2回目以降はイーリスの協力が必須になる。
ちなみに、イーリスに会うための楽器収集は原作と比べれば不可能に陥る機会はかなり減っているので、泣く泣くワグナスをラストダンジョン送りにとはそうそうならないのでそこは安心。

やるではないか!皇帝!
貴様の最後の戦い、最高の演出を用意しよう!

原作と違って第1形態の時点でファイアストームを使用するが、火力はバランス調整のためか大幅に下がっており、これ単体なら200〜300ダメージほどとそこまで痛くない。
しかし本当に厄介なのは強制的に火強地層にする追加効果の方で、この効果で毎ターン数千(難易度オリジナル)も回復するようになる。
さらにファイアストームで「赤い炎」と「青い炎」(第2形態以降)というエネミーを召喚し、放置すると自爆して赤い炎は1人に即死級の、青い炎は全員に火属性のダメージを与えてくる。
厄介なことに攻撃タイミングがグランドスラム等と同じ『ターン内最後行動』扱いになっていて、 炎の壁で防げない
そしてこのファイアストームを頻繁に使用してくるため、地層の書き換えをしても上書きされ…と悪循環に陥りかねない。
ただ、炎はどちらもHPが非常に低いため(難易度オリジナル以下なら)ワグナス諸共セイントファイアで焼き払ってしまうといい。

か弱い人間と思い、侮っていたようだ。
覚悟しろ皇帝。七英雄の力を見せてやる!

後半になると使用する「サイコバインド」も槍+天術複合属性*3でダメージ軽減が困難になっており、必殺技の名に恥じない性能に強化された。
総じて火力を抑えられたと思わせていやらしさが増しており、一筋縄ではいかない強さとなっている。
一応、赤い炎や青い炎さえ何とかできれば他の七英雄と違って1回行動しかできないという弱点がある。
また、ファイアストームは危険行動で(タイムラインを非表示にしない限り)使用タイミングが丸わかりになるため、ワグナスに先手さえ取れれば炎の壁で無効化できボーナス行動になるのも弱点*4。サイコバインドとファイアストーム以外の行動はそこまで脅威ではなくサイコバインドはHPが減ってからなのでそこから連携で一気に押し切るのが無難。
ちなみにサイコバインドは円範囲なので陣形次第では被弾人数を抑えられるし、槍属性を含むためかパリイやディフレクトで回避可能という弱点も生まれている。なので囮に狙わせるのも良い。これはラストバトルでも活きてくるので考慮に入れたほうが良いだろう。

また、ある場所で戦える幻影はまさしく七英雄最強と言っていい実力を誇る。天術と剣をメインに使いつつ天地相で回復する。
戦法のせいで自動回復を打ち消しにくく、攻防一体の光の壁Lv2まで使ってくるので耐久が非常に高い。もちろん攻撃力も侮れない。
その分得られるアビリティはその後のゲームバランスを大きく変える「連携ダメージ2倍」*5と、苦労に見合う価値のあるものとなっている。
5ターン以内撃破はその性質上ハードルが高いが、こちらで得られるのは片手武器最強格の「胡蝶の剣」。総合的な攻撃力は同じ片手武器の炎鱗の斧(後述)に少し劣るが、こちらは剣なのでオートパリイが使えるという点で勝る。
固有技として剣+天属性の「ロザリオインペール」*6も使用可能。通常の技では物足りなかった火力を補完してくれる。

名前の由来は水族館でお馴染み品川


◇その同志ノエル


ずいぶん乱暴な方ですね。

では、身にかかる火の粉は払わねばなりますまい!

CV
杉田智和/武内駿輔
年齢
ロックブーケの2つ上
趣味
天体観測
血縁
ロックブーケの兄
吸収の対象
その道の達人すべて
目標
(過去)新たな知識で種族に貢献
(現在)全宇宙の知識を得る
因縁のあるクラス
デザートガード
形態変化
オリジナル版:皇帝のHPが700未満(第一形態)700以上orラストダンジョン(第二形態)+ロックブーケを倒していると、どちらの形態でも行動パターンが変化する
リメイク版:七英雄を4人以上撃破すると第二形態。行動パターン変化は同様。

ワグナスの親友でワグナスと共に同化の法を改良したナンバー2と目される男。プロフィール全体を見るに、今も昔も知的欲求旺盛な男である。
妹のロックブーケを大切に思っているシスコン
常に冷静で紳士的な態度であり、敵対以前に人類を苦しめる気すらないが、自分が調査のために送り込んだモンスターが、想定とは違い周辺住人を苦しめ「ノエルの部下」と喧伝しているため、人類の敵と認識されている。
しかし実情を本人が知るとすぐに人類を苦しめたモンスターの粛清と撤退に舵を取り、七英雄で唯一話し合いで解決できるどころか、非を認めて許しを請う場面まである。
現代の価値観ではそれだけでは保障として足りない気もするが、作中では少しでも責任を取ること自体非常に珍しい。
更に戦闘を仕掛けた上で逃亡しても見逃してくれる程に寛大でもあるのだが、流石に可愛い妹のロックブーケを倒していると、下記の台詞と共に問答無用で襲い掛かってくる。

浮遊城で引きこもってるリーダーと違い色々と精力的に動いており、ストーリー的にも美味しいネタが散りばめられている。
そのためメルー砂漠のイベントは色々なパターンをためしてみることをおすすめする。

戦闘面では、第一形態は体術、第二形態は剣術を得意とする。
更に彼には、 手加減(様子見)・本気・怒りの計3モードがある。

第一形態はカウンターを多用するため、下手に直接攻撃をすると即死級の反撃を受けかねない。
バトル中に「そろそろ終わりにしませんか」と撤退を促してくるため、荒事にするつもりは無いことの表れでもあるのだろう。
必然的に火力の劣る遠距離攻撃を使わざるを得なくなる。
撤退勧告を無視し、なんとかHPを減らしていくと、

退く気はないようですね では仕方ない

と本気モードに入り、ヒートハンドでサラマンダークローと赤竜波を使い大ダメージを与えてくる。
ダメージが痛いのでセルフバーニングで防御しようにもソバットで解除され、カポエラキックでも大ダメージ。
カウンターがなくなったところで反撃しようにも、燃費の悪い技の多用で技ポイントが尽きかけてたり……。
ほとんどが単体攻撃なのが唯一の救いだが、とにかくHPが多すぎる。 ワグナス以上とも噂される兄さんの最盛期である
てゆーか、 普通のゲームだったら負けバトルだった だろうが、極まればこの形態でも倒せるのがロマサガ2の面白い所。
音速剣などを叩き込んでカウンターを防ぎつつ踏ん張ろう。

皇帝陛下ですね? 私は七英雄の一人ノエルと申します。
妹ロックブーケのカタキです。殺らせていただきます。

ロックブーケ撃破後の怒りモード では2回行動になる。カウンターはなくなりキックやソバットなどの単調な攻撃になってこちらからは攻めやすくなった。 落ち着けよ兄さん。
が、ゲーム内の処理で何が起こっているのか素早さが不安定な上に、体術は軽減するのが結構難しい。それでいて、戦闘回数が多いと催眠や地獄爪殺法を使うのだから侮ってはいけない。
戦闘回数が少ない場合は催眠や地獄爪殺法は使わないので足払いを見切っておけば、攻略しやすくなっている。

第二形態はこちらが育っていることもあり、得意の剣技もソードバリアではじけるので第一形態より格段に楽。実はHPもたいして増えていない。
第二形態も怒りモードの時の方が技のグレードが落ちている面があるが、月影やカマイタチの使用頻度から考えると怒りモードの方が強い。

カマイタチはミサイルガードで、月影は炎の壁で対処可能であるが両立は不可能。
炎の壁を使おうとラピッドストリームにすると全員がカマイタチの対象にされるので注意。
ネレイドやイーリスは月影を完全に無効化するので一連のソードバリア、ミサイルガードを掛けていればダメージを受けることが無くなる。

上記のワグナス同様対策次第の相手であり、更に対策もしやすいので知識のあるプレイヤーにとっては最底辺の評価なのだが、炎の壁等の対策を知らないプレイヤーにとっては、高いHPで即死させられず、そして痛い全体攻撃をぶちかましてくることが多い強ボスという評価になったりもする。

「ノエルまでやられるとは……お前の方が強いのか?」byワグナス

いえ、むしろ兄さんが弱体化してるんです!

第一形態はヒートハンドからのサラマンダークローや赤竜破やカウンター、第二形態は水鳥剣や流し斬り、月影などを使い、相反する属性が並んでいる。
ちなみに敵キャラで月影を使えるのはラスボスを除けばノエルのみである。

隠れた場所にいて、かつロックブーケの後に戦うことが多いためスービエと並んで最後の七英雄になりやすい。
移動湖に行くのが面倒だったり、クジンシーと相性の悪いソウジ*7をパーティに加えているならノエルを残すのも良い。
むしろ倒しても収入が増えない、他英雄よりイベントポイントが少ない、字幕が出ず年代ジャンプしない、と三拍子そろったパーティー強化に貢献しない輩のため最後に残る七英雄の筆頭候補と言っても過言ではない。

ちなみにロックブーケとノエル以外の七英雄を倒した後にロックブーケを倒すと何故か移動湖にノエルがいる。
この状態でノエルを倒せば七英雄を全て撃破したことになり、ラストダンジョンには何故かスービエが居座る。

  • LoV
Ⅱでは特殊技『月影』を使用。
今までストーリーモードの敵が使ってきたタイプの特殊技で、プレイヤー達を驚かせた。
使い魔使用率ランキングでは2位を記録。
引き続きⅢでも範囲攻撃アーツとして使用。
アビリティは逆境になればなるほど強くなるピンチアップ。本気を求める彼らしい能力である。
『殺らせていただきます』
ちなみに本編における最終皇帝女の初期装備の固有技も「月影」である。

  • ロマンシング佐賀
最初は吉野ケ里遺跡の紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版では呼子のイカ漁師仕様で登場。
ノエル、佐賀でイカ漁師になるってよ

  • リベンジオブザセブン
本編での姿をそのまま人間にしたような白髪の偉丈夫。第二形態は竜のような翼が生えている。
原作でも親しい仲であったサグザー*8と、オアイーブとは幼馴染であり好意を寄せられていた(ちなみに彼女はロックブーケとも親しい仲だったらしい)。
オアイーブは父である大神官が七英雄を追放するという蛮行を止められなかったことを後悔し、ノエルたちがいつか帰ってくると信じて残っていたが……。
当時の王国では随一の剣の使い手*9で、ワグナスが組織した騎士団・赤竜隊の隊長として王都を脅かすタームとの戦いの最前線に身を投じていた。
ちなみにこの背景追加もあって全形態で『赤竜波』を使用するようになっている*10
さらに幻体戦士法で分身を作り、位置を変えながら攻めてくるようにもなった他、咬竜剣や下り飛竜といった竜に関する技が増えている。
全形態にカウンターが実装され、地獄爪殺法や下り飛竜や赤竜波はソードバリアに非対応。せっかく剣を抜いたのに完封される兄さんはもういない。

皇帝。貴方の脅威を見誤っていました。
七英雄ノエル、全力でお相手しましょう!

「吸収の法」の影響で過去から変貌してしまっている七英雄の中で、見た目があまり変わっていないことや唯一皇帝とも和解できることから影響が少ないように見える。
とはいえ、過去のノエルと比較すると現代のノエルは言葉に抑揚がなく、感情が薄くなっているように見える。
激しい感情を見せるのは妹を倒された後で、「!?」というオノマトペが似合うほど青筋を立てて皇帝に襲い掛かろうとしている。目に入れても痛くない程カワイイ妹が倒されたなら誰だってそーする。俺もそーする。

クリア後の幻影は通常の個人戦と同様に幻体戦士法を使うが、こちらでは本体が剣、幻体が斧という構成で攻めてくる。
どちらも攻撃力が高いので警戒が必要だが、本体自らヴォーテクスを使って幻体を消してしまうというポカをやらかすこともある。何やってるんですか兄さん
このヴォーテクスはソードバリアを2人以上使っているときに反応して使ってくるようなので、手数を浪費させる意味でも有効である。完封されたのを未だに根に持ってるんですか兄さん
ただし5ターン撃破を目指すならあまり悠長には構えず本体を総攻撃するほうがいいかもしれない。
なお、ソードバリアを1人だけ使っている状態になると幻体が次元断を放ってくる。*11やっぱり未だに根に持ってるんですか兄さん 次元断の見切りはここでしか取れないのでコレクターはがんばろう。
報酬は「たまに連携消費なし」。低確率だが連続で連携を叩き込めるようになるのでなんだかんだで便利。
さらに5ターン撃破の報酬は「紅竜の大剣」と「炎鱗の斧」。上記の戦闘仕様もあってか唯一2種類の武器をもらえる。
紅竜の大剣は海皇の槍(後述)と並んで全武器中最強格の攻撃力を持ち固有技「無月散水」*12を有する。
炎鱗の斧は片手武器中最高の攻撃力を持ち、固有技は「富岳八景」*13。演出・威力・斧+天属性な点全てに優れている。高難易度だと片手武器と盾というスタイルが基本になる上固有技の性能差があるので両手武器の大剣は影が薄い。

名前の由来はパンダや博物館でお馴染み上野。
一人だけなんか普通の名前っぽくなっててズルい。他の作品にもノエルという名前のキャラは大勢いるし


◇ノエルの妹ロックブーケ


皇帝……ハエのようにウルサイ奴ね。

消えなさい!

CV
田澤利依子/早見沙織
年齢
見た目は常に17歳
趣味
自分磨き
血縁
ノエルの妹
吸収の対象
美女という美女の全て
ワグナスのお嫁さん
目的(現在)
すべての男に愛される
因縁のあるクラス
アマゾネス
形態変化
オリジナル版:皇帝のHPが700未満(第一形態)700以上orラストダンジョン(第二形態)
リメイク版:七英雄を4人以上撃破するorエイルネップの塔で男性皇帝が魅了されるもしくは敗北して皇帝継承が発生すると、第二形態。

七英雄の紅一点。ノエルの妹。
プロフィールからはアイドル願望的な何かがうかがえるが、多分いいとこの娘さんだったのではと思う者もいるらしい。
後の作品で語られたところによるとワグナスとは分不相応な出自だった模様。
男を手玉に取る術を知りつくしている魔性の女。でも可愛いから仕方ない
彼女がテンプテーションで逆ハーレムを作らなかったら、色々と優秀なアマゾネスが仲間にならなかったことを考えるとある意味グッジョブである。

ちなみにワグナスにゾッコンという裏設定があり、ロックブーケの死に対してノエルが怒り狂うのとは逆にノエルが死んでもロックブーケは何の反応も示さない。
がんばれノエル! 負けるなノエル!

……まあ、ワグナスが死んだ場合でも何の反応もないのは同じなんだけど。
また、ロマサガ2における彼女の行動はワグナスとノエルのためであり、その知識もノエルのもの。
その他各所におけるセリフを見ると、むしろかなりのブラコンっぽさがうかがえる。

ちなみにロックブーケを最後まで残すと、彼女は決戦前にワグナスとノエル両方に見守っていてほしいと呼び掛けてから戦闘に入る。ここだけ聞いたら悲劇のヒロインっぽい。そう、ここだけなら。

「ノエル兄様、ワグナスさま、今からロックブーケが皇帝と戦います。見守っていてね・・・行きますわよ!」

得意技は男性キャラを操る『テンプテーション』。
女性キャラだけで戦えば無力化することができる……が、後でラスボスも使ってくるため、ここで見切っておかないと後悔することになる
最悪、ラスボス戦も女性オンリーで行くという手はあるが……最終皇帝が男性の場合はご愁傷様。
彼女との戦闘は七英雄で唯一退却が可能*14なため、男性キャラを入れて必ず見切らせるようにしよう。

具体的には、水術の霧隠れで姿を隠せばテンプテーションに引っかからなくなり、それでいて見切りはしっかり覚えてくれるのでテンプテーション見切りを得るまで放置しておくだけで良くなる。
ただし、最低一人は姿を見せておかないと相手も何もしてこなくなる。
これを見越してか、霧隠れは低レベルで覚えられるようになっている。

戦闘面では、第一形態はテンプテーションを多用、他の攻撃も単体攻撃ばかりで怖くない。
ホラーの魅了は元気の水で回復できるようにしておこう。
第二形態はテンプテーション以上に召雷による大ダメージを狙ってくる。
召雷のターゲットにされたキャラは4桁ダメージを受けて確殺、周囲のメンバーにも300オーバーのダメージととんでもなく強力。
その上、雷属性に耐性を持つ防具は殆ど無く、雷防御128を目指すのも現実的ではない。
テンプテーションを見切るまで待つという戦法が困難なので、少なくとも見切りだけは第一形態のうちに取得しておきたい。
ピン英雄の二形態目の中でもかなり危険な部類となる。
撃破することで領土と収入が増えるため七英雄中では早目に倒したほうがよいが、収入は微妙な額のため早期撃破か十分鍛えた後第二形態と戦うかは戦略次第だろう。

ストーリーではエイルネップの村の男を魅了して逆ハーレムを作り女王として君臨。
といっても目的地の近くに居たちょうどいい手駒として利用していただけであり、村民達にとってたまった話ではないが彼ら/彼女たちにそれほどの興味はなかった。
本命はとある事情からサラマット地方の遺跡の調査。
しかし古代人の遺跡である神殿は動く石像である「守護者」によって守られており、村の男たちをけしかけても歯が立たなかった。
第二形態なら十分強いんだから自力で倒せよと思うかもしれないが、実は守護者は召雷への耐性が高い上に自動回復能力もあるので結局不利だったりする。

皇帝が訪れると、村の女王としてこの守護者の退治を依頼してくる。
皇帝が男性の場合、依頼を断ると言うことを聞かせようと襲いかかってきて、皇帝にテンプテーションがかかった時点で敗北扱いになり、魅了された男性皇帝は言うがままに守護者退治を引き受けてしまう。

なお神殿では、古代人が作った施設の位置について情報が得られる。
この施設の奥には古代から守護している水龍がいて、依頼を受けずに先回りすれば彼から昔の話を聞ける。
しかし守護者退治の依頼を受けていると神殿で情報を得て施設に来たロックブーケの支配下に落ちており、水龍が問答無用で襲いかかってくる。
男性皇帝が守護者退治を断って魅了された展開の場合、彼女に立ち去りなさいと言われ「はい、おおせのままに。」と従ってしまうため、女性皇帝に継承しないと戦えなくなる*15

テンプテーションの見切りを取得する前に七英雄の最後に残してしまった場合は、テンプテーション見切りを道場に登録できなくなるというかなり厳しい状況に追い込まれるため、安全最優先で行くなら見切りだけのために一戦交えて退却しておくという少々めんどい方法を推奨。
万が一見切らずに挑む場合でもラスボスの最初は攻撃が緩く全員透明になればテンプテーションしか使ってこないので見切りを現地調達しやすく案外挽回は利く。

  • ロマサガRS
積極的にストーリーに絡むことはないが、異世界の戦士として魔塔から解放すると仲間になってくれる。
別段敵対心もなく、ノエルやワグナスの魔塔を見つけたら解放するという条件付きで主人公たちに協力する。
人気キャラだけに多数のスタイルが用意されており、第一形態モチーフ、第二形態モチーフ、バレンタインイベント用、正月イベント用、他に着せ替え用の水着・駅長コスなど、スタイルの多さは女性キャラ随一。
というか今現在も増え続けている。

  • LoV
Ⅱでは特殊技『テンプテーション』を使用し、その強さに魅了されたプレイヤーは多い。
Ⅲでは使い所は難しいが、低コストの荒らしカードに対する迎撃要員として使える他、意外なところでメタとして働くことも。
『行きますわよ』

  • ロマンシング佐賀
最初は地元の工芸品である「諸富家具」の紹介キャラとして登場。
同2020のリユニ版では七英雄としての敵キャラ版唐津くんちverだがプレイヤーキャラ版も存在し呼子のイカの魅力を語るキャラとなっている。
まさかノエルがイカ漁師になったのって……。

  • リベンジオブザセブン
ノエル同様に人間の時もデザインは大きく変わらないが、目の色が黄色になっている(現代では赤みがかった紫)。また、他の七英雄とのバランスを考慮してか、女性キャラクターの中では一回り長身であり、女性皇帝で対峙すると デカさが際立つ
吸収の法の危険性を予期していたワグナスに別の任務を与えられて引き離されていたが、最後までワグナスやノエルと一緒にいたいと涙ながらに訴えた事で共にクィーン討伐へ赴き、七英雄の一員となる。
元々美少女として人気はあったが、3D化して声がついたことでいろいろな方面で魅力が増した。
守護者を先に倒した時のリアクションにテンプテーションされるプレイヤーは少なくない。
あと戦闘中のかけ声でたまに「にゅっ!」と言っちゃう。かわいい。
戦闘では冥・水・風属性攻撃が中心。召雷への対策手段は増えたが、物理防御が低いと「つむじ風」などで不意を突かれる。
代名詞のテンプテーションも強化されており、女性は無効だが男性以外に性別不明も対象になっており、どう見ても女性のネレイドやイーリスも魅了され、霧隠れ状態を貫通する。

抵抗しても無駄ですわ。
私の魔力で、貴方はもっと虜になる…。

さらに本気を出すと強化版の「テンプテーション2」を披露、こちらは魅了効果に加えて手痛い冥属性の全体ダメージを与えてくる。そして第二形態だと派手にパンチラする
光の壁や盾・ガーダーで軽減・無効化出来ず仮に難易度ロマンシングで直撃した場合、数千ダメージを受けて全滅必至。
一方で女性でもテンプテーションを見切れるようになった他、雑魚敵にも使い手が現れた*16のでロックブーケと戦う前に事前に見切りを用意しておくことも可能。さらに見切りがあればテンプテーション2も回避できる。

幻影はかつてエイルネップの塔で単体で戦闘したラッフルツリーを前衛に添えながら、小剣技を交えて戦う。
お約束のテンプテーションもダメージ付きで使ってくるので見切りは必須。
報酬は「回復限界突破」。戦闘中に限りHPの上限を突破できるようになるので耐久力向上に欠かせない。ただし事前にダメージを受けていないと限界突破はできないので注意。ホーリーオーダー(女)の「回復術の心得」とは是非組み合わせたい。
5ターン撃破なら「蠱惑の小剣」をもらえる。ダメージ付きテンプテーションをこちらも使えるようになる。魅了効果はほとんどおまけのようなものだが、小剣では貴重な全体攻撃なのでありがたい。帝国重装歩兵やサイゴ族が使ってもオスしか魅了できない。
ただ大本が攻撃技で無かったためか、連携で選ばれない。ラスボスは使えたのに

名前の由来は迷路もとい池袋


◇ワグナスの従兄弟スービエ


奴らはどこへ行ったのか。

探しているのさ、復讐の為に!

CV
杉田智和/石川界人
職業
建設業
趣味
サーフィン
血縁
ワグナスのいとこ
吸収の対象
泳ぐもの全て
巨大な波に乗る
目標(現在)
ワグナスを支える
因縁のあるクラス
武装商船団・海女
形態変化
オリジナル版:右の条件を満たさない(第一形態)海の主を倒すor南ロンギット海の嵐イベントを長期間放置した(第二形態)
(※:ギャロンの反乱鎮圧後、ヒラガの世代で数えて5世代経過すると嵐が発生。17世代(リメイク版では16世代)以上で、沈没船クリア後にスービエと遭遇する。19世代以上なら第二形態に変化)
リメイク版:七英雄を4人以上撃破するか上記の条件を満たすと第二形態。

海の主の娘と合体性的な意味で)を企む変態蛸。誰だウミギシくんなんて言う人は
これでもワグナスの従兄弟というかさすがワグナスの従兄弟というか。
プロフィール的には古代人の中でもテリトリーに携わる中々の役どころであり、No.2以降に徹するのを好むサガらしい。

彼のセリフも背景ストーリーを読み解く重要なヒントとなるのだが、何といっても扱いが可哀想なのがこのスービエさん。
プレイヤーからの彼の特徴は二分され、大体「影が薄い」か「極まったド変態」と呼ばれる。
「影が薄い」派の主張としては……
  • 基本海にいるため、陸で起こるストーリーにあんまり関与しない
  • 管轄する地域(ロンギット海周辺)のイベントの発生条件が分かりづらい
  • しかも管轄する地域のイベントが、かのラピッドストリームを擁する武装商船団やらギャロンやら濃い連中が多い
  • 氷海で普通に戦うときには特にセリフが無かったりする
  • 未だに出現条件や出現場所を知らず、スービエはラストダンジョンで初めて出会うキャラだと思ってる人がいる
  • 自然に第二形態にならないため、第二形態の存在すら知らない人がいる
  • 逆に印象に残るとするならば、海の主と結託し海中に引き籠らせたまま最強に近いパーティで(最後の一人としては明らかに)弱っちい第一形態をフルボッコしちゃったときの弱さだけ
などなどひどい言われようである。

ふふっ、海の中までは手出しが出来なかったようだな。
このスービエの攻撃は他の奴らとは一味違うぞ!

手出しが出来ない←わざとです
一味違う攻撃←悪い意味で

また、「ド変態」派の主張としては、触手がうねってる外見やどう見てもクジラな海の主の娘と合体(性的な意味で)したがっており、更にホントに合体しちゃうことなどが挙げられる。*17
影が薄いド変態とか誰得だよホント。

ちなみにロマサガRSでは『2』当時に擬人化された海の主の娘と添い遂げており、彼女の死後遺体を吸収したことが判明している。
『2』本編では
スービエが海の主の力を狙う
→海の主が阻止するために戦い、レオンブリッジを壊してしまう
→成功:海の主と会話し和解。橋は修復+スービエは海の主を倒せず娘を取り逃がす
→失敗:海の主と会話せずに倒してしまうとスービエが娘を吸収
という流れなのだが、『RS』の正月イベントで判明したストーリーでは
レオンブリッジが壊される
→海の主と会話せずに倒す
→娘が弱って人間に変身し、湖のほとりに打ち上げられる
→スービエと幸せな時間を過ごし、彼の腕の中でその命を終える
というものになっている。
仮にRSが正史扱いになってしまうと、レオンブリッジを壊してまで戦った海の主が完全に無駄骨になる。
しかも「皇帝側が娘に危害を加えた」「原作では敵対した筈の海の主の娘とスービエが両想いになった」ともとれる描写をしており、本編の設定と大幅に食い違ってしまう。
数ある世界線のひとつ、程度に解釈しておけばいいのかもしれない。

得意技は『メイルシュトローム』。
全体に大ダメージを与える鬼畜術であり、単体に変態的なダメージを与える触手と組み合わせて実に隙のない性能を誇る。
単純な能力で見れば第一形態のピン英雄同士では強い部類。
しかし、スービエと最短で戦おうとしても、(最終皇帝以外で)普通に会おうとすると武装商船団のイベントなどで最低でも三回年代ジャンプが必要なため、強力な技、術、陣形が揃っている場合の方が多い。
したがって、実際に戦う頃には只の試し斬り的存在に成り下がっているであろう。
しかも七英雄中唯一第一形態で最後まで残すことができるため最後の七英雄に選ばれることも多い。
既に書かれた通り、ラストダンジョンで屈強なパーティーに瞬殺されがち。
なお裏技で七英雄を全滅させてからラストダンジョンに向かうと何故かスービエがいるので、上級者にもよく狩られる。*18

第二形態と戦う場合、メイルシュトロームと触手、千手観音等の攻撃+槍技の2回行動になる。
HPだけは異常に高くなっている反面、防御力はガタ落ちしている。
これも槍技・二段突き等の見切りを忘れなければ割りと簡単に倒せる部類。
しかし、最強クラスの体術技がいきなり飛んでくるので陣形崩壊の危機には注意したい。
槍技の内、『ポセイドンシュート』は炎の壁で無効化できる。

戦略上は戦う前に南ロンギットの領土・収入が手に入る氷海での第一形態との戦闘が得ではあるが、沈没船で第二形態と戦った方が七英雄の秘密を聞けたりと熱い展開になる。

  • LoV
Ⅱでは全カード中一番完成されたステータスを誇る。
特殊技はやっぱり『メイルシュトローム』。
使い魔使用率ランキングでは3位を記録した。
『このスービエの攻撃は、一味違うぞ!』
一世を風靡し付いたあだ名は一味違うタコ
……的確というかあんまりと言うか……。
CV杉田の声で言うもんだから、やたらと耳に残るのがまた災いしたのかもしれない。
Ⅲでのアビリティは『触手』。
やたらシンプルな名前(原作でもそんな感じです)だが、速度低下を与えられる地味にいやらしい効果。
こちらも一時期環境を支配した。

  • ロマンシング佐賀
最初は第一形態verが竹崎カニの紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版では第二形態版が嬉野温泉の紹介キャラで登場。
特にリユニ版は温泉で酒飲んで酔っ払うとブーストが掛かったり源泉かけ流しが攻撃技になってたりとフリーダムなキャラになっている。

  • リベンジオブザセブン
王国屈指の槍の名手として名を馳せていたが、次元転移による人類の延命には興味を示さず、ただ死の瞬間まで生を楽しむ事を優先する刹那主義者であった。
しかし、従兄弟のワグナスが自身の力を必要としている事を知り、彼の勧誘を受けてターム討伐隊の一員となる。
一方で現代では出会い方次第で台詞無しということはなく、氷海での戦闘の際も喋ってくれるようになった。
また七英雄の第二形態進化の共通条件が「他の七英雄を4人倒す」*19となっているため、場合によっては海の主の娘を吸収していないのに第二形態になっていることがあり、その場合は氷海での戦闘でも七英雄の目的を教えてくれる。
一方で原作でも皇帝一行を下等動物と見下していたが、今作では戦闘中および敗北時にもそのような台詞が追加され*20、より一層現代人を露骨に見下している印象が強くなってしまった。
魔物として堕落した末に「支配すること、されることとは無縁の男→多種を見下し、海の支配者として暴虐を振るう」と大きく変容してしまった点は、地味ながら哀愁を誘う……と言いたいところだが、肝心の七英雄の目的である古代人への復讐についてはきっちり覚えているため実は過去とそこまで性格が変わっていない可能性もあり、そうなると現代の人間を短命種と見下すのは元々持っていた価値観であると見ることもできてしまう。

なるほど、下等動物にしてはよく足掻く。
だがそれもここまでだ。海の支配者たる力、存分に見せてやろう。

戦闘では第二形態が個性的に強化。海の主に由来する「エレメントコーティング」で弱点攻撃以外を弾いてしまう。この時は槍が攻撃部位になり、破壊することで解除可能。
一方で槍を破壊しないままでいるときっちり千手観音を繰り出してくる。

クリア後の幻影は通常とは戦闘方法が大きく変わり、単体敵としては異常な行動回数をもって手数で攻めてくる。
しかしその分単体物理攻撃に偏っているので、囮に回避させる戦法が非常に有効。準備が簡単な分、そこまで強くはない。
報酬は「不死鳥の加護」。戦闘開始と同時にリヴァイヴァがかかる。今作のリヴァイヴァは消費が重いので結構ありがたいがヴォーテクスを使われると台無しである
5ターン以内に撃破すると「海皇の槍」をもらえる。固有技は槍+天属性の流れるような連撃技「天衣無縫」*21
特定状況下のやり込みにおいてはこの槍を装備して連携でスパイラルチャージを撃つのが最強の攻撃手段となるが、そのためには固有技の天衣無縫を閃いてはならないという制約があるので趣味の範疇*22

名前の由来は漁業で知られる恵比寿。だから水中系なのだろうか。


◇あばれ者のダンターグ


今のは俺の聞き間違いか?見逃してやろうだと?

100年早いわー!!

CV
近藤浩徳/三宅健太
職業
傭兵
趣味
自分の体をいじめる
吸収の対象
巨獣という巨獣全て
一片の悔いもない人生
目標
(過去)世界チャンピオン
(現在)最強
因縁のあるクラス
特に無し。強いて言うならサイゴ族*23
形態変化
オリジナル版:年代が経過するごとに遠征を行い、進化する(最大第四形態)ラストダンジョンでは第三形態固定。遠征条件はとても面倒なので、知りたい人は各自検索のこと
リメイク版:条件は同じだが、戦闘中に本気になると次の形態に進化する。ラストダンジョンは第四→第五形態固定

古代から乱暴者として知られていた脳筋
ロマサガ2における古代人たちは支配者階級で、そうでない人類に戦いを任せてるのがデフォだと語られているが、古代人でありながら自らが積極的に動いて力をふるおうとするダンターグは、その中においてもヘンなヤツ扱いだったのかもしれない。
形態が多く、なんとダンターグのみ第四形態まである。
しかし、大多数の人が「子供と子ムー」(※ダンジョン名)で第三形態のダンターグ様と戦うことになるだろう。
ちなみに、ダンターグ第一形態と戦うには、150年経過するより前に挑む必要がある。

強さだけを求め、ナゼール地方で1000年以上もモンスターを吸収している。
この純粋に強さだけを求める姿勢がプレイヤー的には大変厄介なシロモノであり、それを再現した「遠征によっている場所がコロコロ変わる」という仕様により数多のイレギュラーを引き起こしてくれる。
特にルドン高原の側からナゼールに入って南ロンギットヘ向かうために、東のダンジョンへ行ってダンターグ様と出会うと間違いなく死ねる。
これはOPからトントン拍子で進めてルドンで宝石鉱山イベントを終わらせた場合に起こりがち。
そのため、各種やりこみの際の思わぬ壁となって立ちふさがることが多い存在である。
後述するナゼール地方に隠れた秘密を考えると、番人の役目も兼ねてこの地に留まっている可能性もある。

さて、ガチな強さと思わずクスリと来るネタキャラ要素を兼ね備える七英雄の面々。
このままだとダンターグだけやたらまともになってしまう……! と心配したそこのアナタ!
大丈夫。彼もれっきとしたネタキャラなのである。
実は乱暴者・脳筋・遠征などと言ったワードからは到底思いつかないが、ダンターグ様はワグナス様に負けず劣らずの「引きこもり」なのだ。

詳しい仕様についてはロマサガ2に関して恐ろしいほど詳細なデータを溜め込んだ某大学を覗いてもらうとして、かいつまんで言えばダンターグ様は、
  • 拠点となる「子供と子ムー」(※何度も言うがダンジョン名)に160年閉じこもる。
    →32年間別の場所*24に遠征する。
というサイクルをくり返す。コンビニ行く時しか外に出ないニートと見間違うレベルである。
更に大事なのは、このとき皇帝陛下に遠征先を潰されるとそこへは遠征しなくなるという点である。
つまり、ダンターグ様は皇帝陛下ご一行の活躍次第で延々と引きこもりの期間が伸びていくのだ。
しかもこれによって、年数が変化しても形態進化しない場合も生まれる。
意図的にやった場合、もはや皇帝陛下による悪質な軟禁プレイと言い張っても差し支えないレベルである。

その上、後述の古代人にも現代人にも興味がなく、「ワグナスやらノエルやらは復讐を考えているようだが、そんなものオレには関係ない」とのこと。
人にさして迷惑をかけているわけでもないのに皇帝陛下からは、

「こんな所に長年いるから世の中の流れに取り残されてしまうのだ、まったく。
 ダンターグ、今後もここでおとなしくしていれば見逃してやるぞ。」

とか煽り文に使われそうな直々にお説教を喰らってしまう始末。散々な扱われ方である。
これに対しては彼も激昂し、上述の台詞と共にぶちかましとグランドスラムで皇帝一行を容赦なくボコってくる。
ちなみに全滅し100年後に再挑戦しても会話の内容は一切変わらない。

得意技は『ぶちかまし』『ふみつけ』『グランドスラム』『地烈撃』といった凶悪な物理技。
特に第一形態・第二形態で戦う場合にはまず間違いなく「ぶちかまし」に耐えられないで死ぬ。つーかふみつけ共々システム的に無知だと避けられない。
しかも第一形態でHPが19999、第二形態で24999となっており、この時期では皇帝陛下ご一行もまだ4桁ダメージなど遠い夢な時期である上に最短だと割と早くから会いに行けるため、鉄壁の硬さと凶悪な全体攻撃を駆使するいわゆる無理ゲーとして立ちふさがる。

第三形態辺りになる頃にはこちらの戦力も揃うためだいぶ戦いやすくなるが、威力の高い攻撃と対処しづらい『グランドスラム』『気弾』などが脅威。
HPが低いとやられるのできっちりHPを育てておく必要がある。殴防御重視の編成にしたり、『地裂撃』『くし刺し』見切りがあれば大きく有利が取れる。
ラストダンジョンではこの形態で固定。なお、第三形態は腕がない。生え変わりの時期なんだろうか。

第三形態以降はレア武器のデストロイヤーをドロップするためリセマラで狩られる対象でもある。
ちなみに第四形態だと超銅金の盾を落とす可能性が出てくるためやはり第三形態に絞って狩るのがオススメ。

幻の第四形態は耐久力こそ変化ないものの、更に攻撃が強力になった状態である。巨大な槍からレア技「活殺獣神衝」まで放ってくる。
しかし、この頃にはもうこちらも様々な対抗手段を用意できるため、ちゃんと準備して臨めばそう難しい相手ではないだろう。
むしろちゃんと第四形態を出したあなたはえらい!と褒められるレベル。

ダメージを1/2にする「ムー・フェンス」があると戦いやすくなる。ただしその性質の弱点をついたグランドスラムだけはしっかり食らう。
「グランドスラム」は獣系Lv14のビーストメアから割りと簡単に見切る事が出来る、又は後攻でこちらも「グランドスラム」を使えばターン最後に敵側に発動する。
さらに物理攻撃主体のためしっかりレベルを上げ、防具を開発し、金剛盾も持って行けば圧勝できる。
特に古代魔術書を取得している場合、第四形態のプラズマフィスト以外はレイスフォームで完封してしまえる。
こういった対策のしやすさもあり、戦うならこちらが十分成長した第三形態以降がオススメ。
というか第一形態・第二形態は会うのさえ難しく、出会って早期撃破したところでメリットもないため退却や放置をしたほうがよい。

上記の通りラストダンジョンまで残すと第三形態で出てくるため、レイスフォームで完勝できる。

  • LoV
Ⅱでは特殊技『グランドスラム』を使い、敵を蹂躙する。
とにかく強さを求めたい人にオススメ出来る使い魔である。
Ⅲでは超覚醒アビリティ『ぶちかまし』がとにかく強力。
火力が高いのはもちろんのこと、スマッシュが範囲攻撃化する上に吹き飛ばし効果が付く。
『ダンターグ様が踏み潰してくれるわ!』

  • ロマンシング佐賀
最初は苺の「佐賀ほのか」の紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版では佐賀牛紹介使用で登場。
最終形態の手持ち武装が食器のフォーク、盾が焼き肉用の焼き網となっている。

  • リベンジオブザセブン
人間時代も大体イメージ通りの厳つい男。自分より強い者を人間・モンスター問わず追い求め、世界を放浪する武芸者。
タームに苦戦するノエルの前に現れてその窮地を救った後、彼に勝負を申し込むが、彼が疲労困憊で戦えないとあっさり降参すると、勝負を預けてその場を去っていった。
その後、ワグナスから勧誘を受けて七英雄の一員に加わったと思われるが、それを示す描写は描かれていない。
現代では初登場場所が東のダンジョンで固定され、ジェラールの代でも会えるようになった。しかも戦って敗北しても「吸収する価値もない」として見逃してくれてイベントが進行できるという、ノエルに次ぐ負けイベント枠に。
また、一度HP0にしても次の形態に変身して戦闘を続行するようになった。
尚、ダンターグに一度も会わないままラストダンジョン送りにしてしまうとナゼールのイベントがそれ以上進められなくなる。せんせいコンプができなくなる、原作では必ず仲間になっていたサイゴ族が仲間にできなくなるといった弊害が起こってしまう。

虫けらにしてはやるではないか。
頃合いだ!モンスターを吸収したオレの力見せてやろう!

この関係でデストロイヤーは第二形態で遭遇した時点から狙えるようになった(撃破時に第三形態になっているため)。一番効率が良いのはやっぱり第三形態だけどね!*25
そして第四形態で戦闘を開始すると、オーラをまとった新たな第五形態に変化する。
ぶちかましが必殺技に位置付けられており、戦闘中に進化した後は力を貯めて「ふみつけ」「地震攻撃」「ぶちかまし」という30年に及ぶダンターグ像を組み合わせた「超ぶちかまし」でこちらを蹂躙しようとする。
「超」になると地属性がついたことで無効化できるルートが増えたが、そうでない場合は術法防御か物理防御のいずれか低い方を突いてきて即死させてくる威力。
右足部位を叩いて阻止するか、使われる前に本体を叩き潰すか、防御術と防御でガチガチに備えるか。火力と相談して決めないといけない。

原作では量産品に埋もれていたデストロイヤーだが、リメイクにあたって大幅に強化され改版は全斧中2位の攻撃力を持ち、固有技が範囲攻撃故に最強斧との差別化も利くので周回プレイでもかなり有用な武器になっている。できることならドロップ吟味したいところ。

クリア後の幻影は、初手で全体1000オーバーダメージの凶悪な威力の「ぶちかまし」を繰り出してくる。これをどうにかしないと始まらない。
光の壁で軽減するのもいいし、地属性が含まれているので「地神の恩寵」で無効化も可能。暗闇が有効なのでそれに賭けるという手も。
報酬は「クローザー」。相手のHPが30%以下の時に与えるダメージが15%増加というもので、まさに強者(=ボスキャラ)を追い込むためという彼らしいアビリティである。逆に雑魚戦向きではない。
5ターン以内撃破なら「百獣の小手」をもらえる。武器ではなく防具だが、装備するとこちらも上記の「ぶちかまし」が使えるようになる。体術待望の全体攻撃+地術属性複合技である上、その威力も凶悪。また密かに武器枠に体術を装備しなくても専用のパンチが出せる特徴もあり、通常のパンチより威力が高く地属性がついている。

名前の由来は繁華街・歓楽街が有名な五反田。


◇ずる賢いボクオーン


麻薬作りもやめる。この戦艦も破壊する。 だから頼む、許してくれ!

バカめ、甘いわ!

CV
近藤浩徳/杉田智和
職業
法律家
趣味
自分が勝てるゲーム
吸収の対象
人形使い
歴史に名を残す
目標
(過去)政界進出
(現在)思い通りの生活
因縁のあるクラス
ノーマッド・軍師・ホーリーオーダー
形態変化
オリジナル版:皇帝のHPが700未満(第一形態)700以上orラストダンジョン(第二形態)
リメイク版:七英雄を4人以上撃破するorカンバーランド滅亡で第二形態。

七英雄の参謀役の爺様であり、人形が大好きな人物としても知られている。
普段は地上戦艦を駆ってステップをヒャッハーしており、御年の割にはイケイケである。

その設定は伊達ではなく、七英雄の中では最も広い規模にまたがる侵略作戦を行っていた。
特にステップに巨大な戦艦型要塞を建造して遊牧民ノーマッドから薬草を根こそぎ奪い取り、麻薬を生成して世界各地にばら撒くだとか、バレンヌ帝国の領地に運河要塞を建設して帝国の他領土への侵攻を阻むなどの極めて効果的な作戦をいくつも行っている。
特に、海を隔てて隣国に位置するバレンヌ帝国とカンバーランドという強国同士の外交を途絶えさせたという点は素直に評価されるべきである。
なお考察の域は出ないが、その立地や策謀家という一面からサイフリートに手を貸しカンバーランドの内乱に関わった七英雄は彼なのではないかとも言われている。
「リベンジオブザセブン」においてはカンバーランドが滅亡するとボクオーンが第二形態になるという特殊な措置がなされている。

ただ、これだけ見ると他の七英雄と違って何が目的なのかよく分からないキャラと言われることもある。
クジンシーのように復讐よりこの世界で支配者となることを夢見ていたのか、あるいは復讐やそのための調査の前段階として自分の勢力を拡大した方が効率的だと考えたか。
やっていることはクジンシーよりもゲスだが、仲間との関係性は彼よりもだいぶマシ。

地上戦艦に入る方法は2種類あるのだが、大抵は帝国大学にいる軍師の策で、オトリを利用して潜入することになる。
怪しい男から持ちかけられる仕事の話を受けてもいいが、持ち物がなくなる上に絶好の狩場であるマイルズ道場が使えなくなるためオススメできない。

軍師のオトリ作戦に簡単に釣られたボクオーンは冒頭のセリフを言い放ち、皇帝に命乞いをし不意打ちをかけようと狙ってくる。
ここで見逃してしまうと、

「二度目は許さんぞ。」

と立ち去ろうとした皇帝に対して上述の台詞と共にバックアタックを仕掛け、陣形を乱される。そして縦一列攻撃の水鳥剣で皆殺しにされる
しかしこの戦いに負け、皇帝継承した後に同じ選択肢を選ぶと、

「二度目は許さないと言ったはずだぞ!」

と返し、逆に不意打ちできるという熱い展開が待っている。
HPはたいして高くない(というかチュートリアルであるクジンシー1戦目を除けば七英雄の中で最低)ので、先手を取って強力な攻撃を叩き込めれば勝利は近い。ぜひとも先帝の無念を晴らしてあげよう。

得意技は相手を操る『マリオネット』で、こちらの攻撃ターゲットを強制変更してくる。
狡猾な人物で人形好きという設定に恥じぬ凶悪な技である。

……が、逆に言うとこれだけしか取り柄の無いボスであるとも言える。
まず、狡猾キャラという割に一切術を使用してこない(マリオネットは技扱い)。
というか完全に脳筋キャラの如き技構成であり、しかも棍棒技の単体攻撃しかできない。
貧弱な外見通り能力値も低いので性能そのものはお察しである。
ただし、フルフラットを喰らうと即死する可能性があるので注意。

第2形態になると、ナイフをジャグリングした巨大ピエロ人形を換装し、高い(人形の)腕力で水鳥剣等の剣技主体で攻撃してくる。
しかし、ソードバリアでふみつけ以外、レイスフォームならそれも含めて全ての攻撃を封殺できる。
天術や冥術を鍛えているなら第1形態に輪を掛けて弱い。
つまりマリオネット以外怖い要素が一切ないボスなのである。
終盤ともなるとそこいらの雑魚敵より弱いなどというのもよくある話。

マリオネットはこちらが先制してしまえば意味がなくなるためラピッドストリームがあるかどうかで攻略難易度が大幅に変わる。
あれば七英雄中最弱といっても過言ではなく第一形態のうちにサクッと倒してしまえる。
ない場合でも素早い皇帝+龍陣、素早い面子+フリーファイト-1あたりがあれば大人数で先手が取れるので有利になる。
第二形態でもソードバリアも必要ないほどだがラピッドストリームと相性の悪い水鳥剣が厄介なので巨人から見切っておきたい。
撃破が領土と収入の増加に関わるため七英雄中では早期撃破が望ましいが、金額は並程度なのでいつ倒すかは戦略次第である。

運河要塞のボスであるボクオーンの配下ヴァイカーは「クジンシーなど七英雄の中でも小物、我が主ボクオーン様こそ真の英雄よ!」等とのたまう。
一番手のクジンシーを引き合いに出すあたり、スタッフは多くのプレイヤーはボクオーンを二番目に倒すと想定しているのかもしれない。
実力・器量的には納得できるところか。

なおボクオーン以外の七英雄を全滅させてから地上戦艦に向かっても普通にボクオーンと戦える。
ここでボクオーンを倒し七英雄を全滅させるとラストダンジョンには何故かスービエがいる。

  • LoV
Ⅱでは特殊技『マリオネット』を使い相手を撹乱する。
しかし運要素が絡むため、安定性は微妙。
その悪運をも利用する戦略家にこそ相応しい使い魔。
最近発表されたSP版カードのイラスト(絵師の小林智美氏の考えの変化により、とんでもないイケメーンになっている)が物議を醸している。
まあ古代人は肉体が老いて限界が近付いたら同化の法で若返るのが基本なので、 なろうと思えばいつでもイケメーンになれた設定ではあるけど。
Ⅲではマナタワー範囲内にて火力が上昇するマイタワーアップA*26と、敵を引き寄せるアーツ『マリオネット』を持つ防衛迎撃型の使い魔になった。
これをタワーに引きこもる卑怯者と見るか、命を賭けて陣地を守る守護者と見るかはあなた次第。
『バカめ、甘いわ!!』

なお、カード裏ではロックブーケの存在価値をゼロなどとのたまっているのだが、彼女が本編中でイイ線いった動きしてるのと、ボクオーン本人は見た目によらぬなキャラ像である軍師の策に敗れてる辺り、ズル賢いが 人を見る目に関しては疑わしかった 可能性がある。
が、リベンジオブザセブンでロックブーケと加入順が逆になった上にロックブーケの加入そのものには特に文句も言わなかったため、なかった事になった。
ロックブーケの押し問答に思いとどまらせようとするノエルとワグナスを後ろから「早く話終わらねーかなー」と思ってそうな素振りは無茶苦茶見せている。

  • ロマンシング佐賀
最初は佐賀牛の紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版ではマリオネットの代わりにワラスボを操る仕様で登場。
なお、ワラスボは単体版が存在し、そちらは所謂ラスボスの「七英雄」と同じ全七英雄の性能が使えるボスの為単体版の方が強い。どういうことなの……。

  • リベンジオブザセブン
LoVのデザインをベースとした赤髪の青年。*27
卓越した頭脳の持ち主でワグナスとノエルからも一目置かれていたが、死地に身を投じて身体を張るタイプではないと思われていたため当初は勧誘されていなかった。
ワグナス、ノエル、スービエ、ダンターグの作戦会議から不足分を分析し、勝利に導くために彼らの仲間となる。
しかし、あくまで彼らに接近したのは地位や名声、多額の報酬といった私欲のためであったようだが、本編ムービーではそういった側面は描かれず、真っ当に七英雄の一員として仲間意識を持っている様子が見られる。
とある場所で聞ける彼の本心を見る限り、ワグナス達と共に戦う内に感化されていった面もあったようである。
それだけに現代での姿との落差が激しく、「あのイケメンがどうしてこうなった……」と嘆くプレイヤーもいたとか。騙し打ちするための情けない演技は必聴。ちなみに演じた杉田氏は「相手を欺く為にあの弱そうな見た目になったのでは…?と想像しながら演じました」とXで語っている。
またラストダンジョン送りにした場合の 「ほびー」 という珍妙な断末魔もしっかりボイス付きで言ってくれるが、今作でそれをやるとステップを制圧できないことに加えて軍師も仲間にできなくなるので注意。

今作では戦闘の仕様がかなり変わっている。
マリオネットと冥術を得意技とする他、途中で「人形障壁」と称して2体の人形を召喚し、その人形が生存している間はボクオーン本体へのダメージが激減する。原作で使ってきた「フルフラット」などの攻撃は人形が行うようになっている。
またHPが減ると第二形態で使っている大型人形を召喚して行動が激化する。この大型人形も本体とは別のターゲットになっている。
一方で他の七英雄を4人倒すかカンバーランドが滅亡すると最初から大型人形が用意されている(原作の第二形態で戦闘開始となる)。
原作の時点でサイフリートの裏にいる七英雄はボクオーンではないかと推測されていた*28が、リメイク版ではこうした形で明らかとなっている。
大型人形もボクオーン本人へのダメージを軽減する効果を持っているのだが、軽減率は人形障壁の時ほど高くはない。
それでも厄介だと思って先に大型人形を撃破すると、なんとボクオーン本人が人形と合体し、新必殺技の「終わりなき人形劇」を解禁してくる。これは第一形態でも同様なので注意。
さらにそれを警戒して本体のボクオーンを先に倒すと巨大人形の残りHP分+30%まで回復して合体という酷い罠が待ち受けている。

この私が追い詰められるとは…致し方あるまい。
見るがいい、七英雄ボクオーンの奥義を!

総じて、旧作を知るプレイヤーにとっては(クジンシー以外で)とりあえず最初に倒しに行ける手ごろな七英雄という位置づけだったが本作ではそのイメージが全く通用しないほどの強敵となっている。
それでもステップを早期に解放するメリットは大きいので、序盤に挑むならば準備を怠らないようにしておこう。

一方で、原作にはない弱体化が存在する。それはこいつ自身からマリオネットの見切りが可能な点
原作でも出来はするもののあまり現実的ではなかったが、今作は第二形態且つ敵勢力レベル最大の場合、ギリギリ見切り可能なラインに到達するのだ。
その確率、実に0.38%というどこぞの攻略本が頭をよぎる低確率だが、大型人形撃破後のこいつはほぼ雑魚。
ラピッドストリームなどでマリオネットを封殺し、死ぬ直前まで削ったら適度に回復しつつ延々防御し続けていればそのうち獲得できるだろう。
回復役にはアビリティ「毎ターンBP回復」を付けて、龍陣や稲妻を使う場合は追加でデッドリードライブ対策で先頭にはアビリティ「ポーカーフェイス」を付けておくといい。
見切れたらとどめを刺して、合体形態を連携2発でさっさと葬ってしまおう。
このマリオネット見切りは本作によくあるレア見切りと違ってコレクションで終わらず、ラスボスや幻影と戦う際の保険になる。

ちなみに自分の敗因となるであろう軍師の策だが、リベンジオブザセブンだと過去の彼も似たような献策をワグナスに提案していたことが判明する。魔物となりて凄まじく堕ちたといえる。

クリア後に戦える幻影は第一形態と同じく人形障壁を使うのだが、こちらでは本体や人形がクイックタイムを撃ってくる。
ラピッドストリームがあれば恐れるに足りないと言われたマリオネットだが、言い換えればクイックタイムとの相性は抜群ということになる。
こんな状態ではこちら側は戦術も何もあったものではないので、急いで人形を破壊すべし。あるいは人形召喚前にごっそり削ったり倒すくらいの気持ちで。
報酬は「オールウィーク」。クリティカル以外の攻撃がすべて弱点を突いた状態になるというもので、忍者のウィークヒッターと相性抜群。
5ターン以内に撃破すれば「傀儡の棍棒」をもらえる。固有技の「ウォータームーン」*29は本作で唯一の魔力デバフ効果を持ち、棍棒+水属性かつ技威力も十二分に高いので有用。*30

名前の由来はカオスもとい国際色の強さで知られる新大久保。
語感から大久保と思ってしまいがちだが、大久保は山手線ではない。*31


◇嫌われ者のクジンシー


私の技は見切ることは不可能。なぜなら、受けたものは必ず死ぬのだからな。

親父と兄貴の後を追え!

CV
杉田智和/小林千晃
職業
会社員
趣味
賭けごと
吸収の対象
別世界の死神
ロックブーケを思い通り
目標
(過去)強い男
(現在)七英雄の支配
因縁のあるクラス
レオン・ジェラール・最終皇帝
形態変化
ソーモン(第一形態)封印の地orラストダンジョン(第二形態)

ソーモンの町を支配して帝国と七英雄の対立の歴史を作った、プレイヤーにとっては始まりの七英雄。
その二つ名に恥じず、古代から嫌われていた筋金入りの嫌われ者であり、なんと他の七英雄全員から嫌われている。
ちなみにLoV参戦にあたり「ロックブーケを思い通りにしたい」という願望を持つ設定が追加された。ノエル兄さんこいつです。
そして更に七英雄を支配するという目標を持つなど、ただならぬ野心を抱いているという設定も追加された。ワグナス様こいつです。
プロフィールからも全体的にだらしなく、「うだつのあがらなさ」が窺える。これでは嫌われ者呼ばわりもやむなしか。

ダンターグ・ボクオーンを含めたこの3人は他の4人と比べ古代人への復讐にあまり興味がないらしく、特にクジンシーは「世界征服するお!(^ω^)」という目的で単身バレンヌ帝国への侵略を行っていた。

余談だが、世界征服という点からすればよほど狡猾且つ計画的に動いてたボクオーンの気持ちになって考えると、ゲーム中だけで見ても……
  • わざわざ運河要塞を建てて着実に侵略の基盤を用意したバレンヌ帝国に、素知らぬ顔でやって来てただの暴力でソーモンを攻略、占領して住民を犠牲にする
  • さらにアバロンも襲撃してヴィクトールを倒したことによりその脅威を印象付けたり、警戒心や復讐心など諸々も急激に高めさせてしまい、レオンに伝承法という胡散臭い術法の採択を決断させてしまう*32
  • そのために結果的に力を付けた皇帝達に妨害されることになり、そして世界統一&七英雄討伐に乗り出す
と傍迷惑もいいところ。
というか、ボクオーンどうこう以前に七英雄敗北の大戦犯と言っても過言ではない。
彼がちょっかいかけなければ、バレンヌ帝国は伝承法になど手を出さず、七英雄の脅威たり得ないそこらへんの辺境国で終わっていたのかもしれないのである……

後述するチート技「ソウルスティール」を駆使してヴィクトールとレオンを亡き者にするが、レオンから伝承法によってソウルスティールの見切りを伝承されたジェラール達(あるいはその後の皇帝)によって倒される。
そのままフェードアウトするかと思いきや、再復活を予感させる捨てセリフを吐いて退場。

そしてその期待を裏切ることなく、ある時期になると皇帝(主人公)に挑戦状を送りつけてきて因縁のライバル感を演出してくる。
しかしそれを無視して最後に戦うと……

このオレの挑戦を無視したな!後悔させてやるぞ!

と怒りを露にして襲いかかってくる。

このようなネタ要素を含め、七英雄の中である意味最も優遇されているキャラクターと言えるだろう。

下記の凶悪な必殺技は見切りを習得しておくが大前提として、領土解放に関わらないのでライフスティールが怖いパーティでなければクジンシーを最後に残すのは良い選択である。

ちなみにクジンシーが復活する前に他の七英雄を全滅させて最終皇帝を出現させた場合は手紙で呼び出されるのがラストダンジョンに変わり、レオンが封印したダンジョンには入れなくなる。
その場合、挑戦を無視するということがなくなるため、クジンシーの台詞も

今度は、以前のようにはいかんぞ、覚悟しろ!

と至って普通の台詞になる。

しかし、「全ての継承候補キャラを皇帝にして強制的に最終皇帝を出現させた」「最終皇帝の出現前に他の皇帝でラストダンジョンに向かった」のどちらかのケースでは挑戦状を受け取る過程自体がスキップされる。
その場合、皇帝は受け取った覚えすらない手紙のことでクジンシーに切れられることになる。理不尽極まりない。

得意技は『ソウルスティール』。
相手は死ぬ。本当に死ぬ。 間違いなく死ぬ。 大事なことなので何度も言いました
厳密には当たった相手のLP(ライフポイント。これが0になるとキャラクターが消滅する)を奪って0にするという効果である。
何を言っているのか分からないかもしれないが、本当にこういう効果なのだから仕方ない。
数ある必殺技界の中でもまさしく「必ず殺す」技であり、見せ場があるのは勿論、忘れたころに襲ってくる。

が、イベントで絶対見切りがつくので問題ない。というかゲーム的に見切りのチュートリアルとなっている。
しかし、2戦目のクジンシーを倒す前に見切りを封印してしまうと(割となんとかなるが基本的に)詰んでしまうので注意。
ラスボス戦はこれとテンプテーションの見切りが絶対必須になる。
が、「動くな→ソウルスティール」とか、HP0→ソウルスティールという芸術的即死コンボもあるため、舐めてはいけない。
なお衝撃の真実を告白しておくと、ソウルスティール=クジンシーの専用技という図式が出来上がっているが、実際には一部の雑魚敵が使ってくる*33ため専用技ではなかったりする。
こういう辺りもネタキャラ感がある。

第二形態で怖いのは見切りでなんとかなるソウルスティールよりも、選りすぐりの最終皇帝パーティーのLPを容赦なく削っていくライフスティール・死神のカマである。
生命力回復が温存されてるならそれで乗り切れるが、ソウジを採用していたりする場合は大問題。
また、「ゴーストライト」の魅了・「ホラー」の混乱で同士討ちが発動するのでレベルを上げた「アースヒール」などで治療しよう。
最強メンバーを鍛え上げ、LPを減らされる前に速攻で倒してしまおう。
ちなみに戦闘回数を極限まで削った状態で挑むと直接ダメージを与える攻撃は一切してこない。その右手に持ってる剣はただの飾りか…

なお、ジェラールの代ではクジンシー以外の七英雄を倒せないと思っているプレイヤーも多かったが、実は頑張ればロックブーケとノエルも倒せる。
序盤の戦力でノエルに勝つのはかなり難しいが。

一人称が「俺」と「私」でブレがあるという妙な特徴を持つ。
激昂したり本気になると荒っぽくなるというわけでもないようなので、単に気分次第なのだろうか。

  • LoV
Ⅱでは特殊技『ソウルスティール』を使用。
普通に使えば雑魚なのだが、タイミングを見計らって使えば嫌われる。
……しかし後に鬼強化され七英雄最高使用率に返り咲いた。下積み1年半……長かった。
余談だが『ソウルスティール』は前作使い魔の死神の特殊技であったが、クジンシーの登場にあたって特殊技名が『オーラドレイン』にされている。
また、カードデータによるとクジンシーの吸収対象は「異世界の死神」
Ⅲでは軽量コストの荒らし使い魔として搭乗。もちろんアビリティは『ソウルスティール』。
超覚醒時に攻撃をヒットさせればHPが回復するといういやらしい能力であり、このおかげでしぶとく立ち回れる。
さらにジョブがマジシャンなので、範囲攻撃で一気に体力を吸収することも可能。
『このくらいでやられてもらっては困る』

  • ロマサガRS
唯一本編に出番のある七英雄。
サーカス団の団長にして暗殺者・バルテルミーに付いており、彼に使役されながら主人公・ポルカ達の前に幾度か立ちはだかる。
その他の場面でもちょいちょい出番があるが、基本的にギャグ要因。妙な愛され方をされてる奴である。

  • ロマンシング佐賀
最初は佐賀名産のアスパラガスの紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版では第二形態ベースの竹崎カニ仕様で登場。
手に持ってるのがカニ穿りスプーンと竹崎カニに変更されてる。
ソウルスティール相当の「美味しい竹崎カニ」でこちらのキャラ単体のLPを削ってくる……
のだが何故か技使用時のエフェクトで竹崎カニが食われてる(カニは何度も復活する)。LPはカニの味なのだろうか……。

  • リベンジオブザセブン
インサガでの人間時代デザインが正式採用され、そこそこイケメンだが小物臭の否めない青年に。
討伐隊の一兵卒であり、クィーンを討伐するために向かうワグナス達の後をつけていたが「虫ケラが」「ただの人間では役に立たん」「殴るわよ」と尽く拒絶され、泣きついたノエルやワグナスになんとか許しを得て七英雄の一員となる。後述のLoVテキストの再現である*34
上記の他の七英雄の発言から、メンバーの中で唯一クィーン討伐までは吸収の法を使用していなかったと推測される。
ただし、嫌われ者という点については「力不足」ゆえの邪険だった描写も追加されており、現代への帰還時にそれぞれの目的を宣言するシーンにてクジンシーがしょうもない発言をした際にはロックブーケに軽くツッコまれる程度にまで軟化している。
クイーン討伐後の帰還シーンでは一人だけよろけながら歩いているが、激戦で命を落とすでもなく仲間の足を引っ張って怪我させるといったことも無く無事生還出来た辺り、七英雄の末席として認められる程度の活躍は出来たのかもしれない。
戦闘では剣以外にも弓を使っている。前線ではなく後ろから活躍の場を…というあたりで「嫌われ者」感を溜めていたのだろうか。
だがそもそも実力不足であるとされながらもタームとの戦いに身を投じ、最後まで戦い抜いたのは決して誰にも馬鹿にできない事である。
仲間からそこそこ認められている中、誰がクジンシーを嫌っていたのだろうか。
この称号を教えてくれるのは忘れられた村の村人。
怪しいのは大神官と共にワグナスを陥れたモブ兵あたりか*35
ワグナスとノエルに泣きつく際、ボクオーンに対しては威勢良く言い返してる態度からして、普段からイキり体質で嫌われていたのかもしれない。

現代での戦闘では1戦目でレオンにソウルスティールを放った後、旧作では敗北演出から直にアバロンに帰されていたのが補完され、

いいだろう、見逃してやる。どうせ、そいつは死ぬ。
皇帝の死を見れば、誰もがオレの力を恐怖し、服従する。
城はその後もらい受けるとしよう。

──という理由で、撤退する彼らを見逃す展開となった。大失態。
2戦目はBGMが「クジンシーとの戦い」から「七英雄バトル」に変更。そのBGMに相応しいほどに強化されている。
2戦目には見切り以外にもうひとつのチュートリアル要素を含んでいる。
クジンシー本体以外に、特定の行動前に剣や左手が別の攻撃部位になることがあり、撃破することで大技を阻止できるというもの。
実際に大技「ダークノヴァ」の発動を許すとこちらが壊滅状態に陥るため本体よりも優先して攻撃するべき、ということをプレイヤーに教えてくれる。
このタイミングが絶妙で、大体ソウルスティールを空振った後に「お前の負けだ、クジンシー!」とジェラールが啖呵を切った後に発動してしまうことが多い。
攻撃力自体もSFC版に比べて上がっており、片手でデカい剣を振って「なぎ払い」「巻き打ち」を放ちバタバタとこちらを倒していくので「パリィ」などが欠かせない。
SFC版でも強力だった「カマイタチ」も威力が高いため、マークが出たら防御するなりしないと耐えきれないことも。
実はカマイタチは皇帝を狙うようになっており、このため原作同様に真ん中に皇帝を置くとカマイタチで中段3人が巻き込まれてしまう。
効率だけなら皇帝を最前列に配置してパリイさせるのが一番いい。

第二形態はビジュアルで掲げていた生首が「冥府の女神」名義の部位として実装。名前からしてクジンシーのドヤぶりが聞こえてきそうな存在である。
放置するとテラーボイス、冷気、体力吸収で援護してくるのでちゃんと黙らせないといけない。
本体の方も大剣技がグレードアップしただけでなく、ピンチになると掲げてくる左手が溜め無しでダークノヴァを撃ってくるので全体攻撃は重要。

お前は他の七英雄とは違うようだな。

ようやく分かったか。
オレこそ七英雄最強。恐れをなしたら逃げろ。
逃げても殺すがな。

自分より弱い手下を集めて強くなった気でいる。
七英雄の弱卒に過ぎないお前に私は倒せぬ。

ほ、ほ、ほざけー!!

前哨戦の3連戦はインターバルを挟まないタイプのバトル形式となっており、クジンシー戦までに受けた状態異常などを引き継ぐため注意しよう。
最も向こうの手下はアンデッド系などが主なためフラッシュファイアなどで連携ゲージを準備しやすいという裏返しでもあるのだが。
また、インターバルを挟まない連戦の仕様で、クジンシーの行動はその前の敵集団を倒した次のターンからになる。そのため慣れたプレイヤーからは撃破タイミングを調整され3連携、4連携を連続で叩き込まれ、場合によっては行動する前に倒される憂き目に合うことも。

未熟さや己の在り方、周囲との関係性などからジェラールのアンチテーゼ的な描写を狙っているのではという声も……。

クリア後に戦える幻影は戦闘前に己を鼓舞するかのような台詞を話すが、他と比べると若干格が落ちた強さ。
本人は1回しか行動しないことも多く、最大の特徴と言われるソウルスティールも使ってこない。まあどうせ使って来ても見切りで対処されるけど。
その代わりお供としてヴァンパイアレディを召喚してくるので、総合的な手数で他に劣るわけではない。
格が落ちた強さとは言ったが、ライフスティールや死神のカマなどLPをガリガリ削ってくる攻撃が多いので、長引くとかなり後に響いてしまう。決して油断していい相手ではない。
そして人間の姿であっても暴言が多いのも特徴である。
報酬は「ハイドスタンス」。単体攻撃であればほぼ狙われなくなるので、倒れると困る回復役などにはありがたいアビリティ。
5ターン以内に撃破すると「吸魂の弓」がもらえる。味方にとっては非常に貴重なLP回復手段となる「ライフスティール」を固有技に持つ。他には生命力回復の使用か魔石の指輪を使って他の味方からLPを吸うかくらいしかないのでこちらも非常にありがたいが、冥属性に耐性があると吸収できないので陰陽師は恩恵を受けられない。
ただ、基本的に本編でクジンシーが弓を使っていた描写はないのになぜ報酬として弓をもらえるのかについてプレイヤーから疑問を持たれている。武器の説明では「クジンシーが隠し持っていた弓」と書かれており、いちおう強化版との戦闘では弓技の影縫いを使ってくることもあるので心得はあるようなのだが……他の七英雄が前線で戦っている中でコソコソ遠くから弓を撃っていたのではと言われてしまう始末である*36

名前の由来は我らがエンタメの街・新宿



◇余談

LORD of VERMILION』に七英雄全員が参戦。

皆強力な性能を誇り、環境を支配している。
七英雄は最強、最強なのだ。
ちなみにノエル、ワグナス、スービエ、クジンシーは杉田智和がCVを担当していることが判明している。
イベントでは、「どうも、七英雄中、四英雄の杉田智和です」とか言っちゃったりする。
なお、上記の様にリベンジオブザセブンではLoVで担当しなかったボクオーン役になった。













以下一応ネタバレ注意。












◇七英雄の目的

ロマサガ2というゲームにおいて最も考察しがいのあるポイントが彼らの目的についてである。
プレイヤー目線ではクジンシーがいきなり侵略しにやって来たり、(順当にプレイして先にルドン高原に行かず、運河要塞を攻略しているのであれば)ボクオーンが何やらきな臭い動きをしていることが分かるため、『七英雄は世界を侵略する悪いやつらなんだ!!』という印象を受けがちである。

しかし、ゲームを進めていくとクジンシーやボクオーンなどの人間の世界を侵略しようとする者だけではなく、ノエルやスービエのような何かを探している素振りを見せる者達もおり、彼らの目的についてはよくわからなくなることだろう。

彼ら*37の目的は一言で言えば「自分たちを裏切った古代人への復讐」のために動いている。
彼らはかつて、そのあまりにも強すぎる力によって同族であるはずの古代人たちから別の次元へと追放された者達なのだ。
ちなみにノエルは古代人の旧友サグザーを探して会い、更に普通に会話している場面が条件を満たせば見れるため、どうする気なのかは実は不明(復讐するにしても皆殺しは考えていなさげ)。

元々古代人は「同化の法」と言われる肉体交換(ないし乗っ取り?)魔法によって半永久的な生命を持っていた。
しかしそれも平常時のことであり、程なくして世界にはびこり始めたモンスターによって生命を落とすものが後を絶たなかった。
なぜなら、彼らは肉体の交換によって不死を実現しているだけで、決して不死身ではないからだ。

そんな時、モンスターを駆逐するために立ち上がった者がいた。そうワグナスとノエルである。
彼らは自分たちが戦い続けるために、「同化の法」を改良。モンスターの力を吸収する「吸収の法」を生み出す。
ワグナスとノエルは更に5人の有志を集め、7人でこの吸収の法を用いてモンスターと戦ったのだ。
こうして彼らはその功績を讃えられ、『七英雄』と呼ばれるようになったのだ。

しかし、彼らの躍進は長く続かなかった。彼らの力は古代人にとってモンスター以上の脅威になってしまったのだ。
更には、同じくモンスター以上の脅威である異常気象が頻発し、世界は住むこと自体が危険になっていった。
やがて古代人達はこの世界を捨て、別次元へと旅立つ事を決意。転送装置を開発する。
そして、転送装置のテストと銘打ち、七英雄を自分たちが旅立つ予定の世界とは違う次元へと追放したのである。
その後古代人は一部を除き、新たな次元へと旅立った。
この時の古代人の裏切りが、七英雄がこちらの世界に戻ってきて豹変してしまった理由である。
(クジンシーやボクオーンの性格上彼らが何かやらかした可能性もあるが、仮にそうでも七英雄全員をだまして問答無用で別次元に飛ばしたとあっては復讐を企むのも無理はない)

しかし、吸収の法の問題点である吸収対象の意識まで吸収してしまったことで、その意識はすでにかつての「英雄」であった時から変容してしまっていた。
結果、ワグナスさえもその力から増長し矛先を同胞である古代人に向け始めたらしい。
元々モラルに難がありそうなクジンシー・ボクオーン・ダンターグもおり、ワグナスと合わせて過半数。そして、ワグナスを追放するとなると残り3人も間違いなく邪魔をする。
結局、七英雄全員を追放するという選択肢しかないとも見ることができる。

……しかしロマサガ2本編で見る限り、裏切られる時も英雄として別次元に先行していることや、裏切りと遥かな時を経て戻ってきてなお理知的に行動し、対峙すれば普通に会話を交わすなど、その様な片鱗はうかがえない。
一部を除いて現代人の敵であることに変わりはないが、古代人に力を向け始めたという部分が真実であるかは疑わしいところがある。
ただし、「言葉が通じること」と「対話が成立すること」は決してイコールではないことに注意。
あくまでその内心や事の真相が明らかにならない限り、「人語を喋る虫」程度の認識しか持ってない可能性も否めない。

なお、現在この世界に住んでいる人類(プレイヤーキャラクターたち)は古代人の時代には召使いであった短命種の子孫である。
更に言えば召使いと言えば身分は低くとも真っ当な職種なのでまだ聞こえが良いのだが、実態は奴隷の方が近しいと思われる。
そのためゲーム中では横暴な印象の強い七英雄達の面々だが、皇帝にも真摯に接するノエルこそが当時の古代人の文化を考えるとむしろ異端だと思われる。
そのノエルとてテレルテバの住人の事は何も考えずモンスターを配置して街に大迷惑を振りまいてるのだから、現代人に優しいとまでは言えない。

彼ら(少なくともワグナスとノエル)は自分たちの同胞を守るべく善意で立ち上がったはずの者達であった。
にも関わらず恐ろしい力を持ってしまい、守っていたはずの相手に裏切られてしまったある種の被害者なのである。

こうしたことから「古代人の尻拭いに利用された」と受け取るプレイヤーも少なからずいる。
しまいには「オアイーブはレオンたちを利用した」とSFC版のシリーズ公式資料集に書かれていたこともある
ただしこの公式資料集はシリーズ全てをまとめようとした弊害で、かなり間違いや浅い内容だらけなことも留意。
漫画版ではジェラール2世に敗北したワグナスが「お前たちは、あの女に利用されているだけだ」と警告する場面がある。

しかしそれはあくまで人間時代の話でしかなく、現在の彼らはモンスターを使役して侵攻するような危険な存在なことも事実である



リメイク版「リベンジオブザセブン」では過去の「七英雄の記憶」での本当の「英雄」としての活躍、古代人(というより大神官)に裏切られ「ラストダンジョン」で「血の誓い」を契るまでの話が明らかになる。
そしてその当時の彼らと現在の有様*38を比べると、虚言であったはず*39の「モンスターに心まで取り込まれた」ことがよくわかるだろう。




◇LoVでの七英雄結成の際のやり取り

『リベンジオブザセブン』では「七英雄の記憶」にてボクオーンとロックブーケの加入順が逆になっているなど細かい違いはあれどこのやり取りが再現されている。

「同化の法を超える、新たな秘術だと?」
ワグナスは疑わしげな声をあげた。
「そうだ。単に肉体を同化するだけでなく、その能力や知識 までも取り込むのだ」
ワグナスは目を輝かせた。
「それはすごいな。吸収の法……とでも呼べばいいのか」
ノエルは少し考えてから、続けた。
「そうだな。ただ、これには大きなリスクがある」

「吸収した相手の性格や経験に、自分の方が影響を受ける可能性がある」
ノエルは静かに言った。
「殺人鬼を吸収すれば、殺人が快楽になるかもしれないということだ」
ワグナスは笑った。
「望むところだ。その程度の覚悟なくして、世界を救うことなどできようか、 世界が救われれば、我々がどう謗られようがかまわんさ」

「スービエ、この先も私とともに戦ってくれるか? 危険があるのは、ノエルの説明したとおりだ」
ワグナスの顔から笑みが消えていた。
「聞くまでもないだろう」
スービエは豪快に笑った。
「ノエルの言う難しいことはよく分からんが、 俺はお前を信じるだけだ。それで十分だろう」
3人は、互いに微笑をかわし、一気に盃を空けた。

「強くなれるんだろう? 望むところだ」
ダンターグの答えは簡単だった。
「強さ以外のものまで吸収してしまうかもしれないぞ。優しさとか、愛とか」
ノエルは茶化すように言った。
「ふん、吸収する相手を選ぶだけだ。純粋に戦いだけを求めている奴、狂犬や怪物のような奴を吸収してやるさ。俺様もそうだがな」
ダンターグの大きな笑いが響く。

「私は邪魔なの? おにいさま!」
彼女の目は、みるみるうちに涙で一杯になった。
「ノエルは君の身を案じているだけだ。邪魔だなんて思ってはないよ」
ワグナスの慰めも、火に油を注いだ。
「ワグナス様まで、私を除け者にするのね。ひどい、ひどいわ。ここまで一緒に来たのに」
こうなると止めようがないのをノエルはよく知っていた。
「ワグナス、この子も仲間に入れてやってくれ」

「どうして私に声を掛けないのですか?」
ワグナスとノエルは顔を見合わせた。
「君はこういうことには興味がないだろうから……」
ノエルの言葉をボクオーンは遮った。
「君たちの人選は明らかにミスだ、戦略に欠けている。
ダンターグ、スービエは力が強いだけだし、ロックブーケの必要性は……ゼロだ。
このグループには私のような頭脳が必要とされている。君には分かるよね、ワグナス」

「俺を置いていかないでくれ!」クジンシーは叫んだ。
「はっ、虫けらが」ダンターグは軽蔑して唾を吐いた。
「お前は戦力にならん」ボクオーンは相手にしなかった。
「やめてよ、寄らないでよ」ロックブーケは気味悪がった。
「お前は来なくていい」スービエは厳しく言った。
「君は十分働いた」ワグナスの優しい声には拒絶があった。
「頼むよ。俺にも力をくれよ」クジンシーはノエルにすがりついた。






以下このゲームの根幹に関わるネタバレ注意。




















……(にが)さん……
……お前だけは……
*40








実は七英雄は「吸収の法」以外にあるもう一つの秘法を用いて戦っていた。
本体は別の場所に隔離しておき、用意したコピーの肉体で行動するのである。*41
もし活動しているコピーの肉体が最後の1人になると、その者は本体を死守する「血の誓い」が課せられている。
漫画版ではノエルがその役目を担っている。
言わばバックアップを取ることで、不慮の事故へと対応したのである。
そしてこの七英雄たちの本体こそがロマサガ2のラスボスでもある。

七英雄を完全に討ち果たすには、彼らを次々倒して、最後の1人が本体の死守に移った所を突き止めて本体を倒さなければならない。バレンヌ帝国の皇帝が直接的に被害を受けていないノエルやワグナスを倒さねばならなかった理由がこれである。

+ ちなみに
上述の通りクジンシー以外の七英雄を撃破してから最終皇帝へ継承する*42

「ナゼール海峡の南、大氷原のダンジョンで待つ」 byクジンシー

という書状が届く*43
絶対に守らなければならない本体の場所へご丁寧に招待してくれるので、やっぱりコイツ戦犯である
まぁクジンシーが挑戦状送らなくても大氷原にモンスターが集結している報告が届くからすぐ居場所バレるけど

そして、皇帝によって全ての七英雄は倒された。
あとは、七英雄の本体を破壊するだけ……とはならなかった。

七英雄は全員が互いに吸収の法を使い合うという荒業により、全ての力を結集・融合して皇帝に最期の戦いを挑んだのである。
このとき皇帝は最終皇帝であり、伝承法を行い過ぎてこれ以上伝承法を使えない体になってしまっている。
仮にまだ伝承法が使える皇帝であっても七英雄の執念により伝承法が妨げられてしまう。
よって、負けた側が滅ぶという文字通り最期の戦いとなっている。

その姿は……まぁ実際に見てもらいたい、あまりの異形っぷりにびっくりすると思うので。

また、その強さであるが、何も知らずに突っ込んだときの圧倒され具合、絶望感はRPGのラスボスの中でも随一であり、きっとトラウマになっている人も多いだろう。
多くのゲーマーが挫折したある種の鬼門とも言えるボスである。

+ その正体
ぐはっ…
七英雄は最強…
最強なのだ…

うっ…強い…
すまん、ワグナス…
誓いは守れそうにない…

ひどい、ひどいわ…

がはっ、ワグナスがやられるワケだ…
だが、ワグナスが禁じた最後の手を使って…

そんなバカな…
こんな奴らにこのダンターグ様が…

ほびー。
私の作戦が間違っていたのか!

ひ、ひげー。ま、またやられるとは。
こうなったら最後の手段だ。
誓いなど守っていられるか…

ラストダンジョン最奥の遺跡の中へと踏み込んだ最終皇帝を待ち受けていたのは七英雄の幻体。
それらが混ざり合っていくと、現れたのは赤黒い巨大な肉塊。これこそが七英雄が現代へ帰還した際に、万が一自分達を脅かすほどの存在が現れた時の事態に備えて、幻体を生み出すと共に捨て去った本来の肉体である。
ダメージを与えていくとこの肉塊を中心に次々に七英雄達の本体が現れていく。
本体ということで、恐らくはこれが彼らが人間だった頃の姿・・・とも思われるが、一部は明らかに人間ではない姿の者もいるので詳細は不明。

  • ロックブーケ
必ず最初に中央に姿を現す。
水色の髪を振り乱した裸体の女性なので分かりやすい。

  • スービエ
ロックブーケの次にその後ろ側へ現れる。
額に1本角が生えた体表が黒い鬼のような姿。
モンスターの頃とも全く似ても似つかない姿なのでパッと見では全く分からない。
使ってくる技での推測となる。
ボ「スービエはワグナスの上の黒いやつじゃ。2番目に出てきて触手や電撃をしてくるのでわかりやすい。ちなみにメイルシュトロームはスービエ「は」使わないぞ」

  • ノエル
スービエの次にその上側へ現れる。
剣を構えた筋肉質な白髪の男性。こちらも分かりやすい。
ノ「オレとロックブーケもわかりやすい。兄妹らしく髪の色も同じだし」

ここまでは登場順が固定かつ毎ターン行動する(行動は全てAパターン)。
以降のメンバーはランダムで出現し、出現した次のターンに1回だけ先制で行動する。リマスター版ではグラフィック上では出現する順番は下記固定だが、中身はSFC版と変わらずランダムなのでダンターグが出てきた次のターンにソウルスティールを使う光景も見られる。

  • ダンターグ
ロックブーケの上側から現れる。
後頭部から大きな角が生えた茶色い巨人。
モンスターの時と姿が似ているのでかろうじて判別が可能。
ワ「…ダンターグめ!8本ヅノがじつにわかりやすい」

  • ワグナス
クジンシーの下側辺りに現れる。
上半身を反らした体勢で生えてくる黒髪の人物。
やはりモンスターの時とまったく姿が異なるが、血の涙を流している点で判別がしやすい。
ノ「ワグナス!! お前はまだわかりやすい!」

  • ボクオーン
ロックブーケの下側辺りに現れる。
こちらに背を向けた緑色の肌に目玉のようなイボが生えた人物。
やはりモンスターの頃とも大きく容姿が異なるので、技を使うまではまったく誰だか分からない。
ボ「わかっていただろうにのうワグナス。わかりにくいのは残りの3人だという事を」
ワ「右下の緑」
ノ「え、右下ボクオーンなの!?吸盤あるからスービエだと思ってた!」

  • クジンシー
スービエの後ろ側に現れる。
薄紫色の鬼のような姿。
こちらはモンスターの時の姿にそれなりに似ている。
ワ「クジンシーは左上の赤い二本ヅノ。現れたらペインやゴーストライトをしてくるのでわかりやすい」



まず、恐ろしいのはかなりの長期戦になると同時に徐々に相手側が強くなっていくという点。
七英雄戦はまずロックブーケのみの状態からスタートし、6000ダメージ与えるたびに七英雄が一人ずつ追加され攻撃回数が増えていく。
そして七人揃った段階で改めてHPが65535*44に設定され直され、ようやく本番となるのだ。

……全員集結したことにより全員の得意技が飛んでくる可能性があるので、まごうことなく最強である。
+ 行動パターン概要
七英雄の行動は大きく分けて単体攻撃が中心のAパターン、全体攻撃など強力な攻撃が中心のBパターン、本体行動の3つに大別される。そして実際は以下の行動を取る。
  • A×2〜7
単体攻撃が中心とはいえ回数が多い。
  • A+B
流石に熱風・月影・ストーンシャワー…といった全体攻撃が同時に来ることはない。開発もまだ有情である。
  • 本体行動
ヴォーテクス(確率使用)→アビスゲート&アストラルゲートorメイルシュトローム。地相によって使用技が変化。

スービエ(実際は本体)からのメイルシュトローム、ダンターグからのストーンシャワー等強力な全体攻撃、クジンシーからのソウルスティールという即死攻撃、ロックブーケからのテンプテーションという全体ステータス異常技を駆使してくる上に、それらの攻撃が七英雄が全員揃った最終形態になると最大7回行われるのだから恐ろしいと言う他ない。
ボスキャラ7人が合体して7人一斉に攻撃してくる、と言うとそのトンデモな強さが分かるだろう。
(注意!:この行動回数は総戦闘回数に依存するので、総戦闘回数が2500回未満だと脅威の7回行動は発生しない。最高ランクの敵が出てくるのが戦闘回数900前後と書けば、2500という数字がいかに多いことか想像できよう)

しかし、準備がしっかりできていればこの怪物にもまともに戦い、勝利することが十分可能である。
逆に言えば初見で何も知らない状態だと大体何かしら分からずに詰むということでもある。
特に七英雄戦前の警告を無視して冒頭のセリフを言われた方は反省して大人しく封印の地からやり直そう。

言い出すとキリがないので、慣れていない方はとにかく陣形・見切り・術の3つを意識して準備しよう。

まず陣形としてだが、術を鍛えて「エリクサー」「リヴァイヴァ」「光の壁」などがあれば陣形ボーナスが大きく、素早く動けるものが多くなる「アマゾンストライク」や「デザートフォックス」辺りが最も安定して戦える。
「光の壁」のために一人割くのが嫌なら「ムー・フェンス」で持久戦で挑むのもよい。もちろん火力に自信があれば「光の壁」なしでごり押すのも可。

一方で、発売当時最強との呼び声が高かった「ラピッドストリーム」。
全員が固定の順番で必ず先制攻撃できるが、代わりに素早さ自体は半減し、行動後は全員が強制スタン状態で状態異常防御は0になり眠り、麻痺、魅了等に掛かる確率は激増してしまうという、ハイリスクハイリターンな陣形。
一人欠けると絶対先行の効果を失う上に素早さ半分の鈍足陣形と化すため、七英雄の攻撃力に圧殺されると手詰まりになり易い。
重要な近接攻撃の威力増加がないのも扱い辛いと感じる要因。

先制の一手で確実に殺し切れれば問題ないのだが七英雄本体相手にそんなことができる訳もなく、確実に何度も反撃を喰らうため、ラスボス戦ではかなり扱いの難しい陣形。
唯一、ラスボス相手でもラピッドストリームを活用して相手の反撃の一切を封じる手段として「クイックタイム」を使うという方法があるが、これもかなりハードルが高い。
クイックタイムは水の最終術で「そのターンの敵の全ての行動をキャンセルし、その後術レベルに応じたターン数だけ先制効果を付与」というもの。
後者の効果についてはラピッドストリームを使っているならば意味が無いが、肝心なのは前者である。
敵の攻撃をキャンセルするという効果の都合上、相手より先に発動しなければならないが、普通はクイックタイムの先制効果を受けた2発目以降にしか決まらない効果のところ、ラピッドストリームの効果で初手から決めていこうというものである。
これはラスボス相手でも有効であるため、理論上、第1ターンから相手が死ぬまでクイックタイムを連発し続けられるならば、相手が7回行動だろうと何だろうと一切の行動を許さずに完封できる。

とここまでなら完璧な戦法のように聞こえるかもしれないが、そうは問屋が卸さない。
クイックタイムは1発で36もJPを消費する大技であるため、「相手が死ぬまで連発」するのはかなり難しい。
JP消費自体が大きすぎるのに加え、ラピッドストリームは火力増加の効果が何もないため他の陣形に比べて低火力になりやすく、さらに毎ターン誰か1人はクイックタイムの詠唱をしなければならないため、4人でしか攻撃できない。
必然的に真っ当に戦うよりターン数はかかってしまいやすいため、それまでクイックタイムを連発し続けられるだけのJPの確保が絶対条件になる。

最も、光の壁を始めとした補助バフを先制で貼れるというアドバンテージもあるので、弱点を補う方法次第と言ったところか。

慣れてきたら他の陣形で倒すのにも挑戦してみよう!

見切りはソウルスティールとテンプテーションがほぼ必須。
例によってテンプテーションは男性を外せば回避できるのだが、そんなの嫌なら前世代で是非見切ること。最終皇帝が男の場合は特に。
他にも七英雄は多種多様な技を使うので思わぬ見切りが有用になる。(催眠見切りとか)
ただし、ボクオーン出現以降は最悪のパターンである「動くな」による麻痺からのソウルスティールや、全体睡眠からのソウルスティールを食らう可能性があるので油断は禁物。
できれば「混乱」「マヒ」あたりの状態異常対策も忘れないようにしたい。
なおアビスゲートからのアストラルゲートは精神耐性で防げるが喰らうと解除不可能(喰らった味方が行動するまで)。
もし軍師が喰らったら味方にギャラクシィやストーンシャワーが降り注いて全滅してしまう可能性があるので、狙われにくい位置への避難や魔石の指輪・ソーモンの指輪・アイアンウィル*45などなんかの使用を検討したい。

そして術。正直言ってアマゾンストライク等の強力陣形とあるていどの術を用意できるだけでも七英雄戦はずいぶん楽になる。
特に先述の「クイックタイム」はその筆頭格。
それが無くても「リヴァイヴァ」と「金剛盾」で固めれば大部分の攻撃に対して安定して立ち回れる。
それ以外にも有名所の「ラピッド霧隠れ」「ラピッド光(or炎)の壁」等、有効な戦術はいくらでもある。
「光の壁」は自動防御されるメンバーが多く、素早さ上昇効果も備えているインペリアルアローで行うのが効果的、先制に成功すればダメージを4分の1にすることが出来る。
特にロマサガ2は術が強力なゲームなので、他にも「エリクサー」「クリムゾンフレア」「ソードバリア」「妖精光」「金剛力」などがあれば攻略はグッと楽になるだろう。
前述の通り、ラスボスは最初1回行動であり、ダメージを与える毎にどんどんパワーアップする。
雑魚から油断ならない大ダメージを貰って速攻戦術に走りがちで、盲点になってしまいがちなのだが、この戦いを楽にするのなら、 最初に補助技や補助術を使い込んで味方を強化し、万全の体制を整えてから攻撃を開始する のが定石である。その際、WPも温存できると心強い。

……が、攻略情報無しで挑むとこれらの重要性に気付ずに力押しでゲームを進めてしまい、結果詰み…といった事態に高確率で陥ってしまう。
特に術については深刻で、初期術のあんまり強くない感じから術の重要性自体になかなか気付かず、従ってそれにすら頼れない人も多かったのではないだろうか?
逆に対策さえ整える事が出来れば苦戦は免れないにしても互角に立ち回ったうえで勝ててしまう、そんなバランスなのだ。
上に書かれている数々の対策のうち半分ぐらいでも整っていれば勝率はぐっと上がるだろう。

もしこの項目を見て「あ、これならどうにかなりそう!」と思った方は、ぜひ再びスーパーファミコンに電源を入れてあげてもらいたいと思う今日このごろである。
ソフトの電池切れでセーブ機能が使えなくなっている可能性もあるが。

「……(電池切れでも)泣くなよ」
「データなど何万回飛んだか知れないよ」

とはいえ、最近ではスマホは勿論、Switch/PS4/PSVitaなどでもリマスター版のプレイが可能となっている。
そちらには新装備品・新イベント・新キャラなどの実装の他、 詰まってもHP以外の能力や装備を引き継いでやり直しが出来る ので、当時のグラフィックに拘りがなければこちらの方がいいだろう。


+ リベンジオブザセブンにおけるラスボス戦ネタバレ
ついに辿り着いたか。だが、ここまでだ。

皇帝…七英雄の"結束"の力を見よ!



最初は丸い肉塊のみが浮かんでおり、敵の行動順マークが肉塊であった場合にそこで一人ずつ七英雄が登場する形になった。
さすがに裸はまずかったのか、ノエルは鎧を、ロックブーケは服を着た状態で生えてくる。
また他の七英雄も幻体とほぼ同じ姿で出てくるようになり、誰が誰なのかわかりやすくなった。
ただワグナスは第二形態で片方だけ変化していた翼が両方とも禍々しい物になっており、ノエルとロックブーケは翼が片翼のみ、ボクオーンは肩が巨大人形の歯車となって胴体が白骨化…と少しデザインが変わっている(最後に出現してど真ん中に配置されるワグナスは特に目立つ)。
登場順も固定で、ノエル→ロックブーケ→スービエ→ダンターグ→ボクオーン→クジンシー→ワグナスの順である。
そしてワグナス登場と同時にアビスゲートが使用され、背景が変わった後で初めて本作のボス演出のエネミークレジットが出てくる演出となっている。
HPではなく時間経過で行動が激化する仕様となっているため、原作における「最初は手を出さず、攻撃が緩いうちに補助を固める」戦法は取りにくくなっている。まぁ本作では補助は大半がターン経過で切れるので原作ほど入念にかける必要もないが。
最初に登場するノエルがたまにヴォーテクスを使うのでなおさらである。使用頻度はそこまで高くないが。

リメイクに伴い使用技に変更が入り、種類は少なくなっている(ワグナスに至ってはサイコバインドしかしてこない)ものの、攻撃の激しさは原作と比べてもまったく劣らない。
ノエルは下り飛竜や赤竜波を使うのでソードバリアで完全回避とはいかなくなっているし、スービエのメイルシュトロームと突き技、ダンターグの活殺獣神衝とプラズマスラストがとても痛い。
一方でロックブーケ、クジンシー、ボクオーンは得意技の使用頻度が高いが、それぞれ真っ先に対策される技なので空振りが多いという悲しいことに。しかし時々ダークノヴァや召雷などが飛んでくるので油断ならない。
そして何より恐ろしいのはやはり七英雄が全員揃った時であり、この状態でHPが40%以下になるとタイムラインに敵のアラート付きアイコンが7連続で現れる。
それだけでも視覚的に恐ろしいのだが、いざ順番が回ってくると……


サイコバインド

サイコ刺し

サイコくしテーション

サイコくしテンプシュート

サイコくしテンプポセイドンネット

サイコくしテンプポセイドンマリオスティール



サイコくしテンプポセイドンマリオソウル赤竜波




これまでプレイヤーの専売特許だった「連携」を、あろうことか七英雄側が仕掛けてくるのである。

初披露となるその内容は
サイコバインドくし刺しテンプテーションポセイドンシュートマリオネットソウルスティール赤竜波
というもの。プレイヤー側を超える驚異の7連携である。
対策が出来ていないとサイコバインドorテンプテーションとソウルスティールのコンボで確定死亡が出る恐れがあるし、最後に繰り出される赤竜波は連携によるボーナス倍率がかかって全員に凶悪なダメージが降りかかる。
原作における恐怖の必殺級連続行動を最新のシステムに落とし込んで再現してみせた開発スタッフの腕前は見事と言う他ないだろう。初見では面食らうこと間違いなし。
しかし実は意外と隙があり、工夫すれば驚くほど被害を抑えることが可能。連携とあるが耐性を無視できない点に活路を見出せるのである。
まずテンプテーション、ソウルスティールはここまで散々使われているだろうし既に対策済みと思われるのであまり脅威にはならない。*46
サイコバインドは円範囲、くし刺しは縦一列なので陣形次第で被弾人数を抑えることが可能。多人数に被弾する場合はちょっと厄介だが、その場合は防御して盾の発動率を高めるのも手。囮役に引き付けてパリイしてしまうのもいい。*47
最後の赤竜波は全体攻撃だが、火属性なので炎の壁でシャットアウト可能。ここでは確定で使ってくるのでピンポイント対策として輝く。実はスービエのポセイドンシュートも一緒に無効化できる。
また、次ターンに7連続アイコンが見えた時点で、原作七英雄戦では散々猛威をふるったクイックタイムを使っておくと、連携を受けきるための準備を整えやすくなる。実はマリオネットはこの時点で実質無効化できる。
他にも光の壁で半減する、頃合いを見て全員にリヴァイヴァをかけておくなどいろいろと対策はある。戦闘不能にならなければレストレーションで取り返せる。
しかしせっかく準備したのにノエルのヴォーテクスに全部消されるということもありえる。*48ただのぶつかり合いではなく手の内の読み合いとなる。
また、突き詰めると使われる前に倒すという身も蓋もない解決法も。極まれば七英雄が全員出現する前に倒してしまえるが、撃破後のムービーでは全員出てきている。
どう乗り切るか、どう立て直すかにおいてもプレイヤーの手腕が問われることになる。
しかし7連携こそ1回きりだが、連携そのものはこれ以降もしっかり使用してくる。範囲攻撃の召雷やメイルシュトロームなどが不意に威力強化されて飛んでくるのだからたまったものではなく、長期戦は危険である。*49
もとより互いに負ければ終わりの総力戦、こちらも持てる力のすべてを出し切って勝負を決めにいこう。


◆さらなる余談◆

  • 七英雄コラ
ウオン ウオン ウオン…(浮遊城内部。玉座に座ったワグナスが過去を回想する)

ノエル「ワグナス!! 評議会は我らの術を異端術法と決定したぞ!」

ワグナス「……ダンターグめ! あんな巨大な怪物と同化してみせるなど」

ノエル「……奴を責めることはできまい。あの術法を試すように持ちかけたのは俺たちだ」

ボクオーン「わかっていただろうに。のう、ワグナス」

ワグナス「ボクオーン」

ボクオーン「あの気の弱い連中が人間と怪物が同化する術など認められるものか」

ノエル「では我々に何の手立てもないまま、彼らを守って戦い、死ねというのか!」

ボクオーン「そうじゃ、それが評議会の言う「正しい人間」の一生だ」

ワグナス「自らは剣もとらずに、我らに戦わせておいてか」

ロックブーケ「ノエルお兄様! 北の都がタームに襲われているわ!」

ノエル「よし」チャキッ

ボクオーン「行くのか」

ワグナス「……死ぬなよ」

ノエル「タームなど何万倒したか知れないよ」

元ネタは徳間書店より発売されているコミカライズ版ロマサガ2。
ゲームと違い、アバロンに浮遊城を進行させているワグナスの回想シーンの中で、七英雄の同化の術が古代人の評議会によって異端術法とされ彼等がそれについて話し合うシーンがあるのだが、ふたば☆ちゃんねる掲示板でそのシーンのセリフを改変した「七英雄コラ」なるものが流行。

流れとしては上記にもあるように、
①ノエルが他のメンバーに何かしらの報をもたらす
②それに対し憤るワグナス
③それを諌め理を説くボクオーン
④不満を募らせるワグナスとノエル
⑤そこにロックブーケから火急の報が知らされる
⑥ノエルがそこに対処すべく剣を持つ(チャキッ
⑦ボクオーンとワグナスから見送りの一言
⑧ノエルがキメのセリフを放つ
……というもの。

本来であれば異端として不当な扱いを受けながらも戦う悲壮なシーン。
……のはずが、AVやアニメや特殊性癖について語り合うギャグシーンと化してしまった。
そのため極々一部の界隈では、七英雄といえばロマサガ2のラスボスではなく、日々エロ談義で盛り上がる変態集団という誤ったイメージが定着しているとか。あとKOTY全盛期のアレとか
他にも梅酒を作ったりチョット昔っていつなのか議論したりと様々である。

言うまでもないことだが公式とは一切関係無いので注意。
ちなみにこのコラ画像、七英雄コラと呼ばれているにもかかわらず、名前だけ言及されるダンターグを加えても5人しか出てきていない。
他に「皇帝一行とダンターグの会話」「蝶形態ワグナス・いか形態スービエ・ノエル・ロックブーケたち4人の会話」「皇帝一行と古代人の町の人々の会話」といったシーンもそこそこ七英雄コラ素材に使われる。
(クジンシーが登場しているシーンのコラは稀。嫌われ者ェ…)


↓以下改変例
























ウオンウオンウオン……
ノエル「ワグナス!! アニヲタWikiでも我々のコラ画像について記述されているぞ!」
ワグナス「Wiki篭りめ! いらんこと追記・修正しおって!」
ノエル「奴らを責めることはできまい。あのクソコラを定着させたのは二次裏のとしあきだ」
ボクオーン「わかっていただろうに。のう、ワグナス」
ワグナス「ボクオーン」
ボクオーン「あの悪ふざけ好きの連中が、こんなオイシイ駄コラを見逃すものか」
ノエル「では我々に何の手立てもないまま、趣味をさらけ出せというのか!」
ボクオーン「そうじゃ、それがとしあきの言う「正しい七英雄」の姿だ」
ワグナス「自らはPCの前で、我々の日常を楽しんでおいてか」
ロックブーケ「ノエルお兄様! アニヲタWikiのメンバー権限を取得しましたわ!」
ノエル「よし」チャキッ
ボクオーン「書くのか」
ワグナス「規制されるなよ」
ノエル「IP規制など何万食らったか知れないよ」



追記・修正は山手線に乗って佐賀県に行ってからお願いします。


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最終更新:2025年06月29日 12:33

*1 イーリスたちがワグナスを恐れていた事からイーリス族も吸収していたのではという考察も存在している。

*2 体力の少ないイーストガード・イーリス・軍師あたりを皇帝にすれば、比較的簡単に適切な能力になる。逆に体力偏重な格闘家や重装兵にすると…。

*3 神槍ロンギヌスの固有技として味方側も使用可能なためこのような属性設定になっている。

*4 地層変化が起こりやすいのでその点は注意

*5 連携自体にダメージ2倍補正があるので、このアビリティをつけるとダメージ4倍となる。

*6 元はサガフロからの技。

*7 イーストガードの一人で筋力・素早さ共に全キャラ中ベスト3くらいの実力者だが、LP1と言うとんでもない欠点がある。ワースト2のコウメイでもLP5はある。

*8 名前は「浅草」の逆さ読みとされているが公式から明言はされていない。リメイク版では出番が増した。

*9 舞台版では決して高い地位ではなかったらしく、それがむしろ「ワグナスとは身分を越えた友情関係で結ばれていた」ことに繋がっている。

*10 原作では第一形態非怒り状態でヒートハンド使用後のみ使う技だった

*11 これも見切り可能。他に使用者無し

*12 これも元はサガフロからの技。

*13 元はアンサガからの技。

*14 ダンターグの特例は除く。また『リベンジオブザセブン』では退却不能

*15 最終皇帝に限り男性でも戦えるようになっている。

*16 リリスと、ヴァンパイアレディの2種が該当。リリスはテレルテバの塔のボスの取り巻きや沈んだ塔に雑魚として出現する。ただし敵勢力レベルを上げないと使用しない。ヴァンパイアレディは砂の遺跡でヴァンパイアのお供で出現する。こちらは早い段階から使用する。追加配置されたボスのスフィンクスを倒した先にいる関係で、その対策がいる

*17 海の主そのものを狙わないのは、スービエ相手でも第一形態時に追い払う程度の力がある事、既に自我が確立してる相手に同化しても意識が上書きされる恐れがある為。

*18 方法はノエルやボクオーンの項を参照

*19 クジンシーとダンターグはこの条件には当てはまらない。またロックブーケとボクオーンは共通条件と別の理由でも進化することがある他、スービエも原作同様の進化条件が残っている。

*20 「下等動物にしてはよく足掻く」「なぜこの俺が下劣な短命種に……!」

*21 元はミンサガからの技。

*22 スパイラルチャージは多段ヒット技なので1回の行動で99999の壁を超えるダメージを与えられるのだが、天衣無縫を閃いてしまうとそちらが連携使用技に選ばれてしまうため。

*23 サイゴ族の子供と幼いムーがはぐれた為、捜索を依頼されるイベントで向かうダンジョン「子供と子ムー」では必ずダンターグが出現する。

*24 しかも大して強いモンスターのいない場所

*25 原作と異なり1度の戦闘で複数のアイテムをドロップするようになったため、第三形態以降なら運が良ければデストロイヤーを2個入手可能。但し第四形態以降は超銅金の盾に邪魔されてしまうため、デストロイヤー狙いなら第三形態がベストになる。

*26 後にマイオブジェアップWに強化

*27 イラストレーターによればデザインをLoV基準にしたのは公式からのオーダーとのこと。

*28 カンバーランドに一番近いことやそうした陰謀を企む七英雄はボクオーンくらいなため

*29 元はアンサガからの技。

*30 ちなみに原作で魔力デバフが付いていたイド・ブレイクは本作ではその効果はなくなっている。

*31 大久保は中央本線の緩行線側の駅である。どちらも新宿駅の1つ隣だが間違えやすいので注意。人形使いとの約束だよ。

*32 流石にこの時点でオアイーブが皇帝の元にやってきて知恵を貸すなんてことは想像できやしないと思われるが

*33 よりにもよってクジンシーの館にいるミミックがそれ。が、そもそもそう簡単には使用してこないし、こいつを倒すメリットも無いのでスルーされがち。

*34 ロックブーケは「兄(ノエル)に近づくな」と若干ニュアンスが変わっている

*35 彼らは真相を知っている

*36 マニアックな所では、SFC版だとバグ技でライフスティールを持たせたところ「弓アイコン」だったのでそこから関連させたのでは、などという意見もある。

*37 少なくともワグナス・ロックブーケ・スービエ

*38 自分の銅像を作らせているワグナス、本来の目的を忘れて自分勝手に動いているボクオーンとクジンシーがわかりやすい。一見話が分かるように見えるノエルですらモンスターをけしかける弊害を皇帝と対面してやっと認識したり、強さを求めるという目的に一切ブレがないように見えるダンターグも他の七英雄への仲間意識が人間時代と比べて明らかに薄れてしまっている。

*39 ワグナスやノエルは危惧していたことではあった

*40 テキスト上は「のがさん」が正しいのだが、リメイク版だとワグナスの声で「にがさん」と言っている。

*41 そのため、個々に戦う七英雄はロマサガ3の四魔貴族の影に近い存在と言える

*42 ダンダーグ、ノエル、スービエは撃破後に年代ジャンプのトリガーが発生しない(スービエは沈没船で撃破しないとダメ)。このため、この3体を残しておいて同時撃破することで、通常なら七英雄5体撃破で年代ジャンプ⇒最終皇帝へ継承となるところを、クジンシー以外全員撃破で最終皇帝に継承できる

*43 クジンシーが本体の死守に回るため。通常は「レオンの封印したダンジョンで待つ」という書状

*44 ハードの限界的な最高値

*45 モール族の固有装備。精神耐性持ちの頭装備で、選択肢の少ないSFC時代にはわざわざコレの為にモール族を最終メンバーに加えた人もいる。

*46 ただしここで使うテンプテーションは実は特別版でありダメージは0だが女性も魅了されるので、女性も精神耐性か見切りを用意しておくことが推奨される。

*47 くし刺しは言わずもがなだが、サイコバインドも槍属性を含んでいるのでパリイ可能。また、引き付ける場合はデザートガードのアビリティ「挑発の構え」があるとより盤石。

*48 今作のヴォーテクスはクイックタイムやリヴァイヴァも容赦なく打ち消すので注意。

*49 この小規模な連携行動にもアラートマークはついているので察知は可能。

*50 最終皇帝(男)の初期装備