メトロフレックス(G1)

登録日:2025/03/10 (月) 01:15:15
更新日:2025/03/15 Sat 15:20:15
所要時間:約 5 分で読めます






静かにしたまえ、ここは閑静な住宅地だよ。*1


メトロフレックスとは、「トランスフォーマー」シリーズに登場するキャラクターである。
本稿では主にG1シリーズについて解説する。

CV:阪脩/バド・デイビス(海外版)

目次

【概要】



スクランブルシティとは、デバスターを遥かに凌ぐ合体戦士を生み出す、戦略基地である!
また、基地自体が移動要塞にもなるという、多くの機能を併せ持ったサイバトロンの最強兵器なのである!

サイバトロンの一員。戦略基地スクランブルシティと、移動要塞へとトランスフォームする。
初登場は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』第5話「クインテッサ星人の陰謀」であるが、日本ではそれに先駆けて、OVA作品「スクランブルシティ発動編」にて初登場。
特に日本では「大きなトランスフォーマーが欲しい」「トランスフォーマーでジオラマ遊びをしたい」といった子供達からのリクエストのもとTF展開をさらに拡大させる経営戦略「スクランブルシティ計画」の一環として構成されておりエアーボットウルトラマグナスと共に同計画の一翼を担っている。
当時の業者用宣伝ビデオではこれでもかとばかりに宣伝されておりタカラ社*2の本気がうかがえる。

ライバルはデストロンのダイノベース・ダイナザウラー

その巨体に似合わず謙虚で落ち着いた性格をしており、自分の活躍をあまり自慢しない。ライバルであるダイナザウラーに対しても、上記の台詞のように注意するような言い回しをすることが多い。

ザ☆ヘッドマスターズ』では、ウルトラマグナスを殺害したシックスショット打倒に燃える一面も見せたほか、飛行能力も備わっていることが明かされた。
またトランスフォーマー40周年記念PVでは海上航行能力も持っているらしくフォートレスやブロードサイドといった超大型トランスフォーマーと一緒に艦隊(?)を構成している。



『Yパート、Zパート、セット完了。』

ようし!スクランブルシティ、発動!!

【各形態】


これぞ、サイバトロンが技術の粋を集めて作り上げた超未来都市・スクランブルシティの全貌だ!

スクランブルシティ

基地形態。
ヘリポートやスロープ、中央タワーやビルといった建造物のほか、四つの完備された修理工場が備わっている。
ウルトラマグナスは、このスクランブルシティの指揮を執るシティコマンダーである。


スクランブルシティ、移動要塞にトランスフォーム!

移動要塞形態

いわゆるビークルモード。
脚部に大型ライフル・レーザーランスが、両肩部にはイオンパルスライフルが備わっている。


超未来都市から、移動要塞へ!
さらに、トランスフォームしたその姿は、

超巨大ロボ
メトロフレックスなのだ!!

ロボットモード

1kmもの巨体を持つ。
主な武装はイオンパルスライフル、レーザーランス、地対空ミサイル発射誘導装置。
左胸にはミサイルランチャーが備わっているほか、その上部には砲台が隠れている。


【ガードロボット】


支援員シックスガン

「スカイリンクス、おたくも見かけはダイノボットだろ?」
CV:塩屋翼

スクランブルシティの中央タワーとイオンパルスライフル、レーザーランス、地対空ミサイル発射誘導装置が合体したガードロボット。
彼とスキャンパーはメトロフレックスの精神の一部であるが、独立した意思を持って歩いて喋る。喧嘩好きな性格。

『2010』第6話では、フォートノックスとタジマハールの盗難事件にダイノボットが関係していないか尋問するべく集めるも、スカイリンクスも見かけだけでダイノボット扱いし、彼から猛反発を受けた。

武器は右手に装備したアセチレンピストル。

玩具ではイオンパルスライフルを両腕に見立てているが、アニメではそれとは別に両腕が存在している。


スキャンパー

「グリムロックはね、あれだけの大仕事がやれるのはダイノボットしかいないと言っているんだよ」
CV:江原正士*3

黒い6輪スポーツカーから変形するガードロボットであり、普段はスクランブルシティ内で待機している。
直情的で社交的な性格。

武器は高エネルギー粒子ビームピストル。
ビークルモード上部には、2万ボルトの電流を放つエレクトロブラスターが備わっており、ロボットモードではこれが両腕になる。


スレマー

スクランブルシティの左後方のタワーから変形する半自律型戦車。
上の二人と違い、言葉を話すことはない。

武器は射程距離2.4kmの迫撃砲。


【活躍】


OVA『スクランブルシティ発動編』

デストロンの巨人兵・デバスターの圧倒的なパワーに対抗するべく開発が開始される。

クライマックスでは、サイバトロンのピンチにウルトラマグナスの指揮の元、秘密工場から出撃。プロテクトボットと共に駆け付け、レーザーランスの一撃でメナゾールブルーティカスを撃退に成功した。
そしてラストでは、デストロンの新兵器・ダイナザウラーと対峙し、物語は幕を閉じる…。

あの東映動画が手掛けているだけあって、移動要塞への変形シーンは一見の価値あり。

『2010』

テレビアニメ初登場。スクランブルシティとして地球に駐留している。
当初はユニクロン戦争でトランスフォームコグが壊されていたためにトランスフォームできなかった。
ダイナザウラーが迫る中、間一髪でコグが届き、パイプスがセットしたことによってついにロボットモードへとトランスフォームに成功。
その圧倒的な力でダイナザウラーを海へと投げ捨てたのだった。

だがその後は、第6話「メトロフレックスVSダイナザウラー」にて、ダイナザウラーに建造物窃盗の濡れ衣を着せられて逮捕されたり、第16話「スタースクリーム復活」ではスカージ(に憑依したスタースクリーム)によって片目を奪われた上、電子頭脳ルームに設置された爆弾でダメージを受けて倒れてしまうなど損な役回りも目立った。

第20話「究極の武器」ではスィンドルにコグを奪われて変形できなくなり、ロディマスたちが手に入れてきたダイナザウラーのコグを代用するも、ロボットモードを長時間保つ事が出来なくなる。
その為ダイナザウラーに苦戦するが、復帰したファーストエイドがコグを調整したことによって完全復活した。

第29話「コンボイの復活 パート1」では、宇宙ペスト感染を防ぐために、ロディマスによって全機能をストップされている。


『ザ☆ヘッドマスターズ』



ウルトラマグナスの遺体、宇宙葬にはしないで下さい!
ウルトラマグナスは、地球を愛し、地球の平和を守り抜こうとした勇者です!
地球の上に、自然の大地に葬って下さい!

引き続き地球に駐留しており、第24話「ウルトラマグナス死す!!」にてウルトラマグナスが戦死した際には、上記の台詞で地球に埋葬するようフォートレスに頼んだ。

『2010』では声にエフェクトが掛かっていたが、本作ではエフェクトが無くなっている。

ザ・リバース』ではOPのみの登場となっている。(ただしCMの流用)


【玩具】

1986年に『スクランブルシティ計画』のメイン商品として「C-70」のナンバーで発売。日本国内においてはTF初の大型商品となった。
右胸にスキャンパーを格納し、レバー操作で発車させることが可能。
玩具オリジナルギミックとして、両肩と両脛にスクランブル合体戦士の両腕と両脚担当の戦士を合体できる。
さらに、基地形態のシルバーボルトとホットスポットを連結することも可能。*4
2008年に『トランスフォーマーアンコール』で復刻版が発売され、スクランブルシティ時は余剰パーツ扱い*5だったスレマーの砲塔を別のタワーとして腕部分にセットできる。

1990年の『トランスフォーマーZ』の時は、デストロンのメトロタイタンとして発売。これに伴いガードロボ達も
シックスガン→メトロショット
スキャンパー→メトロダッシュ
スレマー→メトロタンク
に名称と色が変更されており、それらに加えてマイクロマスター・スカイストーカー*6の一部リカラーであるマイクロトランスフォーマー・メトロボムが付属していた。
総称として「メトロ戦隊」と呼ばれる。

2013年には「ジェネレーションズ」でリメイク。
TF玩具としても前代未聞の「巨人(タイタン)」の名を冠する超超巨大サイズ「タイタンクラス」として登場し当時四半世紀以上に渡り「史上最大のトランスフォーマー」の名を欲しいままにしていたフォートレスマキシマスを僅かながら上回る全高を誇り彼から「史上最大」の座を奪い取った。
タイタンクラスは1年のブランクを経て定番化し、巨大トランスフォーマーや合体戦士などがラインナップされるようになった。その結果3年後に「レジェンズ」で登場したフォートレスに最大級の座を奪い返された。
その大きさにばかり話題が行きがちだが、その大きさゆえに発光、音声ギミックを内蔵し、さらに小型TFのスキャンパーが付属する。
シックスガン、スレマーに関しては後にウェポナイザー(ロボット・ビークルモードの他分解して他TFの武器となるカテゴリー)という形で後にリメイクされている。


どんな可能性も捨てるわけにはいかない、WIKI籠り全員が一応追記・修正してみるべきだよ。


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最終更新:2025年03月15日 15:20

*1 明らかにキャンプ場であるが突っ込んではいけない。

*2 1980年代当時

*3 14話のみ石井敏郎が担当

*4 スキャッターショットは連結ジョイントが無いため不可。

*5 一応、スレマーに付けっぱなしにしておくことはできるが…

*6 サンダーアロー(『V』に登場したデストロンの兵器)とのセットで海外で発売されていたが、日本国内でもTFポイント通販で発売されていた。