羊羮(ようかん)

登録日:2012/02/20(月) 21:43:20
更新日:2020/05/29 Fri 01:12:02
所要時間:約 5 分で読めます




羊羮(ようかん)とは、読んで字の如く羊の羮(あつもの)、すなわち羊のスープの事である。

紀元は中国の唐代とされるが、更にルーツを辿れば北部の遊牧民の料理であったようだ。

羹(あつもの)とはトロみのあるスープを指し、サラサラとした湯(タン)とは別物とされる。


■作り方

鍋に水を張り、沸騰させたら羊の肉、もしくは羊の脚部と季節の野菜を入れる。
煮えたら臭み消しのショウガ等を入れ塩胡椒で味を整えれば完成。
羊の脂がスープに溶けだし自然にトロみがつくが、もしトロみが物足りなければ小麦粉、もしくは片栗粉を水で溶いて加えよう。
茶色く濁ったスープはコクもあり美味である。
成長しきったマトン肉は人によっては臭みが気になるかもしれないのでそういう人はラム肉を使おう。


日本には鎌倉時代か室町時代に禅僧から伝えられたが、肉食文化の無い、
ましてや羊肉なんて食べようとも思わない日本には残念ながらこの羊スープは浸透しなかった。

よって、日本では伝来した途端に途絶えてしまった料理と言う事になる。

うーん。残念。


追記・修正はこの羊スープを食べてみたかった人がお願いします。






















…と言いたいが

禅僧達は元々から肉など食べらなかったので、このレシピを聞いたのは良かったが、
代わりに豆を使ってスープを作り自分達の食事としていたらしい。

トロみは葛粉で代用していたとか。あるいは、もともと精進料理の一種として伝来したのかもしれない。

その後、茶道文化が日本に起こると点心としてこの豆のスープが出された。
そして、お茶に合うようにとこれを甘くし、更に葛粉を利用して煮こごりの状態にしお茶菓子として提供しやすくしたとされる。




そう、これが現在の日本の和菓子としての確固たる地位を得た「羊羮」の誕生である。

未だに「羊のトロみつきスープ」を名乗っているのは元の料理がそれであった名残なのだ。



だが、現在の黒くて甘いあの羊羮を見て原型を想像出来る者はいまい。

茶菓子として生まれたばかりの頃の羊羮は甘く煮た小豆(甘味は貴重な砂糖でなく甘葛でつけていた)に、
葛粉を加えて蒸した「蒸し羊羮」であったが、後に寒天を利用した「練羊羮」が発生し広まっていったとされる。


■羊羮の種類、派生品

◆芋羊羮

蒸し羊羮からの派生。さつまいもを蒸して熱い内に四角に固めたもの。寒天は必ずしも入る訳ではない。
明治時代、練羊羮が高価であった事から庶民の為に作られた浅草生まれの江戸っ子の味。
生まれた星購入店舗の組み合わせにより、体の大きさが変わることがある。



米粉に砂糖を練りあわせ小麦粉やわらび粉を混ぜて蒸して作られる。これも蒸し羊羮からの派生である。
ただし、似たような郷土菓子は全国各地で独立発祥している。どこにもある米で菓子を作ろうとするのは普遍的な発想のようだ。


◆水羊羮

練羊羮からの派生。普通の羊羮より寒天の量を少なくする分水分を多くし、柔らかく爽やかに作る。夏の暑い最中にはよく冷やして食べよう。
福井県や栃木県の一部地域では夏より冬の風物詩として有名。というか冷蔵技術が発展するまでは、寒天が出来上がる冬に作るお菓子だった。


◆丁稚羊羮

近畿地方における安価な羊羮の名称。小豆の出汁のみを使ったり等してコストを押さえてある。

◆塩羊羹

切り口を開けるとにゅるっと出てくる一口サイズの羊羹。スーパーの菓子コーナー等で購入できる。おばあちゃんのおとも。

◆えいようかん
井村屋驚異の技術力が5年という長期保存を可能とした羊羹界の革命児。*1
災害等の備蓄用非常食として最適なアイテムである。なお、これ一本(60g)でご飯茶碗一杯分(171kcal)のカロリー摂取が可能である。
長期避難生活の甘いものの欲求に答えるだけではなく、エネルギー源としても優秀な一品。非常持ち出し袋に飲料水やカンパンと一緒にどうぞ。
ちなみにチョコ味もある。

◆もりのようかん(森の洋館/羊羹)

※アイテムのもりのようかん
シンオウ地方ひいてはポケモン屈指のホラースポット。
アイテム(お土産)としても登場し、遥か離れたイッシュ地方でもアララギパパから貰える。
なおアイテムの方は正式な表記は「もりのヨウカン」。
英語では悲しいかな羊羹ではなくなっている(もっとも煎餅や饅頭と違い、洒落を兼ねているので和風のものでなくても変更は避けられない)
洋館のほうは「Old Chateau(古城)」、羊羹の方は「Old Gateau(古いケーキ)」と韻を踏んでいる。

◆煮凝り
煮魚の煮汁が朝の寒い日に固まっているあれ日本で元の羊羹に近い物はこれだと言わせている

◆アスピック
↑の西洋版、名前の意味はフランス語で「コブラ」を意味する
どこぞの蛇の王と名前が同じなのもこれで納得だろう


◆ようかんマン

殺伐としたスレに
救世主が!
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ヽ|・∀・|ノようかんマン
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ありがとう
ようかんマン!

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■作り方

特に簡単なのが「水羊羮」
店で買ってきた棒寒天をちぎって沸騰したお湯に溶かし、缶詰の餡子を入れて煮て、型に流して冷やし固めれば完成である。
今年の夏に如何でしょう?






なお糖分の塊なので、いくら美味しいからって一気に大量に食べると体内の糖分の量が跳ね上がって危険なことになるので注意。







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↑※羊羹のパッケージです

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