武装採掘艦ストライダー

登録日:2024/11/17 Sun 14:13:20
更新日:2025/02/19 Wed 01:54:24
所要時間:約 9 分で読めます






武装採掘艦ストライダーとは、ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICONに登場する大型兵器。


【概要】



アイボール起動 焼き払え!

了解 「コーラルよ、ルビコンと共にあれ」

「ルビコンと共にあれ」


画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 ミッション「武装採掘艦破壊」
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売

ルビコン解放戦線が保有するコーラル採掘用巨大採掘艦。型番は「EB-0309」
元は資源採掘を行う移動拠点として作られたものらしく、機体先端部には超大型のバケットホイールの他、各車両にもクレーンバケットが装備されている。
具体的な時期は不明だが、解放戦線がこれを軍事転用のために改造し、各種武装を施された「反抗の要」として用いられることになった。
艦体先端部上層に備え付けられた巨大レーザー砲「アイボール」と、それを稼働させるために外付けされた計4ヶ所のサブジェネレーターが特徴的。

しかし、元々軍事的活用を考慮されていなかった大型機械にこんなものを取り付ければ、機体全体のバランスがどうなるかなど自明の理。
後述するミッションではその弱点を突かれた結果、最終的に自爆同然の末路を迎えることになる。
その有様をウォルターからは破綻した設計の妥当な末路、スネイルからは解放戦線の粗大ゴミ等々、散々に貶される始末である。

とはいえ解放戦線が反抗の要と自負する通り、腐っても企業側からは「企業勢力に対抗するための軍事転用の目玉」と評されるだけの攻撃力は持っているため、
少なくとも1周目時点でろくなジェネレーターを持ちこめない*1プレイヤーが雑に戦って勝てるほど甘い相手でも無い。
敵の武装とギミックをしっかり覚えた上で的確な対処を心がけること。

その圧倒的巨体もあり、他の大型兵器と比較しても圧巻のスケール。
そのため雑に周囲を攻撃していけば破壊できるというものでもなく、攻略の順番が決められている一種のギミックボス的な扱い。
往年の2DSTGに詳しい人なら、グリーンインフェルノタイタニックランスなどの所謂「巨大戦艦」をイメージして頂ければ分かりやすいだろう。
「周囲の弱点から潰していく」「ダメージを負ったために後部ブロックを破棄する」といった要素から、
ACシリーズ経験者の中には過去作のコイツコイツを連想する人もいたのではないだろうか?

正直ボス本体の撃破は大したことなく、無茶苦茶なスケールを誇る巨体の上を落ちずに飛び回る立体移動に慣れることが大事。
というわけで、レイヴンとなった新米独立傭兵からすれば「アサルトブースト(AB)等を使った立体的機動」「スタミナを切らさず飛び回るENゲージ管理」を学ぶためのチュートリアル的なアスレチック面に過ぎないのである。

【武装】

  • 巨大レーザー砲「アイボール」
上述したストライダーの虎の子兵器とも言える球型の巨大レーザー砲。システム的にはこれがボスにあたる。
中心部からは掃射や拡散など様々なタイプのレーザーを撃ち分けられる他、側面部には大量のミサイルランチャーなども装備。
更には至近距離まで詰められた時の保険としてアサルトアーマーまで備えており、物が物なだけに炸裂した時の攻撃範囲は超巨大。
まともにレーザーに直撃してしまうとこちらのAPをごっそり奪われてしまうため、アラートに気を配りながら確実に回避すること。

  • 10連ミサイル発射機
  • 連装砲塔
機体各所に増設されているサブウェポン。
ストライダー自体がとにかくひたすらにデカいため、これらの武装自体も大量に備えられている。
要のアイボールと比べれば補助火器の域を出ないとはいえ、一斉にぶつけられると割と無視できないダメージになるため、
移動中も余裕があれば適宜破壊していくと余計なダメージを押さえることができる。

【攻略方法】 


お前の名を売るチャンスだ 621
ストライダーを潰せば アーキバス本社からも「買い」 が入るだろう

チャプター1序盤のミッション「武装採掘艦破壊」にて登場。
シュナイダーからの依頼によりベリウス西部ボナ・デア砂丘にて、企業勢力の調査妨害をしているコイツを破壊することになる。
なお、名前だけならこの直前のミッション「輸送ヘリ破壊」でも出ており、ここで破壊する解放戦線の輸送ヘリはストライダーへの補給物資を輸送するはずだったが621にすべて破壊されることになる。
ちなみにこの依頼は大豊からの依頼なので例によってアーキバス側がうまい具合にベイラム側の行動を利用した形になっている

まずは遠方にいるコイツに近づくところから始まるのだが、その時点でも早速アイボールからの超遠距離レーザー掃射によってこちらを攻撃してくる。
発射軌道自体は一直線なためアラートのタイミングに合わせて左右にQBを行えば回避自体は簡単なものの、
上述したように直撃すればとにかくシャレにならないダメージを食らってしまうため、うっかり回避し損ねたりしないように注意。
また戦闘エリアであるボナ・デア砂丘には一見すれば盾になりそうな廃墟等の障害物が何ヶ所かあるものの、レーザー掃射は陰に隠れた621ごとそれらを真っ二つにしてくるので全くアテにならない。


レーザー掃射を回避しながらストライダーに接近すると、ウォルターからの指示により機体後部の脚部を狙うことになる。
ここまで来ればレーザー掃射は一旦止むものの、ストライダー本体のサブウェポンや周囲の護衛機が攻撃してくる。
あまり時間をかけ過ぎず、手早くターゲットの脚部接続部分を集中的に攻撃すること。


ストライダーの脚部破損を確認した
倒れるぞ

これだけの巨体だ
急所を潰せば脆い

ウォルターの言葉通り、脚部にダメージを与えることでストライダーはバランスを大きく崩し、後方ブロックがまとめて倒壊してしまう。
なお、この倒壊に巻き込まれると即死のため、短中射程で脚部を壊したら一旦距離を離すこと。
そして崩れた後方ブロックの残骸を乗り継ぎつつ、ストライダー本体に取りついて作戦を継続することになる。
さて、ストライダー本体までなかなか登れないという貴方、ここではアサルトブースト(AB)を使おう。
ABは急速接近だけでなく、視点を上に向けて使うことで上昇にも使えることをここで覚えよう。しかも普通にブーストを吹かして上昇するよりEN効率が断然良い。

ちなみに飛び移ろうとする直前で解放戦線側の判断により後方ブロックが切り離されるのだが、
これに取り残されて地上に落ちてしまうとゲームオーバー扱いになってしまうため気をつけること。
幸い猶予時間は相当長いので、落ち着いてENを息継ぎしてからアサルトブーストで次の足場へGO。


くっ…
敵機、振り払えません…!

諸君はコーラルの戦士だ
サブジェネレータを死守!

引き続き、アイボール本体を守るシールド解除のために計4ヶ所のサブジェネレータを破壊していくことになる。
ブリーフィング映像でも示されるが破壊すべき箇所は壁面からさり気なく露出しているタービン部分。
空中から狙わないと周囲の壁に阻まれる配置がほとんどだが、グレネードやブレードのような当たり判定が大きい武器なら壁越しに壊すこともできる。
なお、ここからはストライダー本体から転落するとエリアオーバー判定が働き、AP30%ぐらいの大きな落下ダメージを受けて足場に戻される。
特にまともなジェネレーターがない1周目では操作(特にABでの上昇)にも慣れてないであろう状態なので、
EN管理が上手くできずにうっかり足を踏み外し、挙げ句戻ろうとしてもあえなくEN切れで落下なんてことは普通に起こる。無理せず慎重に行動しよう。

ポジションによってはアイボール本体からの拡散レーザー射撃による攻撃も散発的に行われるため、
ミッション開始直後と同じようにアラートに合わせて上手く物陰に隠れてやり過ごしたい。


ぬう…
諸君、今こそ見せるのだ

災禍の灰に生きてきた
我らの不屈を…!

また、サブジェネレータの内1つは一番手前側のストライダー下部に位置しており、
ここは特に足場が狭くジェネレータ本体も狙いづらい場所に位置しているため、上記のように落ちてしまわないように。
初見では見つけることすら難しいだろうが、位置関係はブリーフィングの図面とTGTマーカーでわかるし、ここを残しているとウォルターが存在を教えてくれる。
エリアオーバー判定も下部からはかなり余裕がある。


全てのサブジェネレータを
破壊したようだな
アイボールのシールドが消失する
1両目に向かい目標を叩け

ここからはお前の射程だ
仕上げに入れ 621

4つのサブジェネレータを破壊し終えると、いよいよ機体前部の甲板に位置するアイボールの直接破壊に乗り出すことになる。
ここまでの過程で敵のAP自体は大きく削られ、シールドも消失済ではあるものの、
アイボール本体のレーザー攻撃の激しさには何ら変わりはなく、側面部のミサイルランチャーや奥の手のアサルトアーマーも合わせて、
近づけば近づくだけ凄まじい高火力の武装をこれでもかとぶつけられることになるため最後まで油断しないように。

アイボール本体の図体のデカさもあり、ある程度の射角は取れるもののどうしても限界があるようで、
懐や側面部に潜り込まれてしまうと全く対抗手段が無くなってしまうという弱点も抱えている。
加えて一定のダメージを負う度に仰け反って怯むように沈黙してしまい少しの間動かなくなり、ありったけの火力(2周目以降ならパイルバンカーのチャージ攻撃などの強烈な一撃)で追撃を重ねるチャンスも生まれる。
よって、敵の攻撃の激しさに変にビビらず、レーザー砲の攻撃スパンを見切った上で思い切って特攻しひたすら攻撃、
再度チャージが始まったらすぐさま左右側面にQBでステップして射線外に逃れるというヒット&アウェイで比較的楽に攻略できるはず。
また、1両目の両側面には小さい足場が存在し、ここに立つとシステム上地形扱いとなるストライダーの船体でレーザーから身を隠すことが出来る。
時間はかかるが、側面の足場でレーザーをやり過ごし、照射が終わり次第顔を出してありったけの火力を叩き込みまた隠れ…というチキン戦法も可能。


信じられん
この…ストライダーが…

この惑星に群がる…ハイエナめ…!
「コーラルよ…! ルビコンと共にあれ!」

見事、アイボールの破壊に成功すると、直後にストライダーの機体全体で連鎖的に爆発が起き始める。
機体自体のバランスはもちろん、これまでアイボールにエネルギーの大半を注いでいたことが災いし、
その供給先が経たれたことで行き場を失った膨大なエネルギーが暴走を始めたことによるものだった。

脚部破壊時と同じように崩壊するストライダーにちんたら残っていると、大爆発に巻き込まれて即死なため、ここまで来てそんな情けないことにならないように。
幸い、アイボール破壊時点でエリアオーバー判定は解除されているため、甲板からすぐに地上へ直行して距離を取れば問題ない。
なお、いつまでも船体に残っているとウォルターに怒られるほか、ストライダー崩壊後のウォルターのセリフも若干変わる。


見ろ、621
ストライダーが自壊していく

破綻した設計の…妥当な末路だ

危なげなく離脱を成功させた621に対してウォルターが呟く。
たとえギリギリのタイミングで離脱しても少し流れは変わるが「破綻した設計の~」は言う。どんだけ言いたかったんですかごすずん
直後、ストライダーは幾度もの爆発を繰り返した後に、機体中央から真っ二つに割れながら崩壊。
周囲を覆い尽くす程の爆煙と共に、砂漠の藻屑と成り果てるのであった。

なお、この一件は解放戦線内部で慎重派の声が大きくなるという形で尾を引いたらしく、壁越えと並んで「BAWS第2工廠調査」で621が解放戦線の依頼を受ける発端の一つとなっている。


【余談】

どれだけの巨大さか

有志の検証によると恐らくは全高約1,280m、全長約4,953mと目されており、最早山脈に脚を付けて動かしているような途轍も無い巨大さ。
これはそれまでACシリーズ最大級の機動兵器とされていたACfAスピリット・オブ・マザーウィル(全高約600m、全長約2,400m)を遥かに上回り、
参考として現実に於ける最も高い建築物では2024年度時点でドバイのブルジュ・ハリファが829.8m、その約1.5倍の代物がルビコンの大地を歩いていると考えれば凄まじさが伺える。
全身を覆う装甲もその巨体を支えるに十分な強度を持ち、ACが運用する兵器どころか、アイボールの砲撃ですらびくともしない堅牢さを誇る。
惑星封鎖機構により巨大兵器の運用が制限されたルビコンでは、他を圧倒するこの巨体は反抗の象徴とするに十分なものだったのだろう。

改造を施したドーザー勢力

作中での言及によれば、ストライダーに武装改造を施したのはドーザーだったとのこと。
このために解放戦線は結構な大金を積んでいたのだとか。

表示された型式番号の法則性とこの魔改造っぷりから連想したプレイヤーも多かったようだが、改造を手掛けたドーザーというのはRaDである可能性が高い。
上述の様に型番がスマートクリーナーやトイボックス等のRaD製品の物に類似してる事、元はただの巨大採掘艦にバランスこそ歪であれここまでの過剰武装を施し、
企業勢力ともある程度渡り合えるほどに仕立て上げられるのはドーザーの中でもカーラたちRaDくらいのものであろうというのがその理由。
だとしたら「破綻した設計の妥当な末路」とボロクソに叩いたウォルターの心境
また、型式番号が開発計画の主導者を示すという考察から、改造計画を主導したのは当時RaDにいたであろうブルートゥではないかという推測もある。


思想に凝り固まった典型的存在

上述した攻略方法にあるいくつかのセリフも含めてだが、ストライダーの艦長は621に次々と機体を破壊されていっても決して弱気になることなく反抗の意思こそ失ってはいないのだが、
その内容をよくよく紐解いて見ると「諸君らはコーラルの戦士だ」「狼狽えるな」「何としても死守しろ」「今こそ見せるのだ」などなど、
眼前の脅威たる621に対する具体的な対策は一切言っておらず、そのどれもが乗組員を鼓舞するだけで丸投げ同然の中身のない精神論だらけだったりする。
ストライダーの崩壊寸前でさえ、解放戦線の警句を口にするだけでそのまま機体と運命を共にしている。

…こういった「灰に塗れた警句を唱えるだけの輩」こそが、が不満を見せる解放戦線内の思想に凝り固まった悪しき連中ということだろう。

また、「BAWS第2工廠調査」で海部戦線内部で慎重論が強くなったのはそういった輩がストライダーの破壊とともに壊滅した+発言力を失ったという事だろう。*2

ストライダーの破壊を依頼したのはどこだったか?



初期デザイン

脚の付いた巨大な球形の砲台という点からあんなものを連想する621も多かったが、実は本機の初期案やプロトタイプと思わしき3Dデータでは前部、中部、後部の3ヶ所にそれぞれアイボールが据え付けられているというトンデモ仕様だった模様。破綻し過ぎってレベルじゃねーぞ!
また各ブロックの下に取り付けられた採掘ドリルや前方のバケットも元はちゃんと武装として使用される予定であったようである。


追記・修正は破綻の無い設計を組んでからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • AC6
  • AREMORED CORE
  • ルビコン解放戦線
  • ストライダー
  • 武装採掘艦
  • ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
  • 反抗の要
  • アイボール
  • 精神論
  • 破綻した設計の妥当な末路
  • 解放戦線の粗大ゴミ
  • 魔改造
  • 無茶設計
  • バランス劣悪
  • 巨大兵器
  • ACVI
  • AC
  • 架空の兵器
  • 多脚
  • アスレチック面
最終更新:2025年02月19日 01:54
添付ファイル

*1 1周目では産廃と悪名高い初期ジェネと、その初期ジェネよりも空中戦がほんの僅かに苦手な霊台しか選べない。アスレチック面に臨むにはかなり厳しい選択肢である

*2 これに関してはBAWS第2工廠の調査に解放戦線が赴かないという形になってしまったので一概に慎重論が強くなったのが絶対にいい事とは言えないが、解放戦線が下手な戦力を第2工廠に送り込んでも返り討ちにされた可能性もなきにしもあらずではある。