次元障壁(遊戯王OCG)

登録日:2024/12/06 Fri 23:44:16
更新日:2025/03/26 Wed 18:41:20
所要時間:約 5 分で読めます



《次元障壁》とは遊戯王OCGに登場するカードの1枚。

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):モンスターの種類(儀式融合)を1つ宣言して発動できる。
このターン中、以下の効果を適用する。
●お互いに宣言した種類のモンスターを特殊召喚できず、フィールドの宣言した種類のモンスターの効果は無効化される。


概要

発動ターンのみ宣言した種類のモンスターを特殊召喚できず、フィールド上の宣言した種類のモンスターの効果が無効化される効果が適用される。
宣言できるモンスターの種類は儀式、融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラムの5種類。
初出が9期のパックである「インベイジョン・オブ・ヴェノム」のため、当時登場していなかったリンクには非対応。
尤も仮にリンク召喚に対応していたとしても、このカード使うよりエクストラリンク決めた方が手っ取り早いと言われるのも、時間の問題だっただろうが。

宣言した種類のモンスターの特殊召喚を一切封じるため、例えば融合モンスターであれば《死者蘇生》による墓地からの特殊召喚、コンタクト融合剣闘獣などの融合召喚以外でエクストラデッキから特殊召喚する方法も封じられる。
ただし、ペンデュラムには抜け穴があり、Pモンスターの通常召喚やPモンスター以外のペンデュラム召喚はできる。
宣言した種類のモンスターを無効にする効果を持っているため、既に特殊召喚を許した後でも使用することが可能。
発動した効果によって無効にしている訳ではないため、《エクスピュアリィ・ノアール》などの発動したカードの効果を受けないカードにも有効
無効にできる範囲はフィールドのみのため手札・墓地・除外ゾーンでのモンスター効果は防げない。
また「罠カードの効果を受けない」モンスター、例えば蟲惑魔などは出すのは防げても出された後は防げないので注意が必要である。

活用方法は見ての通り特定の召喚方法をメインとしたデッキに対するメタカード。
発動条件がなくノーコストであり、おまけにフリーチェーンと非常に扱いやすい。
更に発動した後にフィールドに残る必要がない通常罠の性質もあり非常に対処しにくく、特に後攻1ターン目であれば防ぐ手段に乏しい。
その上、通ってしまえばほぼ何もできない状況に追い込まれることも多いため実質的なターンスキップに近い状況を作り出すことも狙える。
フリーチェーンのため相手が最も損する様な痛いタイミングまでに引き付けてから発動しやすく、バック除去に狙われても仕事を果たしやすいのも魅力。

サイドデッキのカードとしての利点としては、このカードを1枚入れておくとリンク召喚以外の全てのEX召喚方法と、儀式召喚やP召喚にも対応できる守備範囲の広さがある。
例えば環境の主流デッキがエクシーズ召喚を中心としたデッキでそれをメタるために入れた場合に、シンクロ召喚や融合召喚を中心のデッキに当たったとしても、ついでにメタることが可能。

弱点としては自分にも効果が適用されるため、同じ召喚法のミラーでは先に展開したモンスターの効果が無効になってしまうこと。
ただ、相手はほぼ何もできない状況になりやすく、気にならない場面も多い。
しかし、無効化効果や効果耐性が消えたことにより除去カードが直撃すると言った事が起きる可能性はある。

また、前述の通り非対応の召喚方法があるため、リンク召喚を主体としたデッキや、儀式召喚・P召喚のような名前のついた特殊召喚をしないデッキには無力。
さらに使用する召喚方法がほぼ1つに固まっているデッキに対しては強いが、リンク召喚での展開も可能だったり1つの召喚法に依存していないデッキには刺さらないことも起きる。
2枚同時引きしたとしても1ターンに1度しか発動できないので、リンク召喚を使わないデッキでも【電脳堺】のようなシンクロとエクシーズを織り交ぜて使うデッキに対してはどちらかに穴ができることになる。
メインデッキのモンスターがある程度戦闘力を持っているデッキに対しても、抵抗されてしまう可能性がある。

基本的にはサイドデッキ向けではあるが、メインデッキから入れる場合は環境の主流デッキに何があるかを抑えておく必要がある。


評価

登場当時の9期ではリンク召喚がないこともあり刺さらない召喚方法がなく、初出がスーパーレアなこともあり高額なカードとなっていた。
1つの召喚法に依存したデッキが多く、このカードが登場した後に【召喚獣】【魔術師】【十二獣】の登場及び強化があったため、それらのメタカードとして機能した。
そのため採用率は高い傾向にあった。

しかし、10期からリンク登場の登場及び新マスタールールによるルール変更により、環境がリンク召喚が中心になったことから一気に評価が急落。
10期になってから初めて登場したストラクである「ストラクチャーデッキ-サイバース・リンク- 」で再録された影響もあり、価格は大きく暴落し落ち着いたものになった。

11期になるとルールがマスタールール(11期)に変更され、エクストラを使うデッキがリンク召喚を必ずしも使用しなくても良くなったため、評価を取り戻した。
環境によってサイドデッキに度々採用されることがあり定期的に需要が高まるが、ストラクチャーデッキやレアコレで何度も再録されているため高レアリティに拘らなければ入手は容易。


余談

イラストは《切り込み隊長》と《覚醒の勇士 ガガギゴ》の間に障壁ができている。
カードの効果で考えるとエクシーズモンスターである《覚醒の勇士 ガガギゴ》が侵入(特殊召喚)されるのを防いでいる状況と考えられる。

OCGでは次元と名の付くカードは除外が効果に絡むことが多いが、このカードは除外に関わる効果は一切ない。
登場時放送されていたARC-Vは召喚方法で世界が別れていたためそれを意識したネーミングだろうか。
ARC-Vはエクストラによる召喚方法で別れていたため、儀式次元はなかったのだが。


追記・修正は《次元障壁》の発動を《レッド・リブート》で弾き返してからでお願いします。

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最終更新:2025年03月26日 18:41