ミケロ・チャリオット

登録日:2025/02/07 Fri 19:01:11
更新日:2025/05/29 Thu 00:03:29
所要時間:約 5 分で読めます





※推奨BGM:「二人の距離」



皆さんお待ちかね~!

いよいよ開幕しました!

ネオジャパンの代表ドモン・カッシュ。最初の挑戦相手は、ネオイタリアのファイター。

地球をリングにした注目の第一戦、
シャイニングガンダム対ネロスガンダムのゴングが、今鳴り響きます!

機動武闘伝Gガンダム!


G(ガンダム)ファイト開始!
地球に落ちたガンダム


に……!

レディィィィ・ゴォォォォウ!!




来たかぁ…!
鳴りやがった!鳴りやがったぜ!
待ちに待ったガンダムファイトのゴングがよぉ!!!


ミケロ・チャリオットとは、『機動武闘伝Gガンダム』の登場人物。
CV:津久井教生


【概要】

第1話「Gファイト開始!地球に落ちたガンダム」に登場する。要するにジーン枠。
ネオ・イタリアに所属するガンダムファイターかつ、その辺りを支配する元マフィア。
赤くトサカのようにとがった髪型が特徴的な男であり、性格も残虐非道である。
必要とあれば子供でも容赦なく危険に巻き込む男であるが、国を代表したガンダムファイターということで優れた格闘家でもある。
特に足技が得意であり「銀色の脚」と呼ばれるそれは敵を真っ二つに切り裂く驚異の技。
だがこんなチンピラが国の代表ということで、ベルチーノ警部を始めとした現地住民には怪訝な反応をされており「強ければいい」「地球のことなんざどうでもいい」という世界観が見て取れるようになっている。
乗機はネロスガンダム。古代ローマの闘士を想起させる出で立ちが特徴的なMFである。


【来歴】


部下をけしかける、人質を取るなどして主人公のドモン・カッシュを苦しめるものの、いざ正々堂々のガンダムファイトとなると「貴様の脚が銀色なら、俺は黄金の指!」ということでシャイニングガンダムの必殺技「シャイニングフィンガー」を頭部に食らい、呆気なく敗北。
さらにガンダムファイターだったために免除されていたマフィア時代の罪状が敗北と共に復活。そのまま警察に逮捕された。
その際なぜか髪の毛が白くなっているが、ショックで白髪になったのだろうか。
こうしてドモンは緒戦を白星で飾りながらも、荒れ果てた地球とそこに住む人たちの事を記憶に収め、ガンダムファイトのために世界中を旅することとなった。


というわけで第1話に登場し呆気なく敗れたミケロであったが、番組も後半戦に差し掛かるガンダムファイト決勝大会にてまさかの再登場。
乗機の頭部を破壊されルール上失格となったはずだが*1、チャップマン共々特別枠という扱いで復活していた。髪の色も元通り。
ドモンへの復讐を誓い力を求めてDG細胞に自ら感染、十八番の銀色の足をパワーアップさせた「虹色の脚」を駆使して再びドモン達シャッフル同盟との激戦を繰り広げる。
生身の時点でビルを難なく切り裂く身体能力を誇り、「作劇上の都合雑魚に見えてもガンダムファイターは化け物」という事実を改めて視聴者にしらしめた。
この脚技は後に「ハイパー虹色の脚スペシャル」へとさらなる進化を遂げる。この技を放つ時の津久井氏の演技は必見。
ほぼほぼ唸り声しか上げないジェントル・チャップマンと違いミケロは感染前そのものの悪辣な男であるが、作中では意外といいコンビとなっていた。
乗機であるネロスガンダムもDG細胞によりガンダムヘブンズソードにパワーアップ。
鳥を思わせる出で立ち通り空中戦が得意であり、ミケロの持つ足技も駆使し戦いを繰り広げる。
しかしアルゴ・ガルスキーのボルトガンダムとサイ・サイシーのドラゴンガンダムのコンビネーションにより「フライドチキン」にされてしまい、敗北。
ヘブンズソードがドラゴンガンダムのフェイロンフラッグで頭をつぶされた事や、他のDG細胞感染者が(浄化されたアレンビー・ビアズリー以外)死亡したことから、ミケロもここで死亡退場したと思われる。


【外部作品での扱い】

  • 超級!機動武闘伝Gガンダム
Gガンダムを再構成した漫画でももちろん登場するが、頭部を掴まれた際に「なんですか?金ですか!?金の話ならいくらでも…」と宣うなどヘタレ度がパワーアップしている。

【ゲーム作品への客演】

現状、番組後半のDG細胞感染後の状態で出演しており、第一話が再現されたことはない。
ネロスガンダムに搭乗したのも「新」のみで、ネームド敵の一人という中ボス扱い。
原作終了後の参戦である「MX」では、彼やチャップマンを模したDG細胞製のクローンが登場する。


くぅらええええ~!ハイパー…追記編集の脚、スペシャァァァァァルゥ!!


この項目が面白かったなら……\虹色の脚、スペシャァァァァァルゥ!/




【真の概要】
という風に『Gガンダム』本編では死んだと思われていたミケロ。
だが、それより12年後の世界を描いた『機動武闘伝Gガンダム外伝 三侠新傳 ~東方の珠~』では生存していることが発覚した。
それもドモンとレインの娘である「エイチ・カッシュ」に匿われているという状況で。

というのも生存していたはいいもののDG細胞に侵されている彼をどこの刑務所も引き取ることを嫌がった。
そこを助けたのがドモンであり、彼はミケロにこういったのだ。
「適切なDG細胞の管理を受けて生きながらえろ」と。
だが、ミケロの身柄を引き取ったCDGC(デビルガンダム管理局)は、彼がDG細胞に侵されても生きている生命力の強さを調べるために人体実験を行っていた。
その事を知ったドモンはミケロを救出するために、ベルチーノ警部と共に暴れて彼を救出した。
ちなみにその時のドモンは「ミケロを解放しなければ実家に帰らせていただきます!」等と意味不明の供述をしていたとか。
この一連の騒動でエイチは父ドモンを嫌うことになるのだが、原因であったミケロの事は嫌っていない。
ミケロの方も「俺も丸くなったなぁ」等と言いながらエイチとは仲良くしていた。

しかしこうして助け出されたミケロだが、人体実験の影響か体は限界を迎えていた。
さらにCDGCによってDG細胞の回収に賞金がかけられる世相のために、在野の荒っぽい連中にまで追われる身となってしまう。
なのでドモンは「せめて死ぬなら故郷のネオイタリアで」ということで彼を連れ帰ろうとしたがうまくいかず、2人は別れ、単身新宿に潜伏することとなった。
下半身はDG細胞によって動かなくなっているが、それでもチャップマンの形見であるライフルによる射撃で並大抵の格闘家なら相手取れた。
少なくとも外伝の主人公であり、東方不敗マスター・アジアの息子であるジュニアではまだまだ敵わない実力者として扱われている。
腐っても国代表として選ばれたガンダムファイター、並大抵のチンピラ程度では相手にならないのだろう。

相棒であるチャップマンや、一度大会に敗れても復活させてくれた東方不敗マスター・アジア、戦いの後色々気をまわしてくれたドモンやエイチには(特にドモンの事はあれほど憎んでいたにもかかわらず)感謝をしており、意外と恩義に厚いことが発覚した。
しかし、そんな彼らのもとに突如ゼウスガンダムを駆るマーキロットが来襲する。
ガンダムヘッドに名前を付けて可愛がるというおもしろシーンを見せながらも、共に立ち向かったエイチとジュニアを余裕で屠る圧倒的な強さを誇るゼウスガンダム。
そこに現れたのは「ジョンブルライフル」を持ったミケロのネロスガンダム…いや、ガンダムヘブンズソードであった!
そんな彼が行く先は…ぜひとも『機動武闘伝Gガンダム外伝』を読んでほしい。

なお後にわかることだが外伝に登場するデビルガンダム関係の人間は、皆何かしらの影響で「死亡し復活」している状態である。
そういう意味でもミケロは素の状態で生きながらえているとも言える。
デビルガンダムに選ばれたこともあり、この男、最初から只者ではなかったのだろう。


【まとめ】
というわけで、単なるチンピラだったミケロがまさかの改心+大活躍、
更に言うなら彼と共に第1話に登場したベルチーノ警部*2の意外な強さも含めて話題となった。
この辺り宇宙世紀の先輩であるこの人そっくりである。
ミケロは単なる悪人だったかもしれない。
だが同時に優れた格闘家であったこと、そして恩義には報いる男だったことを、決して忘れてはならない。









追記・修正は、ライバルの娘に匿われてからお願いします。



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最終更新:2025年05月29日 00:03

*1 ガンダムファイト国際条約第一条:頭部を破壊された者は失格となる

*2 一時的にドモンに弟子入りしており流派東方不敗の心得があったが、その話が書かれたのがBlu-rayBOX特典の『ガンダムたちの挽歌』というマニアックなものだったので改めて驚かれた